35 / 54
シリーズ003-include
番外編 ひどすぎる宣伝『援交少女、ホームレスを飼う』(後編)
しおりを挟む
侵入者、ファントムペインは転移者だ。
転移者とは異世界と呼ばれる現実とは異なる別世界に転移した者達のことを指すが、転移する理由は事情によって異なる。それこそ神や悪魔といった超常の存在の力を介することもあれば、ほんの小さな偶然で別の世界に招き入れられることもある。
この世界に来たファントムペインも、その転移者である。経緯こそ偶然だが、仕事中だったのが功を奏した。
「ぁっ……ぁっ…………」
事情を知る為に、国外れの木こり小屋にいた若夫婦を襲った。旦那を撃ち殺し、元居た場所では未だ年端もいかぬ妻を強姦してから、小屋の中にある物を物色していく。
元々、趣味で転生や転移系の物語を読むのが趣味だったこともあり、言語による意思疎通さえできれば、後はよくある転生無双でも楽しめばいい。しかも、今居る場所からは遠く離れているが、別世界の人間を勇者として招き入れている国もあるらしい。
つまり、他にも転移者がいるのだ。彼らが別世界の技術を持ち込んでさえいれば、今迄と差し支えない生活も送れる可能性がある。おまけに、ここには師匠である自らの父親も居ない。彼を縛る事情は、何もないのだ。
「ここなら好き放題できるし……さて、近くの国に行くかな」
強姦し抜いた若妻を近くの国にある人身売買組織に売り払った。この手のやり方は前にいた世界で経験していたので、手順に澱みはない。そして金銭を手に入れてから情報収集しつつ、冒険者ギルドに登録した。前の世界に居たときの名前を捨て、ファントムペインという通り名を名乗るようになったのも、この時からだ。
けれども、冒険者としては長続きしなかった。
「銃弾も残り少ない……どうするかな?」
何故なら、彼は生粋の人殺しだからだ。
元々、彼の父親は殺しを生業にする男だった。幼少時よりその手練手管を叩き込まれ、仕事の結果に対する報酬の豪華さを目の当たりにさせられた彼は、瞬く間に他者を食い物にする獣へと成長していった。
この世界へ転移してくる前も、丁度殺しの真っ最中だった。師匠は口封じとかなんとか言っていたが、金さえ入れば関係ない。その金でまた女を買おう、そんなことを考えていた時に、気がつけば別の場所に居たのだ。
だから剣と魔法の世界に、銃を持ち込めたのは行幸だった。
この世界にも最近出てきたらしいが、出回っているのはこの大陸世界『アクシリンシ』の西側だ。東側で活動する彼には関係ない。なので、銃弾が尽きる前に資金を貯め、別の地域でほとぼりを冷ましながら一生を終える。それがファントムペインの最終目標となっていた。
「ねえ、あなたがファントムペイン?」
「ん?」
目の前の女が堅気じゃないのは、見ただけで分かった。見慣れた、人をゴミと同じにしか映していない瞳をしていたのだから。
「ちょっと仕事しない? 探し物を届けてくれれば、言い値で買ってあげるわよ」
「この状況を見て、ってことはヤバいブツ?」
「そう」
通りかかった冒険者一行を殺し、犯し、また殺して奪い終わった後だった。彼にとって、魔物や魔族を殺すよりも、人を殺す方が楽だからだ。
残りの銃弾を数えていると、声を掛けてきた女がいたのだ。しかし、彼は構わず、続きを促した。
そして条件を確認し、残りの銃弾を拳銃に込めていく。
「分かった。見つけられたら、あんたに届けるよ」
彼にとって、転移する前から続く、当たり前の日常だったからだ。
だから彼、ファントムペインは撃った。
外した手甲剣を囮にして気を引き、この世界の住人だろう、着流しを着た女に向けて発砲した。小型の自動拳銃なので大口径でこそないが、音速に近い速度を放つ銃弾を避ける術はない。
「ひょいっ、と」
キィン!
「なっ!?」
そう、事前に把握してなければ、飛んでくる銃弾に鞘に納めたままの小太刀を当てるなんて芸当ができるわけがない。そんなことができるのは……
「ちっ! 西側の人間か!?」
そう、最初は銃のことを知る大陸の西側の人間だと考えた。だから銃のことを事前に知っていて、その知識を持って対抗手段を身に付けていたと考えてしまっていた。
しかし、それこそがファントムペインの犯した過ちだった。
自動拳銃から数発、銃弾が放たれていく。流石に連続して銃撃されれば対処できないだろうと判断しての選択だが、相手が悪かった。
「いやぁ……西には未だ行ったことがないかな、っと!」
地面を叩くように蹴るや、リナは小太刀を抜き放った。
抜刀はリナに当たる銃弾のみを切り裂き、残りはそのまま後ろへと逃がしていく。
「てりゃっ!」
「がっ!?」
そしてリナは小太刀を投げ、ファントムペインの肩を射貫いた。その手からはすでに小型の自動拳銃が手放され、地面に投げ捨てられたままの手甲剣へと伸びていたからだ。
「あれま、弾切れか……後で欲しいんだけど予備ある?」
「なっ!?」
リナの発言通り、ファントムペインの銃は既に弾切れだった。その証拠に拳銃の銃身は下がりきり、次弾を銜え込んでいる様子がない。
しかし、それは自動拳銃を知るものにしか理解できない事柄だ。西側に出回っている銃だって、最新式でも廻転銃で、構造が複雑になる自動拳銃はまだ開発すらされていない筈だ。少なくともファントムペインは、この世界の住人でそれを知っている者に出会ったことはない。
「お前っ、これを知って……」
そんなファントムペインの言葉に、リナは空になった小太刀の鞘を肩に乗せて答えた。
「知ってるも何も……前世で使ってたのと同じ銃だし」
その言葉を聞き、ファントムペインは言葉を失った。
そう、転移者と同様に、転生者という存在がいる。彼らもまた、世界を超えてくる存在だが、異なる点がある。
文字通り、新たな命として生を受けながらも、前世で培った経験が消えずに残っていることだ。
つまり、経験則だけで言うならば、今ここに居る着流しの女、リナ・コモンズの方が圧倒的に上なのだ。
「どう、りで……師匠と同じ感じがすると思えば…………年寄りジャブホッ!?」
「だから年寄り扱いすんなっ!」
脳天に鞘を叩きつけて気絶させてから、リナは手早くファントムペインの身体を弄って、目当ての物を見つけた。
「防弾チョッキまで着けてら。ふむ……これだけか。まあ、ないよりましか。うん」
取り出した自動拳銃の弾倉を仕舞い、
「おっ、結構覚えているな~」
銃も持ち上げてスライドを戻してから、着流しの中にしまった。
「しっかし、久々に銃声聞いて耳煩~。おまけにまぁた、あの女が動いているかと思うと憂鬱だし……」
他にも敵がいるかもしれない。目の前の男は拘束するだけで放置、後で回収する算段をつけてから、引き抜いた小太刀を血降りして鞘に納め、リナは護衛対象達の居る宿へと急いだ。
「どっちかというとあの女よりもあっちに会いたい。父ちゃんは居たってのに……クローッ! 転生してんなら出てこーい!」
一通り叫んでから、前世と同じ名を名乗る少女、リナはやけくそ気味に駆けだしていった。
しかし、彼女の目的は別にある。
今回の一件でもおそらく手を引いているであろうある女を探し出し、前世より(半ば強引に)続いてしまった因縁に決着をつける為に動いているのだ。だから同じく転生しているかも分からない人物を探す余裕はない。
故に、彼らが死後の世界とも言えるこの大陸世界『アクシリンシ』で再会することはないだろう。
「クシュン……あれ、風邪かな?」
今は未だ。
登場人物追記
名前:ファントムペイン
容姿:黒髪の短髪。異世界仕立てのスーツ。
装備:両手にそれぞれつけた仕込みの手甲剣。身体防護ベスト。
小型の自動拳銃。
職業:暗殺者
備考:異世界『地球』より転移した暗殺者。
新たな世界に転移したことで雇われの暗殺者になるも、リナに敗北する。
転移者とは異世界と呼ばれる現実とは異なる別世界に転移した者達のことを指すが、転移する理由は事情によって異なる。それこそ神や悪魔といった超常の存在の力を介することもあれば、ほんの小さな偶然で別の世界に招き入れられることもある。
この世界に来たファントムペインも、その転移者である。経緯こそ偶然だが、仕事中だったのが功を奏した。
「ぁっ……ぁっ…………」
事情を知る為に、国外れの木こり小屋にいた若夫婦を襲った。旦那を撃ち殺し、元居た場所では未だ年端もいかぬ妻を強姦してから、小屋の中にある物を物色していく。
元々、趣味で転生や転移系の物語を読むのが趣味だったこともあり、言語による意思疎通さえできれば、後はよくある転生無双でも楽しめばいい。しかも、今居る場所からは遠く離れているが、別世界の人間を勇者として招き入れている国もあるらしい。
つまり、他にも転移者がいるのだ。彼らが別世界の技術を持ち込んでさえいれば、今迄と差し支えない生活も送れる可能性がある。おまけに、ここには師匠である自らの父親も居ない。彼を縛る事情は、何もないのだ。
「ここなら好き放題できるし……さて、近くの国に行くかな」
強姦し抜いた若妻を近くの国にある人身売買組織に売り払った。この手のやり方は前にいた世界で経験していたので、手順に澱みはない。そして金銭を手に入れてから情報収集しつつ、冒険者ギルドに登録した。前の世界に居たときの名前を捨て、ファントムペインという通り名を名乗るようになったのも、この時からだ。
けれども、冒険者としては長続きしなかった。
「銃弾も残り少ない……どうするかな?」
何故なら、彼は生粋の人殺しだからだ。
元々、彼の父親は殺しを生業にする男だった。幼少時よりその手練手管を叩き込まれ、仕事の結果に対する報酬の豪華さを目の当たりにさせられた彼は、瞬く間に他者を食い物にする獣へと成長していった。
この世界へ転移してくる前も、丁度殺しの真っ最中だった。師匠は口封じとかなんとか言っていたが、金さえ入れば関係ない。その金でまた女を買おう、そんなことを考えていた時に、気がつけば別の場所に居たのだ。
だから剣と魔法の世界に、銃を持ち込めたのは行幸だった。
この世界にも最近出てきたらしいが、出回っているのはこの大陸世界『アクシリンシ』の西側だ。東側で活動する彼には関係ない。なので、銃弾が尽きる前に資金を貯め、別の地域でほとぼりを冷ましながら一生を終える。それがファントムペインの最終目標となっていた。
「ねえ、あなたがファントムペイン?」
「ん?」
目の前の女が堅気じゃないのは、見ただけで分かった。見慣れた、人をゴミと同じにしか映していない瞳をしていたのだから。
「ちょっと仕事しない? 探し物を届けてくれれば、言い値で買ってあげるわよ」
「この状況を見て、ってことはヤバいブツ?」
「そう」
通りかかった冒険者一行を殺し、犯し、また殺して奪い終わった後だった。彼にとって、魔物や魔族を殺すよりも、人を殺す方が楽だからだ。
残りの銃弾を数えていると、声を掛けてきた女がいたのだ。しかし、彼は構わず、続きを促した。
そして条件を確認し、残りの銃弾を拳銃に込めていく。
「分かった。見つけられたら、あんたに届けるよ」
彼にとって、転移する前から続く、当たり前の日常だったからだ。
だから彼、ファントムペインは撃った。
外した手甲剣を囮にして気を引き、この世界の住人だろう、着流しを着た女に向けて発砲した。小型の自動拳銃なので大口径でこそないが、音速に近い速度を放つ銃弾を避ける術はない。
「ひょいっ、と」
キィン!
「なっ!?」
そう、事前に把握してなければ、飛んでくる銃弾に鞘に納めたままの小太刀を当てるなんて芸当ができるわけがない。そんなことができるのは……
「ちっ! 西側の人間か!?」
そう、最初は銃のことを知る大陸の西側の人間だと考えた。だから銃のことを事前に知っていて、その知識を持って対抗手段を身に付けていたと考えてしまっていた。
しかし、それこそがファントムペインの犯した過ちだった。
自動拳銃から数発、銃弾が放たれていく。流石に連続して銃撃されれば対処できないだろうと判断しての選択だが、相手が悪かった。
「いやぁ……西には未だ行ったことがないかな、っと!」
地面を叩くように蹴るや、リナは小太刀を抜き放った。
抜刀はリナに当たる銃弾のみを切り裂き、残りはそのまま後ろへと逃がしていく。
「てりゃっ!」
「がっ!?」
そしてリナは小太刀を投げ、ファントムペインの肩を射貫いた。その手からはすでに小型の自動拳銃が手放され、地面に投げ捨てられたままの手甲剣へと伸びていたからだ。
「あれま、弾切れか……後で欲しいんだけど予備ある?」
「なっ!?」
リナの発言通り、ファントムペインの銃は既に弾切れだった。その証拠に拳銃の銃身は下がりきり、次弾を銜え込んでいる様子がない。
しかし、それは自動拳銃を知るものにしか理解できない事柄だ。西側に出回っている銃だって、最新式でも廻転銃で、構造が複雑になる自動拳銃はまだ開発すらされていない筈だ。少なくともファントムペインは、この世界の住人でそれを知っている者に出会ったことはない。
「お前っ、これを知って……」
そんなファントムペインの言葉に、リナは空になった小太刀の鞘を肩に乗せて答えた。
「知ってるも何も……前世で使ってたのと同じ銃だし」
その言葉を聞き、ファントムペインは言葉を失った。
そう、転移者と同様に、転生者という存在がいる。彼らもまた、世界を超えてくる存在だが、異なる点がある。
文字通り、新たな命として生を受けながらも、前世で培った経験が消えずに残っていることだ。
つまり、経験則だけで言うならば、今ここに居る着流しの女、リナ・コモンズの方が圧倒的に上なのだ。
「どう、りで……師匠と同じ感じがすると思えば…………年寄りジャブホッ!?」
「だから年寄り扱いすんなっ!」
脳天に鞘を叩きつけて気絶させてから、リナは手早くファントムペインの身体を弄って、目当ての物を見つけた。
「防弾チョッキまで着けてら。ふむ……これだけか。まあ、ないよりましか。うん」
取り出した自動拳銃の弾倉を仕舞い、
「おっ、結構覚えているな~」
銃も持ち上げてスライドを戻してから、着流しの中にしまった。
「しっかし、久々に銃声聞いて耳煩~。おまけにまぁた、あの女が動いているかと思うと憂鬱だし……」
他にも敵がいるかもしれない。目の前の男は拘束するだけで放置、後で回収する算段をつけてから、引き抜いた小太刀を血降りして鞘に納め、リナは護衛対象達の居る宿へと急いだ。
「どっちかというとあの女よりもあっちに会いたい。父ちゃんは居たってのに……クローッ! 転生してんなら出てこーい!」
一通り叫んでから、前世と同じ名を名乗る少女、リナはやけくそ気味に駆けだしていった。
しかし、彼女の目的は別にある。
今回の一件でもおそらく手を引いているであろうある女を探し出し、前世より(半ば強引に)続いてしまった因縁に決着をつける為に動いているのだ。だから同じく転生しているかも分からない人物を探す余裕はない。
故に、彼らが死後の世界とも言えるこの大陸世界『アクシリンシ』で再会することはないだろう。
「クシュン……あれ、風邪かな?」
今は未だ。
登場人物追記
名前:ファントムペイン
容姿:黒髪の短髪。異世界仕立てのスーツ。
装備:両手にそれぞれつけた仕込みの手甲剣。身体防護ベスト。
小型の自動拳銃。
職業:暗殺者
備考:異世界『地球』より転移した暗殺者。
新たな世界に転移したことで雇われの暗殺者になるも、リナに敗北する。
0
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる