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第33話 魔物征伐 進攻
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ノーブルオーガを何十体も倒したおかげでLvが62→71に上がった。
獲得したSPは全てLUKに振った。
『この中に少なからずLUKを見くびってる奴らがいる。
いいかお前等?LUKが低いと…ダンジョンで魔物を倒しても全然ドロップアイテムを獲得できないんだ…!!!』
と、アランが授業で涙目になりながら力説していたのを参考にした。
おそらく実体験に基いているのだろう。
乱戦による負傷者の治療や体力回復を終え、広場で作戦会議を開いていた。
アラン曰く、敵がダンジョンの奥に集まっているため敵を殲滅したこの広場は一時の安全地帯になったという。
安全地帯とは、ダンジョン内の魔物が襲ってこない領域を指して使う。
ダンジョンごとに場所は異なるが、唯一ボス部屋の奥にある小部屋は共通らしい。
「ルイザ殿とクラウド殿がイデオパーティの生存確認に向かい…全員戦闘不能になっていることが判明した。」
レイフ兄様が嫌な事実を伝えたが、誰も動じなかった。
…そう、ここにはペンシルゴン家の騎士団と元Sランク冒険者のアランパーティという精鋭しか残っていないからだ。
もし地上で待機している冒険者たちがこのことを聞いていたら、確実に士気が下がっていた。
魔物征伐を続けるものと諦める者とで論争が…最悪殺し合いが起きていただろう。
「右の道にはAランク魔物のメデゥーサがいて…石化しながらもなんとか倒したようだ。
既に通信の魔道具で地上の騎士団に連絡を取り、回収役の6名を派遣した。」
イデオパーティはAランクなのでメデゥーサとも戦ったことがあるはずだが、相討ちになったのはおそらく道が狭いため“石化の魔眼“を避けられなかったのだろう。
「私たちは引き続き攻略に尽力しよう。以降は魔物のランクも高くなるだろうから、こまめに交代しながら進む。以上だ。」
作戦会議が終わり、隊列を組んでいるときにアランがレイフ兄様と話していた。
何を話しているんだろうか…?
数分後
「いやー、アルフレッドの探知能力はすごいな。」
「ありがとうございます。」
『どうしてこうなった…!?!?』
先程、アランが俺を探知役として常に最前線に配置するようレイフ兄様に提案したらしい。
おそらくあの時だろう…
「…っと、右側の床に罠があります。あと15mほど先の曲がり角に魔物が4匹います。」
「分かった。アルフレッドは中衛で探知と戦闘を両立してくれ。」
「はい。」
『レイフ兄様…俺を信頼してくれてるからだろうけどなかなかきついですよ…!』
脳内で愚痴をこぼしながらも、レイフ兄様の指示通りに務めた。
警戒態勢を取りながら進軍していると、”探知”通り曲がり角にいた魔物の姿が視界に映った。
『あれは…Bランク魔物のラミアか。メデゥーサの進化前だから、メデゥーサの名前が上がった時点で予想はついてた。』
俺は“状態異常無効“のユニークスキルを持っているので、注意すべきは尻尾の強打だけだ。
ここは討伐軍の被害を減らすためにもひと仕事こなすか…
「ラミアか…厄介だな…」
「レイフィールド殿、俺が対処します。」
「アルフレッド…何か策があるのか?」
「少し耳を貸してください。」
「分かった。」
周囲の人から少し距離を取り、小声で話した。
これなら内輪話をしても聞かれることはないだろう。
「レイフ兄様、俺が師匠の訓練でTP切れの症状を起こさなかったのは知っていますか?」
「ああ。父上から聞いた。」
「書斎で色々調べたところ…おそらく俺は状態異常耐性を持っているのではないかと。」
「…っ!ということは…?」
「ラミアの“石化の魔眼“は俺に通じないと思われます…!」
「なるほど…でも絶対耐性とは限らないからな。アル、出来るだけ魔眼を浴びないようにするんだぞ。」
「はい!」
久々に愛称で呼ばれ、どこか懐かしく嬉しく感じた。
前世は一人っ子で兄弟が欲しいとは思わなかったが、兄弟とはいいものだ。
「皆、作戦変更だ。アルフレッドが状態異常に対する抵抗を持っているらしいから囮役を担ってもらう。
弓兵は前線に出て援護してくれ。アルフレッドは倒せたら倒して構わない。」
「はい。」
「アルフレッド殿…気を付けるのであるよ。吾輩も全力で援助するのである。」
「ありがとうクラウド。」
俺はひっそりじわじわと距離を詰めていき、間合いに入ったところで”弱点探知”をした。
そして浮かび上がった胸部目掛けて両手剣Lv.6”ジェットスマッシュ”を行使した。
『キシャアアアアアア!!!!!』
刃は胸部を貫通し、ラミアが蛇の警戒音のような音を出して倒れた。
その音によって残り3体は俺に気付き、”石化の魔眼”を放って来た。
「…よし、効いていないな!!!!」
ラミア達が困惑している隙にクラウドが1体を仕留め、両手剣Lv.1”スラッシュ”で残りの2体も仕留めた。
「すごいな…!!アルフレッド、よくやった。」
「ありがとうございます。」
「引き続き頼んだ。」
「はい。」
それから何十体ものラミアとエンカウントしたが、もはやレベリングと化していた。
順調に攻略が進み、ついに”探知”で2階層へ降りる階段を見つけた。
獲得したSPは全てLUKに振った。
『この中に少なからずLUKを見くびってる奴らがいる。
いいかお前等?LUKが低いと…ダンジョンで魔物を倒しても全然ドロップアイテムを獲得できないんだ…!!!』
と、アランが授業で涙目になりながら力説していたのを参考にした。
おそらく実体験に基いているのだろう。
乱戦による負傷者の治療や体力回復を終え、広場で作戦会議を開いていた。
アラン曰く、敵がダンジョンの奥に集まっているため敵を殲滅したこの広場は一時の安全地帯になったという。
安全地帯とは、ダンジョン内の魔物が襲ってこない領域を指して使う。
ダンジョンごとに場所は異なるが、唯一ボス部屋の奥にある小部屋は共通らしい。
「ルイザ殿とクラウド殿がイデオパーティの生存確認に向かい…全員戦闘不能になっていることが判明した。」
レイフ兄様が嫌な事実を伝えたが、誰も動じなかった。
…そう、ここにはペンシルゴン家の騎士団と元Sランク冒険者のアランパーティという精鋭しか残っていないからだ。
もし地上で待機している冒険者たちがこのことを聞いていたら、確実に士気が下がっていた。
魔物征伐を続けるものと諦める者とで論争が…最悪殺し合いが起きていただろう。
「右の道にはAランク魔物のメデゥーサがいて…石化しながらもなんとか倒したようだ。
既に通信の魔道具で地上の騎士団に連絡を取り、回収役の6名を派遣した。」
イデオパーティはAランクなのでメデゥーサとも戦ったことがあるはずだが、相討ちになったのはおそらく道が狭いため“石化の魔眼“を避けられなかったのだろう。
「私たちは引き続き攻略に尽力しよう。以降は魔物のランクも高くなるだろうから、こまめに交代しながら進む。以上だ。」
作戦会議が終わり、隊列を組んでいるときにアランがレイフ兄様と話していた。
何を話しているんだろうか…?
数分後
「いやー、アルフレッドの探知能力はすごいな。」
「ありがとうございます。」
『どうしてこうなった…!?!?』
先程、アランが俺を探知役として常に最前線に配置するようレイフ兄様に提案したらしい。
おそらくあの時だろう…
「…っと、右側の床に罠があります。あと15mほど先の曲がり角に魔物が4匹います。」
「分かった。アルフレッドは中衛で探知と戦闘を両立してくれ。」
「はい。」
『レイフ兄様…俺を信頼してくれてるからだろうけどなかなかきついですよ…!』
脳内で愚痴をこぼしながらも、レイフ兄様の指示通りに務めた。
警戒態勢を取りながら進軍していると、”探知”通り曲がり角にいた魔物の姿が視界に映った。
『あれは…Bランク魔物のラミアか。メデゥーサの進化前だから、メデゥーサの名前が上がった時点で予想はついてた。』
俺は“状態異常無効“のユニークスキルを持っているので、注意すべきは尻尾の強打だけだ。
ここは討伐軍の被害を減らすためにもひと仕事こなすか…
「ラミアか…厄介だな…」
「レイフィールド殿、俺が対処します。」
「アルフレッド…何か策があるのか?」
「少し耳を貸してください。」
「分かった。」
周囲の人から少し距離を取り、小声で話した。
これなら内輪話をしても聞かれることはないだろう。
「レイフ兄様、俺が師匠の訓練でTP切れの症状を起こさなかったのは知っていますか?」
「ああ。父上から聞いた。」
「書斎で色々調べたところ…おそらく俺は状態異常耐性を持っているのではないかと。」
「…っ!ということは…?」
「ラミアの“石化の魔眼“は俺に通じないと思われます…!」
「なるほど…でも絶対耐性とは限らないからな。アル、出来るだけ魔眼を浴びないようにするんだぞ。」
「はい!」
久々に愛称で呼ばれ、どこか懐かしく嬉しく感じた。
前世は一人っ子で兄弟が欲しいとは思わなかったが、兄弟とはいいものだ。
「皆、作戦変更だ。アルフレッドが状態異常に対する抵抗を持っているらしいから囮役を担ってもらう。
弓兵は前線に出て援護してくれ。アルフレッドは倒せたら倒して構わない。」
「はい。」
「アルフレッド殿…気を付けるのであるよ。吾輩も全力で援助するのである。」
「ありがとうクラウド。」
俺はひっそりじわじわと距離を詰めていき、間合いに入ったところで”弱点探知”をした。
そして浮かび上がった胸部目掛けて両手剣Lv.6”ジェットスマッシュ”を行使した。
『キシャアアアアアア!!!!!』
刃は胸部を貫通し、ラミアが蛇の警戒音のような音を出して倒れた。
その音によって残り3体は俺に気付き、”石化の魔眼”を放って来た。
「…よし、効いていないな!!!!」
ラミア達が困惑している隙にクラウドが1体を仕留め、両手剣Lv.1”スラッシュ”で残りの2体も仕留めた。
「すごいな…!!アルフレッド、よくやった。」
「ありがとうございます。」
「引き続き頼んだ。」
「はい。」
それから何十体ものラミアとエンカウントしたが、もはやレベリングと化していた。
順調に攻略が進み、ついに”探知”で2階層へ降りる階段を見つけた。
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