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「大学四年生当時の主人公、友人の忠告と激励とを受ける。」

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「もう!
ちーちゃん、私が見る限りだけど、ちーちゃんは多分、
物凄く目が、…単なる視力だけじゃなくて、動体視力もずば抜けて良くて、
それが身体の動きとほぼ完全にシンクロしてるのが強みなんだろうけれど、
ちーちゃん、今、ブランクあるし、…それに、場所は明かりのない、夜の『雑木林』だからね?
油断は禁物だよ?」

「おおらい…。ねぇ、めぐちゃん、…止めないの…?」

「止めて欲しいの?
だいたい、普段ならともかく、こういう場合に、私が止めたところで、素直に言うこと聞いて止まってくれるちーちゃんじゃないでしょう?」

「…さすが、解ってる。やっぱりめぐちゃんは、最高のベンチスタッフだわ…」

「…単に才能がなかったから。せっかく湊南の剣道部に入ったのに、成績残せなかった…。せめて、自分に出来ることを…って」

「何言ってんの!
私等の代が在籍している間、特に二年目以降は、実質めぐちゃんが部を纏めて、その上で回してたんだからね。
もっと自信持ちなよ、敏腕マネージャー、…いや、梅津副部長?」

「わかった、…ありがと…。
ねえ、ちーちゃん、…今の会話、死亡フラグにしたら絶対に駄目だからね。
誰よりまず、この私が許さないから!…わかりましたね、松島部長?」

「了解!
…じゃ、そろそろ林の入り口だから、一旦切るね?
めぐちゃん、…ありがとう。こんな時だけど、めぐちゃんと久しぶりに話せて元気が出たよ」

「…良かった。
じゃ、その子を助け出したら、またいっぱい話そうね。
…松島部長、武運を祈ります。どうか無事の帰りを…」

「大丈夫…。
安心して、萌生…。ボクは絶対、キミを泣かせたりはしないよ!」

「……もう…!……本っ当にもう知らない!ちーちゃんの大馬鹿!!」
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