117 / 133
第四十三章 文化祭
ホテルは満員御礼
しおりを挟むトウキョウのオディール女学館の近くには、ホテルが出来ています。
そしてそのホテルは、満員御礼になっているのです。
朝からホテルでは大忙し、女性客が同時に朝食をとりにレストランへ……
エカテリーナさんがいました。
彼女もホテルへ泊っており、レストランへ入ると、そこにいた女たちのほとんどがたって迎えました。
ただ一つの、テーブルの人たちは違いますが……
エカテリーナさんも、そのテーブルへ向かいます。
「これはアナスタシア様、オディールの文化祭ですか?」
アナスタシアさんが、
「サリー様のお誘いがありまして、貴女もですか?」
「ミコ様がお出になると、聞きましたので」
スーパーハイゲートは、佳人さん以上と許可された者は通行できます。
少し前までは一度に一人の制限がありましたが、今ではその制限も解除されており、佳人以上はいつでも通行できます。
アナスタシアさん以外でここにきているのは、ジジさんとミレーヌさん、ビクトリアさんにマリーさんの四人、それにシャレム騎士団領女官長のシルビアさんと、パリス女官長のエリザベートさんです。
「皆さん、こちらはテラのナイトマネージャー、エカテリーナさんです」
「いうなれば首席女官長といえば、わかりよいでしょう」
「ご一緒にいかがですか?」
「よろしければ」
「それにしても、今日は女が多いですね?」
「各地から、ミコ様にお仕えしている者たちが、来ているのでしょう、テラの女たちならご紹介出来ますが?」
「そうですね、お願いいたしましょう」
次々に挨拶に来ました。
アメリカホームのウェイティングメイドのアリシアさん、
北欧ホームのウェイティングメイドのナスターシャさん、
西欧ホームのウェイティングメイドのディアヌさんなどなど。
そのほかミリタリー関係もいます、清女や采女さんなどのリング持ちも来ています。
そこへサリーさんがやってきました。
本当に皆一斉に頭を下げます。
その後ろには、惑星フェアリーのメイドさん、惑星アールヴヘイムンのメイドさん、オルメカの関係者などが従っています。
「今日は皆さん、文化祭ですか?」
「皆で挨拶を交わしていたところです、まさかサリー様がホテルへ来るとは思いませんでした」
「この方々をご紹介がてら、朝食でもご一緒にと思いまして」
つまり今日のホテルは、ナーキッド関係の女ばかりが宿泊客だったのです。
で、この後、美女の大集団が、オディール女学館を襲撃することになったのです。
その頃、トウキョウハウスにはミヤコハウスの面々がやってきていました。
私は皆さんと朝食をとっていますが、サリーさんがいないのはつまらない……
「サリーさんは?」
「何でもお隣のホテルに、愛人の方々が幾人か泊っているので、一緒に朝食を取ってから、文化祭を見に来ると云われていました」
聡子さんがそう云っています。
「私たちも後で伺います」
「何といってもオディール女学館の校内が解放されるのは文化祭の時だけです」
「しかも今回は殿方も来られるとか、サクラハウスが校内を警戒する事になりますが、その他のミリタリーも来られています」
「そういえばその方たちも、ホテルにお泊りのはずです」
何人か来るとは聞いていましたが、誰が来るのか……
絶対にトラブルが起こるのは確実、でもそれもいいのでは?
ささやかなお祝いですから。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる