冴えない僕の日常が逆転してしまった件について

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僕の平常心が落ち着いたら
学園に向かう

その間、す、す、傑君とたわいのない会話で
話が弾む。

前の学校はどんな感じだったのかや
休日はどう過ごしているとかを話してとても面白かった。

「へぇ、歩は自分でご飯作ってるんだ。凄いね。一回食べてみたいな。」

「『えっ？傑君は作ってないの？朝と夕はどうしてるの？』」

「俺は毎回、親衛隊の子達が作ってきてくれるんだ。だから作らなくても良いんだ。」

「『親衛隊??』」

親衛隊とはなんぞやになっていると傑君が説明してくれた。

「う～ん、ざっと言うとファンクラブなんだ。ほらアイドルとかの。それ。俺が言うのも何だけど学園の人気な生徒を他の生徒がアイドルみたいに接するんだよ。基本なにか役職についている人達が対象になっているんだけど。」

「『そうなんだね。じゃ、傑君は何か役職しているの？』」

「俺は何もしてないよ。だけど昨日、虎…あっ、生徒会会長とは幼なじみだからおまけみたいな物だよ。」

「『あの人と幼なじみなんだね。本当に昨日は申し訳ない事をしてしまったよ。多分、傑君はおまけじゃないと思うな。昨日知り合ってばかりだけど傑君はとても良い人だからみんな憧れるんじゃないかな？』」

「そういって貰えて嬉しいよ。」

2人で微笑んでいると学園に着いて靴に履き替えていると

♪ ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

「1年A組、須藤傑君、村瀬歩君校内に居ましたから理事長室まで来るように。」

♪ ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

校内放送が流された

思い当たるのが昨日の事件しかないと思い
傑君に謝る。

「全然、気にしないから。気にしないで。早く嫌な事は終わらそか。」

「『うん。ありがとう』」

そして理事長室に向かう

扉を開ける前にいきなり扉が開き僕に抱きついて来た。

「あーゆーむー！会いたかったよー♡♡」

この学園の理事長。五十嵐総一郎さんだった。

「『ちょっ、理事長！抱きつかないでください！』」

「理事長なんて言わないでよー！何時もみたいに総一郎さん♡って呼んで欲しいかな！私達の仲なんだからね!!」

「『仕事とプライベートわけない人は尊敬しませんよ。』」

「歩、すまない！ちゃんと分けるから！嫌いにならないで～。」

「……えっと……歩？理事長と知り合いなの？」

困惑気味に傑が言ってきて現状を把握するよりも
理事長が言った。

「えっ？歩言ってないの？歩は私の可愛い甥っ子だよ。可愛いでしょう？」


「「「「「えぇぇえぇぇ！！？？」」」」」

傑君の他に理事長室にいた何と生徒会の皆様が
驚いていた。