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第十六章 超優秀で超美貌

大元帥佩刀

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 軍人さんになりました、しかも陸軍大将です。
 ツーショットで写真をとってもらい、すぐに印刷してくれました。

 では少し、悪さをしに行きましょうか……

「華宮洋子さん、お供をお願いできますか?」
「お供いたします、身体もすっきりしましたから、この婚約指輪は大変なものですね」
 のりがいいですね、こののり、好きですね……

 この軍服で華族女学校をでますと、お迎えの婦人士官さんが、物凄く驚くとともに、直立不動で敬礼してくれました。
 ちょっといいものですね。

「閣下、どちらへ?」
「近衛師団司令部」

 !

 こうして車は近衛師団司令部へ、階級章をみて、皆さん敬礼をしてくれます。
 不審な顔をしていますが、刀を見て何もいいません。
「師団長さんにお会いしたいのですが?」

 若い中尉さんが先導してくれます。廊下で出会う人すべて、姿勢を正して敬礼してくれます。
 普通、師団長さんは中将……どうなることやら……

 師団長さんは大将でしたが、なぜか敬礼を受けました。
「本日は何用で?」とは聞かれましたが、軍服については聞かれませんでした。
 全て話が通っているようです。

「女学生のナーキッドの小娘を、送り迎えしていただき、一言お礼をいいに来ました」
「またお腹が減ったので、近衛師団の食堂でご飯をいただこうかと、タダで」
「わかりました、こちらへ運ばせます」

「いえ、兵舎の食堂でいただきましょう、出来れば野戦食をいただきたいと、戦場でもないのですが、師団長さん、ご一緒にいかが?」
「よろこんで、この年になっても、美しい方と食事などとは長生きするものですな」
「軍人さんでも冗談を飛ばすのですね」

 食事をとりながらさりげなく、
「近衛師団は即応体制にあるのですか」
 と、聞きます。
「24時間、有事即応体制です」
 師団長さんは、素知らぬ顔で答えてくれました。

「いま世界は、きな臭くなりつつあります、このまま日本の平和がつづくとは思えません」
「ナーキッドは現在、アイスランドと英米独仏、そしてこのたびの日本、この六カ国に拠点をもち、全力でこの拠点のある国の、エネルギー資源を確保するつもりです」
「ナーキッドはこれ以上、拡大する気はありません」

 ここで師団長を見ました。
「極東の火薬庫に気をつけて、帝都をよく警備してくださいね」

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