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龍の章
レヴィとカミーラ1 出会い
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カミーラは恐る恐る青年に近づく。傷の様子からどう見ても放置すれば死ぬのは目に見えていた。改めてその苦痛に歪む顔をよく見ると、自分をこの地獄に叩き落とした元凶と瓜二つだった。彼女は近くに落ちていた拳大の石を拾い上げる。カミーラ程度の少女でも頭に思いっきり振り下ろせば確実に殺せるはずだった。
息を潜め、歩み寄る。心臓が早鐘を打ち、口の中が乾く。目と鼻の先まで近づいても、青年は顔を歪めて目を閉じたまま、カミーラに気付きもしていなかった。カミーラは覚悟を決めて石を持ち上げ、振り下ろそうとする。
「お母さんの、それとオーラムとお父さんの仇め!」
そう言いながら、彼女は青年の頭を石で割ろうと手を下ろした。
「か……あさん」
しかし、その手が急に止まる。青年が息も絶え絶えに溢した言葉に頭が真っ白になった。目の前にいる青年にも家族がいるのだ。自分の想像では、青年は悪魔であり、人間とは違う存在だった。だがそれは思い込みであり、彼は自分と同じ人間なのではないか。そんな疑問が生まれる。家族の仇である青年に復讐したいというドロドロした感情と、人を殺す事に対する忌避感の板挟みに合う。
「私の家族を殺したくせに! お前の……お前のせいで私は!」
カミーラは忌避感を振り切って、叫びながらもう一度石を持ち上げる。
「とう……さ……」
だがボソリと溢れたその言葉を聞いて、彼女は思わず石を落としてペタンと地面に座り込んだ。
「なんで……」
涙がポロポロと流れてくる。自分を不幸のどん底へと叩き落とした諸悪の根源が目の前にいるのに、カミーラには青年を殺す勇気がなかった。それがひどく情けなくて、あまりにも家族に申し訳なくてカミーラは声を上げて泣いた。
それから少しして、ようやく泣き止んだカミーラにはふと、一つの疑問が生まれた。
「あなたは何故あんな事をしたの?」
殺す事が出来ないのなら、せめて自分がこのようになった理由を知りたかった。だが青年は荒い息をつくだけで、彼女の質問に答えようとはしなかった。
「……死なせない……死なせてなんてあげないんだから!」
カミーラはそう決意すると、服を身につけ、急いで近くの草むらを探り、薬草になるものを探した。彼女の母親であるシェインは旅芸人の一座に所属していた事があり、その当時に独学で薬学を学んだ者から様々な事を教わったらしく、それをカミーラに教えてくれた。
あくまでも独学の知識を又聞きしたものであるため、効果が出ているのか分からないが、彼女がこの2年間ほぼ毎日犯されても妊娠しなかったのは、単にその時母に教わった薬草の中に不妊効果のあるものがあったからである。確信がある訳ではなかったが、事実として妊娠していない事からも、ある程度信頼できる知識だと彼女は考えていた。
すぐに止血用だったり、傷口の殺菌用だったりと、様々な薬草を集めると、その場でそれをすり潰し、患部に塗りたくる。青年が痛みに呻くがカミーラは無視した。
3時間後、ようやく全ての作業が終わったカミーラは一息ついた。残念ながら包帯がないため、傷口を直接塞ぐ事は出来ず、患部には余った薬草を貼り付けた。それからなんとか木の洞に青年を引っ張っていき、そこに彼の体を押し込んだ。これで突然の雨や、動物に襲われる事は防げるはずだった。
「……また来るから」
カミーラはそう呟くと、屋敷に向かって駆け出した。与えられた休憩時間は大きく過ぎており、屋敷に着いた彼女はそれから数時間、罰という名の拷問によって泣き叫ぶ事になった。
~~~~~~~~
「う……」
レヴィはぼんやりと目を開ける。激しい痛みに襲われ、起き上がる事も出来なかった。ふと見ると誰かに手当てがされている。それを疑問に思いながら、自分の肉体を改めて確認する。いつもならばノヴァがとっくに治療をしているはずだった。しかし一向に治る気配がない。それが意味するのはつまり……
「あのいけすかない奴の言う通りだったみたいだな」
少し前に見た精神世界でのノヴァの驚愕した表情を思い出して、レヴィは嗤った。
~~~~~~~~
【な、何をした!?】
ノヴァが悲鳴をあげる。彼らがいつも会話をする空間はノヴァによって創られたものであり、そこにレヴィは干渉できないはずだった。だが今は違った。椅子に座ったレヴィの目の前には、何もない空間から突然現れている鎖に両手を後ろに引っ張られ、跪いているノヴァがいた。
「別に、いつもお前に言っていただろう? 喰らってやるってさ」
気負いもなしに、レヴィは彼に告げる。
「お前が今まで他の奴らにやってきた事を、今度は僕がお前にやるだけさ。安心して死ね」
椅子から立ち上がると、レヴィはノヴァに近づき、その頭を右手で掴んだ。
【や、やめ……!】
ノヴァは叫ぼうとするが、最後まで言う前にレヴィの手のひらが触れた箇所からひびが入り始め、瞬く間にその場で弾けた。
『おやおや、いいのかい? そいつを吸収すれば、ノヴァが持つ力も君は扱えるようになるんだよ? 龍魔としてではなく、僕の使徒だった頃の力、つまり無神術と【範囲】の権能をさ』
突然後ろから声をかけられてレヴィは内心驚くが、それを顔には出さずにゆっくりと振り向いた。
「あんたか。なんの用だ?」
そう聞いた所で空間が崩れ始めた。
『おや、君が力を継承しなかったからかな。このままじゃこの空間は崩壊しちゃうね。少し場所を変えようか』
そう言うとラグナはパチンと指を鳴らした。すると次の瞬間、以前ラグナと対峙したあの白い空間にレヴィはいた。
『さてと、これで落ち着いて話せるね。それで、なんでノヴァを吸収しなかったんだい?』
ラグナの質問にレヴィは睨む。
「そうすれば、今度はあんたに支配されるんじゃないのか?」
その答えにラグナは一瞬目を丸くしてから笑い出した。
『あはははは、確かにそうなるかもね。まあ、正解っちゃあ、正解かな。僕の力を持っている人達は少ぉしだけ僕のお願いを聞いてくれやすくなるからね。それに仮に吸収していたらノヴァにまた喰われる可能性もあったし、君の判断は正しいよ』
「ふん、それで何の用だ?」
『いやいや、そんな警戒するなって。ただ労いに来ただけさ。よくノヴァを倒してくれたね。これでもっと話が面白くなるだろう。きっとおばさんも喜ぶよ』
レヴィは思わず顔を顰めた。何故か分からないがフィリアへの狂いそうになる程の渇望が少し落ち着いているようだった。
「フィリア様か……」
さらに、自分の両親を殺すきっかけを生み出した彼女に対しての憎しみの情すら感じている。
『忠誠心が欠けた感じがするかい? それは仕方ないさ。君の渇望はノヴァに由来する面が大きい。つまりその彼がいなくなったなら、必然、彼女を求める気持ちは薄くなるさ』
「……そうか」
自分の心情すらも偽物であった事を知っても、レヴィは驚かなかった。それよりも、すんなりと納得している自分がいる事に驚いた。
『おや、あまり驚かないね』
「別にお前には関係ない。それよりいい加減何の用なのか話せ」
『ふふ、確かにそうだ。何の用かについてだけど、君にお願いしたい事は一つ。今まで通りにジン君にちょっかいをかけ続けて欲しいんだ』
「なぜだ?」
『彼は神を殺す事ができる存在だ。僕はね、このクソッタレな世界を創り出したおばさんを痛い目に合わせてやりたいんだ。ふふふ、なんてね』
クスクスと笑いながらも、ラグナの言葉には嘘がないように感じられた。
「……分かった」
レヴィが頷くと、ラグナは破顔した。
~~~~~~~~
「……ああ、静かだ」
ノヴァがいた頃、レヴィに沈黙は無かった。絶えずその存在を近くに感じており、乗っ取りが始まった頃から緊張し続けていた。その恐怖からようやく解放されたのだ。痛みを感じたとしても、今彼は自分の生を実感していた。
「お、起きましたか?」
その声がした方に顔を向けると、目の当たりや身体中に青痣を作った、ほぼ何も着ていない少女が外から覗き込んでいた。
息を潜め、歩み寄る。心臓が早鐘を打ち、口の中が乾く。目と鼻の先まで近づいても、青年は顔を歪めて目を閉じたまま、カミーラに気付きもしていなかった。カミーラは覚悟を決めて石を持ち上げ、振り下ろそうとする。
「お母さんの、それとオーラムとお父さんの仇め!」
そう言いながら、彼女は青年の頭を石で割ろうと手を下ろした。
「か……あさん」
しかし、その手が急に止まる。青年が息も絶え絶えに溢した言葉に頭が真っ白になった。目の前にいる青年にも家族がいるのだ。自分の想像では、青年は悪魔であり、人間とは違う存在だった。だがそれは思い込みであり、彼は自分と同じ人間なのではないか。そんな疑問が生まれる。家族の仇である青年に復讐したいというドロドロした感情と、人を殺す事に対する忌避感の板挟みに合う。
「私の家族を殺したくせに! お前の……お前のせいで私は!」
カミーラは忌避感を振り切って、叫びながらもう一度石を持ち上げる。
「とう……さ……」
だがボソリと溢れたその言葉を聞いて、彼女は思わず石を落としてペタンと地面に座り込んだ。
「なんで……」
涙がポロポロと流れてくる。自分を不幸のどん底へと叩き落とした諸悪の根源が目の前にいるのに、カミーラには青年を殺す勇気がなかった。それがひどく情けなくて、あまりにも家族に申し訳なくてカミーラは声を上げて泣いた。
それから少しして、ようやく泣き止んだカミーラにはふと、一つの疑問が生まれた。
「あなたは何故あんな事をしたの?」
殺す事が出来ないのなら、せめて自分がこのようになった理由を知りたかった。だが青年は荒い息をつくだけで、彼女の質問に答えようとはしなかった。
「……死なせない……死なせてなんてあげないんだから!」
カミーラはそう決意すると、服を身につけ、急いで近くの草むらを探り、薬草になるものを探した。彼女の母親であるシェインは旅芸人の一座に所属していた事があり、その当時に独学で薬学を学んだ者から様々な事を教わったらしく、それをカミーラに教えてくれた。
あくまでも独学の知識を又聞きしたものであるため、効果が出ているのか分からないが、彼女がこの2年間ほぼ毎日犯されても妊娠しなかったのは、単にその時母に教わった薬草の中に不妊効果のあるものがあったからである。確信がある訳ではなかったが、事実として妊娠していない事からも、ある程度信頼できる知識だと彼女は考えていた。
すぐに止血用だったり、傷口の殺菌用だったりと、様々な薬草を集めると、その場でそれをすり潰し、患部に塗りたくる。青年が痛みに呻くがカミーラは無視した。
3時間後、ようやく全ての作業が終わったカミーラは一息ついた。残念ながら包帯がないため、傷口を直接塞ぐ事は出来ず、患部には余った薬草を貼り付けた。それからなんとか木の洞に青年を引っ張っていき、そこに彼の体を押し込んだ。これで突然の雨や、動物に襲われる事は防げるはずだった。
「……また来るから」
カミーラはそう呟くと、屋敷に向かって駆け出した。与えられた休憩時間は大きく過ぎており、屋敷に着いた彼女はそれから数時間、罰という名の拷問によって泣き叫ぶ事になった。
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「う……」
レヴィはぼんやりと目を開ける。激しい痛みに襲われ、起き上がる事も出来なかった。ふと見ると誰かに手当てがされている。それを疑問に思いながら、自分の肉体を改めて確認する。いつもならばノヴァがとっくに治療をしているはずだった。しかし一向に治る気配がない。それが意味するのはつまり……
「あのいけすかない奴の言う通りだったみたいだな」
少し前に見た精神世界でのノヴァの驚愕した表情を思い出して、レヴィは嗤った。
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【な、何をした!?】
ノヴァが悲鳴をあげる。彼らがいつも会話をする空間はノヴァによって創られたものであり、そこにレヴィは干渉できないはずだった。だが今は違った。椅子に座ったレヴィの目の前には、何もない空間から突然現れている鎖に両手を後ろに引っ張られ、跪いているノヴァがいた。
「別に、いつもお前に言っていただろう? 喰らってやるってさ」
気負いもなしに、レヴィは彼に告げる。
「お前が今まで他の奴らにやってきた事を、今度は僕がお前にやるだけさ。安心して死ね」
椅子から立ち上がると、レヴィはノヴァに近づき、その頭を右手で掴んだ。
【や、やめ……!】
ノヴァは叫ぼうとするが、最後まで言う前にレヴィの手のひらが触れた箇所からひびが入り始め、瞬く間にその場で弾けた。
『おやおや、いいのかい? そいつを吸収すれば、ノヴァが持つ力も君は扱えるようになるんだよ? 龍魔としてではなく、僕の使徒だった頃の力、つまり無神術と【範囲】の権能をさ』
突然後ろから声をかけられてレヴィは内心驚くが、それを顔には出さずにゆっくりと振り向いた。
「あんたか。なんの用だ?」
そう聞いた所で空間が崩れ始めた。
『おや、君が力を継承しなかったからかな。このままじゃこの空間は崩壊しちゃうね。少し場所を変えようか』
そう言うとラグナはパチンと指を鳴らした。すると次の瞬間、以前ラグナと対峙したあの白い空間にレヴィはいた。
『さてと、これで落ち着いて話せるね。それで、なんでノヴァを吸収しなかったんだい?』
ラグナの質問にレヴィは睨む。
「そうすれば、今度はあんたに支配されるんじゃないのか?」
その答えにラグナは一瞬目を丸くしてから笑い出した。
『あはははは、確かにそうなるかもね。まあ、正解っちゃあ、正解かな。僕の力を持っている人達は少ぉしだけ僕のお願いを聞いてくれやすくなるからね。それに仮に吸収していたらノヴァにまた喰われる可能性もあったし、君の判断は正しいよ』
「ふん、それで何の用だ?」
『いやいや、そんな警戒するなって。ただ労いに来ただけさ。よくノヴァを倒してくれたね。これでもっと話が面白くなるだろう。きっとおばさんも喜ぶよ』
レヴィは思わず顔を顰めた。何故か分からないがフィリアへの狂いそうになる程の渇望が少し落ち着いているようだった。
「フィリア様か……」
さらに、自分の両親を殺すきっかけを生み出した彼女に対しての憎しみの情すら感じている。
『忠誠心が欠けた感じがするかい? それは仕方ないさ。君の渇望はノヴァに由来する面が大きい。つまりその彼がいなくなったなら、必然、彼女を求める気持ちは薄くなるさ』
「……そうか」
自分の心情すらも偽物であった事を知っても、レヴィは驚かなかった。それよりも、すんなりと納得している自分がいる事に驚いた。
『おや、あまり驚かないね』
「別にお前には関係ない。それよりいい加減何の用なのか話せ」
『ふふ、確かにそうだ。何の用かについてだけど、君にお願いしたい事は一つ。今まで通りにジン君にちょっかいをかけ続けて欲しいんだ』
「なぜだ?」
『彼は神を殺す事ができる存在だ。僕はね、このクソッタレな世界を創り出したおばさんを痛い目に合わせてやりたいんだ。ふふふ、なんてね』
クスクスと笑いながらも、ラグナの言葉には嘘がないように感じられた。
「……分かった」
レヴィが頷くと、ラグナは破顔した。
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「……ああ、静かだ」
ノヴァがいた頃、レヴィに沈黙は無かった。絶えずその存在を近くに感じており、乗っ取りが始まった頃から緊張し続けていた。その恐怖からようやく解放されたのだ。痛みを感じたとしても、今彼は自分の生を実感していた。
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