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移ろいゆくもの(2)
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ハルトにとって、公平ではない。そう諭したビルモスの台詞は、エリアスの胸にぴたりと張り付き、容易に剥がすことは叶いそうになかった。
おまえが言うのか、と。詰ることができない程度には恩義もある。溜息を呑み込み、宮廷の中庭を歩いていると、自分を呼ぶ声が聞こえた。
「待ってくれ、エリアス」
声だけではなく追いかけてくる気配に、足を止め振り返る。
「エミール」
エミール・クラウゼ。魔術学院時代の同期であり、宮廷に勤めて以降も、気安い同僚として切磋琢磨としていた男だ。
――だが、なぜ、急に呼び止めたのだろうな。
唐突だった自分の辞職を、生真面目な彼が不服に感じていたことは知っている。その上でろくに説明をしなかったのはエリアスだ。当然の結果として、没交流となっていたのだが。
「どうかしたのか?」
呼び留めた状態で黙り込んだエミールに、エリアスは自分から問いかけた。人のことを言えた義理はないが、なかなかどうして不器用な男なのだ。重ねての問いかけはせず、返答を待つ。エミールが踏ん切りをつけたのは、さらに少しの時間が経ってからだった。
「いや、その、……少し前の話になるが、勇者殿が戻ってこられただろう」
「ああ、そうだな」
「だからと言うことではないが、おまえは宮廷に戻ってくるつもりはないのか」
神妙なまなざしをエリアスは見上げた。ハルトが戻ってきたことと自分の復職――休職をしているわけではないので、簡単に戻ってくることができるはずもないのだが――がセットのように取り扱われているのか。見当はついているものの、広く認知されたい見解ではない。
ほんのわずか悩んだのち、エリアスははっきりと理由を自分にした。
「俺に戻る意思もないが、そもそもとして空きもないだろう」
「そんなことはない。現にビルモスさまはおまえに今も仕事を回しているだろう」
「いいように使われているだけだ」
事実として、エリアスは言った。かつて見出した駒のひとつとして、まだ手元に置く価値があるとビルモスが判断しているというだけのことで、職権乱用も甚だしい現状である。
伸び盛りである時期の五年のブランクは大きい、と。エリアスは承知している。自分よりあとに入った宮廷魔術師も、自分より使える人材に育っているに違いなく、こちらに仕事が回ってくる必要性は本来ないのだ。
――そんなふうだから、余計なことを言う人間が後を絶たないのだろうな。
自分が言われるだけであれば構わないが、これ以上ハルトの耳に入ることは避けたかった。あれはすぐ、無駄に気を回すようにできている。
「とにかく。魔術師長殿がどう言っているかは存じないが、俺に戻る意思はない。余計な噂を立てる連中がいるのなら、否定をしてくれるとありがたいのだが……」
「エリアス」
言葉を遮り、伸びてきたエミールの手が腕を掴む。宮廷魔術師の藍色のローブは、過去の自分が羽織っていたもので、もっと以前は成功の証のように思い憧れていたものだ。だが、今の自分には同じ価値を見出すことができない。
戻る意志がないという理由は、単純に言えばそれだけであった。
とは言え、宮廷に勤める人間に言うべき理由ではない。その程度の配慮はエリアスも持ち合わせていた。では、どう説明すべきかと悩んでいると、足音が近づいてきた。
「エリアス。少しいいか。勇者殿のことなんだが」
「アルドリック」
人あたりの良い朗らかな声に振り返って応えれば、腕を掴んでいた手が離れる。視線を戻すと、エミールは感情的になった自分を恥じる顔をしていた。
エミール、と呼びかけたエリアスに、彼は冷静な表情を取り繕った。
「引き留めてすまない。勇者殿の話であれば、こちらの話はまた今度に」
「ああ」
「アルドリック殿も。それでは」
一礼を残し立ち去ったぴんと伸びた背中に、アルドリックが苦笑を刻んだ。
「あいかわらず彼はきっちりとしているな。おまえと親しくしていると思うと、少し意外なくらいだ」
「だから、今はそう親しくはしていない。もちろん、向こうに非はないことだが」
似た苦笑を返すと、アルドリックが表情をゆるめる。
「ひさしぶりだな、エリアス」
「そう言われると、最近はあまり家に来ていなかったな。忙しいのか?」
ハルトと暮らすようになり、なにかとバタバタとしていたので、ひさしぶりという感覚が抜け落ちていたものの、ハルトと顔を合わせ驚いた日の来訪が最後だったかもしれない。
「いや、……まぁ、忙しくなかったわけでもないが。勇者殿もおられるからな」
「ハルトは喜ぶと思うが」
「そうであればありがたいが。それはそうと、エリアス。勧誘の邪魔をしてしまっただろうか」
「いや」
小さくエリアスは頭を振った。
「応じる気がなかったから、助かった」
「そうか」
それならよかった、と笑ったあとに、冗談半分という調子でアルドリックは続ける。
「まぁ、俺も、おまえが宮廷に戻ってくるのであれば、もろ手を挙げて歓迎するが」
「ハルトのことは口実か? それとも、本当になにかあったのか?」
あまり何度も繰り返したい話題ではない。わかりやすく話を変えたエリアスに、アルドリックは軽く肩をすくめた。
「口実だ。勇者殿はうまくやってるよ。騎士団にもあっというまに馴染んでいる」
「ハルトは、おまえがなにくれとなく気をかけてくれると感謝していた」
「あいかわらず、素直に人を褒めるな、勇者殿は。まぁ、そういうところが団長たちからもかわいがられる所以だろうが」
「そうだろうな」
同意を示し、エリアスは瞳を細めた。ハルトのそういった素直さに何度も癒され、絆されてきた。まぁ、身体の関係まで許したことは、絆されすぎであったかもしれないが。
吹き込んだ夏の風に煽られた銀色の髪を耳にかける。青い空を見上げ、それにしても、とエリアスは改めて考えた。あのエミールが思い詰めた顔で問い質しに来たくらいだ。自分の復職についてなにか妙な噂が流れているのかもしれない。
――魔術師殿だけれであれば構わないと思ったが、面倒だな。
先も思ったとおりで、ハルトに過剰な気遣いをさせたくないのだ。ちょうどいい、と。アルドリックに確認すべく視線を巡らせたタイミングで、自分の髪に触れる指に気づいた。むろん、アルドリックのものだ。
「魔術師はみなきれいな長い髪をしているが、エリアスの髪が一等きれいに見えるな」
胡乱な視線を向けたエリアスの前で、指の隙間から銀糸が流れていく。
魔術師のたしなみとして気をつけているものの、自分が一番ということはないだろう。エリアスは首を傾げた。霞がかった空に似た、エミールの淡い水色の髪は美しいと思うが。
「エミールのほうがよほどきれいではないか?」
「なに。俺はそう思うというだけの話だ」
「なぜ?」
「なぜ、と来たか」
純粋な疑問に、アルドリックは愉快そうに喉を鳴らした。
「俺がおまえを気に入っているからだろう。だから、主観が入って一等になる。魔力は髪に宿ると聞くが、おまえの魔力は随分と高級なのだろうな」
見えないことが惜しいくらいだ、と。冗談と言い切ることのできない調子でアルドリックは続ける。こちらを見つめる瞳から逃れるように、エリアスは組んだ腕に視線を落とした。
蜘蛛の糸と評したハルトとはまた違う、熱が灯ったようにも感じる言い方。自分の勘違いではなく、そういう意味なのだろうか。もう一度顔を上げる。
「アルドリック」
「なんだ?」
応じる声は至っていつもどおりのものだった。エリアスも努めて変わらぬ声を出した。
「俺はおまえのことを友人だと思っている」
「ありがたい話だ。もちろん、俺もそう思っている。だが、すまない。それ以上の感情も持っているんだ」
「……」
「言うつもりはなかったんだ。おまえの……そういう意味での遊び相手になりたかったわけでもなし。気まずくなりたかったわけでもない」
ならば、なぜ、という思いが通じたに違いない。弱ったふうにアルドリックは眉を下げた。こちらへの気遣いがにじむ、人の良い苦笑。
「勇者殿に感化されたのかもしれないな。おまえには面倒な話だろうが」
「べつに……面倒というわけではない」
「そうか」
「だが、よくわからない」
それもまたエリアスの本音だった。いい年をしてなにを言っているのかと呆れる気持ちもあるものの、本当によくわからなかったのだ。自分のことを好きだという理由も、どう受け止めるべきかということも。
身体の関係を持ちたいと望まれたのであれば悩まなかっただろうが、アルドリックの言うこれは、肉欲ではなく精神的に繋がりたいという話だ。
理解できたからこそ、わからないという以外に言いようがなかったのである。呆れられてもしかたがないと判じていたものの、アルドリックの返事はあっさりとしていた。
「そうか。俺もそれはべつに構わない」
「アルドリック」
「素直に答えてくれているとわかるからな」
言葉に詰まったエリアスに、同じ調子でアルドリックは笑った。
「もしよければ、少し考えてみてくれるとうれしい。それだけだ」
おまえが言うのか、と。詰ることができない程度には恩義もある。溜息を呑み込み、宮廷の中庭を歩いていると、自分を呼ぶ声が聞こえた。
「待ってくれ、エリアス」
声だけではなく追いかけてくる気配に、足を止め振り返る。
「エミール」
エミール・クラウゼ。魔術学院時代の同期であり、宮廷に勤めて以降も、気安い同僚として切磋琢磨としていた男だ。
――だが、なぜ、急に呼び止めたのだろうな。
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「ああ、そうだな」
「だからと言うことではないが、おまえは宮廷に戻ってくるつもりはないのか」
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ほんのわずか悩んだのち、エリアスははっきりと理由を自分にした。
「俺に戻る意思もないが、そもそもとして空きもないだろう」
「そんなことはない。現にビルモスさまはおまえに今も仕事を回しているだろう」
「いいように使われているだけだ」
事実として、エリアスは言った。かつて見出した駒のひとつとして、まだ手元に置く価値があるとビルモスが判断しているというだけのことで、職権乱用も甚だしい現状である。
伸び盛りである時期の五年のブランクは大きい、と。エリアスは承知している。自分よりあとに入った宮廷魔術師も、自分より使える人材に育っているに違いなく、こちらに仕事が回ってくる必要性は本来ないのだ。
――そんなふうだから、余計なことを言う人間が後を絶たないのだろうな。
自分が言われるだけであれば構わないが、これ以上ハルトの耳に入ることは避けたかった。あれはすぐ、無駄に気を回すようにできている。
「とにかく。魔術師長殿がどう言っているかは存じないが、俺に戻る意思はない。余計な噂を立てる連中がいるのなら、否定をしてくれるとありがたいのだが……」
「エリアス」
言葉を遮り、伸びてきたエミールの手が腕を掴む。宮廷魔術師の藍色のローブは、過去の自分が羽織っていたもので、もっと以前は成功の証のように思い憧れていたものだ。だが、今の自分には同じ価値を見出すことができない。
戻る意志がないという理由は、単純に言えばそれだけであった。
とは言え、宮廷に勤める人間に言うべき理由ではない。その程度の配慮はエリアスも持ち合わせていた。では、どう説明すべきかと悩んでいると、足音が近づいてきた。
「エリアス。少しいいか。勇者殿のことなんだが」
「アルドリック」
人あたりの良い朗らかな声に振り返って応えれば、腕を掴んでいた手が離れる。視線を戻すと、エミールは感情的になった自分を恥じる顔をしていた。
エミール、と呼びかけたエリアスに、彼は冷静な表情を取り繕った。
「引き留めてすまない。勇者殿の話であれば、こちらの話はまた今度に」
「ああ」
「アルドリック殿も。それでは」
一礼を残し立ち去ったぴんと伸びた背中に、アルドリックが苦笑を刻んだ。
「あいかわらず彼はきっちりとしているな。おまえと親しくしていると思うと、少し意外なくらいだ」
「だから、今はそう親しくはしていない。もちろん、向こうに非はないことだが」
似た苦笑を返すと、アルドリックが表情をゆるめる。
「ひさしぶりだな、エリアス」
「そう言われると、最近はあまり家に来ていなかったな。忙しいのか?」
ハルトと暮らすようになり、なにかとバタバタとしていたので、ひさしぶりという感覚が抜け落ちていたものの、ハルトと顔を合わせ驚いた日の来訪が最後だったかもしれない。
「いや、……まぁ、忙しくなかったわけでもないが。勇者殿もおられるからな」
「ハルトは喜ぶと思うが」
「そうであればありがたいが。それはそうと、エリアス。勧誘の邪魔をしてしまっただろうか」
「いや」
小さくエリアスは頭を振った。
「応じる気がなかったから、助かった」
「そうか」
それならよかった、と笑ったあとに、冗談半分という調子でアルドリックは続ける。
「まぁ、俺も、おまえが宮廷に戻ってくるのであれば、もろ手を挙げて歓迎するが」
「ハルトのことは口実か? それとも、本当になにかあったのか?」
あまり何度も繰り返したい話題ではない。わかりやすく話を変えたエリアスに、アルドリックは軽く肩をすくめた。
「口実だ。勇者殿はうまくやってるよ。騎士団にもあっというまに馴染んでいる」
「ハルトは、おまえがなにくれとなく気をかけてくれると感謝していた」
「あいかわらず、素直に人を褒めるな、勇者殿は。まぁ、そういうところが団長たちからもかわいがられる所以だろうが」
「そうだろうな」
同意を示し、エリアスは瞳を細めた。ハルトのそういった素直さに何度も癒され、絆されてきた。まぁ、身体の関係まで許したことは、絆されすぎであったかもしれないが。
吹き込んだ夏の風に煽られた銀色の髪を耳にかける。青い空を見上げ、それにしても、とエリアスは改めて考えた。あのエミールが思い詰めた顔で問い質しに来たくらいだ。自分の復職についてなにか妙な噂が流れているのかもしれない。
――魔術師殿だけれであれば構わないと思ったが、面倒だな。
先も思ったとおりで、ハルトに過剰な気遣いをさせたくないのだ。ちょうどいい、と。アルドリックに確認すべく視線を巡らせたタイミングで、自分の髪に触れる指に気づいた。むろん、アルドリックのものだ。
「魔術師はみなきれいな長い髪をしているが、エリアスの髪が一等きれいに見えるな」
胡乱な視線を向けたエリアスの前で、指の隙間から銀糸が流れていく。
魔術師のたしなみとして気をつけているものの、自分が一番ということはないだろう。エリアスは首を傾げた。霞がかった空に似た、エミールの淡い水色の髪は美しいと思うが。
「エミールのほうがよほどきれいではないか?」
「なに。俺はそう思うというだけの話だ」
「なぜ?」
「なぜ、と来たか」
純粋な疑問に、アルドリックは愉快そうに喉を鳴らした。
「俺がおまえを気に入っているからだろう。だから、主観が入って一等になる。魔力は髪に宿ると聞くが、おまえの魔力は随分と高級なのだろうな」
見えないことが惜しいくらいだ、と。冗談と言い切ることのできない調子でアルドリックは続ける。こちらを見つめる瞳から逃れるように、エリアスは組んだ腕に視線を落とした。
蜘蛛の糸と評したハルトとはまた違う、熱が灯ったようにも感じる言い方。自分の勘違いではなく、そういう意味なのだろうか。もう一度顔を上げる。
「アルドリック」
「なんだ?」
応じる声は至っていつもどおりのものだった。エリアスも努めて変わらぬ声を出した。
「俺はおまえのことを友人だと思っている」
「ありがたい話だ。もちろん、俺もそう思っている。だが、すまない。それ以上の感情も持っているんだ」
「……」
「言うつもりはなかったんだ。おまえの……そういう意味での遊び相手になりたかったわけでもなし。気まずくなりたかったわけでもない」
ならば、なぜ、という思いが通じたに違いない。弱ったふうにアルドリックは眉を下げた。こちらへの気遣いがにじむ、人の良い苦笑。
「勇者殿に感化されたのかもしれないな。おまえには面倒な話だろうが」
「べつに……面倒というわけではない」
「そうか」
「だが、よくわからない」
それもまたエリアスの本音だった。いい年をしてなにを言っているのかと呆れる気持ちもあるものの、本当によくわからなかったのだ。自分のことを好きだという理由も、どう受け止めるべきかということも。
身体の関係を持ちたいと望まれたのであれば悩まなかっただろうが、アルドリックの言うこれは、肉欲ではなく精神的に繋がりたいという話だ。
理解できたからこそ、わからないという以外に言いようがなかったのである。呆れられてもしかたがないと判じていたものの、アルドリックの返事はあっさりとしていた。
「そうか。俺もそれはべつに構わない」
「アルドリック」
「素直に答えてくれているとわかるからな」
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