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第10章 親善試合メンバーには不可欠な存在です
特訓の成果(2)
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「次、高坂妹対桃井。前へ。」
日室の声に、月華は三日月神楽を、茜は愛刀フェンリルを手にして前に出た。二人は再びバーチャル空間へと転送される。
「それでは、始め。」
しかし、先ほどの試合とは違い、二人はその場から動かなかった――いや、動けなかったのは茜だった。
『なに、このプレッシャー……。月華のどこを撃っても返される。これ、なんなの……?』
茜は無意識にじりじりと後ろに下がっていく。
「桃井、場外だ。両者、開始線へ戻って。」
日室の声に、茜ははっとして足元を見る。気づかないうちに場外線を超えていたのだ。
「桃井、早く戻って。」
「すみません。」
額の汗を拭いながら茜が戻ると、月華が静かに口を開いた。
「茜、どうしてかかってこないの?私、茜と戦うの楽しみにしてたのに。来ないなら、今度は私から行くね。」
その言葉に、茜の身体はさらに強ばる。
「ちょっと……あんな茜、見たことない。いつも強気な子が引いてる……。」
女子部員の金山と吹田がそう呟く。
「始め!」
日室の声と同時に、月華は宣言通り動いた。
バァシィンッ!と物凄い金属音が響く。茜がフェンリルを頭上で構え、三日月神楽の一撃を受け止めた。いや、正確には――月華がわざと当てた一撃だった。
その攻撃の衝撃は想像を超えており、茜の腕だけでなく、全身が痺れる感覚に襲われる。フェンリルを握る手が、徐々に力を失っていった。
「ちょっと、待って……!」
茜が叫ぶが、月華の攻撃は止まらない。次々とフェンリルを襲う一撃に、とうとう茜は剣を落としてしまう。
そして、最後の一撃が茜を捉えた。
「勝者、高坂妹。」
静まり返る空気の中、女子だけでなく男子部員までもが息を呑む。
「すげぇ……月華ちゃん、めちゃくちゃ強くなってる……。」
今田と日田村が驚きの声を上げ、他の部員も次々と感嘆の声をあげる。
一方、何もできなかった茜は呆然と現実空間へと戻ると、その場に崩れ落ちた。
「手が……出せなかった……。」
その一言を絞り出すのがやっとだった。
「茜、これが今の私たちの差よ。この世代で誰が一番か、これで分かったでしょう。」
月華との実力差をまざまざと見せつけられた茜は、ついに涙を流した。
月華は恭弥のほうを見て、手を差し出す。
「今度は、恭弥の番よ。私たちがどれだけ強くなったか、見せてあげて。」
月華の言葉に、恭弥も力強く頷いた。
日室の声に、月華は三日月神楽を、茜は愛刀フェンリルを手にして前に出た。二人は再びバーチャル空間へと転送される。
「それでは、始め。」
しかし、先ほどの試合とは違い、二人はその場から動かなかった――いや、動けなかったのは茜だった。
『なに、このプレッシャー……。月華のどこを撃っても返される。これ、なんなの……?』
茜は無意識にじりじりと後ろに下がっていく。
「桃井、場外だ。両者、開始線へ戻って。」
日室の声に、茜ははっとして足元を見る。気づかないうちに場外線を超えていたのだ。
「桃井、早く戻って。」
「すみません。」
額の汗を拭いながら茜が戻ると、月華が静かに口を開いた。
「茜、どうしてかかってこないの?私、茜と戦うの楽しみにしてたのに。来ないなら、今度は私から行くね。」
その言葉に、茜の身体はさらに強ばる。
「ちょっと……あんな茜、見たことない。いつも強気な子が引いてる……。」
女子部員の金山と吹田がそう呟く。
「始め!」
日室の声と同時に、月華は宣言通り動いた。
バァシィンッ!と物凄い金属音が響く。茜がフェンリルを頭上で構え、三日月神楽の一撃を受け止めた。いや、正確には――月華がわざと当てた一撃だった。
その攻撃の衝撃は想像を超えており、茜の腕だけでなく、全身が痺れる感覚に襲われる。フェンリルを握る手が、徐々に力を失っていった。
「ちょっと、待って……!」
茜が叫ぶが、月華の攻撃は止まらない。次々とフェンリルを襲う一撃に、とうとう茜は剣を落としてしまう。
そして、最後の一撃が茜を捉えた。
「勝者、高坂妹。」
静まり返る空気の中、女子だけでなく男子部員までもが息を呑む。
「すげぇ……月華ちゃん、めちゃくちゃ強くなってる……。」
今田と日田村が驚きの声を上げ、他の部員も次々と感嘆の声をあげる。
一方、何もできなかった茜は呆然と現実空間へと戻ると、その場に崩れ落ちた。
「手が……出せなかった……。」
その一言を絞り出すのがやっとだった。
「茜、これが今の私たちの差よ。この世代で誰が一番か、これで分かったでしょう。」
月華との実力差をまざまざと見せつけられた茜は、ついに涙を流した。
月華は恭弥のほうを見て、手を差し出す。
「今度は、恭弥の番よ。私たちがどれだけ強くなったか、見せてあげて。」
月華の言葉に、恭弥も力強く頷いた。
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