犬好きおっさんが異世界で犬になったらしい?しかも犬なのにテイマーだと!

裏おきな

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第19話

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俺は狐改めて、フォー(フォックスから取りました。安易でゴメンナサイ。でも本人気に入ってくれた)に何があったのか聞くと、フォーの種族はフォレストフォックスと言う。戦いの苦手な種族だったが、フォーその中でも珍しく戦闘の得意なフォレストフォックスだったらしい。そのため食料の調達は、フォーが担っていて狩りに出ていたそこ時に、オーク達が仲間や家族を襲ってていた、そしてフォーが戻って来てオーク達と戦って押さえつけられて居たときに、俺達がきたらしい。


なるほど、それと気になって進化した。妖狐についてヘルプさんに聞いてみると、妖狐はレア進化らしい。怨みを持ったまま進化すると、稀に妖狐に進化する。火属性の魔法が得意って言っていた。俺としては、攻撃魔法が使えるのは嬉しいが、怨みを持って進化したのは悲しいかな……でもあの状態なら仕方ないかな……これから俺達で癒やしてあげよう。


{それじゃあ改めて俺はケン、そしてフォーの主でありこの2人の主でもある}

俺がフォーに自己紹介をすると次にルティが挨拶した。

{私しゅーてんぐベアのルティ!ケンお兄ちゃんが初めてテイムしたのが、私なんだよこれからよろしくねフォーちゃん}

何か微妙な感じの挨拶だけど、まぁ良いとしよう。その後にマリアが

{私はエルフでケン様の下僕、ケン様が望なら体も全て捧げるマリアと言います。フォー様これからよろしくお願いします}

うん……マリアの挨拶も何かがおかしい?しかも顔も恍惚な感じなんだが?まぁ挨拶できたからいいかな?そしてフォーが挨拶する。

{私はフォレストフォックスいいえ……今は妖狐に進化して主に名前をもらったフォーよ!よろしくね}


兎に角色々あったけど。俺達はフォーに今までの事と、これからの事を、ポーラー達の所に向かいながら話した。

{それは本当なの?}

{ああ!俺達はオークキングの軍団と戦うんだ!}

俺がフォーに全てを話すと、フォーは妖艶な表情を見せた。あれはおそらくオーク達に復讐が出来る事に、喜んでるんだなと俺は思う。でもその笑顔恐いですよ……


{あ!そろそろだよケンお兄ちゃん!}

俺達はやっとポーラー達の洞窟に近づいた。すると先の方から戦闘をする音が聞こえて来た。

{止まれ!}

俺はルティとフォーに指示を出すと、そこに待機させて【魔力感知】を使い様子をうかがった。すると全部で3匹の気配がした。そのうちの1匹は少し離れていて、2匹が戦っていた俺はそのまま【隠密】を使い近付くと、青毛の熊体高2mでロングソードを持って戦っていた。それを相手にするのは、茶色の毛の体高3mの熊で盾と斧を持って戦っていた。そしてその2匹を眺めているのが体高4mの紫色の熊だった。


………ん?……あれ?……もしかして?

『あ!おかさぁーん!アル兄ウル兄!』

気がつくと俺の後ろにルティが居て。目の前の熊達を見て声を出した。すると戦っていた熊2匹がこちらに気づき驚いてる。


『あれ?ルティか?』

『うん!ルティだねアル兄さん!』

『本当だね!それにケンも居るみたいだね』


俺達は3匹に近づき数日振りの再開をした。それにしても驚いた!ルティの進化はそれなりにオーク達を倒したから、進化したけどまさかこの3匹達も進化してるとは思わなかった。それから俺達は皆でポーラー達の洞窟に着くと、あれからの事をお互いに話し合った。

{そうかこっちにも来たのか?}

{ああそうだね!数は50匹位だったかね?}

やっぱりと言うか、ここにもオーク達が襲ってきたらしい。それを3匹で倒した事で進化出来たと言う。しかもこちらもルティ同様に変わった進化だった。アルはソードベア、ウルはシールドベアとマリアも聞いた事無いらしい。これも爺さんの仕業だと思う。それにポーラーに至ってはビックベアージェネラルになっていた。

{凄いですね……私もビックベアージェネラルなんて初めて見ました……}

そしてポーラー達3匹に新しい武器と盾を渡した。ポーラーにはオークジェネラルが使っていた、バトルアックスを2本。アルにはドミスの所で買った大剣、ウルにはタワーシールド2枚と斧だ。何故ポーラーにも盾を持たせないで、ウルにシールドを2枚持たせたかというと……それは俺の趣味だ!だってダブルシールドってカッコイいよね?しかもデュアルアックス?も超攻撃的でカッコイい!そして俺はポーラーとウルに戦い方を教えた。

{どうだ?分かったか?}

{ああ!分かったよ!}

{うん!僕も分かったよケン兄!}

{それにしてもこの洞窟にこの人数は、流石にきついな……}

以前はポーラーと小熊だった3匹で余裕だったけど、進化した事で大きくなりこの洞窟では狭くなっていた。


{よし!ポーラー住処を移動しよう!丁度いい場所がある!}

{ケン様もしかして……}

{ああマリアには、嫌な場所かも知れないが。あそこはいい場所だと思うんだ?}

{そんな。私の事など気になさって下さり、ありがとうございます。確かにあの場所はいい場所だと思います}

それから俺達は皆で、マリアがオーク達に捕らわれていた。渓谷の洞窟に向かう事になった。暫く森をいくと、渓谷に着きポーラー達は驚いていた。

{確かにここはいい場所だね!川も近いし洞窟の中も広い!}

{だろ?今後ここをポーラー達の拠点としてくれ}

{ああそうさせてもらうよ!}

もう今日は暗くなったから、町には明日の朝早くに行くことになった。そしてマリアが洞窟の中を聖属性魔法の浄化を使い洞窟を清めた。

{これでこの場所に邪なる者は近付かないでしょう!}

確かにマリアが浄化の魔法を使った後は、ここの空気が軽くなったように感じる。そしてマリアが食事を作ると、皆目の色を変えて食べ始めた。特にフォーが異様な感じでぶつぶつ良いながら食べていた。


『ふふふ……これがオークの肉……まさかオークがこんなに美味しいとは……ふふふ……』


うん……なんか恐いですよ……でも喜んでいるようで良かったかな?
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