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第六十三章 最後の審判は干戈で
六人のジェネラル
しおりを挟むシウテクトリ麾下のオルメカ・ミリタリーが臨戦態勢を整えたのが十二月の始め、私はオルメカ星系の第六惑星、その周りを公転する衛星オルメカにいます。
戦艦スキーズブラズニル号に乗って、姉と深雪さんとでやって来て、そのオルメカのシウテクトリさんがいる会見場に一人で降り立ちました。
ここは私が配布したナノマシンがなければ、生身の人間なら即死するような場所です。
ヴァルナ評議会議長のあの赤い正装……これ以上ないというほどのエロい正装……
一応この間、深雪さんなどにも、この正装に対して無条件に平伏するように、インストールしたとマレーネさんは云いますが……
なんというのか、正常反応という事をマレーネさんは取り違えています……
官能システムがMAXになるようになっているとか……
深雪さんがなんとなく、色っぽい吐息をしたり……
まったくマレーネさんは……
ヨミ・ミリタリーが臨戦態勢を整え、私が観兵した時、その正常反応の威力を、嫌というほど知りました。
イザナミさんが、皆の前で下半身をもじもじさせて……バアル・ゼブルたちも胸を自ら……
閲兵するはずの皆さんも、行進が疎かになって……大変な式になりましたから……
でも、ヨミ・ミリタリーの士気が上がったのです。
目の前に、シウテクトリさんの部下のジェネラルさんたちが並んでいます。
すこし興奮しているのがわかります。
ヨミ・ミリタリーと、どうも同じような反応が見受けられます。
「ルシファーさま……オルメカの六人のジェネラルを……ご紹介します、皆、自分で名乗るように」
褐色の肌の、八身頭の少々目つきの鋭い方が、
「第一方面軍を預かるトラゾルテです、副官のティアカ、テイク、トラコ、ショクツィンです」
一応この名で呼び合っていると聞いています。
本名はアステカ神話にある名前、女神トラゾルテオトルのようです。
「同じく第二方面軍のテテオです、こちらは副官のシロネンとチコメです」
優しそうで、小柄の黒髪の南欧系の美人ですね……
「第三方面軍のマクイルともうします、副官のチャルチとチマル、二人共有能です」
トラゾルテが褐色の肌なら、こちらは抜けるような白い肌……しかもボリュームは優っているようです。
相当に官能的な美女さんでした。
「トラロクです、第四方面軍を担当しています、副官のショチ、マトラルクエ、ウイです」
妖艶が目の前にいる……危ない美女……この人をこれ以上なんと表現すればいいのでしょうね……
危険な関係に引きずり込まれそうな、そんな雰囲気のある方ですか……
「第五方面軍司令官コアトといいます、副官のウィツィ、コヨル、メツトリ、チワ、忠誠を尽くす者たちです」
美少女、しかも幼い顔立ち……本当に軍司令官?正直な第一印象です。
「私はツィツィ、第六方面軍司令官です、そしてマヤウェルとイツパの二人が副官です」
良家のお嬢さま、しかも深層の美女、駆け引きだらけの軍事など、出来る女なのでしょうか……
そしてシウテクトリさんが、
「こちらがマーシャル直轄軍の副官、ショチル、チャンティコ、テペショナ、トナです」
まず副官の方々には、一人一人呼んで、采女のリングを授けます。
そして六人のジェネラルは今夜、夜を共にする事になっています。
これはシウテクトリさんのたっての願いでもあります。
レッドゴールド、つまり夫人のチョーカーです、私はオルメカを優遇することにしたのです。
このオルメカが戦時編成を完了したら、ヨミの三人の側女、バアル・ゼブル、アグレアス、ヴァッサゴも、夫人に昇格させる手はずです。
さて、一仕事いたしますか……オルメカには私専用のベッドルームがあるのですよね……
オルメカのアンドロイドはうぶですからね……ヨミの女は手強いですけどね……
アンドロイドといえど、ヴァージンは美味しいですね……
む・ふ・ふ……
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