168 / 273
間の章
修行開始
しおりを挟む
「ごほん、それではジン様は早速修行に入りたいということですので、こやつと共に行っていただきたいと存じます」
ハンゾーが一つ咳払いをすると、意識を失って自身の足元に転がっているゴウテンを見下ろした。蒼気を纏ってジンに襲い掛かった彼は、すぐさまクロウに羽交い締めにされ、ハンゾーの凄まじい鳩尾への攻撃でそのまま意識を失ったのだった。
「それはいいんだけどさ。そいつ大丈夫なのか?」
「実力は心配要りませんよ。性格に難が少々ありますが、こやつはこう見えて儂の弟子の中で才能、実力ともに3本指に入りますので」
「いや、そういう事じゃなくて、こいつさっき俺を殺そうとしてきたんだけど」
「それは心配には及びません。ミコト様がお手伝いしてくださいますので」
「うえっ、私がやんの?」
ミコトは心底嫌そうな顔を浮かべる。どうやらゴウテンに苦手意識があるようだった。
「まあそう言わずに。曲がりなりにも許嫁なのですから」
「そうなんだけどさぁ」
話によると二人は幼馴染で、小さい頃から一緒に育ってきたらしい。ゴウテンの方はミコトにぞっこんなのだが、ミコトの方は手のかかる兄のように彼を見ているようだ。ゴウテンは一度勘違いして暴走を始めると中々治らないので、ミコトが何度も尻拭いをしてきたのだそうだ。
「とにかく、こやつと修行することは今のジン様に必ず役立つはずです」
ハンゾーの様子を見て、ジンは彼を信じることにした。
「わかったよ。それで、俺は何をすればいい?」
「まずは修練場に行きましょう。全てはそれからです」
~~~~~~~~~~~~
ジンたちの眼前には高くそびえた山があった。
「この山は、我らの祖であるカムイ様が我等のために残してくださった修練場です。10の試練があり、それを達成するごとに次の修練場へと登ることができます。最終目標は山の頂にある祠ですが、今までの歴史でそこに辿り着いた者はほんの一握りしかおりません」
「ハンゾーでもか?」
「はい。儂は第9の試練を未だに達成できておりません」
「どんな内容なんだ?」
「『紅気』の話は以前しましたな」
「ああ。闘気の最終形だったか」
以前ハンゾーがしてくれた説明を思い出す。
「第9の試練はまさにその力を身につけることなのです」
ハンゾーは『蒼気』までしか扱えないため、第9の試練で止まってしまったそうだ。
「なるほど。なあ、頂の祠には何があるんだ?」
「書物によるとカムイ様が待っていらっしゃるとのことです」
「カムイって、数百年前に死んだんじゃないのか?」
「どのような意味なのかはわかりませんが、おそらく墓があるのでしょう」
それならばなぜ『墓がある』ではなく、『待っている』という記述なのか若干気になったが、今悩んでもどうしようもない。
「それでは早速入山しましょうか」
ハンゾーの案内でジンたちは山の麓にある第一修練場へと向かった。
~~~~~~~~~
修練場の中は子供たちで溢れかえっていた。年の頃は大体7から9歳ほどで、男女混じっている。彼らは座禅を組んで、一身に瞑想している。何人かの坊主頭の大人が彼らを指導していた。こちらも男女混じっている。
「この第一の試練では、闘気を体の内から外に出すという技術を身に付けます」
ジンが興味深そうに眺めていると、ハンゾーが横から説明してくれた。
「これが一定基準に達すると、次の修練場へと移ります。もちろんジン様はすでに出来ていますので、ここは関係ありません。しかし構造上ここを必ず通らなければならないのです」
ハンゾーが言うには、この山は修練場経由でしか進めないのだそうだ。それ以外の方法で登ろうとすると、いつの間にか山の麓に戻ってしまうという。そのため、各修練場の奥にある出口を出て、長い山道を進み、次の修練場へと向かわなければならないらしい。
~~~~~~~~~~
それからジン達は第6の試練が受けられる第6修練場まで進み、漸く足を止めた。修練場から修練場へと移っていくとどんどん人が少なくなっていた。
「ジン様にはここで修練に励んでいただきます」
修練場の中には10人ほどしかいない。彼らは闘気を纏って組み手をしたり、瞑想したり、体を鍛えたりと様々なことをしていた。修練場の中は円形で、四方の角にはそれぞれ独特な紋様が掘り込まれた木の柱が立っていた。
「ここでは何をするんだ?」
「ここは『蒼気』を身につける場所だ」
ゴウテンがジンの質問に答える。未だに睨んでくるものの何とか会話をする程度までにはなった。これもミコトの尽力によるものである。目覚めた後のゴウテンを必死に宥めたのだった。
「『蒼気』ってかなり危険なんだよな。大丈夫なのか?」
「はい、この修練場では『蒼気』が人体から過剰に溢れ出た場合、即座に己の内に結界が張られるようになっています。そうすることで徐々に自分の力のコントロールを身につけていくのです。ただ、この試練でジン様には『蒼気』ではなく、あの力を鍛えていただきます」
ハンゾーの言葉で、彼が何を言いたいのかを理解する。確かにあの力をじっくりと鍛える機会が今までなかった。というのも暴走する危険が常にあったからだ。必要な時以外で使えば諸刃の剣でしかない。ラグナの協力で体内に枷が作られたものの、それも万全であるとは言えない。
「わかった。それじゃあ、この試練のクリアはどうやって決めるんだ?」
「単純ですが、巨大な岩を破壊していただきます」
「そんなの今でもできるだろ?」
「いえ、その岩は生きており、相手の力量を瞬時に測り、自身の硬さをコントロールします。岩の設定した威力を超えても超えなくても岩を破壊できません。丁度の力で攻撃した時のみ壊れます。つまり『蒼気』、ジン様では『権能』を完全に制御できなければ突破はできません」
「なるほど。ゴウテンはちなみにどこまで突破したんだ?」
「第6」
ゴウテンが心底嫌そうな顔を浮かべながら答える。
「この若さで第6の試練を突破したのは今まででおそらくこやつだけでしょう。儂ですら20で漸く突破し、クロウですら23歳になるまで突破できませんでしたから」
「……ちなみに年って今いくつ?」
ゴウテンがさらに顔を歪める。
「18」
「年上かよ!?」
「うるせえよ! 童顔で悪いか! 身長がでかいのがそんなに偉いのか!?」
「わ、悪かったって」
顔を真っ赤にして怒鳴るゴウテンにジンがすぐに謝る。この話題に触れない方がいいということをジンは理解した。
彼の名はゴウテン。ミコトの許嫁であり、童顔、低身長をコンプレックスとする男である。
「それでは修行ということだけど、何をすればいいんだ?」
「そうですね。まずは瞑想から始めましょうか。初めのうちは瞑想で感覚を掴み、しばらくのちに轟天との組み手というふうに考えております。ゴウテン、それまでは第7修練場で鍛錬をしてきなさい。必要になればお前を呼びにいく」
「……わかりました」
こうしてハンゾーの指導のもと、ジンの修行が始まった。
ハンゾーが一つ咳払いをすると、意識を失って自身の足元に転がっているゴウテンを見下ろした。蒼気を纏ってジンに襲い掛かった彼は、すぐさまクロウに羽交い締めにされ、ハンゾーの凄まじい鳩尾への攻撃でそのまま意識を失ったのだった。
「それはいいんだけどさ。そいつ大丈夫なのか?」
「実力は心配要りませんよ。性格に難が少々ありますが、こやつはこう見えて儂の弟子の中で才能、実力ともに3本指に入りますので」
「いや、そういう事じゃなくて、こいつさっき俺を殺そうとしてきたんだけど」
「それは心配には及びません。ミコト様がお手伝いしてくださいますので」
「うえっ、私がやんの?」
ミコトは心底嫌そうな顔を浮かべる。どうやらゴウテンに苦手意識があるようだった。
「まあそう言わずに。曲がりなりにも許嫁なのですから」
「そうなんだけどさぁ」
話によると二人は幼馴染で、小さい頃から一緒に育ってきたらしい。ゴウテンの方はミコトにぞっこんなのだが、ミコトの方は手のかかる兄のように彼を見ているようだ。ゴウテンは一度勘違いして暴走を始めると中々治らないので、ミコトが何度も尻拭いをしてきたのだそうだ。
「とにかく、こやつと修行することは今のジン様に必ず役立つはずです」
ハンゾーの様子を見て、ジンは彼を信じることにした。
「わかったよ。それで、俺は何をすればいい?」
「まずは修練場に行きましょう。全てはそれからです」
~~~~~~~~~~~~
ジンたちの眼前には高くそびえた山があった。
「この山は、我らの祖であるカムイ様が我等のために残してくださった修練場です。10の試練があり、それを達成するごとに次の修練場へと登ることができます。最終目標は山の頂にある祠ですが、今までの歴史でそこに辿り着いた者はほんの一握りしかおりません」
「ハンゾーでもか?」
「はい。儂は第9の試練を未だに達成できておりません」
「どんな内容なんだ?」
「『紅気』の話は以前しましたな」
「ああ。闘気の最終形だったか」
以前ハンゾーがしてくれた説明を思い出す。
「第9の試練はまさにその力を身につけることなのです」
ハンゾーは『蒼気』までしか扱えないため、第9の試練で止まってしまったそうだ。
「なるほど。なあ、頂の祠には何があるんだ?」
「書物によるとカムイ様が待っていらっしゃるとのことです」
「カムイって、数百年前に死んだんじゃないのか?」
「どのような意味なのかはわかりませんが、おそらく墓があるのでしょう」
それならばなぜ『墓がある』ではなく、『待っている』という記述なのか若干気になったが、今悩んでもどうしようもない。
「それでは早速入山しましょうか」
ハンゾーの案内でジンたちは山の麓にある第一修練場へと向かった。
~~~~~~~~~
修練場の中は子供たちで溢れかえっていた。年の頃は大体7から9歳ほどで、男女混じっている。彼らは座禅を組んで、一身に瞑想している。何人かの坊主頭の大人が彼らを指導していた。こちらも男女混じっている。
「この第一の試練では、闘気を体の内から外に出すという技術を身に付けます」
ジンが興味深そうに眺めていると、ハンゾーが横から説明してくれた。
「これが一定基準に達すると、次の修練場へと移ります。もちろんジン様はすでに出来ていますので、ここは関係ありません。しかし構造上ここを必ず通らなければならないのです」
ハンゾーが言うには、この山は修練場経由でしか進めないのだそうだ。それ以外の方法で登ろうとすると、いつの間にか山の麓に戻ってしまうという。そのため、各修練場の奥にある出口を出て、長い山道を進み、次の修練場へと向かわなければならないらしい。
~~~~~~~~~~
それからジン達は第6の試練が受けられる第6修練場まで進み、漸く足を止めた。修練場から修練場へと移っていくとどんどん人が少なくなっていた。
「ジン様にはここで修練に励んでいただきます」
修練場の中には10人ほどしかいない。彼らは闘気を纏って組み手をしたり、瞑想したり、体を鍛えたりと様々なことをしていた。修練場の中は円形で、四方の角にはそれぞれ独特な紋様が掘り込まれた木の柱が立っていた。
「ここでは何をするんだ?」
「ここは『蒼気』を身につける場所だ」
ゴウテンがジンの質問に答える。未だに睨んでくるものの何とか会話をする程度までにはなった。これもミコトの尽力によるものである。目覚めた後のゴウテンを必死に宥めたのだった。
「『蒼気』ってかなり危険なんだよな。大丈夫なのか?」
「はい、この修練場では『蒼気』が人体から過剰に溢れ出た場合、即座に己の内に結界が張られるようになっています。そうすることで徐々に自分の力のコントロールを身につけていくのです。ただ、この試練でジン様には『蒼気』ではなく、あの力を鍛えていただきます」
ハンゾーの言葉で、彼が何を言いたいのかを理解する。確かにあの力をじっくりと鍛える機会が今までなかった。というのも暴走する危険が常にあったからだ。必要な時以外で使えば諸刃の剣でしかない。ラグナの協力で体内に枷が作られたものの、それも万全であるとは言えない。
「わかった。それじゃあ、この試練のクリアはどうやって決めるんだ?」
「単純ですが、巨大な岩を破壊していただきます」
「そんなの今でもできるだろ?」
「いえ、その岩は生きており、相手の力量を瞬時に測り、自身の硬さをコントロールします。岩の設定した威力を超えても超えなくても岩を破壊できません。丁度の力で攻撃した時のみ壊れます。つまり『蒼気』、ジン様では『権能』を完全に制御できなければ突破はできません」
「なるほど。ゴウテンはちなみにどこまで突破したんだ?」
「第6」
ゴウテンが心底嫌そうな顔を浮かべながら答える。
「この若さで第6の試練を突破したのは今まででおそらくこやつだけでしょう。儂ですら20で漸く突破し、クロウですら23歳になるまで突破できませんでしたから」
「……ちなみに年って今いくつ?」
ゴウテンがさらに顔を歪める。
「18」
「年上かよ!?」
「うるせえよ! 童顔で悪いか! 身長がでかいのがそんなに偉いのか!?」
「わ、悪かったって」
顔を真っ赤にして怒鳴るゴウテンにジンがすぐに謝る。この話題に触れない方がいいということをジンは理解した。
彼の名はゴウテン。ミコトの許嫁であり、童顔、低身長をコンプレックスとする男である。
「それでは修行ということだけど、何をすればいいんだ?」
「そうですね。まずは瞑想から始めましょうか。初めのうちは瞑想で感覚を掴み、しばらくのちに轟天との組み手というふうに考えております。ゴウテン、それまでは第7修練場で鍛錬をしてきなさい。必要になればお前を呼びにいく」
「……わかりました」
こうしてハンゾーの指導のもと、ジンの修行が始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
ゴミ捨て場領主のクラフト無双 ~最弱魔法【分解と合成】で領地を黄金郷に変えたら、俺を見下していた大貴族令嬢たちが掌を返してすり寄ってきた件~
namisan
ファンタジー
東西南北の大貴族から「毒の川」「凶暴な魔獣」「莫大な借金」を押し付けられ、王国の『ゴミ捨て場』と化したローゼンベルク領。
父と兄を謀殺され、その絶望の領地を押し付けられた無能貴族のアークは、領地の分割を企む高慢な令嬢たち(王女、公爵令嬢、姫将軍など)に嘲笑われていた。
だが、彼には現代の知識と、隠された最強チート能力があった!
触れたものを瞬時に素材に戻し、全く別のモノに作り変える神の御業――【分解と合成】。
「毒の川」を分解して『超高価な宝石と純水』へ!
「魔獣の死骸」と「瓦礫」を合成して『絶対に壊れない防壁』へ!
借金取りには新素材を高値で売りつけ、逆に敵の経済を支配していく。
圧倒的なクラフト能力で、瞬く間にゴミ捨て場を「無敵の黄金郷」へと作り変えていくアーク。
己の敗北を悟り、震え上がる悪徳貴族と高慢な令嬢たち。
さらに、アークの圧倒的な知略と底知れぬ実力は、気高い令嬢たちの本能に深く刻み込まれていく。
「どうか、私をあなたの手駒としてお使いください……っ!」
プライドを完全にへし折られた最高位の美少女たちは、いつしかアークの与える『恩恵』なしでは生きられないほど、彼に絶対の忠誠と依存を誓うようになっていく――。
最弱のゴミ捨て場から始まる、爽快クラフト内政&ざまぁファンタジー、堂々開幕!
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる