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∽1∽[誘惑]の事情
§05[不穏]
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保健室に来たのは、たぶん入学してから二回目くらいだった。精密健康診断の時すら来ることのない場所だ(簡易の健康診断は毎回のスキャンで受けられるし)。
ベッドやスキャンの時に使うような機械の置かれた白が基調のスペースと別に、仕切りの奥にくつろげる温かみのあるスペースがあるのを私は初めて知った。こちらもけっこう広い。三人掛けくらいの大きなソファーが二つ大テーブルを挟んで向き合っていて、とても居心地がいい。奥にはキッチンや冷蔵庫までチラリと見える。
「筑紫先生が[役割]持ちなのは知りませんでした」
「無理もないわ。というか、すみれちゃん、全然保健室来ないじゃない。気づくわけがないわ」
「そんなに風邪とか引かないので……」
「そうじゃなくてさ、すみれ。保健室は遊びに行くところだよ」
友達が自信満々に言うけど、違うと思う。
「ええ、遊びに来るところよ」
「えっ……?」
筑紫美鹿先生は……ミロさんは……やっぱり筑紫先生は、大きな胸を張って言った。
「そのために公費でティーセットまで落ちてるもの。来なかったらもったいないわ」
いつの間にか紅茶とラングドシャクッキーが机の上に出されている。
「すみれさんが[役割]というのは聞いてたけれど、全然私たちに相談してくれないし、寂しいと思っていたのよ?」
向かいの席に座ってにっこりと微笑まれると、ちょっと居心地が悪くなる。
「みんな一人でやってるのかと思ってたんです」
「まさか! 悩み多き学生に、そんな大変なこと一人でやらせたりしないわ。みんな他の[役割]持ちと話し合ったり一緒に考えてクリアしていくのよ。そのための保健室じゃない」
知らなかった。友達の口ぶりからすると、私をここに連れてこようとしたこともあったみたいだ。コミュニティの時みたいに尻ごみして、ちゃんと話を聞いてなかった。
「あの、聞いても良いですか?」
「何かしら?」
「『ミロさん』のときって、キャラが違いますね」
「よく言われるわ」
思い切って聞いてみると、筑紫先生はクスリと笑った。
「私はあなたたちみたいに、生まれた時から高度なネットチャットに慣れてる訳じゃないもの。文字だけのチャットが多かった時代に学生だったのよ。よく言われることだけど、友達と向かい合って笑い合いながら『バカ』って言ったら冗談だとすぐ分かるけど、文字だけで『バカ』と言われたらきつい罵倒にも見えるでしょ?柔らかい言い方をする癖がついてるの」
「へー……」
「先生がコミュニティを監視してる、みたいな雰囲気も出したくないでしょ?」
実感の湧かない話だ。お幾つなんですか、とは聞かないけれど。
「顔文字使うのやめた方が良いですよー」
「ついワンポイント入れちゃうのよね」
友達は相当仲が良くなってるのか、容赦なく言いつつお菓子を食べ始めた。つよい。私も手に取ってみる。挟まってるのはホワイトチョコだ。
そのとき、先生用のタブレットが震えた。
「……あら」
先生は画面を見るなり顔をしかめた。
「どうしたんですか?」
「ちょっとね。……本当は、楽しいお茶会で話すようなことじゃないんだけれど」
タブレットを叩いて、先生は私たちに画面を見せる。
「嫌な噂が入ってきたのよね」
画面には、先生用のコミュニティか連絡網だろうか?
「この学校で密かに精神性薬物が流行ってるっていうのよ」
「ドラッグ?!」
「そう。危険性とかはちゃんと授業でも聞いてると思うけど、とても危ないわ」
なんだか嫌な予感がした。授業では嫌になる程、その怖さを聞いている。顔を向けると、友達も緊張した様子で私を見ていた。私たちは先生に向き直る。
「でもドラッグって、今の検査では確か、必ず検知出来るんですよね……? 定期的にスキャンしてるなら、分かるんじゃ?」
「そうでもないのよ」
私がすがるように言うと、先生はこめかみを押さえた。
「二人とも、ドラッグには二種類あるのは知ってるわよね?」
「はい、一応。麻薬及び向精神薬と精神性麻薬ですよね」
「それは、私も知ってます」
「うん。麻薬とか向精神薬は、ずっと昔からあるドラッグね。今では簡単なスキャン検査でほぼ百パーセント検出できるわ。脳の萎縮なんかも調べられるから、少なくともスキャンで異常なしとはならないわね。ここ二十年はドーピングに使われたという事件も聞かないし……というか、リスクが大きすぎるのよね。実験室で作れてしまうから、撲滅出来ないけれど」
これは歴史あたりの授業でよく習った。
「で、もう一つの方、ほぼ精神にのみ作用する精神性麻薬。これについても習っているとは思うけれど、実際、これは簡単なスキャンでは判別が難しいのよ」
「そうなんですか? でも、授業では分かるって……」
すぐに反応したのは友達だ。
「あまり細かい話をしてもしょうがないけど、不確定性が大きい。どんな精神的悪影響が出るか、量と頻度で統計を取ってもはっきりしないのよ。傾向は分かるわ。だから、例えばあなた達のように全方面から毎月スキャンしていれば、傾向と明らかに違う脳波状態、学力の低下、時には感情判断なんかから一発で見つけることも可能であることが多いわね。ただ」
先生は慎重な言い回しをすると、眉を寄せた。
「ただ……学生にドラッグを流そうとする輩が、このスキャンのことを考えていないわけがないと思うのよね。もし、毎月のスキャン程度では変化の少ない新型精神性麻薬があった場合、発見に必要なデータを取るまでに時間がかかるかもしれないわ。その間に、生徒に広まるのが怖いのよね」
「「……」」
「っと、これこそ、楽しいお茶会で話すようなことじゃないわね」
先生はタブレットをしまった。
「まあ、二人はしっかりしてるし、知り合いにいるなんて考えたくは無いでしょうけどね。……もし、何か怪しいことをしてる子がいたら教えて欲しいの。密告みたいで嫌かもしれないけど、あくまで、その子のために、よ」
私はごくりと生唾をのむ。紅茶は冷めてしまっていた。
結局あの後、話をできる空気ではなくなって、私たちは早々に保健室を出た。相談したいことなんていくらでもあったけど、それよりも、重い空気に耐えられなかった。
「……絵美里、」
「すみれ、」
同時に言って、二人で顔を見合わせることになる。
「ど、どうぞ」
「どうぞどうぞ」
「どうぞどうぞどうぞ」
「……何言おうとしたんだっけ」
「私も分かんなくなっちゃった」
「分かる。分かんないのが分かる」
廊下には薄暗い光が差し込んでいた。小雨が降ってるみたいだ。夕方なのに、雲が光を散らかすせいで空は赤くならない。
二人とも、言いたいことを忘れたわけじゃないはずだ。ただ、一度出鼻を挫かれてしまうと、言うのがナンセンスに思えることもある。忘れたことにしてしまうのが幸せなのかもしれない。
それでも、二人揃って窓に流れる水滴を見ていたら、ぽろっと私の口から言葉も流れ出てきた。
「絵美里、もし私が学校のみんなと友達だったらさ」
「うん」
「そしたら、誰かは絶対に悪いことしてるんだよ。噂が本当なら。ううん、噂なんてなくたって、何かはいつだってある」
「……そうだね」
「友達がいたら、友達の数だけ疑わなきゃいけないんだ」
「それは……」
「やっぱり友達とかいらないよ、私。そんなことになるくらいなら」
私はぎゅっと目を閉じた。少し眠いのと疲れたのと、感情的になってるのとで、なんだか言ってもどうしようもないことを言ってしまった気がした。たぶん、友達の前じゃ言っちゃダメなことを。
雨の匂いが入り込んできていた。消毒剤の匂いだ。紙の本に書かれてる「雨の匂い」というものを、都会に出てから私は、一度も嗅いでいない。避雷針があちこちに立っているから、雷を怖がることも無くなった。幼い頃におへそを押さえてた私は、もういない。その代わりに、こんなことが怖くなってしまった。
「ダメだよ、それじゃ」
友達の口からも、ぽろりと落ちる。
「たぶん、すみれは、ずっとずっと、世界を広げないとダメだよ。そんなんじゃ、私みたいになる」
「そっか」
「うん。でも、すみれに傷ついて欲しくない」
「そっか」
「うん」
「私も、絵美里には心から笑ってて欲しいよ」
「……うん」
「どうしようね」
「どうしたものですかなぁ」
友達の言いたいことが分からないままに私は頷く。友達も、ただ私の言葉に返す。何を考えているのか分からない。結論を出さない、議論もしないまま、ぽろぽろぽろぽろとお互いの口から言葉だけが流れて、空中を落ち、水たまりになって耳の管を流れた。脳に溜まったりこぼれ落ちたりした言葉が最後に行き着く海を、雲である私たちは知らない。
ベッドやスキャンの時に使うような機械の置かれた白が基調のスペースと別に、仕切りの奥にくつろげる温かみのあるスペースがあるのを私は初めて知った。こちらもけっこう広い。三人掛けくらいの大きなソファーが二つ大テーブルを挟んで向き合っていて、とても居心地がいい。奥にはキッチンや冷蔵庫までチラリと見える。
「筑紫先生が[役割]持ちなのは知りませんでした」
「無理もないわ。というか、すみれちゃん、全然保健室来ないじゃない。気づくわけがないわ」
「そんなに風邪とか引かないので……」
「そうじゃなくてさ、すみれ。保健室は遊びに行くところだよ」
友達が自信満々に言うけど、違うと思う。
「ええ、遊びに来るところよ」
「えっ……?」
筑紫美鹿先生は……ミロさんは……やっぱり筑紫先生は、大きな胸を張って言った。
「そのために公費でティーセットまで落ちてるもの。来なかったらもったいないわ」
いつの間にか紅茶とラングドシャクッキーが机の上に出されている。
「すみれさんが[役割]というのは聞いてたけれど、全然私たちに相談してくれないし、寂しいと思っていたのよ?」
向かいの席に座ってにっこりと微笑まれると、ちょっと居心地が悪くなる。
「みんな一人でやってるのかと思ってたんです」
「まさか! 悩み多き学生に、そんな大変なこと一人でやらせたりしないわ。みんな他の[役割]持ちと話し合ったり一緒に考えてクリアしていくのよ。そのための保健室じゃない」
知らなかった。友達の口ぶりからすると、私をここに連れてこようとしたこともあったみたいだ。コミュニティの時みたいに尻ごみして、ちゃんと話を聞いてなかった。
「あの、聞いても良いですか?」
「何かしら?」
「『ミロさん』のときって、キャラが違いますね」
「よく言われるわ」
思い切って聞いてみると、筑紫先生はクスリと笑った。
「私はあなたたちみたいに、生まれた時から高度なネットチャットに慣れてる訳じゃないもの。文字だけのチャットが多かった時代に学生だったのよ。よく言われることだけど、友達と向かい合って笑い合いながら『バカ』って言ったら冗談だとすぐ分かるけど、文字だけで『バカ』と言われたらきつい罵倒にも見えるでしょ?柔らかい言い方をする癖がついてるの」
「へー……」
「先生がコミュニティを監視してる、みたいな雰囲気も出したくないでしょ?」
実感の湧かない話だ。お幾つなんですか、とは聞かないけれど。
「顔文字使うのやめた方が良いですよー」
「ついワンポイント入れちゃうのよね」
友達は相当仲が良くなってるのか、容赦なく言いつつお菓子を食べ始めた。つよい。私も手に取ってみる。挟まってるのはホワイトチョコだ。
そのとき、先生用のタブレットが震えた。
「……あら」
先生は画面を見るなり顔をしかめた。
「どうしたんですか?」
「ちょっとね。……本当は、楽しいお茶会で話すようなことじゃないんだけれど」
タブレットを叩いて、先生は私たちに画面を見せる。
「嫌な噂が入ってきたのよね」
画面には、先生用のコミュニティか連絡網だろうか?
「この学校で密かに精神性薬物が流行ってるっていうのよ」
「ドラッグ?!」
「そう。危険性とかはちゃんと授業でも聞いてると思うけど、とても危ないわ」
なんだか嫌な予感がした。授業では嫌になる程、その怖さを聞いている。顔を向けると、友達も緊張した様子で私を見ていた。私たちは先生に向き直る。
「でもドラッグって、今の検査では確か、必ず検知出来るんですよね……? 定期的にスキャンしてるなら、分かるんじゃ?」
「そうでもないのよ」
私がすがるように言うと、先生はこめかみを押さえた。
「二人とも、ドラッグには二種類あるのは知ってるわよね?」
「はい、一応。麻薬及び向精神薬と精神性麻薬ですよね」
「それは、私も知ってます」
「うん。麻薬とか向精神薬は、ずっと昔からあるドラッグね。今では簡単なスキャン検査でほぼ百パーセント検出できるわ。脳の萎縮なんかも調べられるから、少なくともスキャンで異常なしとはならないわね。ここ二十年はドーピングに使われたという事件も聞かないし……というか、リスクが大きすぎるのよね。実験室で作れてしまうから、撲滅出来ないけれど」
これは歴史あたりの授業でよく習った。
「で、もう一つの方、ほぼ精神にのみ作用する精神性麻薬。これについても習っているとは思うけれど、実際、これは簡単なスキャンでは判別が難しいのよ」
「そうなんですか? でも、授業では分かるって……」
すぐに反応したのは友達だ。
「あまり細かい話をしてもしょうがないけど、不確定性が大きい。どんな精神的悪影響が出るか、量と頻度で統計を取ってもはっきりしないのよ。傾向は分かるわ。だから、例えばあなた達のように全方面から毎月スキャンしていれば、傾向と明らかに違う脳波状態、学力の低下、時には感情判断なんかから一発で見つけることも可能であることが多いわね。ただ」
先生は慎重な言い回しをすると、眉を寄せた。
「ただ……学生にドラッグを流そうとする輩が、このスキャンのことを考えていないわけがないと思うのよね。もし、毎月のスキャン程度では変化の少ない新型精神性麻薬があった場合、発見に必要なデータを取るまでに時間がかかるかもしれないわ。その間に、生徒に広まるのが怖いのよね」
「「……」」
「っと、これこそ、楽しいお茶会で話すようなことじゃないわね」
先生はタブレットをしまった。
「まあ、二人はしっかりしてるし、知り合いにいるなんて考えたくは無いでしょうけどね。……もし、何か怪しいことをしてる子がいたら教えて欲しいの。密告みたいで嫌かもしれないけど、あくまで、その子のために、よ」
私はごくりと生唾をのむ。紅茶は冷めてしまっていた。
結局あの後、話をできる空気ではなくなって、私たちは早々に保健室を出た。相談したいことなんていくらでもあったけど、それよりも、重い空気に耐えられなかった。
「……絵美里、」
「すみれ、」
同時に言って、二人で顔を見合わせることになる。
「ど、どうぞ」
「どうぞどうぞ」
「どうぞどうぞどうぞ」
「……何言おうとしたんだっけ」
「私も分かんなくなっちゃった」
「分かる。分かんないのが分かる」
廊下には薄暗い光が差し込んでいた。小雨が降ってるみたいだ。夕方なのに、雲が光を散らかすせいで空は赤くならない。
二人とも、言いたいことを忘れたわけじゃないはずだ。ただ、一度出鼻を挫かれてしまうと、言うのがナンセンスに思えることもある。忘れたことにしてしまうのが幸せなのかもしれない。
それでも、二人揃って窓に流れる水滴を見ていたら、ぽろっと私の口から言葉も流れ出てきた。
「絵美里、もし私が学校のみんなと友達だったらさ」
「うん」
「そしたら、誰かは絶対に悪いことしてるんだよ。噂が本当なら。ううん、噂なんてなくたって、何かはいつだってある」
「……そうだね」
「友達がいたら、友達の数だけ疑わなきゃいけないんだ」
「それは……」
「やっぱり友達とかいらないよ、私。そんなことになるくらいなら」
私はぎゅっと目を閉じた。少し眠いのと疲れたのと、感情的になってるのとで、なんだか言ってもどうしようもないことを言ってしまった気がした。たぶん、友達の前じゃ言っちゃダメなことを。
雨の匂いが入り込んできていた。消毒剤の匂いだ。紙の本に書かれてる「雨の匂い」というものを、都会に出てから私は、一度も嗅いでいない。避雷針があちこちに立っているから、雷を怖がることも無くなった。幼い頃におへそを押さえてた私は、もういない。その代わりに、こんなことが怖くなってしまった。
「ダメだよ、それじゃ」
友達の口からも、ぽろりと落ちる。
「たぶん、すみれは、ずっとずっと、世界を広げないとダメだよ。そんなんじゃ、私みたいになる」
「そっか」
「うん。でも、すみれに傷ついて欲しくない」
「そっか」
「うん」
「私も、絵美里には心から笑ってて欲しいよ」
「……うん」
「どうしようね」
「どうしたものですかなぁ」
友達の言いたいことが分からないままに私は頷く。友達も、ただ私の言葉に返す。何を考えているのか分からない。結論を出さない、議論もしないまま、ぽろぽろぽろぽろとお互いの口から言葉だけが流れて、空中を落ち、水たまりになって耳の管を流れた。脳に溜まったりこぼれ落ちたりした言葉が最後に行き着く海を、雲である私たちは知らない。
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