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第二章 ベネデッタの物語 魔法女学校
お風呂でお願い
しおりを挟む「宴会に私を入れないのは、不敬罪に問うわよ!」
「そんな事はあり得ません、どんどんいきましょう、ただし無礼講で構いませんよね」
「勿論よ、宴会の参加料は酒瓶十本よね、私も払うわよ、96度の軍用アルコールなどどうかしら、これの50度のものがエラム特産の『巫女の愛』、名前ぐらい聞いたことが有るでしょう?」
「中原シティで呑んだ事が有ります、美味い酒でした、でも96度が有るのは、初めて知りました」
「まあね、エラムのナイチンゲール看護婦人会が、極々少量つくっている物で、滅多に市中には出回らない代物、やばいけど美味しいわよ」
とんでもないものを持ちだした美子さん、御蔭で宴会はさらに酷い事に……
「暑い!」
「美子さま、服を着ているからですよ、上着を脱いだらいかがですか?」
「そうね」
で、上着どころか下着姿で酒瓶を抱えています。
でも美子さんの下着って、色気ないのです。
どうも実利一点張りで、ズロースのようなショーツをはいています。
「美子さま、正直言って、今一つのショーツですね」
「いいじゃないの、下着なんて実用が第一、それにベッドで必要なのはシャネルの五番でしょ?」
「じゃあ、今夜の私はシャネルの五番、皆もシャネルの五番、そういう事でお願いします」
アマゾネスはウリカ・ベックマン、クラリス・ギエム、デビー・マモ、ハイデマリー・ガーン、ベネデッタ・アルクーリ、ミトリ・ハゲルの六名、しかもほとんどがスパイか傭兵上がりの女達、7Pなんてのはさすがにキツイ……
はずなのですが、かなり酔ってハイになっていた美子さん、夜の体力については無敵のような……
息も絶え絶えなのは六名のアマゾネス。
「まったく美子さまは人ではありません……もう、激しいのですから♪」
「汗まみれ、これでは人に会えませんね、お風呂に入らなくっちゃ、そういえば昨日も酒盛りでスルーしましたからね、なんか私にお願いが有るのでしょう?」
「いつも思いますが、お見通しなのですね」
「皆さん、私の物ですからね、主としての責務でしょう、とにかくお風呂、でないと聞けないのが決まり、さあ朝風呂、使用後のお道具チェックね」
「もう、昨夜の責めの御蔭で、壊れたかもしれません」
「あら、そうなの、じゃあお風呂で私が洗ってあげるわ♪」
でお風呂で散々に責められた六人でした。
「ベネデッタのお願いなのね、こちらに来なさいな」
ベネデッタを傍らに引き寄せると、あちこちさわったりしながら聞いています。
「実……は……もう駄目……」
美子さん、ベネデッタで遊んでいるようですね。
でも何とかお願いを、ベネデッタは伝える事が出来たのです。
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