49 / 145
第九章 カルヌントゥムまでの旅
第二の神託
しおりを挟む翌朝、のろのろ起きたティアさん。
髪はボサボサ、それは酷い寝相……
「ティア様、殿方がおられるのですから、身だしなみをお願いします!」
「まず、髪を整えましょう!」
甲斐甲斐しく髪を整え、お化粧までしてくれ、服も着せてくれるラダさん。
「ありがとう……」
「ところで……その……そろそろ、月のものが来そうで……私、重くて……」
「今日から三日、ここに野営します!」
「別にそこまでしなくても……毎月の事ですから……」
「今日から三日、ここに野営します!」
「私の眷属、『聖女の眷属』になって、初めての生理なのでしょう?様子を見ましょうよ、ね、そうしましょう」
「ありがとうございます……では、お言葉に甘えて……」
「4番住宅では静養にならないわ、1番を出しましょう」
「二段ベッドを取り寄せたわ♪」
二段ベッドは税抜45,273円、二段ベッド用のマットレスは税抜14,737円が二つ……
現在の貯金、648,300円……3アウレウス金貨、17デナリウス金貨、6キナリウス銀貨、7セステルティウス銀貨、2クァドランス青銅貨と6円残り。
「ところで、私の相手をしていて良いの?」
「まだ始まっていないようですし……激しい運動をしなければ、大丈夫なので……」
「ナプキンとサニタリーショーツを頂ければ……100均のもので十分です、前世は100均のもので済ませていた物で……」
慌てているティアさん、ドカーンと取り寄せています。
「とにかく朝ご飯を作るわ、何か食べたい物はない?」
「別に何を食べたいと云うことはないのですが……」
「では、この三日は和食にしましょう、ひじきとか、湯豆腐とか」
「しかし、それではカールマン様たちが……」
「冷凍惣菜で済ませるわ♪」
で、外に出て、いままでの住宅を1番住宅に変えたティアさん。
勿論、『土の硬化』で目隠しの壁を作り替えています。
「おや、どうされたのかな?家を変えられたようだが?」
「ラダさんがお疲れを出して、三日ほど静養がてら、ここで野営しようかなと……」
「今度はラダさんですか?強行軍でしたから、女性の身としてはキツかったかもしれませんな」
「三日ほど、食事はライス料理になるけど我慢してくださいね」
それから三日間、身体を温めた方がいいと、生姜を多用したティアさん。
和食で押し通した様です。
テントの中でのんびりと鋭気を養う二人の女……
殿方は、剣術の稽古に専念していたようです。
この三日の間で、打ち解けたのか、『聖女』ということを隠さなくなり、堂々と物品を取り寄せたりしています。
あるとき、また帝国魔法兵団の襲撃があり、さらには暗殺団が襲ってきましたね。
こんどは筆頭魔道士とかいう、おっさんもいました。
この時、神託があって、この筆頭魔道士は始末せよ、と言われたのですね……
そしてある物を取り上げて消去せよ、ともね。
『索敵』はかなり前から反応していました。
「カールマン様、また暗殺団が三人ばかりいるのだけど、始末できますか?」
「任せてくれ、このテントには近づけない」
勇んで迎え撃ちにいく殿方二人でした。
「ラダさんが大変なときに!神様に言われなくても始末してあげます!」
えらく怒っているティアさん。
帝国魔法兵団は今度はかなり近くから、風の魔法で攻撃したのですが、神罰で壊滅。
虫の息の魔道士にティアさんが、『土の硬化』を発動、下から土の槍状の物がつき上がり串刺しにしたのですね。
「おのれ!」
激怒した筆頭魔法士、彼だけが使える魔法、『暗示拘束』なんてものを発動したようなのです。
どんな相手でも、自分の好きに出来る、自殺を命じられれば自殺をする、怖いのは、かけられても相手には自我は残っており、拷問などは特にお手の物……
さらには、秘蔵していた魔法道具、600年前の前の帝国の秘蔵していた、宝玉『瘴気増殖』に自身の魔力を込めたのです。
見る見る周りの瘴気が集まり、串刺しの元部下にとりつき始めました。
「ふん、なら檻に放り込んでくれるわ!」
みるみるその辺り一帯、土の壁に取り囲まれました。
33
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる