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本編
イノセントガール
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上の空で授業を終え、その日の放課後、生徒会室で、清羅は一枚の資料を隆嗣に渡された。
「部活と同好会の一覧……? 何これ、すごい沢山あるし……」
一覧には、清羅も聞いたことのない部がずらっと記載されている。
ソシャゲ部、ハンドスピナー部、ペン回し部、電子レンジ料理同好会そのほか諸々、数え上げれば三十を越える、「弱小」部の数々。
どれも所属人数は十人に満たない。重複して在籍している者も多い。
「活動実体がないものもあると思いますよ。同好会は顧問も要りませんから、設立願いを書いて出すだけ」
チラシ評論会なんて同好会まである。
「こんなにあるなんて、ぜんっぜん……!」
絶句する清羅に、隆嗣は深みのある濃茶の目を細め、唇の端をつり上げて猫のように笑う。それから、つと腱の浮いた手を伸ばして、清羅のネクタイを引っ張って、周りのものが見たらびっくりするくらい親しげな仕草で、彼女の制服を整えた。
しかし、ここは生徒会室で、今は清羅と隆嗣のふたりきり。
生徒会室の空気はしんと揺らぎなく、清羅は隆嗣の指の親密さに気づかない。
「ほら、生徒会長、しっかり。例年通りであれば、人数を基準に参加を見送らせることで、それ以上の手続きは必要なかった。昨日の会議自体参加していない部長もいたくらいです。でも、君は、それじゃあいけないと言ったんです」
「う、うん……」
「それは変わっていない?」
「……うん。だって、参加したいのにできない人もいるって……ことだし」
うっすらと清羅にも理解できてきた。数ある部のうち、弱小であっても、活動に意欲的ながら実績の無い部、参加する気もない幽霊部、様々に存在している。会議が紛糾したのは、きっと、そういった事情も添加された結果だ。ただ在籍人数の少ない弱小部と、大所帯で実績も上げている部の対決の構図ではない。
途方に暮れて隆嗣を見上げる。肩を落として、隆嗣にされるがままの清羅は頼りなげで、子犬のような愛らしさがある。
隆嗣は彼女をこっくりとしたキャラメル色の瞳で見つめて、薄桃色の柔らかな頬を手の甲で撫でた。それがくすぐったくて、清羅は首を竦める。
「……体調は大丈夫ですか?」
「うん」
「じゃあ、やるしかありません」
「何か名案があるの?」
隆嗣は甘く滴るような笑みを浮かべて、清羅に答えた。
「清羅は、どうしたいですか?」
清羅はもう一度、一覧に目を通す。
ワンダーフォーゲル部、アクアリウム同好会、地図部、フォークソング同好会。
活動しているのかしていないのか、どんな部員が在籍しているのか。
……ひょっとしたら、すごく楽しいことをしているのかも。特にソシャゲ部なんて、気になるではないか。
(清羅はスマートフォンやタブレットの類いを持たされていない。一度、彼女がそれらを手にしたら、アプリゲームにのめり込んで、果てしない沼に飲まれるだろうと、隆嗣始め身近な人々は思っている)
「……とりあえず、全部の部活動に参加してみる!」
「ま、そんなところだと思いました」
きれいに整えた清羅の制服を、隆嗣がすっと撫で下ろす。彼の手がかすめた胸の奥から、溢れ出るのは清羅の天性の伸びやかさ。
楽しむ心だ。
こうして、清羅の体験入部が始まった。漫画的に表現すれば日めくりカレンダーのページが、三枚めくられて金曜日の放課後。
清羅はそれまでの学校における放課後の殆どを、体験入部に費やしていた。
そうなると、普段は家でだらだらゲームの清羅である。いささか息切れもやむを得ない。宿題なんかは、さぼりっぱなしだ。
従って、授業が終わったばかりの教室で、清羅は机に顔を突っ伏して、『のびて』いた。
「セーラ、疲れてんね」
前の席の志摩が、スクールバックのファスナーを閉めながら振り返る。
「そうなんだよー! もう朝から筋肉痛も酷くって」
一番最初に飛び込んだソシャゲ部は、隆嗣に首根っこを掴まれて部室を引きずり出されるまでゲームに夢中になった。ハンドスピナー部とペン回し部は敵対関係にあって、清羅は両方の部から技を教えられるも、会得することは出来ず、彼らが繰り出す技のバトルに手を叩いた。園芸部では肥料運び。ワンゲル部ではザックを担いでのスクワット、運動の習慣のない清羅の筋肉はすぐに音を上げた。
新生徒会長になった清羅が、部活動を見て回っているニュースは、火曜日のうちに、すぐに校内を駆けめぐり、水曜日からは、訪問を待ち望む部の方から声がかかるようになった。
すでに今日も、教室の廊下には、清羅に体験入部を依頼しようという生徒達が集まり始めている。清羅は、クラスの、一年生の愛されるべき人気者から、みんなの生徒会長になりつつある。
志摩ははや生徒が鈴なりの教室の入口をちらりと見て、清羅の頭を撫でた。
「……セーラは、素直だからなあ」
「ん? ……いきなりどしたの? 志摩ちゃん」
「セーラが生徒会長になったら何か楽しいことが起こるんじゃないかなって、多分みんな思ってたんだけど、それが本当になるんだもんね」
「どういうこと?」
「セーラ、部活巡りはどう?」
清羅はぱっと満面の笑みを浮かべた。サクランボのような唇を尖らせて、勢いよく話し始める。
「すっごく楽しいよ! いろんな部活があってさぁ。チラシ評論会なんて、ここ十年のチラシのデータをもとにさぁ……」
唾を飛ばす勢いのセイラに、志摩は脚を組んで距離を取る。
「……セーラはどんなことでも、くだらないとか、つまらないとか、言わないもんね……」
「志摩ちゃん! きーてる!?」
よく言えば素直、悪く言えば単純、お人好しで、裏表のない清羅。
計算も出来ず、聞いたことを鵜呑みにして、いちいち感動してしまう。
危ういほど澄み切った、プリズムのような清羅。
純粋で、汚れのないものに対して、人間が取るのは両極端などちらかの手段だ。
守るか、壊すか。
「隆嗣氏は、清羅をどうしたいのかね……」
同じく帰り支度を済ませて、こちらに――清羅のもとに向かって歩いてきた隆嗣に、志摩は小さく手を振った。隆嗣は志摩には目礼をして、清羅に声をかける。
「清羅、行きますよ」
そのビロードのように滑らかな声の、明らかな温度差に気づかないのは、清羅だけだ。
「隆嗣! あのねっ、志摩ちゃんにね、昨日見にいった部活の話をねっ」
清羅の声が一際明るく、可憐に響くのは志摩の錯覚でもあるまい。
部活動の中心は二年生から三年生だ。脚光を浴びる部もあれば、常に日陰の部もある。志摩達、一年生よりも先輩である彼らに、清羅はどう映ったか。
日陰の部にわざわざ自分から出向いて、心から彼らの活動を楽しむ清羅の姿。それはきっと、彼らを大いに鼓舞したに違いない。
ついでに、と志摩はつい勘ぐってしまう。
それに加えて、隆嗣は、絶対的な信頼を清羅から寄せられる副会長である自分の姿を、見せびらかして歩いたということになる。初々しい清羅の反応や、可憐な外見が、彼らを魅了したことは想像に難くなく、彼らの心には清羅を好ましく思う気持ちが芽生える。芽生えた先から……摘んでいく。
志摩の知る限り、清羅は「困った時にはすぐ隆嗣を頼る」が、「隆嗣以外を頼ることはない」のだ。
腕を組んで立つ隆嗣に、志摩は白けた気分を隠せない。
「デモンストレーションはいかがでしたか、副会長」
隆嗣は、さも愉快そうな顔で、首を傾げた。
「何のことかわからないな。……清羅、行きますよ」
低く名前を呼ばれて、清羅は「えーっ!」と叫んで手探りで取った鞄を、抱きしめる。
「もちょっと志摩ちゃんと話してからじゃだめ?」
「目的を忘れていますよ、清羅」
「目的って、何だっけ」
「まったく清羅、君は……」
隆嗣がため息を吐く。志摩はこの茶番に心中で舌を出す。誰もが腹に一物。
清羅だけが、それを知らない。
じゃがいもみたいな冴えない男子生徒が、鼻息荒く清羅に詰め寄る。
「僕達の部活って、ほとんど関心を持って貰えないから……。こうやって生徒会長が見に来てくれただけでも、嬉しいや」
生徒は屈託なく「また見に来るね!」と言う。彼女の肩に隆嗣が手を置いて、そっと男子生徒から遠ざけたことに気づかず。
へへ、と男子生徒は怯えたような上目遣いを隆嗣に向ける。
隆嗣はただ目を眇めて、極めて小さなサインで、雄弁に伝える。相手は充分に理解する。隆嗣をただの一年生と侮るような生徒はいない。鳴り物入りで入学した優秀な生徒。校訓である文武両道を体現したような――。
――つまらないことだ。
同じようなやりとりを、隆嗣はこの数日繰り返している。
清羅の感受性や、感情の起伏の豊かさは、快楽に弱く、堕落しやすいということでもあるのだ。
清羅の存在の鮮やかさの価値を、隆嗣が最もよく知っている。
堕落か、破滅か――それとも。それが遠くない未来であることも、清羅はまだ知らない。
「部活と同好会の一覧……? 何これ、すごい沢山あるし……」
一覧には、清羅も聞いたことのない部がずらっと記載されている。
ソシャゲ部、ハンドスピナー部、ペン回し部、電子レンジ料理同好会そのほか諸々、数え上げれば三十を越える、「弱小」部の数々。
どれも所属人数は十人に満たない。重複して在籍している者も多い。
「活動実体がないものもあると思いますよ。同好会は顧問も要りませんから、設立願いを書いて出すだけ」
チラシ評論会なんて同好会まである。
「こんなにあるなんて、ぜんっぜん……!」
絶句する清羅に、隆嗣は深みのある濃茶の目を細め、唇の端をつり上げて猫のように笑う。それから、つと腱の浮いた手を伸ばして、清羅のネクタイを引っ張って、周りのものが見たらびっくりするくらい親しげな仕草で、彼女の制服を整えた。
しかし、ここは生徒会室で、今は清羅と隆嗣のふたりきり。
生徒会室の空気はしんと揺らぎなく、清羅は隆嗣の指の親密さに気づかない。
「ほら、生徒会長、しっかり。例年通りであれば、人数を基準に参加を見送らせることで、それ以上の手続きは必要なかった。昨日の会議自体参加していない部長もいたくらいです。でも、君は、それじゃあいけないと言ったんです」
「う、うん……」
「それは変わっていない?」
「……うん。だって、参加したいのにできない人もいるって……ことだし」
うっすらと清羅にも理解できてきた。数ある部のうち、弱小であっても、活動に意欲的ながら実績の無い部、参加する気もない幽霊部、様々に存在している。会議が紛糾したのは、きっと、そういった事情も添加された結果だ。ただ在籍人数の少ない弱小部と、大所帯で実績も上げている部の対決の構図ではない。
途方に暮れて隆嗣を見上げる。肩を落として、隆嗣にされるがままの清羅は頼りなげで、子犬のような愛らしさがある。
隆嗣は彼女をこっくりとしたキャラメル色の瞳で見つめて、薄桃色の柔らかな頬を手の甲で撫でた。それがくすぐったくて、清羅は首を竦める。
「……体調は大丈夫ですか?」
「うん」
「じゃあ、やるしかありません」
「何か名案があるの?」
隆嗣は甘く滴るような笑みを浮かべて、清羅に答えた。
「清羅は、どうしたいですか?」
清羅はもう一度、一覧に目を通す。
ワンダーフォーゲル部、アクアリウム同好会、地図部、フォークソング同好会。
活動しているのかしていないのか、どんな部員が在籍しているのか。
……ひょっとしたら、すごく楽しいことをしているのかも。特にソシャゲ部なんて、気になるではないか。
(清羅はスマートフォンやタブレットの類いを持たされていない。一度、彼女がそれらを手にしたら、アプリゲームにのめり込んで、果てしない沼に飲まれるだろうと、隆嗣始め身近な人々は思っている)
「……とりあえず、全部の部活動に参加してみる!」
「ま、そんなところだと思いました」
きれいに整えた清羅の制服を、隆嗣がすっと撫で下ろす。彼の手がかすめた胸の奥から、溢れ出るのは清羅の天性の伸びやかさ。
楽しむ心だ。
こうして、清羅の体験入部が始まった。漫画的に表現すれば日めくりカレンダーのページが、三枚めくられて金曜日の放課後。
清羅はそれまでの学校における放課後の殆どを、体験入部に費やしていた。
そうなると、普段は家でだらだらゲームの清羅である。いささか息切れもやむを得ない。宿題なんかは、さぼりっぱなしだ。
従って、授業が終わったばかりの教室で、清羅は机に顔を突っ伏して、『のびて』いた。
「セーラ、疲れてんね」
前の席の志摩が、スクールバックのファスナーを閉めながら振り返る。
「そうなんだよー! もう朝から筋肉痛も酷くって」
一番最初に飛び込んだソシャゲ部は、隆嗣に首根っこを掴まれて部室を引きずり出されるまでゲームに夢中になった。ハンドスピナー部とペン回し部は敵対関係にあって、清羅は両方の部から技を教えられるも、会得することは出来ず、彼らが繰り出す技のバトルに手を叩いた。園芸部では肥料運び。ワンゲル部ではザックを担いでのスクワット、運動の習慣のない清羅の筋肉はすぐに音を上げた。
新生徒会長になった清羅が、部活動を見て回っているニュースは、火曜日のうちに、すぐに校内を駆けめぐり、水曜日からは、訪問を待ち望む部の方から声がかかるようになった。
すでに今日も、教室の廊下には、清羅に体験入部を依頼しようという生徒達が集まり始めている。清羅は、クラスの、一年生の愛されるべき人気者から、みんなの生徒会長になりつつある。
志摩ははや生徒が鈴なりの教室の入口をちらりと見て、清羅の頭を撫でた。
「……セーラは、素直だからなあ」
「ん? ……いきなりどしたの? 志摩ちゃん」
「セーラが生徒会長になったら何か楽しいことが起こるんじゃないかなって、多分みんな思ってたんだけど、それが本当になるんだもんね」
「どういうこと?」
「セーラ、部活巡りはどう?」
清羅はぱっと満面の笑みを浮かべた。サクランボのような唇を尖らせて、勢いよく話し始める。
「すっごく楽しいよ! いろんな部活があってさぁ。チラシ評論会なんて、ここ十年のチラシのデータをもとにさぁ……」
唾を飛ばす勢いのセイラに、志摩は脚を組んで距離を取る。
「……セーラはどんなことでも、くだらないとか、つまらないとか、言わないもんね……」
「志摩ちゃん! きーてる!?」
よく言えば素直、悪く言えば単純、お人好しで、裏表のない清羅。
計算も出来ず、聞いたことを鵜呑みにして、いちいち感動してしまう。
危ういほど澄み切った、プリズムのような清羅。
純粋で、汚れのないものに対して、人間が取るのは両極端などちらかの手段だ。
守るか、壊すか。
「隆嗣氏は、清羅をどうしたいのかね……」
同じく帰り支度を済ませて、こちらに――清羅のもとに向かって歩いてきた隆嗣に、志摩は小さく手を振った。隆嗣は志摩には目礼をして、清羅に声をかける。
「清羅、行きますよ」
そのビロードのように滑らかな声の、明らかな温度差に気づかないのは、清羅だけだ。
「隆嗣! あのねっ、志摩ちゃんにね、昨日見にいった部活の話をねっ」
清羅の声が一際明るく、可憐に響くのは志摩の錯覚でもあるまい。
部活動の中心は二年生から三年生だ。脚光を浴びる部もあれば、常に日陰の部もある。志摩達、一年生よりも先輩である彼らに、清羅はどう映ったか。
日陰の部にわざわざ自分から出向いて、心から彼らの活動を楽しむ清羅の姿。それはきっと、彼らを大いに鼓舞したに違いない。
ついでに、と志摩はつい勘ぐってしまう。
それに加えて、隆嗣は、絶対的な信頼を清羅から寄せられる副会長である自分の姿を、見せびらかして歩いたということになる。初々しい清羅の反応や、可憐な外見が、彼らを魅了したことは想像に難くなく、彼らの心には清羅を好ましく思う気持ちが芽生える。芽生えた先から……摘んでいく。
志摩の知る限り、清羅は「困った時にはすぐ隆嗣を頼る」が、「隆嗣以外を頼ることはない」のだ。
腕を組んで立つ隆嗣に、志摩は白けた気分を隠せない。
「デモンストレーションはいかがでしたか、副会長」
隆嗣は、さも愉快そうな顔で、首を傾げた。
「何のことかわからないな。……清羅、行きますよ」
低く名前を呼ばれて、清羅は「えーっ!」と叫んで手探りで取った鞄を、抱きしめる。
「もちょっと志摩ちゃんと話してからじゃだめ?」
「目的を忘れていますよ、清羅」
「目的って、何だっけ」
「まったく清羅、君は……」
隆嗣がため息を吐く。志摩はこの茶番に心中で舌を出す。誰もが腹に一物。
清羅だけが、それを知らない。
じゃがいもみたいな冴えない男子生徒が、鼻息荒く清羅に詰め寄る。
「僕達の部活って、ほとんど関心を持って貰えないから……。こうやって生徒会長が見に来てくれただけでも、嬉しいや」
生徒は屈託なく「また見に来るね!」と言う。彼女の肩に隆嗣が手を置いて、そっと男子生徒から遠ざけたことに気づかず。
へへ、と男子生徒は怯えたような上目遣いを隆嗣に向ける。
隆嗣はただ目を眇めて、極めて小さなサインで、雄弁に伝える。相手は充分に理解する。隆嗣をただの一年生と侮るような生徒はいない。鳴り物入りで入学した優秀な生徒。校訓である文武両道を体現したような――。
――つまらないことだ。
同じようなやりとりを、隆嗣はこの数日繰り返している。
清羅の感受性や、感情の起伏の豊かさは、快楽に弱く、堕落しやすいということでもあるのだ。
清羅の存在の鮮やかさの価値を、隆嗣が最もよく知っている。
堕落か、破滅か――それとも。それが遠くない未来であることも、清羅はまだ知らない。
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