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第3章:魔人襲来

無神術

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 黒髪の少年が緑髪の男と組手をしていた。彼らはすでに長い時間の鍛錬を行なって降り、それぞれ汗だくになっていた。やがて男が少年を投げ飛ばすと、腕を締めて関節技をかけた。

「いてててっ、ギブ、ギブ!」

そう言って少年が地面をタップする。男はニヤリと笑って技を解除した。

「これで俺の記念すべき900勝目だな。まだまだだなジン」

「うぅ、また負けた…」

ジンは頭を垂れて、下を向きながら悔しそうに言った。

「攻撃の時と避ける時にまたいつもの癖が出てたぞ。まったく治んねえな、その癖。もっと意識してやれよ。そのせいで攻撃も防御も単調になってんだよ」

それを聞いてジンも言葉に詰まる。最近はあまりやらなくなったが、まだたまに右側から攻める、あるいは避ける、という癖がなかなか抜けなかった。彼がエデンに来てからすでに3年近く経っていた。再び戦えるようになってから毎日一回行うようになった組手も、ついには900戦である。

 エデンに来て最初の試練で、見事再び闘気を操れるようになったジンは渓谷を走破したのち、本格的な修行を開始した。ウィルから体術を、マリアから知識を学び、以前よりも身体的、精神的に成長していた。120センチほどだった身長もすくすくと伸びて、150センチ半ばまで伸びていた。

「それじゃあ、今日の午前のトレーニングはここまでだ。昼飯食ったら今度はマリアの授業だな」

「やだなぁ。あんまり勉強得意じゃないんだよね。やっぱり体を動かす方が性に合ってるよ」

「まあそう言うなって。最近マリアが言ってたぞ、ジンもようやく法術の癖がわかって来て、やられる前に動けるようになって来たって」

「そうかなぁ。でもマリアの特訓って怖いんだよね。この前も避けきれなくて火傷したし」

「まあな。あいつは加減ってもんを知らねえからな。俺よりよっぽど脳筋ゴリラだぜ」

「確かに」

2人して声に出して笑っていると、

「ふーん、一体誰の話をしているのかね」

ウィルとジンはその声を聞いて背筋が凍る。ギギギとなるように、ゆっくりと振り返ると、青筋を立てたマリアがニッコリと笑っていた。

「マ、マリア!いや、いかにお前が強くて、美しいかについて話していたんだよな、ジン?」

「いや、ウィルがマリアのことを脳筋ゴリラって言うから、俺は仕方なく話に合わせていただけで…」

「あっ、テメェずりいぞジン!」

「ウィルが変なこと言うからだろ。俺はマリアのことはいつも綺麗ですごくかっこいいと思っているのに…」

「いや、お前だって笑ってただろ!」

2人して醜い争いを繰り広げる。それを見ていたマリアはニッコリと笑い続けたまま、

「ウィル、後で話があるから、飯食ったらちょっと裏庭まで来な。それとジン、今日は私のすごくかっこいいところをたっぷり見せてやるから、覚悟しておきな」

 昼食後、裏庭に連れて行かれたウィルの悲鳴が聞こえると、すっきりした顔でマリアが出て来た。ボロボロになったウィルを片手で掴んでズルズル引き摺っている。どう見ても190センチほどの巨体を片手で引き摺るその様はゴリラと称するのにふさわしい。ウィルの方は完全に意識を失い、ところどころに焦げ目がついていた。どうやらマリアに炙られたらしい。ジンの口元が引き攣った。

「さてと、それじゃあ始めるよジン」

「お、お手柔らかにお願いします…」

 その後夕食まで、マリアによる猛烈な扱きを受けたジンは心身ともに疲れてテーブルに突っ伏していた。

「まだまだ修行が足りないねぇ。たかだか5時間でそんなに疲れてちゃ、これから戦っていけないよ、ねぇウィル?」

「ああ、特にお前の場合は体の強度が直で関わってくるんだろ。この程度で根をあげてちゃ、世話ねえぞ」

「…そんなことわかってるよ。でも痛いものは痛いし、疲れるのだってしょうがないじゃん」

ジンがぼそぼそと文句を言う。

「馬鹿野郎、男がグチグチ言ってんじゃねぇよ。痛いのは我慢、疲れたら根性!」

「そうそう、どんなにあんたの体調が悪くても、相手は待ってくれないんだからね。でも痛い時はちゃんと言いなよ?変な怪我していたら困るからね」

「…うん」

渋々頷いたジンを見て、

「かぁー、相変わらずお前はジンに甘いんだよ。本当の男はな、痛いと思っても我慢するもんなんだよ!」

「なに言ってんだい!あんたそれで前にジンが骨折していたのに気がつかなかったじゃないか!」

「あ、あれは、その、偶然気づかなかっただけだろうが!」

「それじゃあ、あたしが気づかなかったら、どうなってたと思ってるんだ!」

「…それは、その、お前が気づいたんだからいいじゃねぇか!」

「あんたは馬鹿かい!いや、馬鹿だったね。この脳筋ゴリラ!」

「なんだと、この垂れ乳!」

「なんだと!」

「なんだよ!」

お互いに睨み合いを続ける2人を余所に、ジンは部屋に戻って寝ることにした。

『『表出ろ!』』

食堂から聞こえて来た声に耳を傾けていると、徐々に眠くなって来たのでベッドに潜り込んだ。そしてすぐに寝息を立て始めた。

 翌朝彼が起きると、家の前にはウィルが木の檻に入れられて白目をむいて倒れていた。朝食はマリアが見た目は普通の激辛料理を作ってしまったので、ジンは自分の分も含めて、ウィルの檻の前に置いておいた。そして自分はこっそりとパンをくすねて食べた。しばらくしてウィルの叫び声が聞こえて来たが、無視することにした。

「今日はジンの力について確認してみたいと思っている」

 朝食後、尻を気にしているウィルがジンにそう言った。

「どういうこと?いつもみたいに力を強くすればいいの?」

「いや、ラグナはお前に無神術が使えるって言ったんだろ?それで何ができるのかと思ってよ」

ラグナに与えられた力は無神術と呼ばれる、無属性の神術である。ジンの知っている範囲では、無神術は《じゅーりょく》という力を扱うことができるという。ティターニアの昇降機に使われていたのが無神術だった。

「どうして急に?」

「急にっつうか、前からマリアに言われてたんだよ。そろそろ本格的に神術について教えるべきじゃないかってな」

「まあいいや、教えてくれるなら。確か無神術って《じゅーりょく》とかいう力が使えるんだよね。でもそれってなんなの?」

「重力か、なんて言やあいいかな。物にかかる重さって感じかな。それが軽いと浮くし、重いと沈む」

「ふーん、じゃあ無神術って、それを操ればいいってことだよね」

「多分な。でも他にもなんかあるかもしれねえ」

「どういうこと?」

「今までに無神術に適性があったっていう使徒はほとんどいなかったらしい。だからいまいちどういう術かわかってねえんだよ」

「ラグナは教えてくれなかったの?それにほとんどってことは少しはいたってことでしょ。その人たちはどうなったの?」

「ラグナの野郎にはこっちからじゃ一切コンタクトできねえからな。それと無神術の使い手は数百年前にあった戦争で死んだっていう話だ。ティファニア様でさえどんな術なのかほとんど知らねえらしい。少なくとも重力が扱えるっていうことと、それを用いてなんかすげえ技があったらしいぐらいしかわかってねえ」

「それじゃあ全く意味ないじゃん!」

「だーから確かめるって言ってるんじゃねえか」

「わかんないのにどうやって発動すればいいんだよ!」

「知るか!なんかこう…なんか…イメージしてやるんだよ!」

「意味がわからないよ、ウィルは法術とか神術とかはどうやってるの?」

「フィーリングだ!気合いでやるんだよ!」

「もっと意味がわからないよ!」

ぎゃあぎゃあと2人でしばらく騒ぎ合っていると、呆れた顔してマリアがやってきた。

「あんたら何してんだい?」

「いや、ウィルが…」

「いや、ジンが…」

2人同時に話そうとして互いに睨み合う。

「まあ大体のことは遠くからでも聞こえたからね。ウィル、この子は今まで法術が使えなかったんだ。いきなり発展的な内容を教えようとしたところで無理に決まっているだろう?」

「ぐ、む、確かにそうだな」

ウィルが押し黙るとマリアがジンに顔を向けた。

「ジン、ウィルの説明は下手だけどね、まずはイメージすることが大事っていうのは正しいことなんだよ。そうだね、無神術が重力を操るっていうなら、例えば物を軽くしたり重くしたりするっていうイメージを練るところから始めるといいと思うよ。明確なイメージが出来たら、今度はそれを直接何かにぶつける感じでやってごらん。それで何か反応があれば、その感覚を忘れないようにひたすらに訓練するんだ」

「うん、わかった。やってみる。ウィルもこれくらいわかりやすく説明してくれればいいのに」

「馬鹿野郎、大抵のことは気合いがあればなんとか出来るんだよ」

腕を組んで踏ん反り返りながらそう言うウィルの頭をマリアが叩く。

「馬鹿なこと言ってんじゃ無いよ。神術みたいな高度な技が気合いでどうこうなる人間がいるわけないだろ!」
ウィルは言い返そうと口を開けたが、マリアの鋭い視線に怯んだらしい。静かに口を閉ざした。

 ジンは物体を軽くすると言うイメージを頭に思い浮かべた。

『物を軽くするイメージ、イメージ…』

だが全く思い浮かばなかった。

「マリア、全然イメージができない…」

「うーん、そうだ!それじゃあちょっと待ってて」

そう言ってマリアは家の中に戻ると羽ペンを持って来て、それを地面においた。

「まずは実際の物を見てイメージしてごらん」

「うん、わかった!」

ジンは今度は羽ペンが浮かび上がるイメージを始めた。

「多分できたよ、マリア!」

「そうかい、それじゃあ今度はそれを実際にやってみよう。そうだね、何か合言葉みたいなのを決めようか。言葉にすればより明確なイメージが作れるからね」

「それって、『水弾』とか『土璧』とかってこと?」

「そうそれ。言葉と思考は密接に関わっているからね。頭の中にあるアイディアを事象として表現するためのスイッチを作るってことさ」

「わかった!それじゃあ、どうしようかな…」

「そうだねぇ…」

2人してウンウン唸っていると、それまでジンとマリアに放置されて縮こまっていたウィルが

「簡単に『浮かべ』とか『落ちろ』でいいんじゃねえか?まずは重力をコントロールする練習なわけだし」

と言って来た。

「まあ最初のところはそれでやってみようか」

「うん、わかった」

ジンは再度頭の中で空中に浮かび上がる羽ペンをイメージする。そして具体的な形になったところで、両手を前に突き出して力一杯叫んだ。

「浮かべ!」

しかし、羽ペンは全く動きもしなかった。

 それから2時間、ジンは何度も何度も、イメージしては叫び、イメージしては叫び続けた。何かしらのポーズが必要なのではと思って、それを考えるのに時間を使ったり、せっかくかっこいいと思ったものをウィルに馬鹿にされ、あろうことかマリアにまで笑われたりと散々な目にあった。ついには集中しすぎて、頭が痛くなって来た。いつの間にか夕暮れ時になっていた。

「ジン、今日はこれぐらいにしよう」

ウィルが声をかけてくる。

「え、でも俺まだ全くできてないよ?」

「こればっかりは一朝一夕でできるもんじゃないからさ。しょうがないよジン、また明日頑張ろ?」

マリアまでジンを止めようとして来た。

「で、でもコツもなんか掴めて来た気がするし、もう少しだけお願い!」

「嘘つけ、全く動かねえじゃねえか」

ウィルが呆れ顔で言ってくる。

「う、あと少し、あと少しだけお願い!」

「仕方ねえなぁ。そんじゃあ30分だけだぞ。マリアみといてくれ、飯作ってくる」

「はいはい。そんじゃあお願いね」

だが結局それから二週間、何の進展もなかった。
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