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…ふぁ~よく寝た。
ちょっと気分もスッキリしたわ。
起きたらやっぱり飼育員さんに会いたくなっちゃった…今朝は全然話せなかったし、会いたいな~来てくれないかな~
そんなことを思っているとなんか沢山のお友達が私の周りに来てくれた
『どうしたの?みんな』
『うん。みんな君に元気がないからきたんだよ。』
『あら、心配してくれたのかしら?ふふっ嬉しいわ』
『なんだ、少し元気そうだね。みんな心配してたんだよ』
『そうね~少し寝たらスッキリしたわ…』
『まだちょっとスッキリしてないって感じだね』
『えぇ。私、どうすればカピバラになれるかしら』
『ほら!やっぱり理由はこれだったでしょ?』
『『『そうだな…』』』
1番仲のいい子にスッキリしていないとバレてしまったわ。
そしたら急に、みんなの方をふりかえってよく分からないことを言い出した。
なんの事かしら……?
『?なんのことを言ってるの?』
『あぁ、気にしないで!こっちの話。
それで?君はどうしてもカピバラになりたいの?今すぐに?』
『えぇ、なれるなら今すぐになりたいわ。でも、出来ないでしょ。分かってるわよ』
『……そうだね。なれないね。でもさ、ほんとにカピバラになる必要ある?
そりゃ、なりたいかもしれないけど、あの人十分君のこと心配してたよ?
君が眠ったあと、僕の世話をしに来たんだけど、すごく心配してたよ。
「お前は昨日ヤナと喋ってたよな。何か知らないか」って僕と言葉が通じる訳でもないのに聞いてきたよ。普段はあまり喋らないのに。』
『俺の時もだったぞ。「ヤナは何かストレスを感じているみたいだが、何か知らないか」って。急に話しかけられてビックリした』
『私の時もだったわ。みんなに聞いてるってことはそれだけあなたのことが心配だったのよ。それだけでもう十分じゃない?』
うそ……そんなに心配してくれてたの?本当に?……みんなに聞いて回るほどに私のことが心配だったの?私はカピバラじゃなくて、牛なのに?
『牛のままでも、いいのかしら……?
カピバラにならなくても、いいのかしら?』
『そうだね。カピバラになっても結ばれるわけじゃないし、今のままの君で十分だよ。君は優しくて、元気でとっても可愛いから、十分あの人の心の中に入れてるよ。大丈夫。』
『そうかしら……そうかしら?本当だったらとっても嬉しいわ……!』
私は嬉しくて、涙がこぼれた。カピバラにならなきゃダメだと思ってたから。まさかあの人の心にちゃんと存在してたとは思わなかったから。
『そうだよ。それでもカピバラになりたいって言うなら、カピバラになる方法を一緒に探してあげる。
でも、見つかればいいな~くらいの気持ちの方が楽だよ。今の君がいなくなると、きっとあの人は悲しむよ。カピバラになるよりも幸せな事だと思うな』
『そうね……私は今のままでいいわ。あなた達ともお別れになっちゃうのは寂しいし、何より“カピバラ”として見られるよりも“私”を見て欲しいもの』
『うん。じゃあ、もう元気出た?』
『ええ!出たわ!ありがとう、みんな』
私はこのままでいいのね。こんなに心配してくれるお友達がいるもの。飼育員さんの心にも十分いるみたいだし。
“いつかなれたらいいな”とは思うけれど、前ほど必死になりたいとは思わない。
今はとっても飼育員さんに会いたいわ!
ちょっと気分もスッキリしたわ。
起きたらやっぱり飼育員さんに会いたくなっちゃった…今朝は全然話せなかったし、会いたいな~来てくれないかな~
そんなことを思っているとなんか沢山のお友達が私の周りに来てくれた
『どうしたの?みんな』
『うん。みんな君に元気がないからきたんだよ。』
『あら、心配してくれたのかしら?ふふっ嬉しいわ』
『なんだ、少し元気そうだね。みんな心配してたんだよ』
『そうね~少し寝たらスッキリしたわ…』
『まだちょっとスッキリしてないって感じだね』
『えぇ。私、どうすればカピバラになれるかしら』
『ほら!やっぱり理由はこれだったでしょ?』
『『『そうだな…』』』
1番仲のいい子にスッキリしていないとバレてしまったわ。
そしたら急に、みんなの方をふりかえってよく分からないことを言い出した。
なんの事かしら……?
『?なんのことを言ってるの?』
『あぁ、気にしないで!こっちの話。
それで?君はどうしてもカピバラになりたいの?今すぐに?』
『えぇ、なれるなら今すぐになりたいわ。でも、出来ないでしょ。分かってるわよ』
『……そうだね。なれないね。でもさ、ほんとにカピバラになる必要ある?
そりゃ、なりたいかもしれないけど、あの人十分君のこと心配してたよ?
君が眠ったあと、僕の世話をしに来たんだけど、すごく心配してたよ。
「お前は昨日ヤナと喋ってたよな。何か知らないか」って僕と言葉が通じる訳でもないのに聞いてきたよ。普段はあまり喋らないのに。』
『俺の時もだったぞ。「ヤナは何かストレスを感じているみたいだが、何か知らないか」って。急に話しかけられてビックリした』
『私の時もだったわ。みんなに聞いてるってことはそれだけあなたのことが心配だったのよ。それだけでもう十分じゃない?』
うそ……そんなに心配してくれてたの?本当に?……みんなに聞いて回るほどに私のことが心配だったの?私はカピバラじゃなくて、牛なのに?
『牛のままでも、いいのかしら……?
カピバラにならなくても、いいのかしら?』
『そうだね。カピバラになっても結ばれるわけじゃないし、今のままの君で十分だよ。君は優しくて、元気でとっても可愛いから、十分あの人の心の中に入れてるよ。大丈夫。』
『そうかしら……そうかしら?本当だったらとっても嬉しいわ……!』
私は嬉しくて、涙がこぼれた。カピバラにならなきゃダメだと思ってたから。まさかあの人の心にちゃんと存在してたとは思わなかったから。
『そうだよ。それでもカピバラになりたいって言うなら、カピバラになる方法を一緒に探してあげる。
でも、見つかればいいな~くらいの気持ちの方が楽だよ。今の君がいなくなると、きっとあの人は悲しむよ。カピバラになるよりも幸せな事だと思うな』
『そうね……私は今のままでいいわ。あなた達ともお別れになっちゃうのは寂しいし、何より“カピバラ”として見られるよりも“私”を見て欲しいもの』
『うん。じゃあ、もう元気出た?』
『ええ!出たわ!ありがとう、みんな』
私はこのままでいいのね。こんなに心配してくれるお友達がいるもの。飼育員さんの心にも十分いるみたいだし。
“いつかなれたらいいな”とは思うけれど、前ほど必死になりたいとは思わない。
今はとっても飼育員さんに会いたいわ!
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