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第二章 王都編
第三十三話 JJ説得される その3
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「ふざけんな。そんな事でママに負担をかけて、あたし達を引越しさせて、JJにケガまでさせたのかよッ! ――アッ!? 」
突然切れたのはディアだった。元々ヤンキーっぽい話し方のする娘だったが、リベルタの前ではネコを被っていたのだが、今日はつい地が出たようだ。
「――ってJJは言うと思うよ」
最後だけ取り繕っても遅いよ。
皆、ドン引きだ。リベルタは目が点になって、口ポカン状態だ。
「いやあ、引越しの事は悪いとは思うけど、ディアさんの将来の事を思えば、学校で学ぶ事はとても重要な事なのよ、精霊魔法を学ぶ事以外でもね。精霊の事は話してなかったけどお母さんだって引越しは仕方ないって納得してくれたわ」
「そうだけど……」
ディアが母親を見ると、リベルタは複雑な表情ながら頷いた。
そしてディアはオレを見る。オレが行くと言えば行ってもいい、と言う意思の表れか。
「……でもダメね。辺境伯家に楯突いて、護衛の仕事も断った子なんて、辺境伯家が後援するはず無いから、JJの入学はなし。そしてJJが行かないからディアも入学しない、と。ガッカシ……」
ティー姉が、大根役者振りを発揮する。
そういう言い方はずるいよね。オレが悪いみたいだ。
でもどうなんだろ、オレが護衛を続けるって言うなら、学校行かせてもらえるのかな。
「ではこうしましょう」
今までお茶を飲んで傍観していたクラリッサ辺境伯夫人が、話しに割り込んできた。
「JJくんが魔法騎士学校に行きたいというなら、後援は出来ないけど紹介ならしてあげても良いわ。うちの執事と騎士が迷惑をかけたお詫びにね。護衛もしなくて良いわ」
なんだと、オレの気持ちを読んだかのようなすごい好条件。
「ただし、ちょっとだけお願いがあるわ。うちのシャーロットとはこれからも友達でいて欲しいの。もちろんディアちゃんもね」
何だそんな事か。元々シャーロットは素直な明るい子で、オレのような平民にも分け隔てなく接してくれた子だ。
この間は、護衛なのに雑用係扱いされたからちょっと頭に来た事もあったけど、まあ友達なら雑用させられる事もないだろう、問題ないかな。
「それで、お互いに困った事があったら助け合って欲しいの。上級生にナンパされたり、スケ番に絡まれて体育館裏に呼び出されたりとか、その時は、シャーロットを助けてくれると嬉しいわ」
どんな学校なんだ。行くのは王立魔法騎士学校だよね。
ティー姉が、クラリッサが、シャーロットが、ディアが、そして何よりリベルタがオレに期待の眼差しを寄せる。
これは断れないな。断る必要もない。
「よろしくお願いします」
ティー姉とクラリッサが安堵の溜息を漏らし、シャーロットとディアが手を取り合って喜んでいる、いつの間に仲良くなった? そしてリベルタは目尻に光るものを指でぬぐいながら笑顔を見せた。
雨降って地固まるって奴かな。
そのあと、諸条件を確認する。
ディアについては、推薦入学扱いで入学試験は免除。入学金と学費も無料。生活費については、前例に沿ってある程度支給するとのこと。これは事前に話し合って決められていたとおりらしい。シャーロットとは同郷の友達として、積極的に付き合うようにしてほしいとの事だ。あとは自由だ。
オレについては、辺境伯家の紹介で入学試験を受けられるようになるが、試験に合格しないと入学出来ないので、試験まで辺境伯家で勉強させられる事になった。
読み書き計算は出来るが、一般教養や歴史などは皆無だからね。ティー姉が付きっ切りで監督するらしい。暇なのか。
そして、試験に合格したら入学金と学費が必要になる
「というわけで、入学金が足りなくなるといけないから、これは差し押さえさせてもらうわね~」
と言ってティー姉が、オレに渡されるはずだった巾着袋を取り上げた。
聞くと、入学金は今の巾着袋の金額の倍のお金がかかるらしい。
そして年間の授業料はさらに倍の金額がかかるそうだ。
その上、生活費もかかるのだ。
こりゃ、キングスパイダーやクイーンスパイダーを換金しても追いつかないかもしれない。まずい、王都のダンジョンにこもって金策しないと生きていけない。
あれ、おかしいな。
護衛じゃないけど不良に絡まれたら助けないといけないし、やる事はあんまり変わらないのに、お金だけが異常にかかる事態に。
これははやまったか……。
だが、喜んでいるみんなの笑顔を見ると、今からは断れない雰囲気だ。
やっちまった。
突然切れたのはディアだった。元々ヤンキーっぽい話し方のする娘だったが、リベルタの前ではネコを被っていたのだが、今日はつい地が出たようだ。
「――ってJJは言うと思うよ」
最後だけ取り繕っても遅いよ。
皆、ドン引きだ。リベルタは目が点になって、口ポカン状態だ。
「いやあ、引越しの事は悪いとは思うけど、ディアさんの将来の事を思えば、学校で学ぶ事はとても重要な事なのよ、精霊魔法を学ぶ事以外でもね。精霊の事は話してなかったけどお母さんだって引越しは仕方ないって納得してくれたわ」
「そうだけど……」
ディアが母親を見ると、リベルタは複雑な表情ながら頷いた。
そしてディアはオレを見る。オレが行くと言えば行ってもいい、と言う意思の表れか。
「……でもダメね。辺境伯家に楯突いて、護衛の仕事も断った子なんて、辺境伯家が後援するはず無いから、JJの入学はなし。そしてJJが行かないからディアも入学しない、と。ガッカシ……」
ティー姉が、大根役者振りを発揮する。
そういう言い方はずるいよね。オレが悪いみたいだ。
でもどうなんだろ、オレが護衛を続けるって言うなら、学校行かせてもらえるのかな。
「ではこうしましょう」
今までお茶を飲んで傍観していたクラリッサ辺境伯夫人が、話しに割り込んできた。
「JJくんが魔法騎士学校に行きたいというなら、後援は出来ないけど紹介ならしてあげても良いわ。うちの執事と騎士が迷惑をかけたお詫びにね。護衛もしなくて良いわ」
なんだと、オレの気持ちを読んだかのようなすごい好条件。
「ただし、ちょっとだけお願いがあるわ。うちのシャーロットとはこれからも友達でいて欲しいの。もちろんディアちゃんもね」
何だそんな事か。元々シャーロットは素直な明るい子で、オレのような平民にも分け隔てなく接してくれた子だ。
この間は、護衛なのに雑用係扱いされたからちょっと頭に来た事もあったけど、まあ友達なら雑用させられる事もないだろう、問題ないかな。
「それで、お互いに困った事があったら助け合って欲しいの。上級生にナンパされたり、スケ番に絡まれて体育館裏に呼び出されたりとか、その時は、シャーロットを助けてくれると嬉しいわ」
どんな学校なんだ。行くのは王立魔法騎士学校だよね。
ティー姉が、クラリッサが、シャーロットが、ディアが、そして何よりリベルタがオレに期待の眼差しを寄せる。
これは断れないな。断る必要もない。
「よろしくお願いします」
ティー姉とクラリッサが安堵の溜息を漏らし、シャーロットとディアが手を取り合って喜んでいる、いつの間に仲良くなった? そしてリベルタは目尻に光るものを指でぬぐいながら笑顔を見せた。
雨降って地固まるって奴かな。
そのあと、諸条件を確認する。
ディアについては、推薦入学扱いで入学試験は免除。入学金と学費も無料。生活費については、前例に沿ってある程度支給するとのこと。これは事前に話し合って決められていたとおりらしい。シャーロットとは同郷の友達として、積極的に付き合うようにしてほしいとの事だ。あとは自由だ。
オレについては、辺境伯家の紹介で入学試験を受けられるようになるが、試験に合格しないと入学出来ないので、試験まで辺境伯家で勉強させられる事になった。
読み書き計算は出来るが、一般教養や歴史などは皆無だからね。ティー姉が付きっ切りで監督するらしい。暇なのか。
そして、試験に合格したら入学金と学費が必要になる
「というわけで、入学金が足りなくなるといけないから、これは差し押さえさせてもらうわね~」
と言ってティー姉が、オレに渡されるはずだった巾着袋を取り上げた。
聞くと、入学金は今の巾着袋の金額の倍のお金がかかるらしい。
そして年間の授業料はさらに倍の金額がかかるそうだ。
その上、生活費もかかるのだ。
こりゃ、キングスパイダーやクイーンスパイダーを換金しても追いつかないかもしれない。まずい、王都のダンジョンにこもって金策しないと生きていけない。
あれ、おかしいな。
護衛じゃないけど不良に絡まれたら助けないといけないし、やる事はあんまり変わらないのに、お金だけが異常にかかる事態に。
これははやまったか……。
だが、喜んでいるみんなの笑顔を見ると、今からは断れない雰囲気だ。
やっちまった。
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