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第4章
206.アミュート,アート。
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自己紹介後、先生から様々な説明があり、明日の予定などを最後に聞いて解散となった。
「ハル、ユキ、一緒に帰ろう!」
「いいよ。でもケルは何寮なの?」
「ん?俺は第2寮だ。2人は?」
「僕達は第3寮だよ」
「そうなのか…まぁ途中まで一緒だろ、帰ろう」
「そうだね。帰ろっか!」
「………俺も、いいか?」
「え?あ!マフィ!僕はいいよ?2人は?」
「俺もいいですよ」
「俺もいいぜ!帰ろう、マフィ」
「ありがとう…」
「マフィ、君は何寮?」
「お前たちと一緒の第3寮だ」
「まじかよ…俺だけ違うのか……」
「残念だなケル」
「ハルはいいよな…ユキと同じ部屋だろ?どうせ」
「当たり前だ」
落ち込むケルにルルが珍しくドヤ顔をしていた。
そうして4人で帰るべく歩き出す。お話をしながら移動していると、アミュートから念話が届いた。
『ユキユキ!』
『ん?なに?どうしたの?アミュート』
『正門前まで来てる!』
「え!」
「「「え?」」」
驚いて思わず声を出してしまい、みんなが俺を見る。
「ユキ、どうしたんですか?」
「あ、や、ごめんなんでもない」
『アミュート、ほんとに?』
ルルには後で話せばいいしということで雑に誤魔化し、アミュートに返事をする。
『うん!あ、ダメだった?正門前までなら行けるって聞いてたから来ちゃったんだけど…やだった?』
『いや、どっちでもないよ。ありがとう。今日できた友達が二人いるから、従者らしくしてもらわないといけないけど、大丈夫?』
『大丈夫だよ。まかせて!まってるね!』
『ん』
アミュートと念話を終え、ルルに今話した内容を耳打ちする。
「なるほど…分かりました。そういう事だったんですね」
「うん、よろしくね」
「はい」
ふたりで小声で話しているとケルが俺たちの間に入ってくる。
「あーまた!2人とも内緒話多すぎ!俺にも教えろ!」
「クス…ごめんね。でも、後で分かるよ」
「ほんとうか?」
「うん」
「ならいい。」
正門の辺りまで来れば、もんの近くでそわそわとしている人影が見える。
「あれですね…」
「クス…そうだね、わかりやすいね」
門の前でそわそわと落ち着きが無い様子のアミュートが可愛くて思わず笑みがこぼれる。
「アート!」
「ユ…坊ちゃん!……!!……」
アミュートが人型の時はアートと呼ぶようにしている。人型の状態の時にもアミュートと呼ぶと、獣型の時のアミュートと被ってしまって、他の人に疑われる可能性があるからだ。そもそも獣型は人前に出ないのだからそんなことも無いだろうと思われるかもしれないが、それは俺がアミュートの事を自慢したいからだ。うっかりアミュートに会いたいなんて言ってしまえば、従者であるアミュートに会いたいと言っていることになる。確かにそうだがそれは違うのだ。
とにかく、アートと呼べば、俺に気づいたアミュートが俺の事を呼び、駆け寄ろうとするがもんの中には入っては行けないためオロオロとしている。
「クス…相変わらず可愛らしいですよね。心做しか耳としっぽが…」
「だよね……クスクス」
それをみたルルが微笑みながら俺と同じことを考えていた。
アートはどちらかと言えば可愛いよりかっこいいに入る部類だ。ギリギリ成人しているという設定のアートはまだあどけなさが残っていて少し可愛いが、基本的にはかっこいいのだ。だが、言動がアミュートのままなので、正体を知っている俺やルルからしたら可愛くて仕方がない。耳としっぽが心の目で見えるほどに。
「ハル、ユキ、一緒に帰ろう!」
「いいよ。でもケルは何寮なの?」
「ん?俺は第2寮だ。2人は?」
「僕達は第3寮だよ」
「そうなのか…まぁ途中まで一緒だろ、帰ろう」
「そうだね。帰ろっか!」
「………俺も、いいか?」
「え?あ!マフィ!僕はいいよ?2人は?」
「俺もいいですよ」
「俺もいいぜ!帰ろう、マフィ」
「ありがとう…」
「マフィ、君は何寮?」
「お前たちと一緒の第3寮だ」
「まじかよ…俺だけ違うのか……」
「残念だなケル」
「ハルはいいよな…ユキと同じ部屋だろ?どうせ」
「当たり前だ」
落ち込むケルにルルが珍しくドヤ顔をしていた。
そうして4人で帰るべく歩き出す。お話をしながら移動していると、アミュートから念話が届いた。
『ユキユキ!』
『ん?なに?どうしたの?アミュート』
『正門前まで来てる!』
「え!」
「「「え?」」」
驚いて思わず声を出してしまい、みんなが俺を見る。
「ユキ、どうしたんですか?」
「あ、や、ごめんなんでもない」
『アミュート、ほんとに?』
ルルには後で話せばいいしということで雑に誤魔化し、アミュートに返事をする。
『うん!あ、ダメだった?正門前までなら行けるって聞いてたから来ちゃったんだけど…やだった?』
『いや、どっちでもないよ。ありがとう。今日できた友達が二人いるから、従者らしくしてもらわないといけないけど、大丈夫?』
『大丈夫だよ。まかせて!まってるね!』
『ん』
アミュートと念話を終え、ルルに今話した内容を耳打ちする。
「なるほど…分かりました。そういう事だったんですね」
「うん、よろしくね」
「はい」
ふたりで小声で話しているとケルが俺たちの間に入ってくる。
「あーまた!2人とも内緒話多すぎ!俺にも教えろ!」
「クス…ごめんね。でも、後で分かるよ」
「ほんとうか?」
「うん」
「ならいい。」
正門の辺りまで来れば、もんの近くでそわそわとしている人影が見える。
「あれですね…」
「クス…そうだね、わかりやすいね」
門の前でそわそわと落ち着きが無い様子のアミュートが可愛くて思わず笑みがこぼれる。
「アート!」
「ユ…坊ちゃん!……!!……」
アミュートが人型の時はアートと呼ぶようにしている。人型の状態の時にもアミュートと呼ぶと、獣型の時のアミュートと被ってしまって、他の人に疑われる可能性があるからだ。そもそも獣型は人前に出ないのだからそんなことも無いだろうと思われるかもしれないが、それは俺がアミュートの事を自慢したいからだ。うっかりアミュートに会いたいなんて言ってしまえば、従者であるアミュートに会いたいと言っていることになる。確かにそうだがそれは違うのだ。
とにかく、アートと呼べば、俺に気づいたアミュートが俺の事を呼び、駆け寄ろうとするがもんの中には入っては行けないためオロオロとしている。
「クス…相変わらず可愛らしいですよね。心做しか耳としっぽが…」
「だよね……クスクス」
それをみたルルが微笑みながら俺と同じことを考えていた。
アートはどちらかと言えば可愛いよりかっこいいに入る部類だ。ギリギリ成人しているという設定のアートはまだあどけなさが残っていて少し可愛いが、基本的にはかっこいいのだ。だが、言動がアミュートのままなので、正体を知っている俺やルルからしたら可愛くて仕方がない。耳としっぽが心の目で見えるほどに。
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