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第2章 過酷
始まる日常
しおりを挟む「……ここって」
朝起きた時に目に入ったのは知らない……いや、知っている天井
(今日からここに住むことになったんだっけ)
昨日
俺は彼等に「協力」する事と引き換えにいくらかの条件を出した
「まず住処がないんだ。ここに住まわせてくれ、あと飯」
こちらが圧倒的に不利な状況と分かってはいたが、だからこそ精一杯の虚勢をはった
「良いよ。君が「協力」する為に必要な助力はしよう」
エリーク博士はあっさりそれを受け入れてくれた
(よく交渉したな俺……人と話した事全然無かったけど意外と俺天才?)
目を擦りながらベッドから出る
「おはよ……」
昨日紹介された食卓に向かうと
「……」
昨日いなかった青年が1人と
「おはようございます」
昨日いなかったメイドが1人
「おはよー」
そして昨日会った博士が一人居た。この人白衣は普段着なのか
「あっ、えーと、おはようございます。えっと、お二人は……?」
とは言え、何となく予想はついていた
片や白髪の男ウケしそうな感じのイケメン……BLって意味じゃない。少年漫画に出てくるタイプのイケメン
片やありがちなメイド属性のヒロイン
どう考えても主人公って感じで、感じで
(俺ってモブだったか……いやそりゃそうなんだけど、なんだかなー)
越えられない壁というか、なんと言うか、ファンタジーでも現実はつきまとう訳で
「彼はリヒト。故あってここにいてもらってる。彼女はタンポポうちのメイドだ」
その名を聞いて彼は一瞬固まった
「た、タンポポ?」
(タンポポってあのタンポポ?)
「うん。タンポポ」
突然聞きなれた名前が出てきて、しかもそれが人の名前だったものだから、完全に混乱していた
(女子に花の名前をつける事あるけど……いやタンポポって……流石に自分の娘の名前をタンポポにする親がいるとは思わなかった)
「はい。タンポポです。これからよろしくお願いしますね」
(あっ、冗談じゃないんだ。本当なんだ)
こうして、ここでの生活が始まった
「おい」
昼になって
意を決した俺は男の方……リヒトに話しかけた
彼は決して無口ではなかったが、積極的に話すタイプでもなく、しかし彼に抱いた劣等感が話しかけるのを阻んでいたのだ
「どうした?」
振り向く顔、男が想像する「カッコイイ」が体現した様な、クールな顔
(不平等だ……俺は転生してもイケメンにはなれなかったのに)
実際はマイナスがプラマイゼロになっただけでもかなりの成果なのだが、そんなことを思いながら
「お前って、転生者だろ?」
前振りなど知らず、いきなり地雷を踏みに行った
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