犬好きおっさんが異世界で犬になったらしい?しかも犬なのにテイマーだと!

裏おきな

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第20話

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食事を終えた俺は、数日ぶりにアルとウルをモフモフしていると、2匹は気持ち良さそうに喉をゴロゴロとならしていた。そこにルティがヤキモチをやいて混ざってきたので、今の大きさの3匹だと俺は埋もれてしまった。


{こらこらルティ離れなさい苦しい!}

{やー!私もケンお兄ちゃんにナデナデしてもらうの!}

{ルティは今までケン兄と一緒だったんだから、離れろよ}

{そうだぞ僕も、ケン兄にもっとナデナデされたいよ}

{やー}

そんなこんなで、食後に俺は3匹に揉みくちゃされていた。いくら進化して大型犬になったとしても、この3匹も進化して大きくなってるから敵わない。

{ケン様大丈夫ですか?}

マリアは揉みくちゃにされてた俺を心配していたが、助けようとはしなかった。

{それはそうですよ?私の力でこの3匹敵うわけありませんよ?}

まぁそれはそうだぞな……

{それに私も3匹を羨ましいと思っていましたし。私もケン様にあんな事やこんな事をして欲しいですよ……}

マリアは惚けてそんな事を呟いていたが。俺はあえてスルーした……と。その時、1つ気配が洞窟の外に出て行くのを感じた。俺は周りを見渡すと、マリアは目の前に居る。3匹はじゃれて疲れたのか。俺を囲み寝ていた。ポーラーは既に寝ていたので、出て行ったのはフォーだと気づいた。


トイレかな?まぁすぐ戻るだろう?


でもフォーは20程しても戻らない。流石に心配して俺は、3匹を起こさないようにその場を離れた。マリアは俺がどうするのか分かったらしく。少し寂しい顔で俺が思いも寄らない言葉をかけてきた。

{そうですね……私が行くよりケン様が行く方が良いですね。流石に同じ主を持つもの同士でも、魔物とエルフでは違いが有りますものね……ケン様どうかフォー様をよろしくお願いします}

マリアはそう言いながら頭を下げてきた。最初俺は何の事か分からなかったけど、よくよく考えてみたら気がついた。

{ああ分かったよ……マリアは凄いな?ありがとう!こんなんじゃ主失格かな?}

{いいえそんな事ありませんよ!ケン様は大変素晴らしい主様です!それは間違いありませんですから、フォー様の事を心配なさったのですよね}

俺はマリアの言葉に、右前足で頬を掻き顔をそらした。そして俺はマリアに見送られ外に出て行った。

{あんた?魔物の私達に険悪な気持ちは無いのかい?}

{ええ……以前ケン様は私と、ルティ様、アル様、ウル様それにポーラー様の事を俺は家族を守ると仰って下さいました。それなら当然私も魔物であろうと家族を守る事にしますよ。それに新しい家族のフォー様も当然です!}

{確かにあんたは、ケンの言うとおり凄い子だね?それじゃあ私も新しい家族を守らないとね!よろしく頼むよマリア}

{こちらこそよろしくお願いしますポーラー様}

{私らは家族だろ?それなら様はいらないだろ?}

{そうですね……それじゃあこれからよろしくポーラー!}

俺はポーラーとマリアがそんな事を話してるとは、露知らず洞窟の外に向かって行った。すると広場のようになっている場所の中心に、座って夜空に輝く月を見上げるフォーが佇んでいた。その姿は月の光を浴びて、茶色の毛が金色に輝いて見えた。

『綺麗だな……』

つい俺は声に出してしまい。それに驚いたフォーが俺に振り返った。

『なっ……ああそうね綺麗な月よね……』

『いや……フォーがな……』

『え?……』

『いや……何でもない。それにしても本当に綺麗な満月だな』

『そう……ね……』

俺は誤魔化すように話したが。フォーは何故か顔をそらしていた……

『何しにきたのよ?』

フォーは顔そらしながら聞いてきた。それに対して俺はなんて言えば良いのか悩み。とりあえずフォーの右隣に座って左前足でフォーの頭を撫でた。

『なっ、なにするの!』

フォーは驚きながら頭を揺らし、俺が乗せた前足を外そうとしていたが、それを俺は力を込めたが痛くないように、頭をワシャワシャした。

『もう!なによ!……きゃっ……きゃ』

フォーは嫌がる素振りを見せるが、顔は笑っていた。

『うんうん!やっぱり笑って居る顔がいいよ』

俺は動きを止め、フォーに話しかけると。フォーは真面目な顔月に戻り顔を背けた……が。それに俺はまた同じ事した。

『分かった分かったわよ!降参するわよ……』

『ん!分かればいい!……で!やっぱり仲間と家族達の事か?』

『ええ!あのベアー達家族の事を見ていたら……やっぱり思い出してしまい……あそこに居るのが辛かったのよ……』

『そうか……それは悪かった!俺の配慮不足だったなすまん!』

『べ、別にあんた……主が悪い訳じゃないわよ!ただ私が家族に会えないって事を思い出しただけよ』

『そうか?それと俺の事は好きに呼んでいいぞ?確かに俺はフォーの主だ、だけどな俺は皆を手駒とか思って無いからな!俺と契約した者は誰であろうと家族になる』

『でも……私種族が違う……』

『それなら俺だって違うだろ?それにな!俺がここに来る前マリアが来ようとしたけど。俺のが適任だと言って俺に来させたんだからな?』

『エルフなのに魔物の私の心配を?……』

『そうだぞマリアは、家族として心配をしてくれてたんだぞ』

俺がそう言うとマリアは涙を流しながら、顔をこちらに向けた。

『本当お人好しにエルフね……』

『それに家族と言うよりも…俺とフォーの契約は普通と違う。運命共同体だからな。家族より絆が深いと思うぞ?』

フォーは驚いた顔をしたが、そのあと妖艶な顔で

『それってもしかして?私を口説いてるのかしら?ふふ』

『ん?……いや、そう言う訳じゃ無いぞ?』

『へ~違うんだ?そう言えば……ある……ダ~リン』

『ダ~リン?そんな言葉いつ覚えた?』

『ん?なんとなく浮かんだ?だって何でも良いんでしょ?それともダメなの?』

フォーは俺に寄りかかりながら俺を見上げてきた。俺はその柔らかな毛の感触と顔つきにドキドキしていた。

『いや……それは』

『ダメなの?……それとダ~リンって元人間なんだよね?』

そう俺はマリア以外の皆にも、俺が元人間だった事を話した。でも皆は何も気にしてなかった。

『ああそうだぞ?そう話したろう?やっぱり嫌だったのか?』

『ううん!それならこれはどう?』

フォーが魔力を集中して何かを唱えた。するとフォーに光が集まりそれが弾けた。それに驚いた俺は何者かの手で仰向けにされた。光が消えると俺を見下ろす美人な裸のお姉さんが座っていた。その女性は中肉中背で、胸の大きなキリッとした顔の髪の長いモデルさんみたいだった。

『え?誰?』

『へ~こうなるんだ?』

その女性は自分の体を色々と、確認していた。

『ねぇダ~リンどう?』

『え?ダ~リン?……もしかして?フォー?』

『ええ!そうよ!ダ~リン』


ええーーーーーーー

目の前の女性はフォーらしい!
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