103 / 103
第二章 王都編
第三十九話 王立魔法騎士学校 入学式 side オレハ・アホネン
しおりを挟む
「ようやく入学式か。待ち遠しかったな」
オレは入学式までの間、Aクラスの教室で時間を潰していた。
これからだ。これからは、毎日彼女とここで会えるのだ。
オレは、六歳の時のオレの誕生パーティの時に、運命の少女に出会った。
隣領からオレを祝いに駆けつけた運命の少女、その名はシャーロット・ハミル。
そのとき二人は恋に落ちた。
それから七年。二人が合った日数はそれほど多くはないが、その恋の炎は激しくなる事はあっても、衰える事はなかった。
そして運命の女神は、二人をこの王立魔導騎士学校へ誘った。
二人の恋は、今日ここで結実するのだ。
「オレハ様~、そんなに学校で勉強したかったんですか~。ハッキリ言って今後ずっと、毎日こんな辛気臭い所で勉強なんですよ~、オレは真っ平ゴメンですけどね」
オレの家、アホネン家の寄子で、親父のコネでAクラス入りをさせた男爵家の息子が、ダルそうにオレに話しかけてくる。
バカが。勉強が楽しいわけがない。シャーロットと同じ部屋で顔を合わせ、話をして、同じ空気を吸う事が楽しいのだ
こいつは王子の知己を得やすくするために入れさせた男だ。
まあ腰ぎんちゃくAだな。
オレ自身王子にが気に入られればそれが一番だが、こいつが気に入られればそれでもいい。こいつが王子にオレの良いところを吹き込んでくれれば良いのだ。
只それだけの男には、ここが只の牢獄にしか見えないのだろう。
だがオレにはここが花園に、いや運命の女神の箱庭にしか見えないのだ。
「オ、オレハ様大変です! 」
感慨に耽ったオレの耳に、慌てふためく子犬のような耳に痛いキンキン声が聞こえてきた。
「なんだいったい」
オレは飛び込んできた男を睨みつける。こいつは一般試験を受けながら、やはり王子対策でAクラス入りをさせた、やはり寄子の騎士爵家の息子。腰ぎんちゃくBだ。
「王子が、お、お、王子が~~~~とにかく来てください」
オレは騎士爵家の息子に引きずられるように教室を後にして、昇降口近くのクラス分け掲示板へと向かった。
「なんだと、な、名前がないじゃないか」
オレはクラス分けの掲示板を見て心底驚いた。
Aクラスの中にシャーロットの名前が何処にも無いのだ。
オレの名前、オレハ・アホネンの名前が一番最初にある。
名簿は父親の貴族の爵位の高い者順だから、公爵家のオレの名前のすぐ下に辺境伯家、もしくは侯爵家の名前が来るはずなのだが、その次は伯爵家の名前になっている。
最後まで見たが、辺境伯家のシャーロット・ハミルの名前が何処にも無い。
何度見ても無い。
「そうなんです。Aクラスには名前がないんです」
「Aクラスには? ……では違うクラスなのか? 」
「Bクラスに有りました」
「なんだと……」
隣のBクラスの掲示板を見ると、上から二番目の位置にシャーロット・ハミルの名前があった。
なぜBクラスなんだ。
よく見るとその下にロレンツォ・ガレアの名前、そして最後にJJの名前があった。
「あっちゃ~~。Bクラスになるとは宣言してたけど、本当にBクラスになるとは」
「殿下は有言実行ですね」
「権力の無駄使い……」
聞き覚えのある美しい声に振り向くと、やはり恋焦がれたシャーロット本人。
それとその魚フン、いつもシャーロットに付いて回っているガレア家の息子、あとぶかぶかの制服に着られた子供がいるぞ……? そうだこの間もいたなぁ、護衛だか小姓だかいう平民、こいつどうやってこの学校にもぐりこんだんだ。
……まあいいや。そんな事より、
「シャーロット嬢! 」
オレはシャーロットに声をかけた。勢い余って大きな声になったけど仕方ない。これも彼女を思うあまりだ。
「なんで貴女はBクラスなんですか、この庶民達に合わせたのですか」
「JJのことかい」
オレがシャーロットに声をかけると、なぜかガレア家の息子が彼女のを後ろに遠ざけてしまい、代わりにそのガレアが答えた。
「名前なんかどうでもいいし、お前に聞いてない、シャーロット嬢、なんでBクラスなんですか、私は――ッ!? 」
「シャーロットはお前とは口も聞きたくないそうだ」
「は? 何をおかしな事を言ってるんだ」
「だから僕が代わりに答えてやる」
ガレアの奴は、オレの話を聞かずに話し続ける。
相思相愛の二人の仲を引き裂く悪魔か。
「実は先日、ボクとシャーロットは、王都に来る途中で魔物に襲われてね」
なんだなんだ、と周囲に他の生徒たちが集まってきた。何だかおかしな事になってきたな。
「どうやらだれかが、僕達に自分の強さを見せ付けるために、ワザと魔物に襲わせたらしいんだ。だけどそいつは僕達を見捨てて一人でさっさと逃げたんだ、その犯人の貴族がAクラスにいるのさ。だからそいつを避けて僕らはBクラスに入れてもらうように学校側に頼んだのさ」
なんだと、まるで言いがかりだ。あれは執事の勧めたとおりやっただけだ。何と言っていたかな、
「逃げたんじゃない! そう、あれは戦略的撤退だ、退路の確保も重要な事だ」
「ふうん、逃げた事は否定しても、襲わせた事は否定しないんだな」
「ん?」
こいつ何を言っている?
「やはり、あの事件は本当にキミが魔物を操って僕らを襲わせたのかい」
「バッ、バカな事を言うな。貴様オレを侮辱するつもりか! 」
「はっ、まさか。でもキミが否定しないという事はやはり犯人は――」
おのれ、ガレアめ、オレを落とし入れるために、入学式の日にこんな話を持ち出しやがって……。
「どうしたんだ」
「あそこの貴族の息子たちが揉めてるみたいだ」
「ハンサムな方はガレア家の息子だな。ポッチャリなのはアホネン家のオレハだ」
「なんでもアホネン家が魔物を使ってガレア家の息子を襲わせたらしいぞ」
「バカナ、紛争になるぞ」
「でもアホネンは否定してないぜ」
まずいどんどん人が集まってきてる。それにおれが犯人みたいに噂されているぞ
何か言い返さないとオレが、本当の犯人みたいじゃないか。
何て言い返せばいいか……。
そうだ、あの犯人はハミル家の執事と御者だったはず。
「あれはシャーロット嬢の家の執事と御者が仕組んだことだ――ッ!? 」
「ほう、そうなのか。それをなんで君が知っているんだ。実はキミがそれを指示した真犯人なんじゃ――」
「しまっ――」
しまった、つい!
「やっぱりアホネン家がガレア家の息子を抹殺しようと」
「どんな恨みがあったんだ……」
まずい、皆が信じ始めている。なんとかしないと――。
「面白そうな話をしてるじゃないか」
「誰だ」
誰だ、人の話に割り込んでくる失礼な奴は。
「殿下」「ラージュ様」
周囲の者がこいつの事を殿下って呼ぶ。ん、こいつ王子なのか?
王子だと!?
ちょうどいい、王子に挨拶をしながら、この話は有耶無耶にしてやる。
「殿下、は、初めまして。私同級生になりますアホネン家の嫡男オレハ・アホネンと申します」
今回この学校に通う目的は二つ、シャーロットと恋を成就させる事、もう一つは王子と懇意になる事だ。
シャーロットとガレアの事は一旦置いておこう。なるべく機嫌を損ねないようにしないと。
「やあオレハ、十歳の儀にあってるから三年ぶりだな。初めましてじゃないし、同級生でも無いよ」
殿下が気さくに答えてくれる。第一印象はバッチリだ。
……ん久しぶり? そういえば殿下とは同い年だから、十歳の儀の時は会ってるのか忘れてた。
「これは失礼しました。これから三年間同級生としてヨロシクお願い――」
「だから同級生じゃないって、私はBクラスだから」
「はっ? 」
殿下はアホなのか。何を言っているんだ? 王子がAクラスではなくって何だというんだ。
「オレハ様、オレハ様だから言ったでしょ、王子が大変な事になってるって」
オレの後ろから腰ぎんちゃくBが声をかけてくる。何か掲示板を指し示しているので見てみると、Bクラスの一番上に、ラージュ・ラスクールの文字が。
「王子がBクラスだと! なんでこんな。殿下これは何かの間違いです。いまから職員に言って……」
間違いを訂正させなくては。だが王子は至って気楽そうに反論する。
「さあね、クラス分けは僕の感知するところじゃないからね」
くそ、これでは王子と同級生の立場を利用して懇意になるという計画が台無しじゃないか。それならオレの方をBクラスに変えてもらうか。父親の力を知ってる職員なら簡単に引き受けるだろう。そう思っていたら……。
「それよりいいのかこんな所にいて」
「えっ」
なんだその含みのある言い方は。
「キミはAクラスの代表だろ。学校の職員がキミを探していたぞ、新入生代表」
「新入生代表? あれは王族が入学する時は王族がするものだと……」
「アレはAクラスの中で爵位が一番高い家の者がやるのが慣例さ。Aクラスで一番爵位が高い家はキミの公爵家だろ。だから入学式の挨拶も新入生代表のキミがやるんだ」
「あー、こんな所にいた」
その時、背後から女性職員の声が響いた。
「殿下ご歓談中に失礼します。オレハくん新入生代表挨拶してもらいますよ。どんな挨拶するんですか、ちゃんと考えて有るんでしょうね。ホラネクタイちゃんと締めてホンット手間のかかる……」
オレは、シャーロットや王子に挨拶も出来ず、ガレアに言い返すことも出来ずに女性職員のババアに職員室へと連れ込まれた。
入学初日からついてない。
オレは去年の新入生代表の挨拶文を用意させて、なんとか入学式を乗り切った。
しかしシャーロット、なぜ君はBクラスなんだ。
やはり、あの庶民のガキに合わせたのだろう。
それと、ロレンツォにそそのかされたのだろうな。
くそ、この仕返しどうやってくれようか。
オレは入学式までの間、Aクラスの教室で時間を潰していた。
これからだ。これからは、毎日彼女とここで会えるのだ。
オレは、六歳の時のオレの誕生パーティの時に、運命の少女に出会った。
隣領からオレを祝いに駆けつけた運命の少女、その名はシャーロット・ハミル。
そのとき二人は恋に落ちた。
それから七年。二人が合った日数はそれほど多くはないが、その恋の炎は激しくなる事はあっても、衰える事はなかった。
そして運命の女神は、二人をこの王立魔導騎士学校へ誘った。
二人の恋は、今日ここで結実するのだ。
「オレハ様~、そんなに学校で勉強したかったんですか~。ハッキリ言って今後ずっと、毎日こんな辛気臭い所で勉強なんですよ~、オレは真っ平ゴメンですけどね」
オレの家、アホネン家の寄子で、親父のコネでAクラス入りをさせた男爵家の息子が、ダルそうにオレに話しかけてくる。
バカが。勉強が楽しいわけがない。シャーロットと同じ部屋で顔を合わせ、話をして、同じ空気を吸う事が楽しいのだ
こいつは王子の知己を得やすくするために入れさせた男だ。
まあ腰ぎんちゃくAだな。
オレ自身王子にが気に入られればそれが一番だが、こいつが気に入られればそれでもいい。こいつが王子にオレの良いところを吹き込んでくれれば良いのだ。
只それだけの男には、ここが只の牢獄にしか見えないのだろう。
だがオレにはここが花園に、いや運命の女神の箱庭にしか見えないのだ。
「オ、オレハ様大変です! 」
感慨に耽ったオレの耳に、慌てふためく子犬のような耳に痛いキンキン声が聞こえてきた。
「なんだいったい」
オレは飛び込んできた男を睨みつける。こいつは一般試験を受けながら、やはり王子対策でAクラス入りをさせた、やはり寄子の騎士爵家の息子。腰ぎんちゃくBだ。
「王子が、お、お、王子が~~~~とにかく来てください」
オレは騎士爵家の息子に引きずられるように教室を後にして、昇降口近くのクラス分け掲示板へと向かった。
「なんだと、な、名前がないじゃないか」
オレはクラス分けの掲示板を見て心底驚いた。
Aクラスの中にシャーロットの名前が何処にも無いのだ。
オレの名前、オレハ・アホネンの名前が一番最初にある。
名簿は父親の貴族の爵位の高い者順だから、公爵家のオレの名前のすぐ下に辺境伯家、もしくは侯爵家の名前が来るはずなのだが、その次は伯爵家の名前になっている。
最後まで見たが、辺境伯家のシャーロット・ハミルの名前が何処にも無い。
何度見ても無い。
「そうなんです。Aクラスには名前がないんです」
「Aクラスには? ……では違うクラスなのか? 」
「Bクラスに有りました」
「なんだと……」
隣のBクラスの掲示板を見ると、上から二番目の位置にシャーロット・ハミルの名前があった。
なぜBクラスなんだ。
よく見るとその下にロレンツォ・ガレアの名前、そして最後にJJの名前があった。
「あっちゃ~~。Bクラスになるとは宣言してたけど、本当にBクラスになるとは」
「殿下は有言実行ですね」
「権力の無駄使い……」
聞き覚えのある美しい声に振り向くと、やはり恋焦がれたシャーロット本人。
それとその魚フン、いつもシャーロットに付いて回っているガレア家の息子、あとぶかぶかの制服に着られた子供がいるぞ……? そうだこの間もいたなぁ、護衛だか小姓だかいう平民、こいつどうやってこの学校にもぐりこんだんだ。
……まあいいや。そんな事より、
「シャーロット嬢! 」
オレはシャーロットに声をかけた。勢い余って大きな声になったけど仕方ない。これも彼女を思うあまりだ。
「なんで貴女はBクラスなんですか、この庶民達に合わせたのですか」
「JJのことかい」
オレがシャーロットに声をかけると、なぜかガレア家の息子が彼女のを後ろに遠ざけてしまい、代わりにそのガレアが答えた。
「名前なんかどうでもいいし、お前に聞いてない、シャーロット嬢、なんでBクラスなんですか、私は――ッ!? 」
「シャーロットはお前とは口も聞きたくないそうだ」
「は? 何をおかしな事を言ってるんだ」
「だから僕が代わりに答えてやる」
ガレアの奴は、オレの話を聞かずに話し続ける。
相思相愛の二人の仲を引き裂く悪魔か。
「実は先日、ボクとシャーロットは、王都に来る途中で魔物に襲われてね」
なんだなんだ、と周囲に他の生徒たちが集まってきた。何だかおかしな事になってきたな。
「どうやらだれかが、僕達に自分の強さを見せ付けるために、ワザと魔物に襲わせたらしいんだ。だけどそいつは僕達を見捨てて一人でさっさと逃げたんだ、その犯人の貴族がAクラスにいるのさ。だからそいつを避けて僕らはBクラスに入れてもらうように学校側に頼んだのさ」
なんだと、まるで言いがかりだ。あれは執事の勧めたとおりやっただけだ。何と言っていたかな、
「逃げたんじゃない! そう、あれは戦略的撤退だ、退路の確保も重要な事だ」
「ふうん、逃げた事は否定しても、襲わせた事は否定しないんだな」
「ん?」
こいつ何を言っている?
「やはり、あの事件は本当にキミが魔物を操って僕らを襲わせたのかい」
「バッ、バカな事を言うな。貴様オレを侮辱するつもりか! 」
「はっ、まさか。でもキミが否定しないという事はやはり犯人は――」
おのれ、ガレアめ、オレを落とし入れるために、入学式の日にこんな話を持ち出しやがって……。
「どうしたんだ」
「あそこの貴族の息子たちが揉めてるみたいだ」
「ハンサムな方はガレア家の息子だな。ポッチャリなのはアホネン家のオレハだ」
「なんでもアホネン家が魔物を使ってガレア家の息子を襲わせたらしいぞ」
「バカナ、紛争になるぞ」
「でもアホネンは否定してないぜ」
まずいどんどん人が集まってきてる。それにおれが犯人みたいに噂されているぞ
何か言い返さないとオレが、本当の犯人みたいじゃないか。
何て言い返せばいいか……。
そうだ、あの犯人はハミル家の執事と御者だったはず。
「あれはシャーロット嬢の家の執事と御者が仕組んだことだ――ッ!? 」
「ほう、そうなのか。それをなんで君が知っているんだ。実はキミがそれを指示した真犯人なんじゃ――」
「しまっ――」
しまった、つい!
「やっぱりアホネン家がガレア家の息子を抹殺しようと」
「どんな恨みがあったんだ……」
まずい、皆が信じ始めている。なんとかしないと――。
「面白そうな話をしてるじゃないか」
「誰だ」
誰だ、人の話に割り込んでくる失礼な奴は。
「殿下」「ラージュ様」
周囲の者がこいつの事を殿下って呼ぶ。ん、こいつ王子なのか?
王子だと!?
ちょうどいい、王子に挨拶をしながら、この話は有耶無耶にしてやる。
「殿下、は、初めまして。私同級生になりますアホネン家の嫡男オレハ・アホネンと申します」
今回この学校に通う目的は二つ、シャーロットと恋を成就させる事、もう一つは王子と懇意になる事だ。
シャーロットとガレアの事は一旦置いておこう。なるべく機嫌を損ねないようにしないと。
「やあオレハ、十歳の儀にあってるから三年ぶりだな。初めましてじゃないし、同級生でも無いよ」
殿下が気さくに答えてくれる。第一印象はバッチリだ。
……ん久しぶり? そういえば殿下とは同い年だから、十歳の儀の時は会ってるのか忘れてた。
「これは失礼しました。これから三年間同級生としてヨロシクお願い――」
「だから同級生じゃないって、私はBクラスだから」
「はっ? 」
殿下はアホなのか。何を言っているんだ? 王子がAクラスではなくって何だというんだ。
「オレハ様、オレハ様だから言ったでしょ、王子が大変な事になってるって」
オレの後ろから腰ぎんちゃくBが声をかけてくる。何か掲示板を指し示しているので見てみると、Bクラスの一番上に、ラージュ・ラスクールの文字が。
「王子がBクラスだと! なんでこんな。殿下これは何かの間違いです。いまから職員に言って……」
間違いを訂正させなくては。だが王子は至って気楽そうに反論する。
「さあね、クラス分けは僕の感知するところじゃないからね」
くそ、これでは王子と同級生の立場を利用して懇意になるという計画が台無しじゃないか。それならオレの方をBクラスに変えてもらうか。父親の力を知ってる職員なら簡単に引き受けるだろう。そう思っていたら……。
「それよりいいのかこんな所にいて」
「えっ」
なんだその含みのある言い方は。
「キミはAクラスの代表だろ。学校の職員がキミを探していたぞ、新入生代表」
「新入生代表? あれは王族が入学する時は王族がするものだと……」
「アレはAクラスの中で爵位が一番高い家の者がやるのが慣例さ。Aクラスで一番爵位が高い家はキミの公爵家だろ。だから入学式の挨拶も新入生代表のキミがやるんだ」
「あー、こんな所にいた」
その時、背後から女性職員の声が響いた。
「殿下ご歓談中に失礼します。オレハくん新入生代表挨拶してもらいますよ。どんな挨拶するんですか、ちゃんと考えて有るんでしょうね。ホラネクタイちゃんと締めてホンット手間のかかる……」
オレは、シャーロットや王子に挨拶も出来ず、ガレアに言い返すことも出来ずに女性職員のババアに職員室へと連れ込まれた。
入学初日からついてない。
オレは去年の新入生代表の挨拶文を用意させて、なんとか入学式を乗り切った。
しかしシャーロット、なぜ君はBクラスなんだ。
やはり、あの庶民のガキに合わせたのだろう。
それと、ロレンツォにそそのかされたのだろうな。
くそ、この仕返しどうやってくれようか。
11
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
底無しポーターは端倪すべからざる
さいわ りゅう
ファンタジー
運び屋(ポーター)のルカ・ブライオンは、冒険者パーティーを追放された。ーーが、正直痛くも痒くもなかった。何故なら仕方なく同行していただけだから。
ルカの魔法適正は、運び屋(ポーター)に適した収納系魔法のみ。
攻撃系魔法の適正は皆無だけれど、なんなら独りで魔窟(ダンジョン)にだって潜れる、ちょっと底無しで少し底知れない運び屋(ポーター)。
そんなルカの日常と、ときどき魔窟(ダンジョン)と周囲の人達のお話。
※タグの「恋愛要素あり」は年の差恋愛です。
※ごくまれに残酷描写を含みます。
※【小説家になろう】様にも掲載しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ、アレン。お前のような戦闘スキルのない寄生虫は、魔王討伐の旅には連れていけない」
幼馴染の勇者と、恋人だった聖女からそう告げられ、俺は極寒の雪山に捨てられた。
だが、彼らは勘違いしている。
俺のスキルは、単なる【魔力譲渡】じゃない。
パーティメンバーが得た経験値を管理・分配し、底上げする【経験値委託(キックバック)】という神スキルだったのだ。
俺をパーティから外すということは、契約解除を意味する。
つまり――今まで彼らが俺のおかげで得ていた「かさ増しステータス」が消え、俺が預けていた膨大な「累積経験値」が全て俺に返還されるということだ。
「スキル解除。……さて、長年の利子も含めて、たっぷり返してもらおうか」
その瞬間、俺のレベルは15から9999へ。
一方、勇者たちはレベル70から初期レベルの1へと転落した。
これは、最強の力を取り戻した俺が、雪山の守り神である銀狼(美少女)や、封印されし魔神(美少女)を従えて無双し、新たな国を作る物語。
そして、レベル1に戻ってゴブリンにも勝てなくなった元勇者たちが、絶望のどん底へ落ちていく「ざまぁ」の記録である。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
受験シーンまで見た。
やっちゃいました?は兎も角として、やっときました(授業料支給)は良かった。
無かったら没落を願っちゃうとこでしたよ……。
32→33の繋ぎがおかしい様子
JJが怒るかどうかして護衛を辞退するシーン?が抜けているよう
「あんなのは護衛の仕事じゃない」→頷けない、代金と慰謝料が目の前に出てくるシーン
A・l・m様のご指摘の通りでございます。
「第三十二話 王都 JJ受難 その3」のあとに本来「……その4」が来るところを掲載漏れしており、
「第三十三話 JJ説得される その1」を掲載しておりました。
お読みいただいた方にはさぞ、???な感じになっていたかと思います。
大変ご迷惑をおかけいたしました。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
先ほどUPさせていただきましたのでご覧いただければ幸いです。
また、A・l・m様におかれましては、ご指摘ありがとうございました。
今後このようなことは無いよう努めてまいりますので、
お見捨てにならないよう引き続きよろしくお願いいたします。
最新話。
もちろん、叫んだ、つもりなだけで声なんて出てませんよね?
……精霊だけ聞けば十分でしょ伝わるし。