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第一章 セレスティア・デヴィッドソンの物語 パープル・ウィドウ
北米世界の成立
しおりを挟む「ミコ様!『見習い』と『女給』に、少し魔法が使えるようにしていただけませんか!」
セレスティアの嘆願が認められたので、技芸学校では魔法の授業が始まった。
自己を中心に、一辺3m立方体にあるナノマシンをコントロールできる、レギュラークラスを目標にした。
エラム人と違いテラ人では、魔法への素質が劣っているようで、何とか卒業までには、目標を達成させるとの話である。
力仕事の代わりが出来そうだ。
技芸学校が設立されて五年後、第一期卒業生が巣立つ、その翌年、二期生が卒業、セレスティアは夫人に、忍は佳人に戻った。
北米はいよいよ安定してきた。
予定より一年遅れたが、北米の二つの三級市民地域は二級に昇格、地域内に設立された高女から、一級市民地域の三つの八年制高女の、メイド任官課程の女専課程への編入生が出始めた。
北米から編入生は、セクシー極まりない娘が多いようだ。
しかしそんなトロント高女と、ボストン高女の生徒など霞むほどの、セクシー娘が女専課程へ編入してきた。
マニトゥーリン技芸学校の卒業生のうち、管理官セレスティアの特別推薦のセクシーダイナマイト娘。
技芸学校卒業生にも、その地域の管理官の特別推薦があれば、各八年制高女は、一人は受け入れる事になっている、セレスティアと忍が、マルスのスペースラグーンの湯舟で嘆願した結果である。
ささやかな代価は勿論、各種の淫靡な芸の強制である、再びオムツ三昧の日々……
あの日の快感がよみがえり、身体がはしたないほど反応する二人であった。
このトロント高女とボストン高女、そしてマニトゥーリン技芸学校の編入生の話は、瞬く間に『百合の会議』の話題となった。
「北米の女は覚悟が違う、アナーヒターへ献上するための娘と聞いています、これからも励んでください」
ミリタリーの最高司令官でもある、アーチダッチェスのイシスが上杉忍にそういった。
ミリタリーはついにテラを認めた、忍よりその話を聞いたセレスティアは、そう思ったのである。
惑星テラの直轄惑星計画は、難関の一つをクリアした。
これで後は、惑星世界管理局とハウスキーパー率いる百合の会議。
ハレムの増設に直結する、直轄惑星の話は抵抗が多いのだ。
そして忍の念願、惑星テラの直轄惑星化は、まだまだ先が長かったようである。
まだテラの各地には、何とかしなければならない地域が多いのである。
直轄惑星化は、これらの地域のそれなりの自立が必要、そして問題がくすぶったままなのだ。
忍はセレスティアを頼りにしている。
オムツを共につけて、夜に侍ったいわば戦友。
この先の相談相手になってもらいたい、心底そのように思っている。
「セレスティアさん、申し訳ないですが、直轄惑星になる為に手伝って下さいね」
「いいわよ、なんといっても臭い仲、汚物にまみれた仲、二人で汚れ仕事も慣れましたしね」
「またオムツで、ミコ様に可愛がってもらいましょう」
カラカラと笑うセレスティアに、いつも忍は救われた気がするのだ。
「そうですね、今度は二人でポニーカートでも引きましょうか、バラ鞭などでお尻を叩かれて……」
忍の言葉に、セレスティアは明るく笑いましたが、こう言った。
「想像すると、身体が切なくなるわね」
「私はもはや、なっていますよ」
忍の返事が返ってきた。
FIN
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