MAGIC JOKER

卯月春吉

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022:情報

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   猫おじさんは魔法界で魔獣の出現情報の聞き込みをしている、その聞き込みの相手はアトラの家の近所のおばさんだった。



  「こんにちは」
  「あら、アトラちゃんの事で何かあったのですか?」
  「最近魔獣って見かけましたか?」
  「そうね~この家で襲撃があった以来、空を飛びながら探す魔獣がウロチョロ飛んでてなんか攻撃されるんじゃないかと恐かったわ・・・」
  「そうでしたか・・・」



──────“やはりアトラの事を探しているのか奴等・・・
    だとすれば、現実世界にまた襲いにかかるかもしれないから心配だ・・・”──────



   猫おじさんは街の中をブラブラと聞き込みへと向かっている中、ハリガネと出くわした。



   「お前、何しに来た?」  
   「聞き込みだよ、聞き込み」
   「聞き込みは俺達警察の役目だ、とっとと現実世界に帰れ」
  「それが帰る事ができないんだよねぇ~」
  「どういう事だ?」
  「アトラ・オルキスがまた魔獣に襲われた、今度は蛇の女の方だそうだ
   川の方で出くわしてアイツが倒したが、まだ元気だそうだ」
 「なんで1発仕留めなかったんだ!」



  ハリガネはアトラに対して憤りを感じながら右足で地面を思い切り叩いた。



 「祖父の方がよっぽど心配だったんだろうね、おじいちゃん子だったし」
  「・・・ッチ!何かあったら俺たち何も太刀打ち出来ねぇし、それにアイツが仕留め忘れのせいでどんどん魔獣共がやって来て魔法界が崩壊するぞ」
  「それもそうだけどね・・・」



──────“確かにハリガネ君の言う通りだ
  アトラはその能力で倒す力が弱く、敵が逃げられやすい
   しかしその能力を発揮するまでは鍛錬が必要であり、アイツにはその達する能力なんてまだ備えられていない空っぽのリュックサックのようなものだ”──────



   ハリガネは言った。



  「しかし魔獣たちの居場所を明らかに探さなきゃな・・・
   今のうちにホイホイして仕留め無ければ住民たちの命がかかっているからな」
  「そうだね」
  「俺達は聞き込みを続行する、お前はとっとと帰る事を勧めるぜ
    じゃあな猫付きオッサン!」 
  「猫つき・・・あ・・・」



   猫おじさんの周りに猫が10匹集まっている、リーダーとして久しぶりに猫達を指揮した



  「おホン!!え~っと・・・取り敢えず魔獣たちの聞き込みを手分けして捜索してくれ、俺は人間の聞き込みをする」



──────“久しぶりに猫達を指示を仰いだが、ハリガネ君達に見つかれば警察のお偉いさんに『余計な事をするな』って言われそうだな~

   まあいいか、どうせそういうのを俺は慣れているしどうだっていい・・・”──────



   猫おじさんは聞き込みしに歩き出した。



  ────そして夜



    小さな個人ホテルに宿泊するため、2泊3日にしている。
  聞き込み帰ると猫達が待ち構え、17時は会議をする時間になっている。
    その時間に遅れた猫おじさんは猫達の声を聞くか係として参加している。

  1人がけソファーに座り、猫達の声を聞いた。



  「ふーん成程ねぇ、分かった分かった」



    ただ懐いているだけで何故理解ができるのか分からないが、猫おじさんにしか分からない能力のため、非公開。
    猫おじさんはその猫達の情報を採取し、オールズに電話をかけた。



   「もしもし、俺だ」
   「ユーゴか、こっちはどうなっている?」
   「それがさ、俺が聞き込みに回っている途中にハリガネ君とあってさ────」
  「ハリガネ?」
  「ハーメリー・ガーネット、銀髪のストレートヘアの男だよ」
  「そう言えば知ってるな・・・魔法学園で一緒だったアイツか・・・」
  「そうだよ
    話を元に戻すけど、アイツが『聞き込みの邪魔するな』って言われたけどなんとか掴める事に成功したさ」
  「何?」
  「魔獣達が現れる所だよ」
  「その証拠、聞かせて貰おうか!」



   気になっていたオールズはしっかり耳を貸しながら近くにあったメモ用紙を準備し、とり始めた。



  「ミケちゃんが気付いたのはあの海岸だ、その離れ小島から魔獣の姿があり、小さかったが見た事
   後、黒猫のアナちゃんっていう半野良の猫が犬に聞いた情報はよく魔獣が人間に変化して捜索する警察になりすましていた事
    そして茶トラのこの街の首領、虎さんが見たのはその少女の行方不明のポスター張り紙が何年か前に引きちぎられて無くなっていた事
    その3点をその子達は探して来てくれて人材要らずだったよ」
  「いいなお前は、猫に好かれる要素が出来ていて・・・」
  「好かれているから良いっていうものじゃないよ
   警察の人に注意されたり、猫臭いとか猫に餌付けしているんじゃないかって疑われたりね・・・
   実際は餌付けする事なんてしていないのが本当だけど」



   猫おじさんは本当に嬉しいのか嬉しくないのかは精神に寄りけりだが、オールズはそんな友人を学生時代の時から知っているため、その性質だという事もその仕事を選んだ理由も知っている。
   


  「お前を昔から知っているから分かっているよ、お前からの情報は?」
  「『魔獣が空を飛んでいて恐い』という近所のおばさん情報と『たまにアトラ・オルキスの事を聞いてくる』というバーのマスターの情報だけだよ」
  「それだけか、お前の情報は?」
  「何度も言った通り、俺は猫に聞き込みを任せてやっている
    俺はフリーターのような生活とちょっと聞き込みする事をしているだけだよ」
  「羨ましい生活だな・・・」



    猫おじさんと違って動物に寄り付きやすい性質ではないため、不自由であるが、オールズには炎の魔法という杖が無くても戦える能力がある。
   オールズにとっては羨ましい性質だと思いながら自分の出来る事をしている。
    
   猫おじさんは聞いた。

 

  「オールズは今日は何かやったのかい?」
  「身辺調査だよ、検察のな」
  「へぇ~」
  「『へぇ~』ってそれだけかよ!
      明日はアトラ少年が通っていた魔法学園に協力要請するだけだ」
   「仲間が協力出来る子だったらいいね」
   「まあな、今の魔法学園の子供は一体何を考えているか不明だが入って見ようと思う」
  「流石オールズ弁護士、気合いが違うねぇ~」
  「そりゃどうも」



   猫おじさんは人事のように見えるが、他人の日程に関しては気になっているいるようである。
   流しているように思えるが、彼の勘違いをさせる性格だ。
   


  「明日、アトラのおじいさんに会って話してから明後日帰る事にするよ」
  「お前も気を付けろよ、アトラだけじゃないかもしれないからな」
  「どういう事だ?オールズ」
  「さあな、俺の思い込みだ
    じゃあ、今日もまた忙しいのでそれではまた」
  「頑張ってね」



    電話を切ると猫おじさんは外を見た。



──────“アトラ以外か・・・俺も自分の身は自分で守らなきゃな、面倒臭いけど ”──────



   明日に備えてカーテンを締め切り、消灯した。





                                              ────続
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