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第二十五章 黒の巫女の降臨

09 麗人

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 まず一般コースの佳人さんについて、アンリエッタさんとニコルさんの、主婦コンビにお願いしました。
 ニコルさんは独身だって?

 先ごろ、アポロさんと祝言を挙げました。
 今では立派な執政の妻です。
 この二人は、大変危ない戯言をいいましたが……

「イシュタル様の愛人になっても、主人は文句をいいません、私を抱きませんか?」
 私は人妻には手を出しません。
 強くお断りさせていただきましたが、機会を狙いましょうと、二人で誓っていました。

 女官さんからは、希望者を募りました。
 まず『奉仕の魔女』という魔法が使える集団で、女官さんたちの中に、13人ほど該当する希望者がいました。
 臨時ですが、ダフネさんの担当です。

 次に『麗しき女騎士団』を、組織しました。
 該当の女剣士、および素質のある方が、女官さんのなかに20名ほどおられ、全員希望されました。
 当面は、ビクトリアさんを隊長に任命しました。

 最後の『ナイチンゲール』と呼ばれる、従軍看護婦さんの集団を創設しました。
 これは希望者が多かったですね、アンリエッタさんに担当をお願いしました。

 もちろん赤十字の紋章を授け、『婦人従軍歌』を、隊歌と制定いたしました。

 残りの女官さんにも、色々と任務を与えました。
 そのための学校も、各種作りました。
 勿論、算盤を教える簿記学校なども、当然創立しました。
 ややこしいことはピーターさんに押しつけます。
 製菓学校も創立しました、レシピも洗いざらい提供しました。

 この世界をより良くするためには、低く扱われていた女性を、有能な人材の宝庫であると、認知させることから始めました。

 麗人はどうなったかですって?

 二人できました、誰か分かるでしょう。
 後見が後見ですから、その……夜のアタックには……

 麗人の儀式というものを執り行いました。
 まずジジさんから始めます。

 こうして見ると、ジジさんって金髪の美女ですね……
 あれ、印象が若くなっているような……
 私はジジさんと、夜を一緒に過ごすことにしました。
「巫女様、可愛がってくださいね。」

 マリーさんの儀式も同じです。
 マリーさんはサリーさんとよく似ています。
 スケベな私としては、サリーさんと色々と比較してしまいます。

 ほかにも麗人の座を狙うものが、オルガさん、露骨ですよ。
 ミハエルさんの孫娘も、危ない一人です。
 レイラさんも危険な匂いがしますし……

 私の夜はさておいて、徐々に世界は変化していくでしょう。
 賽は投げられました、私はルビコンを渡ったのです。
 そして主席との対決を覚悟しました。

 私は皆さんに、御座所に集まってもらい宣言しました。
「皆さん、これからが正念場です、きっと修羅場が訪れます、その時の覚悟を固めてください。」
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