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-18℃ バタースコッチパンケーキ
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バタースコッチソースをたっぷりとパンケーキタワーに垂らす。
「よう、『旧友』。また呼んで悪かったな」
層を縦にフォークで切断する。
『悪いってぇ思ってんなら呼ぶな。何がちょっとテレビ通話してくれぇだ、お前と俺とは無関係だろぉが』
まとめて突き通し口に運ぶ。凡夫と違い僕は一口大カットを間違えたりしない。
『それに、何だよそのガキぃ。俺ぁ子守りなんぞする気はぁねえぞ』
……なるほど。少しクリームを掬う手を揺らしてしまった。探偵を見れば滑稽な表情をしている。
「あー……『旧友』、ちゃんと俺、ガで始まるその二文字使うなって言ったよな?」
『んな事言ったかぁあん?』
「言ったからな? とりあえずこっちが食い終わるまで黙って待っててくれよ。頼むから。早く来たのはそっちだし良いよな?」
『おぉん?! 舐めてんのかぁあこのモグラ野郎!』
僕は落ち着き払って野菜ジュースを喉に通した。実に不愉快な濁声と画面を叩く音だ。
「敗者の遠吠えは聞くに堪えないな」
『ああ゛ぁん? 躾のなってねえガキじゃあねぇの!』
「圧倒的な立場の差を自覚もできず年齢でしかマウントを取れないお前の吠え面がいっそ不憫だと言っているんだよ」
『このぉ、擦り潰され……』
「息巻く前にその孤独な王座の周囲を見てみたらどうだ」
『? ……なっ、何だよぉこのカメラ』
やっと周囲の刺客に気づいたか。慌てて外しても遅い。必要な情報はもう得た。
「直接探偵と会った上で居場所が割れていないと本気で思っていたのか。お前から話を聞き出せる程度には有能な探偵の調査力と尾行能力を警戒すべきだったな。僕はお前のベッドの枕の配置すら知っている。反対に僕の居場所はお前に特定できない。直接拳を下せる状況にないくせに喧嘩を売る阿呆。安全地帯からの覗きで鍛えた臆病さはどこへ行ったんだ? それともわざわざ軽い罪で捕まることで他の犯罪を隠してきた巧妙さの喪失を嘆くべきかな」
『てめっ……何でそれを……』
「お前が立場を弁えていれば被害者達への連絡網は使わずにおいてやる。とりあえずその五月蝿い鳴き声を止めろ。不愉快だ」
隣で探偵が「やり過ぎだろ」と呻くのを肴に僕はジュースを飲み干す。自主的に「旧友」の根城を調査したのは探偵。それをうっかり僕に話したのも探偵。情報を賭けたゲームに負けたのも探偵。僕の使った酒とイカサマなんて可愛いものだろう。
「よう、『旧友』。また呼んで悪かったな」
層を縦にフォークで切断する。
『悪いってぇ思ってんなら呼ぶな。何がちょっとテレビ通話してくれぇだ、お前と俺とは無関係だろぉが』
まとめて突き通し口に運ぶ。凡夫と違い僕は一口大カットを間違えたりしない。
『それに、何だよそのガキぃ。俺ぁ子守りなんぞする気はぁねえぞ』
……なるほど。少しクリームを掬う手を揺らしてしまった。探偵を見れば滑稽な表情をしている。
「あー……『旧友』、ちゃんと俺、ガで始まるその二文字使うなって言ったよな?」
『んな事言ったかぁあん?』
「言ったからな? とりあえずこっちが食い終わるまで黙って待っててくれよ。頼むから。早く来たのはそっちだし良いよな?」
『おぉん?! 舐めてんのかぁあこのモグラ野郎!』
僕は落ち着き払って野菜ジュースを喉に通した。実に不愉快な濁声と画面を叩く音だ。
「敗者の遠吠えは聞くに堪えないな」
『ああ゛ぁん? 躾のなってねえガキじゃあねぇの!』
「圧倒的な立場の差を自覚もできず年齢でしかマウントを取れないお前の吠え面がいっそ不憫だと言っているんだよ」
『このぉ、擦り潰され……』
「息巻く前にその孤独な王座の周囲を見てみたらどうだ」
『? ……なっ、何だよぉこのカメラ』
やっと周囲の刺客に気づいたか。慌てて外しても遅い。必要な情報はもう得た。
「直接探偵と会った上で居場所が割れていないと本気で思っていたのか。お前から話を聞き出せる程度には有能な探偵の調査力と尾行能力を警戒すべきだったな。僕はお前のベッドの枕の配置すら知っている。反対に僕の居場所はお前に特定できない。直接拳を下せる状況にないくせに喧嘩を売る阿呆。安全地帯からの覗きで鍛えた臆病さはどこへ行ったんだ? それともわざわざ軽い罪で捕まることで他の犯罪を隠してきた巧妙さの喪失を嘆くべきかな」
『てめっ……何でそれを……』
「お前が立場を弁えていれば被害者達への連絡網は使わずにおいてやる。とりあえずその五月蝿い鳴き声を止めろ。不愉快だ」
隣で探偵が「やり過ぎだろ」と呻くのを肴に僕はジュースを飲み干す。自主的に「旧友」の根城を調査したのは探偵。それをうっかり僕に話したのも探偵。情報を賭けたゲームに負けたのも探偵。僕の使った酒とイカサマなんて可愛いものだろう。
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