恋も剣も本気です!青春剣士たちのラブ・グラディエーション ~気が付くとは~れむ状態!?~

てんちょう

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第14章 大会直前の練習試合、相手チームは美人なお姉さんだらけです

交錯する焦りと成長――結果以上に語る一戦

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第一試合が終わった。

結果は――1勝3敗1引き分け。
先鋒と次鋒は、杉浜女子の圧倒的な技術とスピードの前に沈み、中堅の桐生が意地を見せて一矢報いた。副将の金山は粘りを見せたものの、ギリギリ引き分け。大将の吹田は、持ち味を出せずに敗北。
トータルスコアで見れば、旭日はこの試合を落とすこととなった。

しかし、負けの中にも“光”はあった。
それは姫柊姫香の勝利だった。

相手は杉浜女子でも特に期待されていた2回生。手足の長さを生かした攻撃スタイルが特徴の選手だったが、姫香は苦しむことなく、見事な一本を決めた。

理由は明確だった。
聖奈と咲と共に取り組んできた“スピード対策”が、ここで活きたのだ。彼女たちの動きに慣れていた姫香には、相手の攻撃がむしろ“遅く”見えた。
その隙を突き、滑り込むように一本を奪い取った姫香の姿は、まさに見事の一言だった。

「一本!」
審判の声が響くと同時に、旭日のベンチからも拍手が起きた。

試合に敗れた杉浜女子の2回生選手は、その場でレギュラーから外されることとなった。もっとも、2回生という立場上、今後の挽回のチャンスはある――

とはいえ、エース候補として試合に出て負けたことは、部内で大きなインパクトを残した。

そして、女子団体の試合が終わると、今度は男子の第一試合が始まった。
こちらは氷堂凍夜が発表していたオリジナルメンバーで臨んだが……結果は0勝3敗1引き分けという、完敗。

唯一、影山が引き分けに持ち込んだが、それ以外のメンバーはまったく歯が立たなかった。
特に2年生たちは――相手の“色気”に完敗していた。

「だ、だって……目の前で、あんな大きいの見せられたら……理性、吹っ飛ぶって……」

今田と日田村、増野の情けない言い訳に、女子陣は一斉にため息をついた。

「はあ……ホント情けない。」

そんな中、唯一「惜しかった」と言われたのが笹山だった。

技の応酬は互角で、流れは良かった。

しかし――

試合中、ちょっとしたアクシデントが起きた。

相手との接触でバランスを崩した笹山は、そのまま勢い余って相手の懐に飛び込むような形になってしまった。

思わず顔が密着しそうになり、あわてて体勢を戻そうとするも、足がもつれて転倒。

その一瞬で試合は中断され、結果、笹山は軽い打撲と判断されて途中退場となってしまった。

「……史人君、ちゃんと前を見て動いてよね。」

試合後、心配しながらも呆れ気味の紗良にそう言われ、笹山は気まずそうに頭をかいた。

予期せぬ出来事だったが、ほんの一瞬の接触に、彼はしばらく動揺が抜けなかったようだった。

そして、女子団体の第二試合が始まった。

先鋒の茜は、積極的な攻めを見せた。相手の懐に何度も踏み込み、果敢に斬り込む。だが、攻勢の隙を突かれ、一瞬の遅れで一本を取られてしまう。

それでも、その成長ぶりは明らかだった。

その姿を見た吹田と金山は、心のどこかで焦りを感じていた。

次鋒・金山が力を発揮できずに落とし、副将の吹田がなんとか引き分けに持ち込むも、ここで0勝3敗1分け。

大将戦を待たずして、旭日の2敗目が決まってしまった。
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