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第4章:学園編
救援
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シオンを残して移動を開始してから十数分経過した。ある程度距離が取れたことを確認したジンたちは早速教師たちに気づいてもらえるように、事前に伝えられていたサインを一旦立ち止まってから空中に打ち上げた。
「これで先生たちも気づいてくれたはずよ。あとはこのまま川原まで走り続けられれば、いいけど…エルマーとクランはまだ大丈夫そう?」
リーナが二人を見る。二人とも全力疾走でここまで移動してきたため非常に疲れているのが見て取れた。呼吸が荒く今にも倒れそうだ。
「う、うん。まだ…大丈夫」
「わ…私も大丈夫…だと思います」
二人してしんどそうな顔をしているが眼にはまだ力が残っている。我が身を犠牲にしてシオンが化け物に今も立ち向かっているのだ。こんなところで根を上げてなどいられない。
「マルシェ、ルースの調子はどう?」
「もう少し時間がかかりそうだよアルるん。とりあえず表面上の傷は治したけどまだ内の方は全然」
ルースの足を見ていたマルシェがアルに彼の状況を話す。ルースを背負っていたイーサンも疲れからルースを背中から降ろして、どさりと地面に座り込んでいる。普段は口数の多い彼だが全く喋られそうにない。道中でアルが前方を警戒しながら進んだおかげで魔獣たちと遭遇することはなかったが、それでもやはり皆の顔には疲労が色濃く現れていた。
「マルシェ悪いな。それにイーサン大丈夫か?」
「んーん、全然いいよー。悪いのはあのクズだし」
「はあ…はあ…お、おう。全然…全然余裕だぜ。で、でも次があるなら頼むから痩せてくれよ」
マルシェは笑顔を浮かべながら、アイザックのことを貶し、イーサンは真っ青な顔をしながら親指を立ててルースに笑顔を見せる。
「皆、辛いだろうけどもう少ししたらまた走るぞ」
ジンの言葉に皆が頷く。それを確認してから、ジンは後方をちらりと眺める。今も彼女はきっとあの化け物と戦っているのだろう。あの蜘蛛がこちらに追いついていないのがその証拠だ。だが彼の見立てでは、シオンが勝つことは難しいだろう。
確かに彼女は強い。今までに会った同世代の中でもその実力はピカイチだ。しかしあの合成獣はおそらく低クラスの魔人と同程度の強さはありそうだ。
ジンは葛藤する。今戻れば彼女を助けることができるかもしれない。だが今自分はどうするべきかは十分に理解している。仮に戻っても現場にたどり着く前に彼女は死んでいるかもしれない。それならば彼女の願い通りに、彼らと共に無事に逃げ切ることの方が大事なのではないか。そもそも自分が行ったとしても、相手の強さが想像通りなら本気を出す必要があるかもしれない。それは今後の彼の計画に、確実にマイナスの影響を与えることだろう。だから彼は葛藤した。
突然背後から突風が吹き荒れ辺りの木々が音を立てながら大きく揺らめく。その勢いは、彼らが思わずバランスを崩すほどだった。明らかに自然現象ではなく、人為的なものだろう。そしてその風が彼の心の苦悩を取り払った。
「…行くのか?」
ルースがジンの顔を見て尋ねる。
「ああ、悪い皆…俺、行かなきゃ」
その問いにジンは頷く。ごちゃごちゃ考えるよりも、必死になって生きようとしている彼女を救いたいと強く願う。それを見てルースは笑い、つられて他の者も笑顔を浮かべる。
「は!俺たちにかまわず行ってこいって。ここまできたらもう大丈夫だからよ。お前は隊長のところに先に行ってくれ、俺たちは後から先生を連れて行くからよ」
「そうそう、早く行ってあげて。でも絶対二人で戻ってこなきゃダメだよ!」
「まあ頑張って」
「おう、隊長によろしくな」
「シオンさんを助けてあげてね」
「ジ、ジンくんならきっと大丈夫だよ!」
「そ、そうです。シオンさんもきっと待ってますよ!」
各々が彼に励ましの言葉を送る。
「皆ありがとう……なあルース、昨日のことだけどさ。俺やっぱりまだ自分の気持ちなんか分かんねえよ」
「ああ」
「だけどさ、あいつが死んでほしくないっていうのだけは、俺の中にあるたった1つの、確実な思いだ」
「そんなら急いで行かなきゃな」
「ああ、行ってくる」
ジンはそう言うと闘気を脚部に集約させる。そしてラグナから与えられ、初めて覚えた身体強化の力を発動させる。できるかぎり早く、1秒でも早く彼女の元へと向かうために。
~~~~~~~~~~~
「速えな、もう見えなくなっちまった」
「ジンくんの手のひらから血が流れてた…あんなに握りしめるなんて、よっぽど我慢してたんだね」
「ああ、そうだな…隊長のことはあいつに任せよう。俺たちは先生に合流できるよう急ぐぞ!イーサン頼む!」
「おう!」
ルースの号令のもと彼らは再び走り始める。援軍を連れて彼らを救いに行くために。
~~~~~~~~~~~
景色がぐんぐん過ぎ去って行く。
【間に合え、間に合え!】
心の中で何度も何度も叫ぶ彼の耳に少女の悲鳴が聞こえた。
『あ、がぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
心臓が早鐘を打つのを無視して、さらにもう一段階、限界を超えて肉体を強化する。それでもまだ遅い、遅すぎる。自分の遅さに歯軋りする。
ようやく森が開けたと思った瞬間、彼の目の前でシオンが蜘蛛に殴り飛ばされ何度も地面をバウンドしながら転がって行った。
傷だらけの蜘蛛はすぐに少女に近づいて、鎌を振り上げた。化け物は今にもシオンを殺そうとしている。それを見て彼の頭は真っ白になった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
自分の発した声とは思えない獣のような咆哮を上げながらジンは手を伸ばす。裂帛の気合いとともに間一髪でシオンを抱え、転がるように距離を取る。
強引な力の解放により身体中の骨という骨が、筋肉という筋肉がビキビキと悲鳴をあげた。背中に鋭い痛みが走る。
「はあ、はあ、はあ…」
痛みに顔をしかめながらシオンを見つめる。胸部から腹部にかけて強烈な一撃を食らっているようだった。内臓を傷つけたのか口から血を吐き出している。
「くそが!」
彼女に気を取られているといつのまにか背後に蜘蛛が近づいていた。それに気がついたジンは背中から感じる痛みを無視して振り向き、大蜘蛛と向かい合う。
「ぶっ殺す…」
自ずと口から言葉が漏れ出していることに彼は気がついていなかった。ジンは大蜘蛛をただただ憎しみのこもった瞳で睨みつけつつ、足に力を入れてシオンを抱えながら距離を取る。その動きは未だシオンの攻撃のダメージが残っている大蜘蛛の眼では捉えることができなかった。
ある程度の距離が取れたことを確認するとジンは素早く術を発動する。イメージするのは光の壁。それを三重に張る。
「『三重防壁』!」
大蜘蛛はようやくジンを見つけるがその壁に遮られて近づくことができない。そのおかげでできた時間で彼は素早くシオンの状態を確認する。擦過傷や裂傷は複数あるものの危険性は低い。それよりも呼吸音がおかしく、吐血もしている。内臓をやられているのは確実だ。さらに右腕がどす黒く変色し、毒にやられているのは一目瞭然だった。
「後で変態とかいうなよな」
ジンは素早くシオンの上着を破り、直接彼女の胸部に直接耳を当てて音を確認する。
「まずいな、やっぱり肺に穴が空いているみたいだ」
ガンガンと防壁を殴りつける音で聞き取りにくいがその可能性は高いだろう。大蜘蛛を無視しながら、次にシオンの右腕を調べる。毒の進行を遅らせるためにきつく布で縛ってあるが、徐々にその範囲が広がっている。ウエストバッグから毒消しを取り出して彼女の患部にかけてから、それを飲ませる。この毒消しはかつてレックスが探していたパナケイア草から作り出したものだ。あらゆる病気に効果があるとされる万能薬であり、貴重品ではあるがそんなことは言っていられない。
やはりそれは合成獣の毒にも効果があるようで徐々に黒く変色した患部から色が消えていった。だがこの薬は病気に対しては有効でも怪我に対してはそうではない。そのためジンは腰に差していた3本の短剣のうちの一本を少女の体の上に置く。
「発動」
ティファニアから与えられた治癒の短剣だ。緑色の幕がシオンの体を包み込み、徐々に顔に色が戻っていく。しかしこれも所詮は応急処置でしかない。完全に治しきることはできない。そのため急いでここを離れて医師に見せなければならない。
「すぐに終わらせるから待っててくれ」
ジンは意識を失っている彼女の前髪を軽く梳くとその首を軽く持ち上げて、ウエストバッグにしまっていた簡素なヒモに通された指輪を取り出し、それを彼女の首に掛けてから立ち上がる。
「発動」
ジンが呟くと彼女の体の周りに光の壁が発生した。かつてティファニアに与えられ、レヴィとの戦いの時には手元になかった指輪だ。彼の命を繋いだ物であり、後悔の象徴でもある。あの時持って入れば絶望的な状況を変えることができたのではないかと何度も苦しんだ。あれ以来彼はそれを常に携帯することを心に決めた。もう二度と誰かを守れずに後悔しないために。その誓いのおかげで今、彼女を守ることができる。
気がつけば3つあった防壁のうち2つはすでに破壊され、最後の1つにはひびが入っている。それを見ながらジンは大きく深呼吸をした。
「これで先生たちも気づいてくれたはずよ。あとはこのまま川原まで走り続けられれば、いいけど…エルマーとクランはまだ大丈夫そう?」
リーナが二人を見る。二人とも全力疾走でここまで移動してきたため非常に疲れているのが見て取れた。呼吸が荒く今にも倒れそうだ。
「う、うん。まだ…大丈夫」
「わ…私も大丈夫…だと思います」
二人してしんどそうな顔をしているが眼にはまだ力が残っている。我が身を犠牲にしてシオンが化け物に今も立ち向かっているのだ。こんなところで根を上げてなどいられない。
「マルシェ、ルースの調子はどう?」
「もう少し時間がかかりそうだよアルるん。とりあえず表面上の傷は治したけどまだ内の方は全然」
ルースの足を見ていたマルシェがアルに彼の状況を話す。ルースを背負っていたイーサンも疲れからルースを背中から降ろして、どさりと地面に座り込んでいる。普段は口数の多い彼だが全く喋られそうにない。道中でアルが前方を警戒しながら進んだおかげで魔獣たちと遭遇することはなかったが、それでもやはり皆の顔には疲労が色濃く現れていた。
「マルシェ悪いな。それにイーサン大丈夫か?」
「んーん、全然いいよー。悪いのはあのクズだし」
「はあ…はあ…お、おう。全然…全然余裕だぜ。で、でも次があるなら頼むから痩せてくれよ」
マルシェは笑顔を浮かべながら、アイザックのことを貶し、イーサンは真っ青な顔をしながら親指を立ててルースに笑顔を見せる。
「皆、辛いだろうけどもう少ししたらまた走るぞ」
ジンの言葉に皆が頷く。それを確認してから、ジンは後方をちらりと眺める。今も彼女はきっとあの化け物と戦っているのだろう。あの蜘蛛がこちらに追いついていないのがその証拠だ。だが彼の見立てでは、シオンが勝つことは難しいだろう。
確かに彼女は強い。今までに会った同世代の中でもその実力はピカイチだ。しかしあの合成獣はおそらく低クラスの魔人と同程度の強さはありそうだ。
ジンは葛藤する。今戻れば彼女を助けることができるかもしれない。だが今自分はどうするべきかは十分に理解している。仮に戻っても現場にたどり着く前に彼女は死んでいるかもしれない。それならば彼女の願い通りに、彼らと共に無事に逃げ切ることの方が大事なのではないか。そもそも自分が行ったとしても、相手の強さが想像通りなら本気を出す必要があるかもしれない。それは今後の彼の計画に、確実にマイナスの影響を与えることだろう。だから彼は葛藤した。
突然背後から突風が吹き荒れ辺りの木々が音を立てながら大きく揺らめく。その勢いは、彼らが思わずバランスを崩すほどだった。明らかに自然現象ではなく、人為的なものだろう。そしてその風が彼の心の苦悩を取り払った。
「…行くのか?」
ルースがジンの顔を見て尋ねる。
「ああ、悪い皆…俺、行かなきゃ」
その問いにジンは頷く。ごちゃごちゃ考えるよりも、必死になって生きようとしている彼女を救いたいと強く願う。それを見てルースは笑い、つられて他の者も笑顔を浮かべる。
「は!俺たちにかまわず行ってこいって。ここまできたらもう大丈夫だからよ。お前は隊長のところに先に行ってくれ、俺たちは後から先生を連れて行くからよ」
「そうそう、早く行ってあげて。でも絶対二人で戻ってこなきゃダメだよ!」
「まあ頑張って」
「おう、隊長によろしくな」
「シオンさんを助けてあげてね」
「ジ、ジンくんならきっと大丈夫だよ!」
「そ、そうです。シオンさんもきっと待ってますよ!」
各々が彼に励ましの言葉を送る。
「皆ありがとう……なあルース、昨日のことだけどさ。俺やっぱりまだ自分の気持ちなんか分かんねえよ」
「ああ」
「だけどさ、あいつが死んでほしくないっていうのだけは、俺の中にあるたった1つの、確実な思いだ」
「そんなら急いで行かなきゃな」
「ああ、行ってくる」
ジンはそう言うと闘気を脚部に集約させる。そしてラグナから与えられ、初めて覚えた身体強化の力を発動させる。できるかぎり早く、1秒でも早く彼女の元へと向かうために。
~~~~~~~~~~~
「速えな、もう見えなくなっちまった」
「ジンくんの手のひらから血が流れてた…あんなに握りしめるなんて、よっぽど我慢してたんだね」
「ああ、そうだな…隊長のことはあいつに任せよう。俺たちは先生に合流できるよう急ぐぞ!イーサン頼む!」
「おう!」
ルースの号令のもと彼らは再び走り始める。援軍を連れて彼らを救いに行くために。
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景色がぐんぐん過ぎ去って行く。
【間に合え、間に合え!】
心の中で何度も何度も叫ぶ彼の耳に少女の悲鳴が聞こえた。
『あ、がぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
心臓が早鐘を打つのを無視して、さらにもう一段階、限界を超えて肉体を強化する。それでもまだ遅い、遅すぎる。自分の遅さに歯軋りする。
ようやく森が開けたと思った瞬間、彼の目の前でシオンが蜘蛛に殴り飛ばされ何度も地面をバウンドしながら転がって行った。
傷だらけの蜘蛛はすぐに少女に近づいて、鎌を振り上げた。化け物は今にもシオンを殺そうとしている。それを見て彼の頭は真っ白になった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
自分の発した声とは思えない獣のような咆哮を上げながらジンは手を伸ばす。裂帛の気合いとともに間一髪でシオンを抱え、転がるように距離を取る。
強引な力の解放により身体中の骨という骨が、筋肉という筋肉がビキビキと悲鳴をあげた。背中に鋭い痛みが走る。
「はあ、はあ、はあ…」
痛みに顔をしかめながらシオンを見つめる。胸部から腹部にかけて強烈な一撃を食らっているようだった。内臓を傷つけたのか口から血を吐き出している。
「くそが!」
彼女に気を取られているといつのまにか背後に蜘蛛が近づいていた。それに気がついたジンは背中から感じる痛みを無視して振り向き、大蜘蛛と向かい合う。
「ぶっ殺す…」
自ずと口から言葉が漏れ出していることに彼は気がついていなかった。ジンは大蜘蛛をただただ憎しみのこもった瞳で睨みつけつつ、足に力を入れてシオンを抱えながら距離を取る。その動きは未だシオンの攻撃のダメージが残っている大蜘蛛の眼では捉えることができなかった。
ある程度の距離が取れたことを確認するとジンは素早く術を発動する。イメージするのは光の壁。それを三重に張る。
「『三重防壁』!」
大蜘蛛はようやくジンを見つけるがその壁に遮られて近づくことができない。そのおかげでできた時間で彼は素早くシオンの状態を確認する。擦過傷や裂傷は複数あるものの危険性は低い。それよりも呼吸音がおかしく、吐血もしている。内臓をやられているのは確実だ。さらに右腕がどす黒く変色し、毒にやられているのは一目瞭然だった。
「後で変態とかいうなよな」
ジンは素早くシオンの上着を破り、直接彼女の胸部に直接耳を当てて音を確認する。
「まずいな、やっぱり肺に穴が空いているみたいだ」
ガンガンと防壁を殴りつける音で聞き取りにくいがその可能性は高いだろう。大蜘蛛を無視しながら、次にシオンの右腕を調べる。毒の進行を遅らせるためにきつく布で縛ってあるが、徐々にその範囲が広がっている。ウエストバッグから毒消しを取り出して彼女の患部にかけてから、それを飲ませる。この毒消しはかつてレックスが探していたパナケイア草から作り出したものだ。あらゆる病気に効果があるとされる万能薬であり、貴重品ではあるがそんなことは言っていられない。
やはりそれは合成獣の毒にも効果があるようで徐々に黒く変色した患部から色が消えていった。だがこの薬は病気に対しては有効でも怪我に対してはそうではない。そのためジンは腰に差していた3本の短剣のうちの一本を少女の体の上に置く。
「発動」
ティファニアから与えられた治癒の短剣だ。緑色の幕がシオンの体を包み込み、徐々に顔に色が戻っていく。しかしこれも所詮は応急処置でしかない。完全に治しきることはできない。そのため急いでここを離れて医師に見せなければならない。
「すぐに終わらせるから待っててくれ」
ジンは意識を失っている彼女の前髪を軽く梳くとその首を軽く持ち上げて、ウエストバッグにしまっていた簡素なヒモに通された指輪を取り出し、それを彼女の首に掛けてから立ち上がる。
「発動」
ジンが呟くと彼女の体の周りに光の壁が発生した。かつてティファニアに与えられ、レヴィとの戦いの時には手元になかった指輪だ。彼の命を繋いだ物であり、後悔の象徴でもある。あの時持って入れば絶望的な状況を変えることができたのではないかと何度も苦しんだ。あれ以来彼はそれを常に携帯することを心に決めた。もう二度と誰かを守れずに後悔しないために。その誓いのおかげで今、彼女を守ることができる。
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