World End

nao

文字の大きさ
72 / 273
第4章:学園編

教室にて

しおりを挟む
 校門を抜け、指定された教室へと向かう。校舎は3階建てで、寮とは異なり1年が1階、2年が2階、3年が3階となっている。学校には複数の巨大な講堂と大小様々な教室があり、3階部分には図書室などの設備が整えられている。職員室、学長室は1階にある。また訓練場は5つあり、学生は申請すれば自由に利用することができる。

 教室の前まで来ると中から幾人もの話し声が聞こえてきた。すでにかなりの人数が集まっているようだ。ジンはドアの前で深呼吸を一つすると扉を開けた。一斉に視線が彼の元に集まり、すぐに興味がなくなったように元のおしゃべりへと戻っていった。

 ジンは教室をさっと見渡す。彼らが今年のジンのクラスメイトである。ふと黒板に紙が貼られているのに気がつく。そこには座席表が記載されており、ジンはその指示通りに席に向かう。彼の席は教室の中央列の一番後ろであった。その周囲の席はすでに埋められている。着席すると左隣に座っていた少女がジンに挨拶をしてきた。

「あ、おはよう!あんたがお隣さん?あたしはマルシェ、マルシェ・サーフィス。これからよろしくね!」

「ああ、俺はジンだ。ジン・アカツキ。こっちこそよろしく」

 笑いかけてきたその少女は小柄で人懐っこい様子である。赤茶色の髪は肩までの長さで、顔にはそばかすがあり、うっすらと日焼けした肌から快活そうな雰囲気を醸し出している。その体躯と制服のサイズがあっていないため、服を着ているというより、服に着られている。その彼女は訝しげにジンを眺めてきた。

「な、何か用か?」

「んー、あんたどっかで…あっ!シオンくんと喧嘩してた人だ!」

 昨日のルースと同じ反応を見せるマルシェにジンは溜息をつく。どうやらそれほどまでにシオンは有名人のようだ。

「ね、ね、なんで喧嘩してたの?やっぱり知り合い?それとも…唯ならぬ仲ってやつ?」

「はあ!?」

「だってあんなに男子に過剰に反応しているシオンくん初めて見たんだもん。あ、私中等部からこの学校の生徒なんだけど、普段のシオンくんってもっと冷静で凛としてるんだよ?」

 このファレス騎士養成学校には基礎教養と簡単な戦闘技術を身につけるための、初等部、中等部、そして戦闘技術を高めることに特化した高等部がある。それぞれ別の校舎に分かれているため接する機会は少ないが、主に貴族の子女や裕福な家庭の者は初等部から入学する。学費が高いため初等部と中等部に入れないような生徒たちは高等部から外部入試を経て入学するのだ。

 ちなみにたとえ家格が高く、内部生であっても、進学時には外部生と同じ試験を受ける必要がある。そのため試験の結果によっては進学できない。これは高等部の教育が中等部までのものと一線を画す程に厳しいものとなっているため、実力のない者をふるい落す必要があるからだ。

「あたしあの子とクラス一緒で席も近かったから仲よかったんだけど、あの子が誰か、特に男の子に対してあんな態度を取るのはテレサちんにちょっかい出したやつでもなかったよ。なんていうか気になる子に冷たく当たっちゃう女の子みたいな…もしかして…」

「い、いやそんなこと言われても知らねえよ、俺だって最近知り合ったばっかだし、なんか知らんが異様なまでに敵視されているし…そ、それよりもシオンって有名なのか?この前から誰かに聞こうと思ってたんだけどさ。シオンを様付けしたりしてる奴もいるし。田舎から来たんでよく知らないんだよ」

「ふーん、まあそういうことにしておいてあげよう。それでシオンくんだっけ、うんあの子はねぇ、中等部時代に数々の伝説を生み出したんだよ」

「伝説?」

「うん、代表的なのだと…まずはファレス武闘祭って知ってる?」

「いや…」

「ありゃりゃ、そこからかぁ。ファレス武闘祭っていうのは簡単に言うと学校でナンバー1を決めようっていうお祭りなんだ。で、まあ予想通りかもしれないけど、あの子中等部1年の時に18歳以下の部で優勝したんだよね」

「それは凄…いのか?」

「うん、当時高等部で一番強かった人は何体も単独で魔物を討伐した実績のある人だったからね。そんな人を鎧袖一触」

 マルシェは首に親指を向けて、横に手を動かした。

「しかも、そん時にあの子衆人環視の前で4属性の法術を操ったのよ」

「よ、4属性ってマジかよ…」

「そう、この国では4属性以上の法術を扱えるのは国王陛下と使徒のナディア様、それからテレサちんだけしかいない。そこにシオンくんが四番目の使い手になったわけ」

「えっ!テレサもなのか!?」

「知らなかったの?だからあの子も結構この国じゃ有名人なんだよ?それとシオンくんの話だけど、あの子は父親がこの国の宰相。家柄も高いし、あの見た目とテレサちんの騎士みたいな感じでいつもべったりでしょ。もう女の子がキャーキャー騒ぐし、男子も男子で告白したり、決闘を申し込んだりで大騒ぎだったよ」

 マルシェは遠い目をしながらその光景を思い出しているようだった。

「騎士って…あれは猛犬の間違いじゃねえか?」

「あー、まあね。でも必死に主人を守ろうとしているって、そんなところが可愛いって女子にもてはやされていたなぁ」

「ふーん、そんなことがあったのか」

 ふとジンはアスランとカイウスの顔を思い出す。彼らから感じる底しれないものをシオンから感じなかったのは何故なのか。

「まあでもアスラン様の方が強いかもね。あの人もう騎士団でも隊長格で入隊することが決まっているらしいし」

「マジかよ、でもそれならなんであの人がその武闘祭で優勝しなかったんだ?」

「ああ、あの方は高等部からの編入生だからね。私たちが二年生の時に入学したから。しっかし、そんなにシオンくんが気になるなんて、やっぱり…」

 マルシェはジンの反応に半目になって面白そうな表情を浮かべる。

「だから違うって!もうこの話はやめだやめ」

「えー、つまんなーい!」

 その非難の声を無視してなんとか話をそらすことにジンは成功した。それから二人は取り止めのないことを話し始める。マルシェはオリジンの有名な商家の一人娘であり、そのこともあって中等部から学校に入学したらしい。唯あまり成績が芳しくなく、偶然仲良くなったシオンに勉強をよく手伝ってもらっていたらしい。入試も直前まで彼女のお世話になっていたそうだ。

 そんなマルシェだが、見た目に反して水法術による治癒が得意なのだそうだ。その一点に関しては中等部時代から他の追随を許さないほどであったらしい。しかし戦闘能力は低く、恐らく受験生の中で下位に入るだろうと豪語した。

「いやー、あたしもなんで進学できたのかわからないんだよね。普通騎士を養成するなら戦えないあたしなんて意味なくない?看護学校にでも行けって自分でも思うよ」

「じゃあ、なんでそうしなかったんだ?」

「まあ親がね、うるさいんですよ。あたしのことかなーり心配してるっぽくて、治癒師じゃなくて騎士になって欲しいんだって。ほら、治癒師って仕事の割には賃金安いし」

「あぁ、なるほど。でも大丈夫なのか?結構きついんだろ、ここの授業」

「まあね、劣等生のあたしなんか、っていうか多分Eクラに入ったやつのほとんどが来年には学校にいないからね、試験落ちて」

「マジかよ…」

 ジンは頭の中でルースを思い浮かべる。自信満々な様子であったが、実は崖っぷちに立たされているのだ。あの自信は一体どこから来ているのか気になった。

 そんなことを話していると教室のドアが開き、腰に剣を差し、ヨレヨレの騎士服に身を包んだ40代半ばの男性が杖をついて入って来た。その右足は不自由なのか引きずるように歩いている。中肉中背で身長はジンより少し低い程度だろうか。

 目は眠たそうにしており、非常にやる気が感じられない表情をしている。顔には額から右頬にかけて大きな切り傷が流れている。髪はボサボサでグレーの髪がさらに濁っているように見えた。同様に顔には散らかり放題の無精髭が生えている。控えめに言っても不潔な印象を与えてくる。

 生徒たちは彼の登場で話すのをやめた。それよりも唖然とした表情を浮かべている。

「嘘だろ…」

「本物かよ…」

「なんでこの人がうちらのクラスに…」

 ちらほらとあちらこちらから驚きの声が上がる。

「なあ、あの人も有名人なのか?」

 ジンがマルシェに目を向けると彼女も驚愕の表情を浮かべていた。反応がないため肩を揺さぶる。

「あ、ああうん。あの人は元王国の近衛騎士団の副団長だよ。ベイン・レシオン。何年か前に怪我して引退したって聞いてたんだけど…」

 一瞬の沈黙とともに皆が騒ぎ始める。その様子をボリボリと頭を掻きながらベインは眺めていた。それから一言声を上げる。

「うるせえ、クソガキども!」

 その言葉に再び教室内が沈黙に包まれた。

「ったく、こっちは二日酔いで辛えんだよ」

 ベインはブツブツと文句を言いながら教卓に設置された椅子にドサリと座り込んだ。

「あ、あのべ、ベイン副団長ですよね?あなたが僕たちの担任なんですか?」

 クラスの中で勇気を出して一人の少年が男に尋ねる。

「ああ?元だよ元、そんで答えはイエスだ」

 それを聞いてクラス中が興奮する。

「うるっせえな!黙れって言ってんだろうが!」

 苛立ちの篭る声に再び教室中が静かになった。それに気を良くしたのかベインは机に突っ伏して寝ようとする。

「あ、あのすみません…」

 先ほどの少年がもう一度ベインに話しかける。

「ああ?まだ何かあんのかよ?」

「こ、これから僕たちは何をすればいいんでしょうか?その…ホームルームとかって…」

「何って…ああ、お前ら今から大講堂に集合だ。入学式やるらしいからな。そんで終わったら解散らしいからさっさと行け」

 うんざりとやる気のなさそうに爪の間をいじりながらベインが返答する。

「もういいか?俺は気持ち悪いから寝てぇんだよ」

「は、はいありがとうございます。あっ、でも大講堂ってどの?」

「そんなもん自分たちで調べろ!」

「ええ!?」

 そんな光景を見ていたジンがコソコソとマルシェに尋ねる。

「おいあの人本当に元副団長なのか?どう見てもダメなおっさんだぞ?」

「うーん多分…」

「いやでもあれは…」

 ジンが口を開きかけたところでバンっという音とともに息を切らせながらルースが教室に入ってきた。

「すんません!遅れました!」

「だからうるせえって言ってんだろうが!」

 ベインはルースに顔を向けることなく指先に即座に小さな水の塊を作るとそれを放った。

「ウギャッ!」

 それは高速で彼の額に打つかった。奇声とともにルースはまるでスローモーションで再生しているかのようにゆっくりと背中から床に倒れた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました

四折 柊
恋愛
 子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

黄金の魔導書使い  -でも、騒動は来ないで欲しいー

志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。 そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。 ‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!! これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。 「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。

ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~

namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。 父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。 だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった! 触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。 「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ! 「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ! 借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。 圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。 己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。 さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。 「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」 プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。 最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

処理中です...