剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~

島津穂高

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第170話 新遺跡 武器獲得①

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「それじゃあ…誰がどの武器を取るか決めるか。」



その言葉を放った瞬間から俺達の間にピリピリとした雰囲気が広がる…と思ったのだが、そのようなことは全くなかった。

むしろ皆で仲良く分けようというほんわかとしたものだった。



「まずは5本ある片手剣だが、師範と俺が2本ずつで…残る1本はどうする?」



「ボ、ボクも片手剣使えるので欲しいです!!」



「異論はないか?…よし、じゃあ欲しい武器を一斉に指さすぞ。せーのっ!」



何とも素晴らしいことに、どれも重複することがなく平和的に解決した。



俺が選んだのは太陽を凝縮したような赤色の”太陽神剣”と月を凝縮したような白色の”月神剣”のSSSランク片手剣2本だ。

”太陽神剣”は太陽が、”月神剣”は月が出ているときに性能が1.5倍になるという特殊効果を持つ。

これだけ強力な特殊効果を持つ武器はマイナス効果も強いものだが、そのようなものは一切なかった。



選んだ理由はこの2本で1振りの剣のように感じられたためと、名称に神とついていたからだ。

もしかするとアイギスの盾のように前世の神話に関係している可能性があると考え、回収しておいた。



「次は4本ある両手剣だな。使うのは俺、師範、クレアの3人か。余った1本はどうする?」



「アラン教授に高値で売ったら~?」



「…そうだな。じゃあさっきと同じで欲しい武器を指さすぞ。せーのっ!」



先程よりも重なる確率は低いが、それでも素晴らしいことに重複することなく平和的に解決した。



俺が選んだのは血のような赤黒い色をした”鬼神剣”というSSSランク両手剣だ。

鬼系種族が使った際、剣に血を吸わせれば吸わせるほど性能が上昇するという特殊効果を持つ。

しかし、今は1度も使われたことが無いらしくEランク武器よりも性能が低い。



「次は2本ある槍か。これは俺とスーでいいか?」



「うむ。」



「じゃあ欲しい武器を一斉に指さすぞ。せーのっ!」



確率は2分の1だったのだが、残念なことに被ってしまった。

とはいえ、どちらも性能は同じくらいで名称に神の文字はないのでここは譲ろう。



「…槍はスーの本職だからな。俺はこっちにするよ。」



「ありがと~」



俺が得たのは自然を彷彿とさせる緑色の柄と黄緑がかった刃を持つ“生命槍“というSSランク槍だ。

これを装備している際、1分毎にHPを100回復するという特殊効果を持つ。



「次は3本ある棍棒か。これはイザベルと…もう1本はどうする?」



「オレも使えるから欲しい!!」



「私もよぉ~!」



「じゃあその3人で選んでくれ。もちろんサブ武器ならイザベル優先でな。」



3本ともSSランク武器だが、イザベルが選んだのはユニークスキルの使用回数上限を1増加するという特殊効果を持つ“元気棍“というものだ。

今は怪我や状態異常になる機会が少ないが、今後強大な敵と対峙するに当たって回復系ユニークスキルの“ 神の御加護“が1日6回使えるようになるのは間違いなく大きい。



「次は2具ある弓だが…俺の他に使う人いたか?」



「い、いないのです。」



「じゃあ俺はこっちを貰うよ。」



俺が選んだのは鳥系魔物の純白の羽で飾られている神聖な“神鳥弓“というSSランク弓だ。

矢の軌道が環境要因に左右されないという、弓士からしたら最高の特殊効果を持つ。



「これはどうしますか?」



「…知り合いの弓士にあげる用で妾が買い取っても良いのじゃ?」



「いいよ~」



「じゃあ師範の代わりに俺が持っておきますね。帰りに渡します。」



「うむ。引き換えするときにお金を渡すのじゃ!!」



師範は変なところで律儀なので、きっとこの弓を無料で譲ると言っても聞かないだろう。

それどころか買取価格の数倍で買い取るだろう。

修行をつけてくれた恩もあるし、せめて安く譲り渡そう。



「次は2本ある細剣だが…スーの他に使う人いるか?」



「居ないぞ。」



「じゃああたしに細剣を教えてくれたエレナ先輩にあげてもいいかな~?」



「エレナ先輩か…いいぞ。」



修行の旅に出たことできちんと挨拶も出来ないまま別れてしまったが、久しぶりに会いたいものだ。

あの頃はイケメンな女の子だったが、今はどんな容姿に成長したのだろう。



『可愛い系か美しい系か、それともカッコいい系か…』



「…アルフレッド?」



「ああ、すまん。次は3本ある短剣だな。短剣使えるのは俺とアイリスと…」



「私も使えるわぁ~」



「じゃあ1本ずつ欲しいもの指さすぞ。せーのっ!」



今回は重複せず、それぞれ欲しいものが手に入った。



俺が選んだのは土のような黄土色をした“韋駄天剣“というSSSランク短剣だ。

見た目は地味だが、相手の攻撃を回避するごとATKが5%上昇するという特殊効果を持つ。



「あと4つある盾は俺、師範、クレア、イザベルで1つずつでいいか?」



「うん。」



「じゃあ指さすぞ。せーのっ!」



俺とクレア、師範とイザベルがそれぞれ被ってしまったが、俺と師範は使える武器が多いため皆より1、2個多くの武器をもらっている。

どれもSSランクだったこともあり、俺と師範は大人しく譲った。



「これでやっと半分くらいか…」



「続きは一旦休憩してからにしようよ~」



「そうですね。」



「時間も丁度いいし昼食にするか。」



「おう!!」
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