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75、昇天
しおりを挟む「官能に溺れかかっておるくせにッ! 殊勝なことじゃな、オメガヴィーナス! 安心するがよい、妹以上の快楽責めをヌシには用意しておるぞッ!」
骸頭の言葉が合図だったかのように、上半身にまとわりついた灰色の泥が盛り上がる。
ヘドロの真ん中には、赤い目と口があった。いずれも三日月のように、弓なりに反った形。哄笑を刻んだ呪露の顔は、オメガヴィーナスの側面・・・ピンと一直線に両腕をあげ、無防備に晒された腋の下へと近づく。
ベロン、と泥で出来た舌が、長く伸びた。
本物の女神と見紛う美乙女の腋の下を、ビチャビチャと妖化屍の舌が舐め上げる。
ザラついた、それでいて泥特有の湿りを帯びたヌメリが、天音の腋を摩擦する。羞恥とくすぐったさ。そして強壮興奮剤によって数十倍に膨れ上がった快感が、オメガヴィーナスの脳髄に突き刺さる。
「んはあ”ぁう”ッ!! んんん”ッ――ッ、あふはア”ア”ア”ッ――ッ!!」
「クンクンクン・・・オメガヴィーナスぅ~、いいカオリだねぇ~・・・腋の下舐められて興奮するなんて・・・お前、立派な変態だなぁ~・・・ゲヒヒヒ・・・」
ぶちゅッ・・・ちゅばア・・・ベロベロベロ・・・
「ふぐう”う”ぅ”ッ――ッ!! ア”ッ!! ア”ッ!! ア”ッ!! ・・・そ、そんなッ・・・!! そんなとこ、舐めないッ・・・でェッ~~ッ!! アアア”ッ~~ッ!!」
ガクガクと顔を前後に揺らし、溢れる涎を撒き散らすオメガヴィーナス。
〝オーヴ”製のロープで亀甲縛りにされ、吊り上げられた姿勢では、いいように腋を舐められるしかない。一瞬も休まず送り込まれる甘いくすぐったさと快感から、天音は逃れることはできないのだ。
「ちぇ。ホントはさー、この〝オーヴ”っての触るの、ボク嫌いなんだよね。まあちょっとの間なら仕方ないけどさ」
〝覇王”絶斗の不満げな声が、遥か彼方で聞こえた気がした。
実際には天音の間近、正面に立っていた少年妖魔は、股間に食い込む緑の麻縄に指を伸ばす。
絶斗という少年は、妖化屍のなかで、特例的に膨大なオメガ粒子を受けた存在だった。
普通の妖化屍は、オメガスレイヤーに比べてわずかなオメガ粒子しか持たない。それゆえに能力のスペックは遥かに劣るが、一方でアンチ・オメガ・ウイルスである〝オーヴ”から受ける影響は少ない。いい意味でも悪い意味でも、オメガスレイヤーの劣化版なのだ。
オメガ粒子には、光や炎などの属性がある。それによって、相性も。
属性が多岐にわたっているのならば、闇属性のオメガ粒子があっても不自然ではなかった。絶斗とは、闇属性のオメガ粒子に愛された妖化屍。だからこそ、〝オーヴ”や紫水晶は、少年妖魔にとっても忌々しい弱点であった。
しかし、〝オーヴ”の洗礼を浴びたオメガヴィーナスが、しばらくの間は闘えたように・・・膨大なオメガ粒子を持つ絶斗も、わずかな時間ならば触れることは可能だ。
天音に決定的なダメージを与えるためならば・・・絶斗は躊躇しなかった。アンスコ越しに股間のクレヴァスに食い込む緑のロープ、その両端を握る。
凄まじい速度で、〝覇王”は麻縄を前後させた。
亀甲縛りのロープが、天音の秘所を激しく摩擦する。ただの愛撫ではない。オメガヴィーナスをも凌駕する身体能力を持つ天妖の・・・容赦ない摩擦なのだ。
何千、何万回という、超高速の愛撫。
しかも天音の股間は、『ケガレ殺し』の秘薬が浸透している。内部は高揚しきっていた。郁美が絶頂を迎える様子は瞳に焼き付き、すでに蕩けるような悦楽が全身の細胞を蝕んでいる。
耐えられるわけがなかった。
天音の女芯は呆気なく瓦解した。脳が、桃色のスパークに支配される。オルガスムスをいくつも重ねた快感が、オメガヴィーナスの陰唇から子宮を貫き、脳髄に突き刺す。
「あはあああ”あ”ア”ア”ア”ッ―――ッ!!! んはアアアア”ア”ァ”ッ~~~ッ!!! ハジケェッ――ッ!! ハジケるうう”ぅ”ッ――ッ!!! ひゅぎゃあああ”あ”ア”ッ~~~ッ!!!」
瞳を裏返し、背中を仰け反らせて。
オメガヴィーナスは絶叫した。叫ぶ口から、鮮血が舞う。白銀と紺青のコスチュームを身に着けた女神が、壮絶な快楽にビクビクと痙攣する。
ブジュッ、ぷしゅしゅッ・・・ぶしゅうううッ――ッ!!
緑のロープが食い込んだ秘裂から、大量の聖水が噴射された。
オメガヴィーナスは達していた。無惨に昇天してしまったのだ。
六道妖による愛撫に、光女神が完敗を喫した瞬間だった。だが、美神に愛された容姿を持つ乙女への陵辱は、まだ終わらない。
白目を剥いた天音のクレヴァスを、なおも絶斗は〝オーヴ”の縄で摩擦する。呪露の腋舐めも飽きることなく続けば、骸頭の秘薬も効果は切れそうにない。
「ウハアアア”ア”ア”ッ~~~ッ!!! やめぇッ――ッ!! やめえええェッ――ッ!! 私、もうイッテるう”ぅ”ッ――ッ!! イッテるのぉッ――ッ!! ウアアアア”ア”ッ――ッ、壊れてしまう”ぅ”ッ――ッ!!」
ゲラゲラと嘲笑が渦巻くなか、広い教会に二度目の女神の潮吹き音が、派手に響き渡った。
ブシュウウウッ――ッ!! ジョボボボッ・・・!! ボタタタッ!!
宙吊りのオメガヴィーナスから、足元の床に大量に落ちていく愛汁の滝・・・
ヒクヒクと痙攣する天音に、安息は訪れなかった。依然として、凄まじい速度で摩擦する少年妖魔。肉壺の入り口だけでなく、亀甲縛りの緑のロープが、ミシミシと全身に食い込んでいく。
「へげええぇッ!! はぎゅうう”ッ――ッ!! 私ッ、私ィッ――ッ!! もう壊れてるう”ぅ”ッ~~ッ!! イッテるのぉッ――ッ、蕩けてるう”ぅ”っ~~っ!! アソ、アソコがァッ・・・溶けてしまふうぅ”っ~~っ!!!」
「あはははっ!! この女、気持ち良すぎておかしくなってきてるっ!! なにがオメガヴィーナスだ、イキ続けて雌犬同然に成り下がったね!」
天井から吊るされ、満足に悶え踊ることもできないヒロイン然とした乙女を、絶斗は休まず愛撫する。
ブシュブシュと、アンスコに包まれた秘裂からは、女の蜜が溢れ続けた。乳房と股間を嬲られ、愉悦が巡り回った天音の全身は、あらゆる箇所が性感帯のようだ。
戯れるように、〝骸憑”の啄喰がツンツンと尖り立った乳首を突く。
泥にこね回され、敏感になりすぎている胸の突起は、それだけで仰け反るような快感を天音の脳裏に送り込んだ。
「はあう”ッ!! んくう”ぅ”ッ――ッ!! あはア”ッ・・・へああ”ッ・・・!!」
白目から涙を撒き散らし、何度めかわからぬ絶頂をオメガヴィーナスは迎えた。
かつて同級生の男たちが羨望の眼差しを向け、触れることも容易でなかった美麗の乙女は、いまや感度バツグンの肉人形だった。紺青のフレアミニの間から、ブシュブシュと飛沫をとばす。破られた同じ色のケープが、悲しげに揺れる。
巨大カラスの乱暴なついばみにさえ、天音は容易く昇天してしまった。
光女神の完璧なボディは、官能の海に呑まれて性の奴隷と堕ちた。
「・・・フン。ブザマなり、オメガヴィーナス」
不快さを隠しもしない〝無双”の虎狼が、右手を虜囚の股間へと伸ばす。
親指と中指とで、輪を作っていた。麻縄に擦られ、ぷくりと膨れ上がった肉の豆。アンスコに浮き上がったクリトリスに、照準を合わせる。
ビンッ、と音がして、天音の陰核が虎狼の指に弾かれた。
「あぎゅううう”ッ――ッ!!? あびゃああ”ッ・・・!! ふぎゅッ・・・!!」
ぶじゅッ!! ・・・じょぼぼッ・・・!! ぶしゅしゅしゅううぅッ――ッ・・・!!
愛蜜の飛沫だけでなく、黄金色の小水までが、オメガヴィーナスの股間から噴射される。
淫らな叫びを迸らせ、天音は昇天を繰り返した挙句に失禁していた。
カクン、と頭部が垂れて、プラチナブロンドの髪が流れた。裏返った瞳から、透明な雫が垂れ落ちる。
半開きになった唇から、トロリと小さな舌がこぼれた。
舌先から、唾液がトロトロと糸をひく。
官能に溺れ切った表情で、オメガヴィーナスは意識を失っていた。押し寄せる快感に耐え切れず、ついに光女神の肉体は感覚を遮断することを選んだのだ。
「・・・・・・お・・・ねえ・・・っ・・・」
妖化屍を狩る姉が、ヨガリ狂う凄惨な姿を見届け、郁美もまたガクリと首を傾けた。
その股間からも、じょろじょろと体液が漏れている。何度も絶頂を繰り返したのは、郁美も同じだった。
気絶する寸前、無惨に女蜜を搾り取られた、天音の姿が視界に映る。
オメガヴィーナスは負けたのだ。絶望とともに、痛烈な実感が郁美の胸に宿る。凛々しく、華やかなコスチュームをまとった光女神は、六道妖にオモチャのように遊ばれ何度もイカされた。
両腕を突き上げ、一直線に肢体を伸ばして、宙に吊られたオメガヴィーナス。
その姿はまるで・・・天に向かって飛翔しているかのようでもあった。
ブザマに昇天した天音は、言葉通りに、昇天の姿勢で晒され続けた・・・。
「ねえ。これは、どういうことなのよ?」
疾走しながら、並走する男に向かって少女は声を掛けた。
本来なら、自分と同じ速度で走るなど、驚くべき脚力であった。だが上下黒のスーツに身を包んだ男からヒシヒシと伝わる切迫感が、些末な事象に気を移させない。今はとにかく、一刻でも早く先に向かうことだと、肌の感覚で理解できる。
「詳しい説明は、あとだ! 今は・・・君が来てくれた幸運にすがりたい」
聖司具馬は、鋭く前を見据えていた。
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「君だけがッ・・・萌黄の風天使・オメガカルラだけが、四乃宮の姉妹を救う最後の希望だッ!」
鮮やかな黄色を基調にしたコスチュームを纏ったオメガスレイヤーは、勝ち気そうな瞳を鋭く光らせた。
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