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第1章
82.剣!盾!鎧!。
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落ち着いた俺に安心したアミュートは、俺に“また次このような事があっても守ってみせるから、安心していいよ”そう言い残し、みんなを混乱させているだろうからとりあえず帰るねと、光の粒となり耳元へ消えた。
「「「「?!?!」」」」
しかし逆効果のようで、アミュートが突然消え、3人は驚き、もうわけわかんねぇとでも言いたげな表情で固まった。ドランと呼ばれていたドワーフ店主(?)さんは件を抜き、構え警戒してしまった。
「おい、ちっこいの」
「ビクぅ」
アミュートのおかげで落ち着いたとはいえ、まだ少し警戒しているのかびくりと肩が跳ねてしまう。
「ユキ、おいで」
そう言い俺に手を伸ばすライさん。
俺もライさんに手を伸ばし、抱き上げてもらおうとした。すると…
「まて、こいつ危なくないか?今いた狼が消えた光はこいつの耳に収束したんだぞ?それにこいつの傍に居た」
「大丈夫だよ…そんなに心配しなくても害はないってば」
「お前…そんな不確かな感覚で俺を説得できると思っているのか?」
「…だってそうとしか言えないし。本能が大丈夫って言ってるの!」
「はぁ…俺は忠告したからな?何かあってももう知らねぇからな」
「ありがとう」
どうやらライさん達はケインから選ばれた人達なのでアミュートに対して敵意というか警戒心は湧かないらしい。
しかしドランは別だから、警戒心剥き出しで、知り合いであるこの3人を心配して怒っているのだろう。
やはり優しいなこの人は…。声厳ついけど。
「まぁそれは置いといて、何しにこんな所へガキを連れてきた」
カウンターへ行き、頬ずえをついて俺たちを見て尋ねる顔は店主の顔だった。
本当に店主かは知らないが、十中八九店主だろう。
「あ、あぁ、ユキがこの店が気になるようだったから…」
「はぁ?!……はぁ。お前らはガキが気になってるからと言ってこんな所へ連れてきたのか?」
「そ、そうだ…」
「全く呆れるなお前らは……まぁいい。そうやって抱いてろ。好きに見ていい」
「感謝する…」
ノアさんとドワーフ店主(?)さんの話し合いは、ドワーフ店主(?)さんが呆れることにより終わった。
話し合いは言い過ぎだけど。
そうして見回ることが出来た店内は、興奮した。
うっかり鼻血が出た…。
だってキラキラなんだよ!剣!盾!鎧!
うっきうっきが止まらない。
ちょっと触ってみたいけど、絶対持てないし、怪我しそうで怖くて伸ばした手をすぐに引っ込める。
「ユキ、偉いね。触っちゃダメだもんね」
そう、ライさんに褒められ頭を撫でられた。 本当はただ怪我が怖かっただけなんだけど…痛い思いはしたくないし。
よしここは笑って誤魔化そう。
「…えへへ~」
「それが気になるのか?」
「ふぇ?」
笑って誤魔化していると、ドワーフ店主(?)さん…長いし面倒になってきたな…普通にドランさんって呼ぶ?
いや、やっぱり自己紹介して欲しいな…その方がスッキリする。勝手に名前を呼ばれるのは俺だったら嫌だからな。
「あにょにぇ、おにゃまえ、にゃんれしゅか?」
「ん?あぁ、そうだな、こいつらも呼んでたと思うが、俺はドランだ。ここの店主でドワーフだ」
「ぼくぁね、ゆき!れしゅ!」
「よろしくな」
やはりこの人は店主だったようで、俺が名乗ると、優しい笑顔で応えてくれた。
自己紹介をし合ったことで、恐怖心が少し和らいだ。だってそんな優しい笑顔を向けられたら、恐怖心を抱いていた人は誰だって和らぐはずだ。
こういう人の笑顔ぎこちないものだと思っていたが、どうやら偏見のようだ。偏見は良くないもんね。
「「「「?!?!」」」」
しかし逆効果のようで、アミュートが突然消え、3人は驚き、もうわけわかんねぇとでも言いたげな表情で固まった。ドランと呼ばれていたドワーフ店主(?)さんは件を抜き、構え警戒してしまった。
「おい、ちっこいの」
「ビクぅ」
アミュートのおかげで落ち着いたとはいえ、まだ少し警戒しているのかびくりと肩が跳ねてしまう。
「ユキ、おいで」
そう言い俺に手を伸ばすライさん。
俺もライさんに手を伸ばし、抱き上げてもらおうとした。すると…
「まて、こいつ危なくないか?今いた狼が消えた光はこいつの耳に収束したんだぞ?それにこいつの傍に居た」
「大丈夫だよ…そんなに心配しなくても害はないってば」
「お前…そんな不確かな感覚で俺を説得できると思っているのか?」
「…だってそうとしか言えないし。本能が大丈夫って言ってるの!」
「はぁ…俺は忠告したからな?何かあってももう知らねぇからな」
「ありがとう」
どうやらライさん達はケインから選ばれた人達なのでアミュートに対して敵意というか警戒心は湧かないらしい。
しかしドランは別だから、警戒心剥き出しで、知り合いであるこの3人を心配して怒っているのだろう。
やはり優しいなこの人は…。声厳ついけど。
「まぁそれは置いといて、何しにこんな所へガキを連れてきた」
カウンターへ行き、頬ずえをついて俺たちを見て尋ねる顔は店主の顔だった。
本当に店主かは知らないが、十中八九店主だろう。
「あ、あぁ、ユキがこの店が気になるようだったから…」
「はぁ?!……はぁ。お前らはガキが気になってるからと言ってこんな所へ連れてきたのか?」
「そ、そうだ…」
「全く呆れるなお前らは……まぁいい。そうやって抱いてろ。好きに見ていい」
「感謝する…」
ノアさんとドワーフ店主(?)さんの話し合いは、ドワーフ店主(?)さんが呆れることにより終わった。
話し合いは言い過ぎだけど。
そうして見回ることが出来た店内は、興奮した。
うっかり鼻血が出た…。
だってキラキラなんだよ!剣!盾!鎧!
うっきうっきが止まらない。
ちょっと触ってみたいけど、絶対持てないし、怪我しそうで怖くて伸ばした手をすぐに引っ込める。
「ユキ、偉いね。触っちゃダメだもんね」
そう、ライさんに褒められ頭を撫でられた。 本当はただ怪我が怖かっただけなんだけど…痛い思いはしたくないし。
よしここは笑って誤魔化そう。
「…えへへ~」
「それが気になるのか?」
「ふぇ?」
笑って誤魔化していると、ドワーフ店主(?)さん…長いし面倒になってきたな…普通にドランさんって呼ぶ?
いや、やっぱり自己紹介して欲しいな…その方がスッキリする。勝手に名前を呼ばれるのは俺だったら嫌だからな。
「あにょにぇ、おにゃまえ、にゃんれしゅか?」
「ん?あぁ、そうだな、こいつらも呼んでたと思うが、俺はドランだ。ここの店主でドワーフだ」
「ぼくぁね、ゆき!れしゅ!」
「よろしくな」
やはりこの人は店主だったようで、俺が名乗ると、優しい笑顔で応えてくれた。
自己紹介をし合ったことで、恐怖心が少し和らいだ。だってそんな優しい笑顔を向けられたら、恐怖心を抱いていた人は誰だって和らぐはずだ。
こういう人の笑顔ぎこちないものだと思っていたが、どうやら偏見のようだ。偏見は良くないもんね。
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