ステルスウォーカー〈双剣の死神と呼ばれた男〉旧(仮)異世界転移に巻き込まれたので存在が薄いことを良い事に好き勝手してみました(笑)

裏おきな

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3章

第19話

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僕は夢でも見ているのか……そうであって欲しい!何故なら僕の目の前には背中から胸の中心にロングソードが刺さって倒れているシズカが居るのだから……そう……これは夢……

「シ、シズカ様!」

「シズシズ!」

「シズカお主!」

「うわぁー!お。俺が悪いんじゃ無いぞ!せ、先生が俺の前に出て来たのが、わ。悪いんだからな!俺は臼井の野郎を斬りつけようとしただけなんだよ!」

こいつは何を言ってるんだ?夢なのにそんなに焦る事ないだろうに……

「シノブ様!シズカ様が!」

「え?何紅さん?これは夢何だから僕が目を覚ませば元通りでしょ?」

「え?シノブ様?何を言っているのですか?」

「ほらほら!シズカ?夢なんだからそのまま起きあがらないと駄目だよ?」

「シノブお主!どうしたのじゃ?」

「ゴフっ!だ、だめシノブ、しょう、きに……もど…て」

パン!

「いてぇー!」

僕は頬に痛みを感じ気がつくと蒼美さんが僕の頬を平手打ちをしていた。

「シノブっち正気に戻りな!これは夢じゃない現実に起きてる事だよ!」

「え!じゃあシズカは本当に………じゃあこいつがシズカを!てめー許さねえぞ!よくも俺の・・シズカをやってくれたな!許さねえぞ!」

俺はシズカを刺した男を睨みつけると、その男は恐怖のあまりその場から森の中に逃げ出した。

「待て!このやろう!」

俺は逃げた男を追いかけ森の中に走っていった。

「だめ…ゴフっ……シノブを……お願い……紅!あの子をお願い……」

「しゃべっては駄目です!シズカ様!」

「私はもうだめ……ゴフっ…ゴフ……だから紅……あなたにシノブの事をお願いするわ……あなたなら……大丈夫……だと……し………じて……る………」

「え?シズカ様さま?」

「シズシズ?」

「………シズカ……」

「え!カガリ様!シズカ様が!」

「何これ!」

「これはどう言う事じゃ!」


俺はシズカを刺した男を追いかけ森の中をかけていた!そして後少しで追いつく後少しで……


「へっへ!バカな奴だよ!」


俺は追いついたと言うか、あいつは森の奥で待っていた、大勢の兵士達と一緒に!……確かにキングはあの時100から150人って言ってたなそして家の前に居た兵士達の数は数十人だけだった。忘れてたな……


「よう待ってたよ臼井!」

「お前の方こそ俺に殺される為によく待っていたな!」

「へっ威勢はいいな!だがなこの人数を相手にどこまで強気でいられるかな!……さぁ行けお前達!」

「ああ死にたい奴からきな!もう俺は甘さを捨てよう!」

「じゃあ甘さの取れたばかりのお坊ちゃん!覚悟しなよ。」

兵士の1人が俺に向かって駆け寄り斬りつけて来た。それを俺は風神に魔力込めてロングソードを切り落とし、そのまま兵士の首を切った。

「え?お前何をし……た……」

ドスン ドスン

兵士は首から上が地面に落ち体もうつ伏せに倒れた。それを見ていた他の兵士達も何が起きたか分からず唖然としていた。

「なんだ?簡単だな?人を殺すなんてな?それになんだか体が軽く感じるよ!さぁもっときなよ?次に俺に殺されたい奴は!」

「なんだよ今のは!」

「何も見えなかったぜ?」

「ああ見えなかった!そして気づいたらあいつが死んでた!」

「どうするよ?」

「お前達さっさと臼井を倒しに行けよ!これは女王様の命令だぞ!お前達は女王様に逆らうのか?」

兵士達が戸惑っていたらあの男確か高野とか言っていたか?その高野が女王様の名前を出して兵士達に発破をかけていた。

「ああ確かにこれは女王様の命令……」

「そうだよな……女王様の……やるしかないか!」

すると先程まで戸惑っていた兵士達の目つきが変わりロングソードを構えて、こちらに向かって来たのだ。それに対して俺も兵士達に駆け寄り先程同じくロングソードごと首を刈って行った。

「うわぁー化け物!なんなんだあいつは!俺は逃げるぞ!」

「俺も逃げるぜ!いくら女王様の命令だからってあんな化け物を相手に出きるかよ!俺はまだ死にたく無いぜ!」

俺は逃げ出しそうな兵士達も風の加護の力を使い、スピードを上げて追いかけて首を狩って行った。

「うわぁー!」

「や、やめてくれー!」

気がつくと残って居るのは高野とか言う男だけになっていた。だがその高野は腰を抜かし地面に座り込んで小便を流していた。

「さぁ残りはお前だけだぞ?……覚悟は良いか?……」

「あ……あ……うぁ……」

「よしそれは良いって事だな?じゃあ望み通りに殺してやるよ!」

俺は風神に魔力を込めてその場で風神を水平に振り抜いた。すると風神から風の刃が飛んで行きそのまま高野の首を切り裂いた!


終わったな……でも何だろうこの罪悪感の無さは?初めて人を殺したのに何も感じ無い……正直罪悪感とか感じるかと思っていたけどな?

「シノブ様!……まさかこれをシノブ様がお一人で?」

俺を追いかけて・・がやってきて死体の数を見ておどろいていた。

「ああそうだ!全部俺がやったよ!ハハ人を殺すなんて大した事無いな?何を今まで気にしていたんだろうな……」

「シノブ様?どうなさったのですか?いつものシノブ様と違いますよ?いつものシノブ様に戻って下さい!」

「え?俺はいつもと同じだよ?」


おそらくシノブ様はシズカ様の事で我を忘れてしまっているのでしょう目の色が何か変です、それに顔つきも……これではいけません!シズカ様に最後に頼まれたシノブ様の事。私は果たさなければなりません!それならまずはシノブ様をいつものシノブ様に戻さなくてはなりませんね。

「シノブ様失礼します!」

突然紅が俺の前に来てそのまま抱きついて来た!そして俺の頭を掴み自分の胸に抱き寄せて優しく頭をなで始めた。

「く、紅?」

私はシノブ様を正気に戻すために自分の胸に抱き寄せていた。本当はどうしたらシノブ様を正気に戻せるか分かりません!ですが……私の本能がこうするべきだと感じたのでしてみた。これはいつもより胸の奥がドキドキしますね!

「シノブ様……良くお聞き下さい!シズカ様がお亡くなりになりました………………………ですが……少しおかしな事が起こりましてその事をシノブ様にお伝えしたく駆けつけました。」


ああ紅の胸の感触は心地良いな……それと頭を撫でられるのは気持ちいい……ん?紅が何か言ってるぞ?やっぱりシズカは死んだのか!ちくしょう!あの時俺を庇ってなければ!死なずに済んだのに!……「ですが」……ん?「少しおかしな事が起こりましてその事をシノブ様にお伝えしたく駆けつけました。」……ん?何を言った?おかしな事?…………


「何があったの!紅さん・・・おかしな事って?」

「シノブ様戻られましたのですね!」

シノブ様が私の言葉に反応して顔を上げてきたその顔はいつものシノブ様の顔でした。良かったシノブ様……

「え?それより紅さん?おかしな事って何なの?何があったの?」

それはカガリ様の所に戻ってお話しします。その方が分かると思いますので。



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お読み下さりありがとうございます。

感想。誤字脱字をよろしくお願いします。

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