犬好きおっさんが異世界で犬になったらしい?しかも犬なのにテイマーだと!

裏おきな

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第2話

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目の前にいた人間達は、今度は自分達が襲われていた。その人間達を襲っていたのは。1匹の大きな熊3m近い奴だった。すでに1人の男は左腕を失って、立って居るのがやっとのようだ。あれは時間の問題だ。女は必死に弓で攻撃しているが、全然熊に刺さらず弾かれている。もう1人の男は剣を構えジリジリと後退をしていた。

「ちょっと馬鹿こっち来ないでよ!ジャン早くアイツを倒してよ!」

「馬鹿言うな!あんなの俺が倒せるわけ無いだろ!ミリーお前こそ何とかしろよ!」

「うわぁーいてぇよー助けてくれよ!」


うわぁあれは酷いな、チームワークゼロ。終わったな……なぜ助けないって?俺が元人間だからって、今は俺も魔物、もし加勢するならば。熊の方だしな、それにあの3人組は助けるに値しない……そんな気がする。


そして暫く見ていたら、まず片腕を無くした男がやられ。剣を持つ男も倒され。最後に弓使いの女も死んでしまった。


やっぱり無理だったな。……お、熊は森に帰るのか。熊が3人組に背を向け森に帰ろうとした時。うわぁアイツ死んだふりかよ!剣を使っていた男が起き上がり。熊の後ろから斬り着けようとしていた。

『熊気づいて無いな。させるかよ!』

俺は【疾風】を使い。剣を持つ男に襲いかかり。喉元に噛みつき。一息に息の根を止めた。……ん~やっぱり罪悪感が無いな……



(ただいまの戦闘で進化する事が出きるようになりました。進化しますか?)

うわ!進化出来るようになったぜ!て、それより今は目の前の事だ。

『あんた助かったよ!礼を言うよ』

『お。話せるのか!初めて話すよ。それと礼なんていいよ』

『いや、命の恩人だ私に何かさせてくれよ……そうだ私の家に来ておくれよ』


『ああ分かったよ。でもちょっと待ってくれないか?俺今ので進化出来るみたいなんだ』

『ほーそいつは珍しいね。私も久しぶりに見るよ』

さて、どうすれば進化するんだ?


(現在進化する事が出来ます)

お、また出た。それで何に進化出来るんだ?

(メガドック)(ブラックドックどちらに進化しますか?)

ん?よろしくメカドック?ブラックジャック?……あ、違うか!取りあえずヘルプさんよろしく!

(メガドック)

2m程の大きさになり、パワーが上がります。但しスピードが若干下がります。

(ブラックドッグ)

大きさは少し大きくなり、パワーは変わらずスピードが上がります。

成る程ね……どうするかな……メガドックは大きくなって、パワーがあがるのは良いけど。スピードが落ちるのはな。と、言う事で


(ブラックドッグ)に進化します。

おお!なんか体が光出したぞ、うわぁ体がモゾモゾする……

『進化完了しました』

『お、ブラックドッグに進化したのかい』

『ああ。ちゃんと出来てるか?』

『ああ。出来てるよ。どこから見てもブラックドッグだよ』

さて自分で確かめてみるか。まずは手だな……おお!少し大きくなってるから。前に比べると掴みやすいな。後は二足歩行も……っと……うん何とか出来るな、バランスは良くなったな。

『あんたさっきから何してるんだい?突然枝を掴み出したり、立って歩いたりさ。変な子だね?』

『ん?まぁ俺の事は気にするな。と、それより彼奴等からめぼしい物を取るかな』

オレは人間達の装備品を何とか手と口で外した。取りあえず剣、これは少し短いからショートソードだと思う、後、弓と矢、俺が欲しかった。アイテムバックを3個、しかも中身も色々入っていた。回復薬、毒消し、食料、衣類、短剣だ。本当は防具も欲しかったけど、大きさが合わなくてアイテムバックに閉まった。腰にベルトを巻き、アイテムバックを付けて終了した。それと人間達が倒していた。兎もアイテムバックに閉まった。

『お待たせ』

『ああ、それよりあんた凄いな!人間の持ち物を扱えるなんてな。普通そんな事しないぞ?』

『そうなのか?便利な物を持っているんだ。捨てておくのは勿体ないだろ?』

『そうだけど、使い方が分からないのさ』

『なら教えてやるよ』

『ありがとう。それじゃあついておいで、こっちだよ』

熊の後ろをついて行くと、そこは大きな岩の穴だった。そしてそこには3匹の小熊がいた。

『カーチャン無事だったのか?』

『カーチャン』

『……………』

『坊や達大人しくしていたかい?』

『うんあたりまえだよ』

『してたよ』

『……………』


『それよりカーチャンこいつ誰だよ?』

『誰?』

『…………』

『この人はカーチャンの命の恩人だよ』

『そうなのか!カーチャンを助けるなんてすげーな』

『すげー』

『…………』

おい!ここは天国か!今目の前にコロコロなモフモフが3匹も居るなんて。しかもすげー可愛いんだけど、うわぁモフモフしてぇ~

『まぁそんなに凄くもないよ、俺は隙をついて倒したんだから。お前らのカーチャンのが凄かったぞ!』

『そんな事ないさね。そうだ今から肉を持ってくるよ』

『ああいいよ、肉なら俺が出すよ。沢山あるからな』

『そんな悪いよ私が招待したんだからさ』

『それなら頼みがある!子供達をモフモフさせてくれ!』

『モフモフ?子供達に危害を加えるのかい?』

『そんな事はしないただ触るだけだ』

『触るだけ?それならいいよ。子供達このブラックドッグに触らせておやり』

『いいぞほらほら』

『ほらほら』

『……………』

ん~んなんだ?この触り心地は、素晴らしいじゃないか。そして1つ気づいた事がある!まさか自分の肉球の感触もこんなに、気持ち良く感じるなんて。この子達をモフモフしなければ気付けなかった。ありがとうモフモフな子達。

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