94 / 131
90 ※
しおりを挟むふたりきりになり、寝台の上におろしてもらったレヴィの隣に、ベアテルが腰を下ろす。
テレンスの話は真実だったとは思うが、ベアテルの口から聞きたい――。
そんなレヴィの気持ちを察したのか、意を決したような面持ちのベアテルが、口を開いた。
「俺が、テレンスに殺されかけたことを口外しなかったのは、レヴィが胸を痛めると思ったからだ」
「っ……えっ、僕が?」
「ああ。レヴィはテレンスを愛していただろう? 真実を知れば、優しいレヴィはきっと苦しむことになる。だから話さなかった」
決して秘密にしたかったわけではないとわかり、レヴィは潤む瞳を伏せた。
(っ、話したくても、話せなかったんだ……。僕のことを考えて……)
ベアテルの底無しの優しさを感じるレヴィは、今すぐに抱きしめたくなる気持ちを必死に堪え、ベアテルに問いかける。
「他に話せなかったことはありますか……? 僕、もっとベアテル様のことを知りたいっ」
レヴィが懇願すれば、ベアテルは困ったように笑い、口元を隠す。
だが、可愛い耳が飛び出してしまっている。
おそらくベアテルは、困っているわけではない。
照れているのだ。
そうわかった瞬間に、無表情を意識するベアテルが、レヴィは可愛く見えて仕方がなかった。
「そうだな……。聖女候補お披露目の儀式の時に、俺がレヴィに治癒を頼んだだろう? その時から、テレンスに功績を譲り続けてきた」
さらりと重大な事実を告げたベアテルに、レヴィは己の耳を疑った。
正確に言えば、以前からベアテルは、テレンスに功績を奪われていたらしい。
ベアテルは特に気にしていないようだが、レヴィは信じられなかった。
「っ……ベアテル様の功績を奪い続けて、平気な顔をしているあの人が、人として最低だということはわかりました。……でも、他人に功績を譲るだなんてっ。ベアテル様は、なんでそんなことをしたんですか?」
「――……あの頃のレヴィは、周りから勝手に期待されて、苦しんでいただろう? 俺の目には、レヴィの治癒の光は、誰よりも輝いて見えていた。だが、俺はそのことを証明できなかった」
ベアテルが、悔しそうに眉根を寄せる。
だが、ベアテルは誰よりも、レヴィのことを考えてくれていたことが知れたのだ。
その気持ちが、レヴィは嬉しかった。
「テレンスの許可がなければ、誰もレヴィには治癒を頼めなかったんだ。だから功績を譲る代わりに、俺の治癒は、レヴィを指名することを約束させた」
「っ、僕のために、そんなことまでしなくてもよかったのに……」
そうしたら、今頃テレンスではなく、ベアテルが英雄になっていたに違いない。
国民にもてはやされ、謙遜していたテレンスの行動は、全て演技だったのだろう。
(……テレンスは、ベアテル様を卑怯だと言っていたけど、自分が一番卑怯者じゃないかっ)
悔しい気持ちが込み上げてきたが、ベアテルがレヴィの手に触れ、指を絡めた。
「幼い頃から努力してきたレヴィには、治癒だけは続けてもらいたかった。俺の想いは伝えられずとも、レヴィにはずっと笑っていてほしかったんだ」
恋人のように手を繋いだベアテルが、嬉しそうに目尻を下げる。
「それに、今思えば、俺のためでもあったんだ。レヴィの小さな手に触れることができるだけで、俺は幸せを感じていたんだ。それが、今はこんなことができる関係になれるとは、思わなかった……」
優しいベアテルのことだ。
レヴィが過去を気にしないようにと、今は幸せだと、言葉にしてくれたのだろう。
熱い想いを返すように、レヴィがぎゅうっと手を握り返せば、ベアテルはくすぐったそうに笑った。
「今でも、朝目が覚めて、レヴィが微笑みかけてくれるまでは、夢ではないかと思っている」
「っ、夢じゃないですよ? ……僕は、ベアテル様が大好き、ですっ」
レヴィがもじもじとしながらも本心を告げれば、ベアテルの耳が忙しなく動き出す。
(か、可愛いすぎるっ!! 大好き、って言葉に、ピンッて反応してた……)
相変わらず素早い動きで口元を隠したベアテルだが、耳を見れば、照れているのは一目瞭然だった。
「ああ、わかってはいるんだが……。レヴィの隣に立つことができて、いろんな気持ちを共有することができる……。俺にとっては、夢のような毎日だ」
「っ、」
些細なことで歓喜するベアテルが、愛おしい。
溢れる想いのまま、ベアテルをじっと見つめていれば、音もなく唇が重なる。
ゆっくりと寝台に押し倒され、レヴィは高鳴る胸を押さえた。
「んっ」
レヴィの緊張を解こうと、ベアテルが優しい口付けを繰り返すが、レヴィの心臓は今にも破裂しそうなほどドキドキと音を立てていた。
ベアテルの節くれ立つ手が、レヴィの服のボタンをそっと外していく。
宝物に触れるかのように、レヴィの頬を優しく撫でていた手が、首筋をなぞり、ゆっくりと胸元までおりていく。
冷たい空気に触れたからか、はたまたベアテルに肌を見られたからか。
レヴィの火照る体は、大袈裟なまでにぶるりと震えていた。
「んんぅっ」
ベアテルの指先が、小さな胸の飾りを掠めた瞬間、レヴィの口からは甘えた声が漏れる。
恥ずかしくてぎゅっと抱き付けば、ベアテルはレヴィの耳元で悩ましい溜息を吐いた。
「――……はあ、可愛い。それに、すごく綺麗だ」
ベアテルが感嘆の溜息を漏らし、レヴィは顔から火が吹き出そうになっていた。
鍛え上げられているベアテルの肉体の方が、レヴィの細い体よりも断然魅力的だ。
比べるまでもない。
それでもベアテルが、感動したように熱い吐息を吐くものだから、レヴィはたまらない気持ちにさせられる。
「ふ、ぅぅっ……」
ぎゅっと目を瞑っているというのに、灼けるようなような熱い視線を感じる。
肌を晒しただけで、頭が沸騰していたレヴィは、どうにかなってしまいそうだった。
「っ……見ないでっ」
なんとか声を振り絞る。
ベアテルのように鍛えているわけではないため、レヴィは細い体を見られることが恥ずかしかったのだが、情欲を孕む黄金色の瞳に見下ろされていた。
「いくらレヴィの頼みでも、今は無理だ」
先程まで余裕があったように見えたベアテルが、切迫詰まったように告げ、レヴィは息を呑む。
だが、さりげなく両手で胸元を隠せば、直様その手をシーツに押さえつけられる。
「純粋なレヴィを怖がらせてしまうと、頭ではわかってはいるが……。我慢できそうにない」
「っ、」
逃げる気など毛頭ないのだが、優しさの塊のようなベアテルに押さえつけられ、この先の未知の行為が怖いはずなのに、レヴィはドキドキが止まらなかった。
「ぁっ……ベアテル、さまっ」
ベアテルの逞しい体に囲われ、全身余すところなく優しい口付けが降ってくる。
色気を漂わせるベアテルに、レヴィの顔にぶわっと熱が集まっていた。
「んぁ、」
愛していると伝わってくる――。
嬉しくてたまらないのだが、レヴィは息が上がっていた。
真っ赤な顔を隠したいのに、易々とレヴィの両手を拘束するベアテルは、レヴィの顔をじっくりと見つめている。
恥ずかしくてぶんぶんと首を横に振るが、ベアテルはレヴィの体に吸い付いていた。
「あっ、ああっ!」
小さな胸の飾りが、快感を拾い上げる。
なにも感じなかったはずの胸の飾りを、ベアテルにちろちろと舐められれば、レヴィの口からはあられもない声が出てしまう。
「こ、これ以上は、だめ、です……っ。変な声が、出ちゃう、からっ」
息も絶え絶えになるレヴィがお願いすれば、ベアテルは眉間に皺を寄せた。
恥を晒している気分になり、涙目になる。
大好きなベアテルには、レヴィのはしたない姿を見られたくない。
せめて声だけでも我慢しようと、必死に口を引き結ぶが、ベアテルは涙に濡れるレヴィの目尻に、そっと口付けを落とした。
「――……声も、仕草も、なにもかもが、愛らしくて仕方がない」
「っ、」
普段とは違い、ギラギラと光る黄金色の瞳は、レヴィの乱れた姿を目に焼き付けているかのように、一瞬たりとも逸らされることはなかった。
303
あなたにおすすめの小説
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました
芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」
魔王討伐の祝宴の夜。
英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。
酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。
その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。
一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。
これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる