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出禁 第十九話 それぞれのモノローグ その1
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この女達何を考えてやがる。
こんなダンジョンの深いところでふざけてるのか。
モグラの罠なんかに引っかかりやがって。
その四人組の女は、まだ駆け出しの冒険者だった。歳は成人しているが、まだあどけなさが残る十代後半ってところか。
金髪ショートと青髪のヒム、レオ族赤髪の大柄女、ウサギの獣人の女。
バラエティに富んでるな。
最初は遊びのつもりで声をかけた。
ちょっとカッコいいところを見せると、すぐにケツを振って付いてくる女共だと思っていたが、中々なびかなかった。
だが、今は女には困ってねえからな、ゆっくり落とせばいいと思っていた。
その内に、四人のうち二人は、家族をオヤジが奴隷にしていると分かった。
ついてるぜ、残りの二人も近いうちに弱みを握ってやる。
そんな事を思っていたある日、繋ぎで付き合ってた香水がキツイ、ギルドのバカ受付女と狙いの女の一人がケンカを始めた時は焦ったけどな。胸は薄いけど美人の女サブギルマスがバカ女を連れて行ってくれたときは感謝だったぜ。
昨日気づいたんだが、コイツらいつの間にか中層まで進出していた。これならオレ達と一緒に中層半ばまで行けるかも知れねえ。
別に一緒に行く必要なねえのかもシレねえが、オレ達の強さを見せ付けるためには中層まで行かねえとな。
改めて声をかけると、最初は嫌がったフリをしてたが、途中からまんざらでも無いように、リーダーに聞かないと、とか言ってきた。
イヤよイヤよも大好きよ、って奴さ。
案の定、翌日には四人してケツ振ってきやがった。
まずは魔物の強い所へ行って、散々恐がらせて、それからかっこいい所を見せて、惚れさせるんだ、釣り橋効果って奴だ。そのあとは地上に戻って色々お楽しみさ。
結局メスは強えオスの種を求めるからな。
そう思っていた。
だが幾つか誤算があった。まず第一に魔物がいつもより強い。もっと下層にいるはずの魔物がけっこう上に来ている。まあオレ達にかかりゃ問題ねえが。
そして第二の誤算は女達が意外と弱え。中層進出したくらいだから、半分は任せても良いかと思ったが、オレ達がやってやらねえとすぐ死んじまうぜ。けっこう疲れるな。
これだったら、あのオッサンを出禁にさせる前に締め上げて、キャタピラの特異湧きスポットを吐かせておくんだった。絶対楽勝な場所があったはずなんだ。
ニーナが『出禁面白そー』とか言うからやったが、まあ面白かったからそれはいいんだが、早まったかな。
そして最後の誤算、マヌケ女が迷宮モグラの罠にはまったんだ。
女の内の一人アイリスが罠にはまったんで、助けようと手を伸ばした。
男だったら助けなかった。もし香水臭いバカ受付女みたいな奴だったら、やっぱり助けなかった。だけど狙ってる女の一人だったからな、つい手を伸ばしちまった。
さらに誤算だったのは、エリーがアイリスを助けようとして誤ってオレに追突した事だ。
お陰でオレも穴に落ちる始末だ。
どのくらいかわからねえが、少し気絶したようだ。だけどよかったここには魔物はいないようだ。
女を起こして状況を探る。
魔法が得意なウサギの獣人ネイサンが光の魔法を使った。見知らぬ場所、ちょっとした広場だった。怪我は、みな、打ち身竹で大怪我はしてねえようだ。鎧がなかったらやばかつたな。
壊れた鎧は、邪魔なだけなので捨てていく。軽くなったぜ。
迷宮モグラが作った広場、というか巣なのか? だがモグラはいなかった。出口というか通路は一つだけ開いていた。
ここは何階層か、さっぱり分からねえ、予想以上に深いところに落ちちまったようだ。
他の女も仲間を追いかけ来ていたようだ。そばに倒れていた。
だが、オレの男仲間は追ってこなかったようだ。アイツらめ後で半殺しだ。
……いや、あいつらには“帰還の魔法結晶”を持たせてる。何かあったらそれを使ってあっと言う間に外まで出られる。すぐに助けが来る。
いやその魔法結晶を俺に渡せばいいんだ。
「おい、聞こえるか、帰還の魔法結晶を持って降りて来い! 聞こえねえのか」
天井の落とし穴に向かって叫ぶが反応はない。
しかたねえ。あいつらが帰還の魔法硝石を使ってすぐに助けを呼ぶ事を期待しよう。片道分は時間の短縮になる。
こんな事ならオレが持っていれば良かった。
「ちっ、まさかこんな形で到達階層の記録更新とはな、笑っちまうぜ」
全然笑える状況じゃない。女達も苦笑いするだけだ。
だが目が笑っていねえ。それと……その目には、怯えがねえ?
この状況を恐がっていないのか!?
その時、嫌な考えが頭をよぎった。この女たち、ワザと落とし穴に落ちたんじゃないだろうか。
落ちる瞬間に、『エイッ』とか掛声が聞こえた気がした。
わざとか? ダンジョンの中で? あり得ない。
ふざけていられるほど、中層以下のダンジョンは甘くない。だったら何だ。ふざけていなく、落ちてしまったのではなく、わざと落ちた? 何のために?
女達を見る。女達の目が狂気を帯びている、そう思えてきた。
ちょっとヤバイ女に引っかかったかな
こんなダンジョンの深いところでふざけてるのか。
モグラの罠なんかに引っかかりやがって。
その四人組の女は、まだ駆け出しの冒険者だった。歳は成人しているが、まだあどけなさが残る十代後半ってところか。
金髪ショートと青髪のヒム、レオ族赤髪の大柄女、ウサギの獣人の女。
バラエティに富んでるな。
最初は遊びのつもりで声をかけた。
ちょっとカッコいいところを見せると、すぐにケツを振って付いてくる女共だと思っていたが、中々なびかなかった。
だが、今は女には困ってねえからな、ゆっくり落とせばいいと思っていた。
その内に、四人のうち二人は、家族をオヤジが奴隷にしていると分かった。
ついてるぜ、残りの二人も近いうちに弱みを握ってやる。
そんな事を思っていたある日、繋ぎで付き合ってた香水がキツイ、ギルドのバカ受付女と狙いの女の一人がケンカを始めた時は焦ったけどな。胸は薄いけど美人の女サブギルマスがバカ女を連れて行ってくれたときは感謝だったぜ。
昨日気づいたんだが、コイツらいつの間にか中層まで進出していた。これならオレ達と一緒に中層半ばまで行けるかも知れねえ。
別に一緒に行く必要なねえのかもシレねえが、オレ達の強さを見せ付けるためには中層まで行かねえとな。
改めて声をかけると、最初は嫌がったフリをしてたが、途中からまんざらでも無いように、リーダーに聞かないと、とか言ってきた。
イヤよイヤよも大好きよ、って奴さ。
案の定、翌日には四人してケツ振ってきやがった。
まずは魔物の強い所へ行って、散々恐がらせて、それからかっこいい所を見せて、惚れさせるんだ、釣り橋効果って奴だ。そのあとは地上に戻って色々お楽しみさ。
結局メスは強えオスの種を求めるからな。
そう思っていた。
だが幾つか誤算があった。まず第一に魔物がいつもより強い。もっと下層にいるはずの魔物がけっこう上に来ている。まあオレ達にかかりゃ問題ねえが。
そして第二の誤算は女達が意外と弱え。中層進出したくらいだから、半分は任せても良いかと思ったが、オレ達がやってやらねえとすぐ死んじまうぜ。けっこう疲れるな。
これだったら、あのオッサンを出禁にさせる前に締め上げて、キャタピラの特異湧きスポットを吐かせておくんだった。絶対楽勝な場所があったはずなんだ。
ニーナが『出禁面白そー』とか言うからやったが、まあ面白かったからそれはいいんだが、早まったかな。
そして最後の誤算、マヌケ女が迷宮モグラの罠にはまったんだ。
女の内の一人アイリスが罠にはまったんで、助けようと手を伸ばした。
男だったら助けなかった。もし香水臭いバカ受付女みたいな奴だったら、やっぱり助けなかった。だけど狙ってる女の一人だったからな、つい手を伸ばしちまった。
さらに誤算だったのは、エリーがアイリスを助けようとして誤ってオレに追突した事だ。
お陰でオレも穴に落ちる始末だ。
どのくらいかわからねえが、少し気絶したようだ。だけどよかったここには魔物はいないようだ。
女を起こして状況を探る。
魔法が得意なウサギの獣人ネイサンが光の魔法を使った。見知らぬ場所、ちょっとした広場だった。怪我は、みな、打ち身竹で大怪我はしてねえようだ。鎧がなかったらやばかつたな。
壊れた鎧は、邪魔なだけなので捨てていく。軽くなったぜ。
迷宮モグラが作った広場、というか巣なのか? だがモグラはいなかった。出口というか通路は一つだけ開いていた。
ここは何階層か、さっぱり分からねえ、予想以上に深いところに落ちちまったようだ。
他の女も仲間を追いかけ来ていたようだ。そばに倒れていた。
だが、オレの男仲間は追ってこなかったようだ。アイツらめ後で半殺しだ。
……いや、あいつらには“帰還の魔法結晶”を持たせてる。何かあったらそれを使ってあっと言う間に外まで出られる。すぐに助けが来る。
いやその魔法結晶を俺に渡せばいいんだ。
「おい、聞こえるか、帰還の魔法結晶を持って降りて来い! 聞こえねえのか」
天井の落とし穴に向かって叫ぶが反応はない。
しかたねえ。あいつらが帰還の魔法硝石を使ってすぐに助けを呼ぶ事を期待しよう。片道分は時間の短縮になる。
こんな事ならオレが持っていれば良かった。
「ちっ、まさかこんな形で到達階層の記録更新とはな、笑っちまうぜ」
全然笑える状況じゃない。女達も苦笑いするだけだ。
だが目が笑っていねえ。それと……その目には、怯えがねえ?
この状況を恐がっていないのか!?
その時、嫌な考えが頭をよぎった。この女たち、ワザと落とし穴に落ちたんじゃないだろうか。
落ちる瞬間に、『エイッ』とか掛声が聞こえた気がした。
わざとか? ダンジョンの中で? あり得ない。
ふざけていられるほど、中層以下のダンジョンは甘くない。だったら何だ。ふざけていなく、落ちてしまったのではなく、わざと落ちた? 何のために?
女達を見る。女達の目が狂気を帯びている、そう思えてきた。
ちょっとヤバイ女に引っかかったかな
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