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「大学四年生当時の主人公、眠るための工夫をする。」・其の二

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ハーブティー。

元々、ハーブやらスパイスやらの類いに抵抗がなく、
夏には、中近東で飲まれると聞く、薄荷入りの緑茶をアイスティーにして常備していた時期もあったくらいだし
(同居の大伯母がうっかり口にして目を白黒させて以来、「常備」するのは止めにしたけれど)、
正直、一般に言われるほどの味覚の抵抗はなかった。

これも、効き目に日によって差はあるけれど、例えば「羊数え」よりは、布団の中で苛々しなくて良いのがありがたい。

ただ、これは、ハーブの効能云々よりも、「温かい飲み物で身体を温めて、緊張が緩和されて眠くなったところで、布団に入ってころりと眠る」という意味合いの方が強いように思う。
それと、…尾籠な話ながら、手洗いが近くなるのが、困ると言えば困る。

そう言いつつ、今でもたまに「寝る前の一杯」としてハーブティーを淹れるけれど、
個人的には、カモミールは単体で淹れて飲むよりも、他のものとブレンドした方が飲みやすいと思う。

     
ウォーキング。

これは、それなりに効果を実感するも、結局打ち切る羽目になった。

断っておくが、これに関しては、私の意思が弱かったためだけでは決してない。

真夏の日中の、炎天下での運動が自殺行為である…というのは、最近では既にほぼ全国区での共通認識だけれど、
当時から既に、「猛暑日」が、毎夏普通に存在するようになって、
日本全国まで規模を拡げれば、今でいう「酷暑日」もちらりほらり、という頃だった。
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