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「第六話 里美秘抄 ~野望の影~」
11章
しおりを挟む「・・・私は・・・屈しない・・・野心に捕らわれた者になど・・・負けないわ・・・」
『そうか、ならばこうだ』
容赦なく、3つの鎌が緊縛の女神を切り裂く。
ズブブブブ・・・
肉を裂く、不快な調べが人のいない深夜の山中を駆け巡る。
「うあああああああッッッ――――ッッッ!!!!」
太股を裂き通し、腕を貫通し、脇腹を抉り刺す。拷問と呼ぶには、あまりに苛烈な残虐行為に、令嬢くノ一は絶叫した。
『これほどの破壊を受けて、尚息があるとは便利な生き物よな、ファントムガール。もっと過酷な責めを受ける前に、早く認めてしまう方が利口ではないのか?』
呼吸もぴったりに抉り刺さった鎌を、3体の暗黒忍者がぐりぐりと掻き回す。灼熱の激痛に少女戦士は喚いた。
「うぐうッッ!! ぐッッ!! あううッッ!!・・・くうう・う・う・・・あ・・・ああ・・・負けない・・・わ・・・・・・たとえこの身を滅ぼされても・・・認めなど・・・しない・・・・・・」
『愚かな。ならば死ぬがいい』
闇のエネルギーが、鎖を伝って最大限で聖なる女神に注ぎ込まれる。いわばファントムガールの必殺技のひとつ、キャプチャー・エンドの闇バージョン。ファントムガールにとって、最も忌むべき闇のエネルギーを、衰弱した肉体に3人分も注ぎ込まれたら、五十嵐里美の運命は・・・
「きゃあああああああッッッ―――――ッッッ!!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~ッッッ!!!」
バババババババッッッ!!!!
暗黒光線が、正義の使者を焼き尽くす、無惨な音響が夏の夜空に流れていく。
圧倒的な闇の注入に、ファントムガールが、光の女神が破壊されていく。黒い亀裂が銀の皮膚を走り、聖なる少女を暗黒が飲み込んでいく。ヴィーンヴィーンと点滅するエナジークリスタル。火箸で全身を掻き回されてる絶痛が、里美の精神を崩壊寸前に追い込む。ぶくぶくと口から溢れる泡。溶解した皮膚がドロドロになって大地に落ち、死滅した細胞があげる黒煙が、漆黒の闇に昇っていく。
誰もいない山間で、3体の暗黒忍者に囲まれて、光の女神、人類の希望、ファントムガールが処刑されていく。
『ははははは! 苦しかろう! 辛かろう! オレには敵わぬことは、貴様自身よく理解しておるだろうが、五十嵐里美! さあ、宗家の座をこのオレに譲るのだ!』
硫酸の海で溺れる地獄の中で、それでも長い髪の少女戦士は半濁した意識で、ゆっくりと首を横に振った。
ババババババババッッッ!!!
「はあああああああッッッッ――――ッッッ!!!! う゛う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ――――ッッッ!!!!」
魂を噛み千切られる極痛に、麗しき戦士は恥も外聞もなく泣き叫ぶ。
バシュンッッ!! バシュンッッ、バシュンッッ!!!
光沢輝く銀の皮膚が爆発する。許容範囲を越えた負のエナジーを浴びせられ、ついに女神の肉体が崩壊し始めたのだ。幾度も死線を乗り越え、苦闘を制してきたファントムガールの死が、すぐそこにまで近付いている。
バチュンンンッッッ!!!
一際大きな破裂音。守護天使の腹部の中央が裂け、暗黒のエネルギーが弾け出る。同時に、弱々しく灯っていた瞳の青色が、ヒューズがとんだ電球のように、バチンと消滅した。
暗黒のエネルギー放射が止む。
シューシューと立ち昇る黒煙の中で、ピクリとも動かず、鎖に絡まれたまま立ち尽くす被虐の天使。無数に裂けた皮膚から鮮血と瘴気がこぼれ、鎖の巻きついた場所はドロドロに溶けてオレンジの液体が滲み出ている。ボサボサに乾燥した金色の髪が美しく憂いのあるマスクにかかり、半開きの口からは涎と泡が絶え間なくあふれ出ている。
ただ、胸のクリスタルだけが、少女戦士の生存を示して、ヴィ・・・・・・ン・・・・・・・とかすかに点滅を繰り返している。
12本の鎖が変わり果てた聖少女を解放する。
ゆっくりとスローモーションを見るように、ファントムガールの肢体は前のめりに倒れていった。
地響きをたて、大地に横臥するボロボロの女神。
ビクンッ、ビクンッと血まみれの身体が、惨劇の余韻に痙攣する。
『これほどの苦痛を受けて、尚屈しないとはな。痛みへの耐性が並ではないようだ』
大地に倒れ伏す守護天使を、3体の悪鬼が見下ろす。物を扱う手つきで、甲冑忍者は亀裂の入った銀の女神を、がっしりと掴み抱える。
『ならば悦楽を加えた最高の地獄を味わわせてやるまで。幾多のくノ一を屈服させてきた我が奥義・・・五十嵐の嫡子よ、その美しき肉体に存分に食らうがいいわ』
2体の忍者が脱力した女神を、両脇で抱えて立ちあがらせる。ぐったりとした芸術的な曲線。その股下、ダラリと垂れ下がった両足の付け根、女として最も大事な秘裂と、後ろにある狭門に、残りひとりの暗黒忍者の手が挿入される。
『昇天するがいいッ、ファントムガール! いや、五十嵐里美よ! 秘儀・曼珠紗華ッッ!!!』
股下の前後、ふたつのクレバスに貫き手を突き刺したまま、1体のクサカゲが、ファントムガールの肉体を高々と天空に差し上げる。
己の全体重を股間の2本の槍に預けねばならない、串刺し刑。
ズブズブと暗黒忍者の茶色の指に貫かれていく、銀色の少女。一気に頭頂まで駆けていく裂痛と圧迫感、性器と禁断の後ろ穴を抉られるおぞましさが、里美を魔獄に突き落とす。気を抜けば、どこまでも貫かれそうな恐怖と激痛。しかし、締めつけて落下を防ごうとすればするほど、秘所内の性感は刺激され、狭穴の圧迫は増大される、悦楽と破壊の輪廻地獄。貫き手の侵略を止め、かつ快楽に身を崩さずにすむ、ギリギリのバランスで下半身を締めつけることを強要された天使の全身は、大の字で硬直し、暗黒エネルギーで破裂し、溶解したボロボロの姿を天高い夜空に浮びあがらせる。
その異様な光景こそ、まさしく曼珠紗華。
夏の終わりに川岸などに咲く、別名彼岸花、地獄花とも呼ばれるこの花は、すっと長く伸びた緑の茎の上に、反りあがった真っ赤な花びらをいくつもつける。鮮やかにして、毒々しいまでのその姿が、今、人影のない山奥に展開されたのだ。黒い甲冑の茎の上に、血にまみれた銀の少女を狂おしく咲かせて。
串刺し死を免れようと、懸命に下腹部に力をこめるファントムガールの身体が、大の字に固まったままぶるぶると震える。だが、真の「曼珠紗華」完成はこれからだった。
『ワハハハハ! もはや脱出はできんぞ! お前は終わりだ、身も心も焼き尽くしてくれる!』
突き刺さった手刀の槍が、膣内を、肛門内を、貪るように掻き回す。
荒々しい手淫と肛虐の嵐。性感を激しく摩擦され、熱い衝動が里美の脳髄を蕩かしていく。後ろの穴からは吐き気を催す異物感。だが、確かに混ざる快感が、強烈な麻薬となって聖少女の細胞に浸み渡る。陵辱の津波にさらされ、頭上で自由を奪われた均整のとれたプロポーションが、官能に踊らされるがままに波打つ。
「ひゃぶううッッッ!! あぐえええッッッ・・・あふうッッ!! ううッ、ううッ!!」
『そーら。闇の破壊光線を体内に直接注入してやろう!』
絶望に彩られる銀のマスク。喘ぐ唇がなにかを発しようとした瞬間、甲冑忍者の槍となった両手が、暗黒色に輝いた。
「ふびゃああああああああッッッ――――ッッッッ!!!! ひぎゃあああああああああッッッ――――ッッッ!!!!」
地の果てまで届くような絶叫。
胃の腑を燃やされる地獄。2本の炎の杭が下半身を貫き、激痛の怒涛の狭間に快感の電波が脳を灼く。容赦ない責めが里美の、戦士としての闘志を誇りを削り取っていく。四肢を突っ張らせ、大の字のまま魔力を浴び続ける女神。妖かしの深紅の華が、真夏の夜空に狂い咲く。
『認めろ、このクサカゲが忍者の頂点となることを。貴様より遥かに強いこのオレこそ、次期頭領に相応しいのだ』
ごぼごぼごぼごぼごぼごぼ・・・・・・・
血と汗の滝が、薄汚れた美少女戦士の全身を流れる。口から溢れた白泡が、恐ろしいほどの勢いで顎を垂れ、胸を流れ、腹を伝い・・・濁流となって暗黒忍者に降り注ぐ。
瞳とクリスタルの青色が、儚い蛍火のようにちらつく。苛烈な拷問に、とっくに意識は混濁しているであろうに、正義の少女は甲冑の悪魔に抵抗してみせた。
ブンブンブンッッ・・・
汗と涎の飛沫を撒き散らして、金色の混じった長い茶髪が、横にはげしく振られる。
クサカゲは予想していた。この宗家の血を引く美しい少女が、己の必殺奥義を浴びながらも、容易に屈服しないであろうことを。
万一に備えていた残り2体のクサカゲは肩車をして、硬直して悶える少女の目前に待機していた。
半濁した意識で、ファントムガールが野望の影の命令を拒絶した瞬間、上のクサカゲが胸のクリスタルに、下のクサカゲが下腹部のクリスタルに、それぞれ両手を重ねる。
ドンッッッ!!!
3体一斉の暗黒光線が、ファントムガール最大の弱点を、容赦なく照射する。
「アアアアアアアアアアッッッ―――――ッッッ!!!!!」
ビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクッッッッ!!!
かすかに残っていた守護天使の闘志は、暗黒の業火によって吹き飛ばされた。
『五十嵐里美よ、このオレを御庭番頭領と認めるか?』
破滅の黒煙が、被虐の女神を包み込む。
敗北の痙攣に揺れながら、銀の美貌は、ゆっくりコクリと頷いた。
『ハーッハッハッハッ!! これで次期頭領の座はオレのものだ! あとは現頭首を殺せば、御庭番はオレのものになる! ハッハッハッハッハッ!』
3体の暗黒忍者の哄笑が、漆黒の夜空に消えていく。
天高く差し上げていた少女戦士を投げ捨てる。山林をバキバキと切り倒しながら、巨大な少女が山間の傾斜に身を沈ませていく。
一身に哄笑を浴びながら、かすかに胸のクリスタルを点滅させた敗北の天使は、断末魔に震えながら、光の粒子となって掻き消える。
ファントムガールの消えた跡には、ボロボロの忍び衣装を着た美少女が、股間と口から透明な液体を垂れ流しながら、惨敗の緑地に横臥していた。
長い睫毛を閉じた瞳から、スッ・・・と一筋の雫が、大地にむかって零れ落ちた。
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