オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 【究極の破妖師、最後の闘い】

草宗

文字の大きさ
75 / 82

75、昇天

しおりを挟む

「官能に溺れかかっておるくせにッ! 殊勝なことじゃな、オメガヴィーナス! 安心するがよい、妹以上の快楽責めをヌシには用意しておるぞッ!」

 骸頭の言葉が合図だったかのように、上半身にまとわりついた灰色の泥が盛り上がる。
 ヘドロの真ん中には、赤い目と口があった。いずれも三日月のように、弓なりに反った形。哄笑を刻んだ呪露の顔は、オメガヴィーナスの側面・・・ピンと一直線に両腕をあげ、無防備に晒された腋の下へと近づく。
 
 ベロン、と泥で出来た舌が、長く伸びた。
 
 本物の女神と見紛う美乙女の腋の下を、ビチャビチャと妖化屍の舌が舐め上げる。
 ザラついた、それでいて泥特有の湿りを帯びたヌメリが、天音の腋を摩擦する。羞恥とくすぐったさ。そして強壮興奮剤によって数十倍に膨れ上がった快感が、オメガヴィーナスの脳髄に突き刺さる。
 
「んはあ”ぁう”ッ!! んんん”ッ――ッ、あふはア”ア”ア”ッ――ッ!!」

「クンクンクン・・・オメガヴィーナスぅ~、いいカオリだねぇ~・・・腋の下舐められて興奮するなんて・・・お前、立派な変態だなぁ~・・・ゲヒヒヒ・・・」

 ぶちゅッ・・・ちゅばア・・・ベロベロベロ・・・
 
「ふぐう”う”ぅ”ッ――ッ!! ア”ッ!! ア”ッ!! ア”ッ!! ・・・そ、そんなッ・・・!! そんなとこ、舐めないッ・・・でェッ~~ッ!! アアア”ッ~~ッ!!」

 ガクガクと顔を前後に揺らし、溢れる涎を撒き散らすオメガヴィーナス。
 〝オーヴ”製のロープで亀甲縛りにされ、吊り上げられた姿勢では、いいように腋を舐められるしかない。一瞬も休まず送り込まれる甘いくすぐったさと快感から、天音は逃れることはできないのだ。
 
「ちぇ。ホントはさー、この〝オーヴ”っての触るの、ボク嫌いなんだよね。まあちょっとの間なら仕方ないけどさ」

 〝覇王”絶斗の不満げな声が、遥か彼方で聞こえた気がした。
 実際には天音の間近、正面に立っていた少年妖魔は、股間に食い込む緑の麻縄に指を伸ばす。
 
 絶斗という少年は、妖化屍のなかで、特例的に膨大なオメガ粒子を受けた存在だった。
 普通の妖化屍は、オメガスレイヤーに比べてわずかなオメガ粒子しか持たない。それゆえに能力のスペックは遥かに劣るが、一方でアンチ・オメガ・ウイルスである〝オーヴ”から受ける影響は少ない。いい意味でも悪い意味でも、オメガスレイヤーの劣化版なのだ。
 
 オメガ粒子には、光や炎などの属性がある。それによって、相性も。
 属性が多岐にわたっているのならば、闇属性のオメガ粒子があっても不自然ではなかった。絶斗とは、闇属性のオメガ粒子に愛された妖化屍。だからこそ、〝オーヴ”や紫水晶は、少年妖魔にとっても忌々しい弱点であった。
 
 しかし、〝オーヴ”の洗礼を浴びたオメガヴィーナスが、しばらくの間は闘えたように・・・膨大なオメガ粒子を持つ絶斗も、わずかな時間ならば触れることは可能だ。
 天音に決定的なダメージを与えるためならば・・・絶斗は躊躇しなかった。アンスコ越しに股間のクレヴァスに食い込む緑のロープ、その両端を握る。
 
 凄まじい速度で、〝覇王”は麻縄を前後させた。
 亀甲縛りのロープが、天音の秘所を激しく摩擦する。ただの愛撫ではない。オメガヴィーナスをも凌駕する身体能力を持つ天妖の・・・容赦ない摩擦なのだ。
 
 何千、何万回という、超高速の愛撫。
 
 しかも天音の股間は、『ケガレ殺し』の秘薬が浸透している。内部は高揚しきっていた。郁美が絶頂を迎える様子は瞳に焼き付き、すでに蕩けるような悦楽が全身の細胞を蝕んでいる。
 
 耐えられるわけがなかった。
 天音の女芯は呆気なく瓦解した。脳が、桃色のスパークに支配される。オルガスムスをいくつも重ねた快感が、オメガヴィーナスの陰唇から子宮を貫き、脳髄に突き刺す。
 
「あはあああ”あ”ア”ア”ア”ッ―――ッ!!! んはアアアア”ア”ァ”ッ~~~ッ!!! ハジケェッ――ッ!! ハジケるうう”ぅ”ッ――ッ!!! ひゅぎゃあああ”あ”ア”ッ~~~ッ!!!」

 瞳を裏返し、背中を仰け反らせて。
 オメガヴィーナスは絶叫した。叫ぶ口から、鮮血が舞う。白銀と紺青のコスチュームを身に着けた女神が、壮絶な快楽にビクビクと痙攣する。
 
 ブジュッ、ぷしゅしゅッ・・・ぶしゅうううッ――ッ!! 
 
 緑のロープが食い込んだ秘裂から、大量の聖水が噴射された。
 
 オメガヴィーナスは達していた。無惨に昇天してしまったのだ。
 六道妖による愛撫に、光女神が完敗を喫した瞬間だった。だが、美神に愛された容姿を持つ乙女への陵辱は、まだ終わらない。
 白目を剥いた天音のクレヴァスを、なおも絶斗は〝オーヴ”の縄で摩擦する。呪露の腋舐めも飽きることなく続けば、骸頭の秘薬も効果は切れそうにない。
 
「ウハアアア”ア”ア”ッ~~~ッ!!! やめぇッ――ッ!! やめえええェッ――ッ!! 私、もうイッテるう”ぅ”ッ――ッ!! イッテるのぉッ――ッ!! ウアアアア”ア”ッ――ッ、壊れてしまう”ぅ”ッ――ッ!!」

 ゲラゲラと嘲笑が渦巻くなか、広い教会に二度目の女神の潮吹き音が、派手に響き渡った。
 
 ブシュウウウッ――ッ!! ジョボボボッ・・・!! ボタタタッ!!
 
 宙吊りのオメガヴィーナスから、足元の床に大量に落ちていく愛汁の滝・・・
 
 ヒクヒクと痙攣する天音に、安息は訪れなかった。依然として、凄まじい速度で摩擦する少年妖魔。肉壺の入り口だけでなく、亀甲縛りの緑のロープが、ミシミシと全身に食い込んでいく。
 
「へげええぇッ!! はぎゅうう”ッ――ッ!! 私ッ、私ィッ――ッ!! もう壊れてるう”ぅ”ッ~~ッ!! イッテるのぉッ――ッ、蕩けてるう”ぅ”っ~~っ!! アソ、アソコがァッ・・・溶けてしまふうぅ”っ~~っ!!!」

「あはははっ!! この女、気持ち良すぎておかしくなってきてるっ!! なにがオメガヴィーナスだ、イキ続けて雌犬同然に成り下がったね!」

 天井から吊るされ、満足に悶え踊ることもできないヒロイン然とした乙女を、絶斗は休まず愛撫する。
 ブシュブシュと、アンスコに包まれた秘裂からは、女の蜜が溢れ続けた。乳房と股間を嬲られ、愉悦が巡り回った天音の全身は、あらゆる箇所が性感帯のようだ。
 
 戯れるように、〝骸憑”の啄喰がツンツンと尖り立った乳首を突く。
 泥にこね回され、敏感になりすぎている胸の突起は、それだけで仰け反るような快感を天音の脳裏に送り込んだ。
 
「はあう”ッ!! んくう”ぅ”ッ――ッ!! あはア”ッ・・・へああ”ッ・・・!!」

 白目から涙を撒き散らし、何度めかわからぬ絶頂をオメガヴィーナスは迎えた。
 かつて同級生の男たちが羨望の眼差しを向け、触れることも容易でなかった美麗の乙女は、いまや感度バツグンの肉人形だった。紺青のフレアミニの間から、ブシュブシュと飛沫をとばす。破られた同じ色のケープが、悲しげに揺れる。
 
 巨大カラスの乱暴なついばみにさえ、天音は容易く昇天してしまった。
 光女神の完璧なボディは、官能の海に呑まれて性の奴隷と堕ちた。
 
「・・・フン。ブザマなり、オメガヴィーナス」

 不快さを隠しもしない〝無双”の虎狼が、右手を虜囚の股間へと伸ばす。
 親指と中指とで、輪を作っていた。麻縄に擦られ、ぷくりと膨れ上がった肉の豆。アンスコに浮き上がったクリトリスに、照準を合わせる。
 
 ビンッ、と音がして、天音の陰核が虎狼の指に弾かれた。
 
「あぎゅううう”ッ――ッ!!? あびゃああ”ッ・・・!! ふぎゅッ・・・!!」

 ぶじゅッ!! ・・・じょぼぼッ・・・!! ぶしゅしゅしゅううぅッ――ッ・・・!!
 
 愛蜜の飛沫だけでなく、黄金色の小水までが、オメガヴィーナスの股間から噴射される。
 淫らな叫びを迸らせ、天音は昇天を繰り返した挙句に失禁していた。
 
 カクン、と頭部が垂れて、プラチナブロンドの髪が流れた。裏返った瞳から、透明な雫が垂れ落ちる。
 半開きになった唇から、トロリと小さな舌がこぼれた。
 舌先から、唾液がトロトロと糸をひく。
 官能に溺れ切った表情で、オメガヴィーナスは意識を失っていた。押し寄せる快感に耐え切れず、ついに光女神の肉体は感覚を遮断することを選んだのだ。
 
「・・・・・・お・・・ねえ・・・っ・・・」

 妖化屍を狩る姉が、ヨガリ狂う凄惨な姿を見届け、郁美もまたガクリと首を傾けた。
 その股間からも、じょろじょろと体液が漏れている。何度も絶頂を繰り返したのは、郁美も同じだった。
 
 気絶する寸前、無惨に女蜜を搾り取られた、天音の姿が視界に映る。
 オメガヴィーナスは負けたのだ。絶望とともに、痛烈な実感が郁美の胸に宿る。凛々しく、華やかなコスチュームをまとった光女神は、六道妖にオモチャのように遊ばれ何度もイカされた。
 
 両腕を突き上げ、一直線に肢体を伸ばして、宙に吊られたオメガヴィーナス。
 その姿はまるで・・・天に向かって飛翔しているかのようでもあった。
 ブザマに昇天した天音は、言葉通りに、昇天の姿勢で晒され続けた・・・。
 
 
 
「ねえ。これは、どういうことなのよ?」

 疾走しながら、並走する男に向かって少女は声を掛けた。
 本来なら、自分と同じ速度で走るなど、驚くべき脚力であった。だが上下黒のスーツに身を包んだ男からヒシヒシと伝わる切迫感が、些末な事象に気を移させない。今はとにかく、一刻でも早く先に向かうことだと、肌の感覚で理解できる。
 
「詳しい説明は、あとだ! 今は・・・君が来てくれた幸運にすがりたい」

 聖司具馬は、鋭く前を見据えていた。
 六道妖の根拠地らしき場所がわかったという一報は、ダミーであった廃墟を抜け出してから、すぐに携帯に入ってきた。その廃墟で待ち受けていた、〝輔星”の翠蓮の姿は見えない。あの場に翠蓮がいたことは、廃墟に突入してきたこの少女も、気付いてはいないだろう。
 
「幸運もなにも・・・アリサは緊急指令を受けて、駆けつけただけだっての」

 ポニーテールの少女は、唇を尖らせる。
 この少女と初めて会ったときは、まだ中学生だったが・・・当時から彼女は年上の司具馬に対してもタメ口を利いてきた。失礼といえばそうなのだが、誰にでも対等であろうとするのが、彼女の性質なのだ。
 
「だが君は・・・亜梨沙は東北地方担当だったはずだ。この速さで来てくれるとは・・・予測を超えていた」

 司具馬の台詞が、自身への褒め言葉であることを、少女はわかっている。
 
「君だけがッ・・・萌黄の風天使・オメガカルラだけが、四乃宮の姉妹を救う最後の希望だッ!」

 鮮やかな黄色を基調にしたコスチュームを纏ったオメガスレイヤーは、勝ち気そうな瞳を鋭く光らせた。
 
 オメガヴィーナスの次に準ずる破妖師の頂点。光属性の女神を除けば、たった5人しかなれないオメガスレイヤーのひとり、風天使のカルラ。
 四方堂亜梨沙という本名を持つ女子高生は、司具馬とともに六道妖の本拠地と目される、教会への道を急いだ。
 
 それは、『水辺の者』が用意できる、たった一筋のかすかな光明だった――。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...