83 / 273
第4章:学園編
愚痴
しおりを挟む
それから数時間、陽も落ちてきたのでシオンたちはテントを張り食事を摂ることにした。食事はジンやルース、アルらが移動中に見つけた山菜やら、弓で射落とした鳥やらを材料に作った簡素なスープと各自で持ってきていた保存食である。それが済むと早速1日の疲れを取るために休息に入ることになった。
「俺がまず不寝番をするよ」
ジンが彼らに告げる。森の中で、教員たちが危険性は低いと確認しているとはいえ油断は禁物だ。それを聞いてから他の班員はテントを張って各々休息に入った。
~~~~~~~~~~~
鬱蒼と生い茂った森の中で一人、パチパチと音を立てて燃え続ける焚き火の前でジンは一人静かに胡坐をかく。あらゆる音に注意を傾けると、ひゅうひゅうと吹く風の音や、それによって揺すられぶつかり合う葉のざわざわという音。テントの方から聞こえてくるいびきや森の奥から動物の遠吠えも聞こえてくる。
それを耳に受け入れつつ、そっと顔を上げて空を見据える。木々に隠れてしっかりとは見えないが愛だから零れ落ちてくる柔らかで神秘的な月明かりが彼とその周囲を照らしていた。ふと記憶の底に埋もれていたメロディーを思い出して口ずさむ。
それは変わった子守唄だった。姉がよく歌ってくれたその歌を、ウィル達やマティス達に尋ねたこともあるが彼らは知らなかった。マティス曰く、ジンの母親だったアカリがよくジンとナギに歌っていたそうだ。一体どこでその歌を覚えたのだろうかとジンは思う。きっと自分の母親はシオンの母親と同郷でエイジエンという所の出身だったのだろう。そこからきっとこの歌が流れてきたのだ。
「ねむれ、ねむれ、母の胸で
ねむれ、ねむれ、父の背で
夜がお前を包む時、悪魔はお前に呪いをかける
朝がお前を包む時、天使はお前に命を捧げる
憐れな悪魔は敗れ去り、天使がお前を救い出す
ねむれ、ねむれ、姉の胸で
ねむれ、ねむれ、兄の背で
雨が強く降る夜は、外に出てはいけないよ
鍵を開ければその瞬間、悪魔が戸口に立っている
愚かな子供は贄となり悪魔は全てを奪い去る
ねむれ、ねむれ、祖母の胸で
ねむれ、ねむれ、祖父の背で
もしも君が望むなら、東に馬を進めなさい
君の願いを神様は、きっとお聞きになるだろう
亡くした者は蘇り、天使が君を優しく包む」
なんとなくジンはこの歌を忘れられなかった。小さい頃は音だけを聞いていた。だが今になって歌詞について考えると、理由はわからないがひどく不気味なのだ。なぜ3連目だけが他とは異なっているのか、まるで予言のようなその詩に強い違和感を感じるのだ。それについて意識を割いていると、
「……今の歌…」
突如後ろから声をかけられ立ち上がる。振り向くとそこにはシオンが立っていた。気づかないうちに彼女は近づいていたのだ。暑かったのか肌着を一枚だけ身につけ、下には下着以外ズボンすら履いていない。軽く寝ぼけているようだ。
「ちょっ!なんて格好してるんだっ」
ジンは思わず大声を出してしまう。幸いなことにその声で誰も起きなかったようだ。いつのまにかシオンが後ろにいたことさえ驚愕しているのに、さらにはとんでもない格好をしているのだ。目を手で覆い隠しつつ、隙間から彼女の様子を除く。起伏の乏しい体ながら、美しく引き締まりすらりと伸びた手足は、焚き火の明かりに照らされて艶かしく輝く。銀の髪は焚き火に照らされて神々しさすら感じる。いつもの活発な雰囲気とは異なり、魔的な美しさが彼女から溢れ出していた。
「んん…僕は…」
ジンの呼びかけに目をゴシゴシとこすると次第に意識が覚醒してきたのか、自分の姿とジンの様子を何度も見比べてから、徐々に顔を赤く染めていき、
「きゃっ…」
森全体に響き渡るのではないかという悲鳴を上げようとした瞬間にジンは素早く立ち上がり、彼女の口を押さえた。
「お、おお、落ち着けっ、こんなところ誰かに見られたらっ、っていうよりマルシェに見られたら!」
小さな声で叫ぶという器用な彼の言葉にシオンは口を押さえつけられたままコクコクと頷いた。
「よ、よし、離すぞ、離すからな?」
また叫ばれたらたまらない。ジンはシオンが完全に覚醒したと判断し、そっと口から手を退けた。ただ理不尽にも振り向きざまにスナップの効いた手で頬を思いっきり叩かれた。
~~~~~~~~~~~~
「…それでどうしたんだよ?」
赤くなった頬をさすりながら、なんとか落ち着いたシオンに上着を貸す。
「……臭い」
すんすんと上着を身につけてからその匂いを嗅ぎ始めた。
「仕方ねえだろ!」
嫌そうな顔をするシオンであったがすぐに笑みを浮かべる。
「ふふ、ごめんごめん」
だがすぐに落ち込んだような表情に変えた。
「……それでなんか俺に用か?」
「ん…あのさ、今日はありがと」
「は?」
膝を抱えながらぼそりと呟く殊勝な言葉にジンは驚いて思わず声に出した。
「今日さ、お前が色々やってくれたおかげでなんとか乗り切れた気がする。アイザックが暴走した時とか、危険なのに隊の先頭に立ってくれたりとかさ」
唐突にジンは理解した。シオンは今不安なのだ。隊の指揮や森の中での行動など初めて経験することばかりな上に、問題児の集まった隊を一人で纏め上げなければならない。レクリエーションに近いイベントではあるが、安易に油断していいものでもない。だからこそ彼女は人一倍気を張っていたのだろう。それが原因でおそらく眠りも浅かったのだろう。ジンが小声で歌う歌に気がつく程に。
「僕さ、別に自信があったわけじゃなかったけど、ここまで何もできないとは思わなかった…ただ戦うだけなら僕、いくらでもできるけどさ。でも怖いんだ、僕の行動が皆にどんな影響を与えるかを考えると思うと…」
シオンはポツリポツリとその心境を吐露し始めた。ジンはそれを静かに聞く。
「…一体、どうすればいいんだ?アイザックがチームを乱しているのは理解している。でもあいつの力が必要になる可能性だってあるかもしれない。本当にどうしたらいいんだろう…」
そんな彼女にかける言葉を考える。
「お前さ、もっと気を抜いて考えてもいいんじゃねえかな。アイザックだっていちいち取り合うからムキになってあんなことを言ったりやったりするんじゃないかと俺は思うんだ」
「…無視しろってこと?」
「そこまで露骨にする必要はないよ。でも今みたいに何でもかんでも反応してたらどんどんチームの空気も悪くなっていくぜ。それは嫌だろ?」
「うん」
「それにさ、アイザックがゴブリンに勝手に向かった後にも話したけど、お前最悪の状況を考えすぎなんだよ。確かに慎重になるのは大事だけどさ、やりすぎて何もできなくなるのは却って問題だと思う」
「でも!」
「まあお前の気持ちもなんとなくだけど分からないわけではない。確かに急に責任のある仕事につけられて、未経験のことをやるのに隊員が暴走するっていうのは正直怖いっていう気持ちは想像できる。でもさ…だから俺たちがいるんじゃねえかな」
シオンはそれを聞いて、ゆっくりとジンの方へと顔を向けた。
「マルシェもルースも、エルマーもアルも、イーサンもリーナも、クランも多分アイザックも、もっと頼って欲しいときっと思ってるよ。もちろん俺も、さ。月並みなことを言うけど、一人で抱え込まないでもっと俺たちに頼ってくれよ。言葉だけじゃ納得するのも難しいだろうし、そんなにすぐ変えることなんてできないと思うけどさ、心の何処かでそれを忘れないでおいて欲しい」
真摯な目でシオンの顔を見つめる。彼女は張りつめていた顔を少し緩めた。
「そんなこと言って頼りになるのかな?」
「雑事なら任せておけ」
「ふふ、それあんまり役に立たないじゃん」
「ははは、そうだな」
徐々にいつもの顔にシオンは戻っていく。それに気がついてジンも少し安心した。それから彼女は立ち上がりジンに顔を向ける。その時にはもういつも通り、自信に満ち溢れ、少し生意気そうな綺麗な顔だった。
「あー、なんでこんな奴に相談なんかしちゃったかな」
両手を組んで上に挙げ、グッと背伸びをする。
「はっ、知らねえよ」
「ふふ、まあいいや。それじゃあまた明日、いろいろお願いするよ?」
「おう、できる範囲で任せろ」
ドンと胸を叩いて彼女に笑いかける。それにシオンも笑い返すと自分のテントに戻って行った。
「あ…と…」
去り際に何か小さく呟いたが、ジンの耳には届かなかった。ただなんとなく彼女が言った言葉は分かった。それからしばらくしてジンはルースと不寝番を変わってもらうために自分のテントに向かった。
翌朝、シオンが彼の上着を持っていたことに目ざとく気がついたマルシェとリーナがシオンをからかい始めたため、シオンは顔を真っ赤にして必死に言い繕っていた。ジンは巻き込まれると困るので、状況を察してすぐに周囲の様子を見てくるという理由でその場を逃れた。10分ほど経ってから戻ると、追求されすぎて疲れたのか、ぐったりとしたシオンと目が合った。そして獰猛な肉食獣のような目をした二人の少女の目がギロリと彼に向けられた。
「俺がまず不寝番をするよ」
ジンが彼らに告げる。森の中で、教員たちが危険性は低いと確認しているとはいえ油断は禁物だ。それを聞いてから他の班員はテントを張って各々休息に入った。
~~~~~~~~~~~
鬱蒼と生い茂った森の中で一人、パチパチと音を立てて燃え続ける焚き火の前でジンは一人静かに胡坐をかく。あらゆる音に注意を傾けると、ひゅうひゅうと吹く風の音や、それによって揺すられぶつかり合う葉のざわざわという音。テントの方から聞こえてくるいびきや森の奥から動物の遠吠えも聞こえてくる。
それを耳に受け入れつつ、そっと顔を上げて空を見据える。木々に隠れてしっかりとは見えないが愛だから零れ落ちてくる柔らかで神秘的な月明かりが彼とその周囲を照らしていた。ふと記憶の底に埋もれていたメロディーを思い出して口ずさむ。
それは変わった子守唄だった。姉がよく歌ってくれたその歌を、ウィル達やマティス達に尋ねたこともあるが彼らは知らなかった。マティス曰く、ジンの母親だったアカリがよくジンとナギに歌っていたそうだ。一体どこでその歌を覚えたのだろうかとジンは思う。きっと自分の母親はシオンの母親と同郷でエイジエンという所の出身だったのだろう。そこからきっとこの歌が流れてきたのだ。
「ねむれ、ねむれ、母の胸で
ねむれ、ねむれ、父の背で
夜がお前を包む時、悪魔はお前に呪いをかける
朝がお前を包む時、天使はお前に命を捧げる
憐れな悪魔は敗れ去り、天使がお前を救い出す
ねむれ、ねむれ、姉の胸で
ねむれ、ねむれ、兄の背で
雨が強く降る夜は、外に出てはいけないよ
鍵を開ければその瞬間、悪魔が戸口に立っている
愚かな子供は贄となり悪魔は全てを奪い去る
ねむれ、ねむれ、祖母の胸で
ねむれ、ねむれ、祖父の背で
もしも君が望むなら、東に馬を進めなさい
君の願いを神様は、きっとお聞きになるだろう
亡くした者は蘇り、天使が君を優しく包む」
なんとなくジンはこの歌を忘れられなかった。小さい頃は音だけを聞いていた。だが今になって歌詞について考えると、理由はわからないがひどく不気味なのだ。なぜ3連目だけが他とは異なっているのか、まるで予言のようなその詩に強い違和感を感じるのだ。それについて意識を割いていると、
「……今の歌…」
突如後ろから声をかけられ立ち上がる。振り向くとそこにはシオンが立っていた。気づかないうちに彼女は近づいていたのだ。暑かったのか肌着を一枚だけ身につけ、下には下着以外ズボンすら履いていない。軽く寝ぼけているようだ。
「ちょっ!なんて格好してるんだっ」
ジンは思わず大声を出してしまう。幸いなことにその声で誰も起きなかったようだ。いつのまにかシオンが後ろにいたことさえ驚愕しているのに、さらにはとんでもない格好をしているのだ。目を手で覆い隠しつつ、隙間から彼女の様子を除く。起伏の乏しい体ながら、美しく引き締まりすらりと伸びた手足は、焚き火の明かりに照らされて艶かしく輝く。銀の髪は焚き火に照らされて神々しさすら感じる。いつもの活発な雰囲気とは異なり、魔的な美しさが彼女から溢れ出していた。
「んん…僕は…」
ジンの呼びかけに目をゴシゴシとこすると次第に意識が覚醒してきたのか、自分の姿とジンの様子を何度も見比べてから、徐々に顔を赤く染めていき、
「きゃっ…」
森全体に響き渡るのではないかという悲鳴を上げようとした瞬間にジンは素早く立ち上がり、彼女の口を押さえた。
「お、おお、落ち着けっ、こんなところ誰かに見られたらっ、っていうよりマルシェに見られたら!」
小さな声で叫ぶという器用な彼の言葉にシオンは口を押さえつけられたままコクコクと頷いた。
「よ、よし、離すぞ、離すからな?」
また叫ばれたらたまらない。ジンはシオンが完全に覚醒したと判断し、そっと口から手を退けた。ただ理不尽にも振り向きざまにスナップの効いた手で頬を思いっきり叩かれた。
~~~~~~~~~~~~
「…それでどうしたんだよ?」
赤くなった頬をさすりながら、なんとか落ち着いたシオンに上着を貸す。
「……臭い」
すんすんと上着を身につけてからその匂いを嗅ぎ始めた。
「仕方ねえだろ!」
嫌そうな顔をするシオンであったがすぐに笑みを浮かべる。
「ふふ、ごめんごめん」
だがすぐに落ち込んだような表情に変えた。
「……それでなんか俺に用か?」
「ん…あのさ、今日はありがと」
「は?」
膝を抱えながらぼそりと呟く殊勝な言葉にジンは驚いて思わず声に出した。
「今日さ、お前が色々やってくれたおかげでなんとか乗り切れた気がする。アイザックが暴走した時とか、危険なのに隊の先頭に立ってくれたりとかさ」
唐突にジンは理解した。シオンは今不安なのだ。隊の指揮や森の中での行動など初めて経験することばかりな上に、問題児の集まった隊を一人で纏め上げなければならない。レクリエーションに近いイベントではあるが、安易に油断していいものでもない。だからこそ彼女は人一倍気を張っていたのだろう。それが原因でおそらく眠りも浅かったのだろう。ジンが小声で歌う歌に気がつく程に。
「僕さ、別に自信があったわけじゃなかったけど、ここまで何もできないとは思わなかった…ただ戦うだけなら僕、いくらでもできるけどさ。でも怖いんだ、僕の行動が皆にどんな影響を与えるかを考えると思うと…」
シオンはポツリポツリとその心境を吐露し始めた。ジンはそれを静かに聞く。
「…一体、どうすればいいんだ?アイザックがチームを乱しているのは理解している。でもあいつの力が必要になる可能性だってあるかもしれない。本当にどうしたらいいんだろう…」
そんな彼女にかける言葉を考える。
「お前さ、もっと気を抜いて考えてもいいんじゃねえかな。アイザックだっていちいち取り合うからムキになってあんなことを言ったりやったりするんじゃないかと俺は思うんだ」
「…無視しろってこと?」
「そこまで露骨にする必要はないよ。でも今みたいに何でもかんでも反応してたらどんどんチームの空気も悪くなっていくぜ。それは嫌だろ?」
「うん」
「それにさ、アイザックがゴブリンに勝手に向かった後にも話したけど、お前最悪の状況を考えすぎなんだよ。確かに慎重になるのは大事だけどさ、やりすぎて何もできなくなるのは却って問題だと思う」
「でも!」
「まあお前の気持ちもなんとなくだけど分からないわけではない。確かに急に責任のある仕事につけられて、未経験のことをやるのに隊員が暴走するっていうのは正直怖いっていう気持ちは想像できる。でもさ…だから俺たちがいるんじゃねえかな」
シオンはそれを聞いて、ゆっくりとジンの方へと顔を向けた。
「マルシェもルースも、エルマーもアルも、イーサンもリーナも、クランも多分アイザックも、もっと頼って欲しいときっと思ってるよ。もちろん俺も、さ。月並みなことを言うけど、一人で抱え込まないでもっと俺たちに頼ってくれよ。言葉だけじゃ納得するのも難しいだろうし、そんなにすぐ変えることなんてできないと思うけどさ、心の何処かでそれを忘れないでおいて欲しい」
真摯な目でシオンの顔を見つめる。彼女は張りつめていた顔を少し緩めた。
「そんなこと言って頼りになるのかな?」
「雑事なら任せておけ」
「ふふ、それあんまり役に立たないじゃん」
「ははは、そうだな」
徐々にいつもの顔にシオンは戻っていく。それに気がついてジンも少し安心した。それから彼女は立ち上がりジンに顔を向ける。その時にはもういつも通り、自信に満ち溢れ、少し生意気そうな綺麗な顔だった。
「あー、なんでこんな奴に相談なんかしちゃったかな」
両手を組んで上に挙げ、グッと背伸びをする。
「はっ、知らねえよ」
「ふふ、まあいいや。それじゃあまた明日、いろいろお願いするよ?」
「おう、できる範囲で任せろ」
ドンと胸を叩いて彼女に笑いかける。それにシオンも笑い返すと自分のテントに戻って行った。
「あ…と…」
去り際に何か小さく呟いたが、ジンの耳には届かなかった。ただなんとなく彼女が言った言葉は分かった。それからしばらくしてジンはルースと不寝番を変わってもらうために自分のテントに向かった。
翌朝、シオンが彼の上着を持っていたことに目ざとく気がついたマルシェとリーナがシオンをからかい始めたため、シオンは顔を真っ赤にして必死に言い繕っていた。ジンは巻き込まれると困るので、状況を察してすぐに周囲の様子を見てくるという理由でその場を逃れた。10分ほど経ってから戻ると、追求されすぎて疲れたのか、ぐったりとしたシオンと目が合った。そして獰猛な肉食獣のような目をした二人の少女の目がギロリと彼に向けられた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。
ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~
namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。
父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。
だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった!
触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。
「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ!
「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ!
借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。
圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。
己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。
さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。
「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」
プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。
最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる