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おかわり
永遠の少女と金の騎士 2
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「ねえ、リアはどうしたら振り向いてくれる?」
「振り向くも何も、あんたの事は弟にしか見れないわよ。それ食べたら早く帰んなさい」
今日もロビンは樹海にあるヴァレリアの邸に来ている。
ヴァレリアが空間転移で呼んだわけでも、残り二人の魔女や今や義姉の伴侶となったかの伯爵に頼んだわけでもない。
『騎士になりたい』という幼少期の夢をそのまま胸に、元騎士団長の義父と義祖父による英才教育と、元々持っていた素質、そして本人の弛まぬ努力によって、ロビンは危険な樹海の中を一人で邸まで来れる程の実力を身に着けたのだ。
それに加えて、カパローニ侯爵家の息を呑むような美貌とは少し違うが、整った顔立ちにふんわりと柔かなウェーブの輝く金色の髪、澄んだ空色の瞳は少し垂れ気味な所が優しげで、長身で手足も長くスラリと細身に見えてしっかりと鍛え抜かれた肉体、ひとたび夜会に現れれば令嬢たちの視線は釘付けだが、持ち前の無邪気さ毒気のなさで男性陣からも大いに可愛がられる。
現在は長年の夢を叶え、王城の騎士団に入団したばかりの立派な新米騎士だ。
「邸の食事も美味いけど、やっぱりリアの食事が一番美味いね」
侯爵家の料理人が作る一流の料理で舌が肥えているだろうに、しかしロビンは幼い頃に数カ月食べていたヴァレリアの料理が好きだと言っては度々食べに来る。「しかしよく食うな」と次々にロビンの胃へと吸い込まれていく料理を見ながら、ヴァレリアはふと思う。
(こいつ、もしかして飯目的で結婚結婚言ってんじゃない?)
人前ではマナーを守りながら優雅に食事をするロビンだが、ヴァレリアの前では普通の17歳の少年の様に、口いっぱいに食べ物を詰め込んでガツガツと食事をする。
「ねえ、まさかあんた料理目的で婚約がどうとか結婚がどうとか言ってんじゃないでしょうね!?」
ヴァレリアがジト目でロビンを見ると、ロビンは慌てて口の中のものを飲み込もうとして「ゴホゴホ」と咳き込む。ヴァレリアはため息をつきながらその背中を軽く叩く。
「ゴホゴホッ!」
「あーもー。何やってんのよ、ゆっくり食べなさいよ。ほら水!」
受け取った水をごくごくと飲み干したロビンは、背中を軽く叩いていたヴァレリアの手を掴む。
「は~、死ぬかと思った!リアがおかしな事言うからだろ!」
そう言うと、掴んだ手をそのまま引き、ギュッとヴァレリアの腰に腕を回す。
「ちょっ!離しなさい!ロビン!」
「やだ!絶対に離さない!」
ロビンは立ち上がると、今度はその小柄な身体を包み込むようにヴァレリアを抱きしめる。
「俺、もうあの頃の小さいガキじゃないよ。リアの事だって、こうしてすっぽり腕に抱え込める。いい加減に今の俺を見てよ。料理が目的な訳ないだろ?」
耳元で囁やかれ、ヴァレリアはカァァッと顔が熱くなる。
「………た………よ」
「ん?どうしたリア?」
俯いてブツブツと何か喋り出したヴァレリア。ロビンは腕を緩めて腰を屈め、その顔を覗き込む。
「あんただれよー!ピギャー!」
「あ、またかよ!ここまで来るのだって大変なんだぞ!」
真っ赤な顔でおかしな叫び声をあげたヴァレリアがいつもの様に白銀の杖を振りかざし、ロビンは今日もあえなくカパローニ侯爵家の邸まで飛ばされたのだった。
「振り向くも何も、あんたの事は弟にしか見れないわよ。それ食べたら早く帰んなさい」
今日もロビンは樹海にあるヴァレリアの邸に来ている。
ヴァレリアが空間転移で呼んだわけでも、残り二人の魔女や今や義姉の伴侶となったかの伯爵に頼んだわけでもない。
『騎士になりたい』という幼少期の夢をそのまま胸に、元騎士団長の義父と義祖父による英才教育と、元々持っていた素質、そして本人の弛まぬ努力によって、ロビンは危険な樹海の中を一人で邸まで来れる程の実力を身に着けたのだ。
それに加えて、カパローニ侯爵家の息を呑むような美貌とは少し違うが、整った顔立ちにふんわりと柔かなウェーブの輝く金色の髪、澄んだ空色の瞳は少し垂れ気味な所が優しげで、長身で手足も長くスラリと細身に見えてしっかりと鍛え抜かれた肉体、ひとたび夜会に現れれば令嬢たちの視線は釘付けだが、持ち前の無邪気さ毒気のなさで男性陣からも大いに可愛がられる。
現在は長年の夢を叶え、王城の騎士団に入団したばかりの立派な新米騎士だ。
「邸の食事も美味いけど、やっぱりリアの食事が一番美味いね」
侯爵家の料理人が作る一流の料理で舌が肥えているだろうに、しかしロビンは幼い頃に数カ月食べていたヴァレリアの料理が好きだと言っては度々食べに来る。「しかしよく食うな」と次々にロビンの胃へと吸い込まれていく料理を見ながら、ヴァレリアはふと思う。
(こいつ、もしかして飯目的で結婚結婚言ってんじゃない?)
人前ではマナーを守りながら優雅に食事をするロビンだが、ヴァレリアの前では普通の17歳の少年の様に、口いっぱいに食べ物を詰め込んでガツガツと食事をする。
「ねえ、まさかあんた料理目的で婚約がどうとか結婚がどうとか言ってんじゃないでしょうね!?」
ヴァレリアがジト目でロビンを見ると、ロビンは慌てて口の中のものを飲み込もうとして「ゴホゴホ」と咳き込む。ヴァレリアはため息をつきながらその背中を軽く叩く。
「ゴホゴホッ!」
「あーもー。何やってんのよ、ゆっくり食べなさいよ。ほら水!」
受け取った水をごくごくと飲み干したロビンは、背中を軽く叩いていたヴァレリアの手を掴む。
「は~、死ぬかと思った!リアがおかしな事言うからだろ!」
そう言うと、掴んだ手をそのまま引き、ギュッとヴァレリアの腰に腕を回す。
「ちょっ!離しなさい!ロビン!」
「やだ!絶対に離さない!」
ロビンは立ち上がると、今度はその小柄な身体を包み込むようにヴァレリアを抱きしめる。
「俺、もうあの頃の小さいガキじゃないよ。リアの事だって、こうしてすっぽり腕に抱え込める。いい加減に今の俺を見てよ。料理が目的な訳ないだろ?」
耳元で囁やかれ、ヴァレリアはカァァッと顔が熱くなる。
「………た………よ」
「ん?どうしたリア?」
俯いてブツブツと何か喋り出したヴァレリア。ロビンは腕を緩めて腰を屈め、その顔を覗き込む。
「あんただれよー!ピギャー!」
「あ、またかよ!ここまで来るのだって大変なんだぞ!」
真っ赤な顔でおかしな叫び声をあげたヴァレリアがいつもの様に白銀の杖を振りかざし、ロビンは今日もあえなくカパローニ侯爵家の邸まで飛ばされたのだった。
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