World End

nao

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第7章:再会編

介入

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【ふむ】

 レトは全力で逃げようとするジンを見て、つまらなそうな顔を浮かべる。

【真っ先にそれか】

 そして、右手の中指を軽く弾いた。小さな衝撃が波紋のように空中に広がり、やがて轟音となって、ジンの背に凄まじい衝撃が走った。

「がっ!?」

 突然の事にジンは思わずバランスを崩し、そのまま倒れそうになるも咄嗟に体を捻りシオンを守る。盛大に転ぶがシオンは意識を取り戻した様子はない。ジンは素早く立ち上がると、また逃げようとした。だが既にレトは彼の後ろに立ち、その首を掴んだ。

【逃げるな。煩わしい】

 冷たい言葉の中には先日アレキウスらに見せたような慈悲の感情は含まれていない。ただ虫けらに接するかのように、ジンに対して興味を持っていない。背筋が凍り、呼吸すらまともに出来なくなる。だが、自分の腕の中にある温もりを思い出し、ジンは勇気を奮い立たせて思いっきり前に跳んだ。掴まれていた箇所の皮が剥がれて痛むが気にせず、レトと距離をとり向かい合う。

『本当にそっくりだな。まあ、そりゃそうか』

 レトの器は姉の複製体だ。似ているどころの話ではない。ジンは思わずシオンを抱く手に力が入る。

「……ここは戦い難い。別の所に行かないか?」

【ふむ】

 ジンの提案に、レトはぐるりと周囲を見渡す。逃げ惑う人々の悲鳴と、燃え盛り、崩壊した建物が辺りに広がっている。

【確かに。ならばこれで良いだろう?】

 地面を右足の爪先でトンッと叩いた瞬間、地面が割れ、人々が裂け目に落ちて行った。さらに建物は強風で吹き上がる。それを確認すると、もう一度レトは地面をトンッと叩いた。すると、裂けた地面は元に戻り、風に舞い上げられた建物は数百メートルは先にある通りへと降り注いだ。

「…………」

 ジンの目の前には少なくとも200メートルは何もない空間が広がっていた。先ほどまでの喧騒が嘘のように静かだった。

【なんだ、まだ不満か?】

「……いや、十分だ」

 もう一度足を動かそうとしたレトの動きを制する。目の前で起こった虐殺に顔を歪めた。ジンはそっとシオンの顔を見る。苦しそうな顔で荒い呼吸を吐いている。

「なあ、あんたが何をしにきたか聞いてもいいか?」

【その娘を殺すためだ】

「……そうか」

 もう一度シオンの顔を覗き込み、覚悟を決めるために深呼吸をし、彼女を近くに下ろし、胸元からかつてティファニアにもらった何の装飾もない銀色の指輪を取り出し、『発動』と唱える。淡い光の壁がシオンを包み込んだ。

【ほう。それは法術ではないな。という事は……どちらだ? ラグナの使徒か?】

「知ってんのか」

【まあな。少しは楽しめそうだ】

 レトは先ほどまでの表情とは打って変わって、ジンに関心を示す。

【簡単には死ぬなよ?】

 ジンは咄嗟に右に転がった。直前まで彼がいた場所に、超高圧縮された水の刃が駆け抜けた。それを最後まで確認する事なく、ジンは一気に接近すると、腰から二本の短剣を引き抜き振り下ろそうとして、止まる。すると両横から巨大な岩が現れ、彼を挟み込んだ。

「ぐああああ!」

【なぜ止めた?】

 酷くがっかりした様子を見せるレトはジンに尋ねる。だがジンは苦痛に叫ぶばかりで答える事ができなかった。

【やる気がないのか? それともこの容姿が問題か?】

 レトがナギの記憶を読んだ所、ジンと彼女の関係を知った。だが肉親の情など、彼女には理解できない。ナギやレヴィの様に四魔の魂を植え付けられた訳でもなく、龍魔の様に途中で転じた訳でもなく、法魔レトは初めから魔人として生まれたからだ。人は常に彼女にとって餌でしかなかった。だから人間の絆という曖昧なもの、特に愛というものを理解する事ができなかったのだ。

【ラグナの使徒達は総じて狂ったように我に戦いを挑むのだが……なぜお前はそうしない? その娘の仲間なのだろう? 殺されてもいいのか?】

 ジンはその言葉に反応する。

「はあ!」

 闘気で身を包み、その勢いで岩を破壊する。周辺に岩の破片が降り注いだ。

「やらせねえ!」

 そう言うとジンは再び斬りかかる。だが、またしても無意識の内にか、レトにたどり着く前に短剣から勢いが消えていた。

【なめているのか?】

 失望した声で、ジンを見えない何かで吹き飛ばす。空中に上がった彼は器用にくるくると回転してから着地し、攻撃に転じようとする。

「ふっ!」

【もういい。お前にはがっかりだ。我の前に立つ価値もない者は死ね】

 アレキウスは彼女の行いに疑問を感じていたが、彼女は何も人を殺す事に抵抗がある訳では無い。生かす価値がある者は生かし、そうで無い者は殺す。ただそれだけだった。偶然アレキウスが彼女のお眼鏡に適ったにすぎない。

 ジンの腹部に風の爆弾が爆ぜ、その勢いで地面に転がる。だが転がった先で再度何かに触れたとジンが感じた瞬間に爆発が起こった。

「がはっ!?」

 よろよろと立ち上がると、酷く冷たく馬鹿にしたような瞳を向けて、レトは吐き捨てるように言った。

【その周辺に爆弾を仕掛けた。一歩でも動けば延々と爆発し続けるだろう。勇無き者は、そこであの娘が殺される様を見ているがいい】

 そしてレトはジンを一瞥すると、シオンの方へと歩き始めた。

「や、やめろ!」

 だがジンの言葉にレトは従う事は無い。彼女にとって、彼はもはや関心を持たせる存在では無いのだ。そこらに数多いるただの人間と同じだ。神術を使うというだけで、単なる変わった餌でしかなく、その声は彼女には無価値に等しい。

【さてと、それでは死ね】

 右手をシオンに向ける。空気が揺らめき、掌大の火球が出現する。だが見た目とは裏腹に、その威力は計り知れない。少なくとも指輪による結界など紙のようなものだという事が一目でわかる。

「やめろおおおおおお!」

 ジンは自分の体がどうなるかなど考えず、爆弾に覆われた空間を駆ける。何度も何度も爆発が起こっては、血飛沫が舞う。だが無情にもレトの掌から火球が放たれた。

「うおおおおおおおおお!!」

 最大限まで【強化】した力を足に回し、ギリギリの所でシオンと火球の間に割り込む。

「はあああああああああ!!!」

 そして即座に全身の防御へと力を広げ、大爆発を防ぐために火球が腹部に触れた瞬間に、その身で包み込んだ。直後、彼の腹部から光が漏れ出し、炎と共に彼の体を焼きながら内側から爆発が起こった。

【ほう。少しは勇があったか】

 レトは興味深そうに目の前に転がるジンを眺める。彼の体の前面はほぼ爆発で吹き飛び、内臓が飛び散っていたが、力で防いだおかげか、かろうじて皮と骨が肉体をつながっている状態だった。だが肺も半分以上吹き飛んだらしく、ヒュウヒュウと微かな音がするまともに呼吸できていない。

【最初からそれを見せていればもう少し楽しめたものを】

 ジンは消えそうな意識の中で、シオンの方へと顔を向ける。幸いな事に彼女への影響はほとんどなかった。彼女の方も薄らと目を開け、ジンに手を伸ばしていた。ジンも右手を伸ばそうとした所で、腕が無い事に気がついた。

「死……ぬな……シ、オン」

 微かな声で囁く様に言うと、そのまま彼の意識は闇へと落ちていった。

【法魔よ……】

 最後に彼の耳に届いたのは、シオンでもレトでもなく、誰かの声だった。

~~~~~~~~~~~

【法魔よ。その程度にしておけ】

 突如空から黒い影が物凄い速度で降りてきて、ジン達の前に立った。それは赤い髪に金色の瞳の青年だった。

【龍魔か。なぜお主が邪魔をする?】

 レトは一目でそれが誰なのかを理解した。姿は以前と異なるが四魔の一角である龍魔ノヴァ・メウである。

【その男はフィリア様の贄だ。我々が殺してはならん】

 その言葉にレトは目を丸くする。

【この程度の小僧がフィリア様の? 一体何の冗談だ?】

【まあそう言うな。今はまだ雛の様なものだが、これでもだいぶマシになった方だ】

【これでマシか。此度の余興、フィリア様は一体どの様にお考えなのだ?】

【さあな。それは分からぬ。だが我らはあの御方の望みを叶えるためにのみ存在しているのだ】

【かかか! かつてのお前の様にか?】

 茶化す様に笑いながらレトが尋ねる。かつてノヴァはラグナの使徒として、フィリアに挑んだ事があったのだ。

【……あまり不快にさせるなよ?】

 今はフィリアに忠誠を誓っている身であるため、彼にとってレトの質問は侮辱に他ならなかった。レトはその様子を見て、降参とばかりに両手を軽く上げた。

【悪かった悪かった。とりあえずその小僧を殺してはならぬ事は理解した。だがその娘は別だろう?】

 レトはジンに手をかざし、回復させ始める。淡い光が彼を包み、徐々にではあるが吹き飛んだ箇所がまるで時間が逆行するかの様に再生し始める。それは失われたはずの腕にさえ及んでいた。

【いや、フィリア様はその娘も生かす様に仰せだ。何かお考えがあるのだろう。しかしお主、声は聞こえておらんのか?】

【ああ、残念ながらな。どうやら不完全で復活したらしい。力が半分も欠けている。見ろ、この回復の遅さを】

 ノヴァはちらりとジンへと目を向ける。確かに法魔であるレトにしてはわざとでは無いかと疑いそうになるほどに回復が緩やかである。

【なるほど。それでは早急に力を取り戻す必要があるな】

【この時代にも優れた者がいるのか?】

【うむ。この国の王だ。その者が唯一我らに届き得るかも知れない才能を秘めておる】

【ふむ。ならばここで少し力を蓄える必要があるな】

【どうするつもりだ?】

 レトはその質問を受けて、騎士団の詰所の方へと視線を向けてから、ノヴァに顔を戻し、無邪気に笑った。

【なに、久々に極上の飯を喰らうのさ】
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