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ぴぽ子

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Aさん

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 僕が目を覚めると、白い部屋にいた。目の前には、手紙とナイフが置いてある。手紙に書いてある内容は以下の通りだ。


 〝あの扉の向こうには、BさんとCさんが透明な部屋に閉じ込められています。
 貴方の手元にはボタンが2つあります。1つはBさんの部屋の扉を開けるボタン。もう1つは、Cさんの部屋の扉を開けるボタンです。
 部屋から出れた人と貴方はここから脱出することができます。部屋から出られなかった人はここに留まり、後ほど処分されます。しかし、BさんCさん両方を助ける方法もあります。
 それは、貴方がその場で自害することです。このナイフで貴方の心臓を刺しなさい。貴方の心臓の音が止まると同時に両方の扉が開き、BさんとCさんを脱出させることができます。
 さあ、貴方はどうしますか。〟


 僕は状況が理解できずにいた。なぜ、この3人が集められたのか。なぜ、このようなゲームに参加しないといけないのか。
 ただ、このままここにいても何も始まらないのは確かだ。とりあえず、扉を開け先へ進もう。

 扉を開け進むと、手紙に書いてあった通り、僕の目の前には、透明な部屋に閉じ込められた2人がいた。ボタンがある。
 Bさんが僕に何か訴えている。きっと、助けてと言っているのだろう。Cさんは無言で僕を見つめている。
 僕はボタンを押した。

 開いたのはBさんの扉だ。Bさんは嬉しそうに、僕のところに走って近づいて来る。どちらを助けるかなんて最初から決まっているんだ。
 持ってきたナイフは自害のためじゃない。この先何かあった場合Bさんを守れるからだ。
 逃げよう、Bさん。僕の大切な彼女。

 Bさんが僕に抱きつく…その時だった。
 パァンと銃声が鳴り響く。Bさんが僕の手に触れたところで倒れた。止まらない。Bさんの止まらない生温かい血が僕の視界を赤くする。Bさんは動かない、死んだのだろうか。
 「Bさんは貴方を刺し殺そうとしていた。私は貴方を助けたかったの。」
 Bさんを撃ったのは、Cさんだった。CさんはBさんの血だらけの身体を触りだし、ナイフを見つけ出した。そして、ほらっと言わんばかりの顔を僕に向けた。
 嘘だ、信じられない。僕は友人のCさんを犠牲にしてまで、Bさんを選んだのに、Bさんは僕を殺そうとしていたのか。
 Cさんが僕を抱きしめた。「ごめんなさい。でも、こうするしかなかったの。私達だけでも、ここから逃げましょう。」Cさんは僕の耳元で言う。
 動揺して、混乱していた僕の頭にCさんの声が染み込む。
 Cさんだ。Bさんじゃない。僕にはやっぱりCさんなんだ。Cさんじゃないとダメなんだ。そうだ、2人でここから抜け出そう。

 そして、また一からやり直そう。
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