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アルシア移住
日常生活に戻る?
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数日が過ぎ、思惑通り私はドラゴンの生首をゲットした。
けど、鮮度がいまいち。
どうしよう、と思案してたら剥製にするから譲ってくれと領主からオファーがあった。
ハグイェアドラゴンは希少種らしく、まだ討伐記録もないのだとか。
交渉するまでもなく、ヴァリブランドのレイピアと交換になった。
お互い欲しいものが手に入ってWin-Winよ。
「ジューン様は、銘のある武器をコレクションしてらっしゃいますの?」
ミシュティがレイピアを見て、不思議そうに尋ねてきた。
「このレイピアの製作者はヴァリという五千年か六千年くらい前の鍛冶師よ」
「まあ! 数千年前」
「さすがにこんなにきれいに残ってるのは、滅多にないけどね」
「それはようございましたわ」
「ふふ、ありがとう。で、結局どうなったの?」
「ああ、第三騎士団の件ですね。みんな軽傷だったみたいです。殿下……いえ、団長様以外は」
「あら、団長が怪我を? いつ怪我したのかしら」
「ジューン様をキャッチした時に、肋骨が二本折れたそうです」
(うわー、犯人私? 気まずいやつ。それ)
「…………」
「…………」
「まあ、落下速度も乗っちゃったしね……」
鎧も十キログラム以上あるものだし、相当な衝撃だったはず。
お見舞いでも行くか。
私はミシュティを伴って、団長のお屋敷にお見舞いに行った。
執事にお見舞いの品を渡し、面会。
意外と普通な団長だったが、一応謝罪はした。
「なんかすみませんね……」
「目の前でレディを落とすわけにはいかんからな。しかもそのレディが世界一の美女ときたら、王族の沽券に関わる」
団長、意外といいヤツなのかしら。
よくわかってるじゃないの。
「それはそうとですね、団長」
私はニーヴのお腹を揉みながら、真面目な顔で告げた。
「ニーヴ、肥えさせ過ぎです」
団長が目を逸らした。
執事も、メイドもだ。
「可愛いのはわかりますけど、野生種族は毎日食べられないと言う生態系に順応してますからね。オーバーしたカロリーはがっちり溜め込んじゃうんですよ」
「…………」
(────やってるな?)
しかも、全員共犯とみた。
「ダイエットさせないと、ニーヴはあなたが死ぬときに一緒に召されちゃいますよ」
こんこんとダイエットさせるようにお説教をした後、私は街外れの孤児院へ行って、フィアン宝貨を一枚寄付した。
スタンピードで孤児が増えたという話だったから。
「まあまあ、ありがたいことですわ」
フィアン教会のシスターは、丁寧にお辞儀をした。
子供達もお行儀よくお辞儀をする
「クィ・マゼット……感謝します」
帰宅後、ミシュティが不思議そうに呟いた。
「ジューン様、フィアン教のお祈りの言葉って何語なんでしょう? 一万年以上前からあると言う話ですから……古代語でしょうか」
「え、ええ。一応、古代語だと思うわよ? あの教会はすべて古代語でお祈りしてるみたいだし。あら、手紙」
(またフレスベルグだわ……)
なんなのかしら。
なんか切羽詰まってそうね……?
私はミシュティを連れてフレスベルグの家に行った。
フレスベルグの家にはホムンクルスのメイドがいるので、綺麗にしてある
このホムンクルスが居なかったら、ゴミ屋敷待ったなしだったと思う。
ちなみに名前はネコ美ちゃんだ。
「で、なんの用なの」
「ちょっと魔脈見て欲しくて。身体が震動してる気がする」
「んー、魔脈が……細かいとこであちこち詰まってるわねえ」
「ひぃー、俺死ぬの!?ねえ!?」
「いいえ。薬師の店で魔結石の薬買うだけ。体質によっては、魔脈に結石出来やすい人いるから買い置きしておくといいわよ」
「結石」
「あのね、私を呼びつける前に病院に行きなさいよ」
ホムンクルスとミシュティは仲良くお話している。
「で、ジューン様とフィアン教の孤児院に行ってきたのよ」
「私は行っタこと無いでス、教会」
その様子を黙って見ていたフレスベルグが、思い出したように膝を打った。
「そうだ! 宝貨とフィアン宝貨ってよ、アレなに? 使い道ある?」
「白金貨十で宝貨、宝貨十でフィアン宝貨。正直普段使いはしないわね」
「全然材質違うよな? あれなにで出来てるん」
「アレはね、数万年前にあった巨大帝国の高額貨幣よ。今はもう採れないレアメタルでルビー結晶体分離鉱石っていう鉱物で出来てるんだけど──」
「結晶なのに、分離してんの?」
「そう。だから、妙な石なのよ。加工技術もロストしちゃってるから、壊せないし溶かせない。だから、現存してる宝貨は現役らしいわよ」
「高い方が神の名前って、なんかファンタジーみあっていいよな」
「ああ、フィアンね……」
「え、知ってんの? 知り合い?」
「知り合いじゃないけど、知ってる」
ミシュティ、ホムンクルス、フレスベルグが並んだ。
聞く気満々ね?
いいわ、久しぶりにフィアンの話をしてあげましょう────
「事の始まりはね、1万年以上前にレイワのギャルが転移してきたことだったの」
けど、鮮度がいまいち。
どうしよう、と思案してたら剥製にするから譲ってくれと領主からオファーがあった。
ハグイェアドラゴンは希少種らしく、まだ討伐記録もないのだとか。
交渉するまでもなく、ヴァリブランドのレイピアと交換になった。
お互い欲しいものが手に入ってWin-Winよ。
「ジューン様は、銘のある武器をコレクションしてらっしゃいますの?」
ミシュティがレイピアを見て、不思議そうに尋ねてきた。
「このレイピアの製作者はヴァリという五千年か六千年くらい前の鍛冶師よ」
「まあ! 数千年前」
「さすがにこんなにきれいに残ってるのは、滅多にないけどね」
「それはようございましたわ」
「ふふ、ありがとう。で、結局どうなったの?」
「ああ、第三騎士団の件ですね。みんな軽傷だったみたいです。殿下……いえ、団長様以外は」
「あら、団長が怪我を? いつ怪我したのかしら」
「ジューン様をキャッチした時に、肋骨が二本折れたそうです」
(うわー、犯人私? 気まずいやつ。それ)
「…………」
「…………」
「まあ、落下速度も乗っちゃったしね……」
鎧も十キログラム以上あるものだし、相当な衝撃だったはず。
お見舞いでも行くか。
私はミシュティを伴って、団長のお屋敷にお見舞いに行った。
執事にお見舞いの品を渡し、面会。
意外と普通な団長だったが、一応謝罪はした。
「なんかすみませんね……」
「目の前でレディを落とすわけにはいかんからな。しかもそのレディが世界一の美女ときたら、王族の沽券に関わる」
団長、意外といいヤツなのかしら。
よくわかってるじゃないの。
「それはそうとですね、団長」
私はニーヴのお腹を揉みながら、真面目な顔で告げた。
「ニーヴ、肥えさせ過ぎです」
団長が目を逸らした。
執事も、メイドもだ。
「可愛いのはわかりますけど、野生種族は毎日食べられないと言う生態系に順応してますからね。オーバーしたカロリーはがっちり溜め込んじゃうんですよ」
「…………」
(────やってるな?)
しかも、全員共犯とみた。
「ダイエットさせないと、ニーヴはあなたが死ぬときに一緒に召されちゃいますよ」
こんこんとダイエットさせるようにお説教をした後、私は街外れの孤児院へ行って、フィアン宝貨を一枚寄付した。
スタンピードで孤児が増えたという話だったから。
「まあまあ、ありがたいことですわ」
フィアン教会のシスターは、丁寧にお辞儀をした。
子供達もお行儀よくお辞儀をする
「クィ・マゼット……感謝します」
帰宅後、ミシュティが不思議そうに呟いた。
「ジューン様、フィアン教のお祈りの言葉って何語なんでしょう? 一万年以上前からあると言う話ですから……古代語でしょうか」
「え、ええ。一応、古代語だと思うわよ? あの教会はすべて古代語でお祈りしてるみたいだし。あら、手紙」
(またフレスベルグだわ……)
なんなのかしら。
なんか切羽詰まってそうね……?
私はミシュティを連れてフレスベルグの家に行った。
フレスベルグの家にはホムンクルスのメイドがいるので、綺麗にしてある
このホムンクルスが居なかったら、ゴミ屋敷待ったなしだったと思う。
ちなみに名前はネコ美ちゃんだ。
「で、なんの用なの」
「ちょっと魔脈見て欲しくて。身体が震動してる気がする」
「んー、魔脈が……細かいとこであちこち詰まってるわねえ」
「ひぃー、俺死ぬの!?ねえ!?」
「いいえ。薬師の店で魔結石の薬買うだけ。体質によっては、魔脈に結石出来やすい人いるから買い置きしておくといいわよ」
「結石」
「あのね、私を呼びつける前に病院に行きなさいよ」
ホムンクルスとミシュティは仲良くお話している。
「で、ジューン様とフィアン教の孤児院に行ってきたのよ」
「私は行っタこと無いでス、教会」
その様子を黙って見ていたフレスベルグが、思い出したように膝を打った。
「そうだ! 宝貨とフィアン宝貨ってよ、アレなに? 使い道ある?」
「白金貨十で宝貨、宝貨十でフィアン宝貨。正直普段使いはしないわね」
「全然材質違うよな? あれなにで出来てるん」
「アレはね、数万年前にあった巨大帝国の高額貨幣よ。今はもう採れないレアメタルでルビー結晶体分離鉱石っていう鉱物で出来てるんだけど──」
「結晶なのに、分離してんの?」
「そう。だから、妙な石なのよ。加工技術もロストしちゃってるから、壊せないし溶かせない。だから、現存してる宝貨は現役らしいわよ」
「高い方が神の名前って、なんかファンタジーみあっていいよな」
「ああ、フィアンね……」
「え、知ってんの? 知り合い?」
「知り合いじゃないけど、知ってる」
ミシュティ、ホムンクルス、フレスベルグが並んだ。
聞く気満々ね?
いいわ、久しぶりにフィアンの話をしてあげましょう────
「事の始まりはね、1万年以上前にレイワのギャルが転移してきたことだったの」
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