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第四十三章 文化祭

ホテルは満員御礼

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 トウキョウのオディール女学館の近くには、ホテルが出来ています。
 そしてそのホテルは、満員御礼になっているのです。
 朝からホテルでは大忙し、女性客が同時に朝食をとりにレストランへ……

 エカテリーナさんがいました。
 彼女もホテルへ泊っており、レストランへ入ると、そこにいた女たちのほとんどがたって迎えました。
 ただ一つの、テーブルの人たちは違いますが……
 エカテリーナさんも、そのテーブルへ向かいます。

「これはアナスタシア様、オディールの文化祭ですか?」
 アナスタシアさんが、
「サリー様のお誘いがありまして、貴女もですか?」
「ミコ様がお出になると、聞きましたので」

 スーパーハイゲートは、佳人さん以上と許可された者は通行できます。
 少し前までは一度に一人の制限がありましたが、今ではその制限も解除されており、佳人以上はいつでも通行できます。

 アナスタシアさん以外でここにきているのは、ジジさんとミレーヌさん、ビクトリアさんにマリーさんの四人、それにシャレム騎士団領女官長のシルビアさんと、パリス女官長のエリザベートさんです。

「皆さん、こちらはテラのナイトマネージャー、エカテリーナさんです」
「いうなれば首席女官長といえば、わかりよいでしょう」
「ご一緒にいかがですか?」
「よろしければ」

「それにしても、今日は女が多いですね?」
「各地から、ミコ様にお仕えしている者たちが、来ているのでしょう、テラの女たちならご紹介出来ますが?」
「そうですね、お願いいたしましょう」

 次々に挨拶に来ました。
 アメリカホームのウェイティングメイドのアリシアさん、
 北欧ホームのウェイティングメイドのナスターシャさん、
 西欧ホームのウェイティングメイドのディアヌさんなどなど。
 そのほかミリタリー関係もいます、清女や采女さんなどのリング持ちも来ています。

 そこへサリーさんがやってきました。
 本当に皆一斉に頭を下げます。
 その後ろには、惑星フェアリーのメイドさん、惑星アールヴヘイムンのメイドさん、オルメカの関係者などが従っています。

「今日は皆さん、文化祭ですか?」
「皆で挨拶を交わしていたところです、まさかサリー様がホテルへ来るとは思いませんでした」
「この方々をご紹介がてら、朝食でもご一緒にと思いまして」

 つまり今日のホテルは、ナーキッド関係の女ばかりが宿泊客だったのです。

 で、この後、美女の大集団が、オディール女学館を襲撃することになったのです。

 その頃、トウキョウハウスにはミヤコハウスの面々がやってきていました。
 私は皆さんと朝食をとっていますが、サリーさんがいないのはつまらない……

「サリーさんは?」
「何でもお隣のホテルに、愛人の方々が幾人か泊っているので、一緒に朝食を取ってから、文化祭を見に来ると云われていました」
 聡子さんがそう云っています。

「私たちも後で伺います」
「何といってもオディール女学館の校内が解放されるのは文化祭の時だけです」
「しかも今回は殿方も来られるとか、サクラハウスが校内を警戒する事になりますが、その他のミリタリーも来られています」
「そういえばその方たちも、ホテルにお泊りのはずです」

 何人か来るとは聞いていましたが、誰が来るのか……
 絶対にトラブルが起こるのは確実、でもそれもいいのでは?
 ささやかなお祝いですから。 

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