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第四十章 撤退
エカテリーナさんはやる気満々
しおりを挟むそして私のハウスも、ほとんどはマルスに移住しています。
アリシアさんたち北米組は、デヴォン島より全員マルスへ移住して、新しいマルスのアメリカの都市、ニューイーグルシティに、そこにはナーキッドオーナーの館があり、そのまま元のニューヨークハウスが移ってきています。
ちなみにカナダ地域は、そのままニューヨークハウスの管轄となっていますが、将来、独立のハウスとなるそうです。
ヨーロッパ地域も移住が完了すれば、それぞれの地域にハウスが設立されることになっているそうです。
そしてロシアを含めた北欧地域にも、同様らしいのです。
しかしこれらのハウスの件は、まだ流動的ですが……マルスのハウスは、全てマルス唯一の佳人であるエカテリーナさんの下にあり、基本的にエラムの首席女官長と同格となります。
ただ序列は首席女官長の次になります。
つまりハウスキーパーのサリーさん、レディズメイドのアナスタシアさん、アンリエッタ首席女官長の次の、序列四位、エカテリーナさんやる気満々で……私自身が決めた人事ですがあまりに適材適所……
しかもヴィーンゴールヴにも、このような私に仕える女の集団をつくる計画があるようです。
どうやらドンさんの奥さまが音頭を取っているとか……
日本のハウスはまだ動いていません、東京ハウスと東京ゲストハウスですが、もうすぐ関東の移住がひと段落ついた時に、日本政府は日本自治政府となりマルスへ移動、最後は、ナーキッドと軍が軍政をする事になります。
この時点で帝国陸軍には、師団が二つだけとなっています。
第一師団と近衛師団ですが、第一師団は帝都東京が移住完了時点で解体、現地除隊の兵隊さんたちは、そのままマルスへ移住する手はずです。
その後、帝国海軍の全兵力は、近衛師団とともに小笠原へ移動、ここで守備任務につきます。
この時点で、ナーキッド小笠原駐留部隊となります。
小笠原ステーションには、ナーキッドの陸戦ロボット部隊もいますので戦力的には困りませんが、このぐらいは人の部隊が必要と判断したのです。
移動したのは日本、カナダ、北欧各国、オストプロイセン政府は、そのままロシアから来る政府と合同してロシア自治政府となりロシア地区に移動します。
政府ごと移動した地域は、その歴史文化遺産は京都同様に、出来る限り運んでいます。
デンマークのクロンボー城やノルウェーのベルゲン旧市街など……時間が許せる限り運んでいます。
勿論、ケーニッヒベルク城を初め、ロシアのミハイロフスキー城、ドイツのファルケンシュタイン城、フランスのシュノンソー城、イギリスのウォリック城などナーキッドの資産は全て運んでしまいました、私ケチですから。
イギリス、フランス、それにドイツも結局は全面移転が出来ませんでしたが、政府自体は自治政府としてマルスへ移動、テラの国土を直轄領として二重統治体制としたようです、要は海外植民地状態ですね。
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