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第14章 大会直前の練習試合、相手チームは美人なお姉さんだらけです
試合後の戦場はここだ!~恋と憧れと塩対応、剣技場の午後でどう?
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そして、もう一人。
「すみません、うちの先輩が……驚かせてしまって……。」
ぺこりと深々頭を下げる恭弥。
聖奈も横でぺこぺこ。
葉山は一瞬戸惑ったあと、ふわりと微笑んだ。
「ううん、あなたたちが謝ることじゃないよ。
……それに、ありがとう。ちゃんと気にかけてくれて。」
――その一言で、葉山の中での恭弥への評価が急上昇。
(や、やばい……この子、いい子すぎるっ!!こんな優しい子が、本気で強いなんて……ずるいなぁ。)
葉山の中で、恭弥への好感度は静かに、でも確実に上がっていた。
葉山のほっぺがほんのり赤くなる。
もちろん、その様子を見ていた咲と茜は察した。
(あっぶな……このままだと、あの二人も惚れる!!もう、恭弥に惚れてる⁉)
(やめて、もう、わたしの恭弥取らないでぇぇぇ!!)
聖奈もと内心パニック。
(あわわわ、これ以上、恭弥の事、好きになる人、増えないでよ~!)
不安顔をした聖奈は、恭弥と二人の間に入り込んで、近づけさせないように必死でガードした。
一方、葉山の脈が完全になくなった影山は隅っこで――。
「……俺、なにひとつできてねぇ……。」
と、壁に頭を打ちつけていた。
その視線の先に、恭弥を雨宮と取り合う葉山の姿がむなしく映った。
(はぁ~、楽しそうだな……。なんで、恭弥ばっかり美女に囲まれるんだ!)
溜息をついていた影山に葉山が気が付いた。
しかし、葉山はスッ……と視線を恭弥にもどし、雨宮とともに微笑みながら話し合っている。
(……俺だけ、ガチの塩対応……‼お、俺……完全に……避けられてる……ッ!))
影山の心の叫びが誰にも届かないまま、まるで干からびたイカのようにしょんぼり立ち尽くしていた。
絶望の影山。
彼の心のイタさは、剣技場一帯ににじみ出ていた。
だがその一方で、恭弥は女子大生の間でますます好感度爆上がり中。
聖奈、咲、茜は密かに固く誓った。
(次こそ、絶対に恭弥を守りきる……!)
――そんな青春とトホホが交差する、剣技場の午後だった。
「また、どこかで、あなたと試合したいわ。それと、彼女さんにとも……。いいかしら?」
雨宮が恭弥と聖奈に、微笑みながら言ってきた。
恭弥は慌てて首を振る。
「だ、大丈夫です!俺こそ、また戦いたいです!」
その純粋な言葉に、雨宮はふっと優しく微笑む。
「うん。またきっと、どこかでね。彼女さんとの試合も、楽しみにしているわ。今度は絶対に負けないように鍛えてきて。」
「ええ、是非お願いします。今度はきっと、もっといい楽しい勝負になると思います。」
聖奈も力強く頷いた。
「先輩……ずるいですよ……。私だって、恭弥君と試合して……みたいん……だから。こんな子は滅多にいないですからね……。」
葉山も照れながら割り込んできた。
「葉山……、男と試合するのが苦手じゃなかったか?それとも、恭弥君は…別物か……。幾多の男子から交際求められても『ごめんなさい』としか言えなかった葉山がね……?」
雨宮は揶揄い、葉山の頬はさらに赤くなっていった。
「いい……じゃないですか……!それに、恭弥君はなんだか……安心して……できそうだから……。」
俯きながら言う葉山に、雨宮が追い打ちをかけた。
「ほう?安心ね……。で、そのできそう……とは、なにができそうなのかな?試合?それとも、こっち……?」
雨宮が指でジェスチャーすると、恭弥も、聖奈も、少し離れていた咲、茜さえもがこのジェスチャーに完全にノックアウトしてしまった。
「あっはぁっ!まだ君たちには早かったかな?」
雨宮は恭弥達を見て、微笑んだ。そして、葉山でさえ、雨宮の言葉に耐えることはできず、目を回した。
そして――。
杉浜女子大学の門を出るバスの窓から、旭日中学の生徒たちは、手を振る女子大生たちの姿を見た。
その光景は、ほんの数時間前よりもずっと近く、あたたかく感じられた。
悔しさも、感謝も、未来への誓いも、すべてが心に刻まれていた。
たった6時間――でも、かけがえのない、大人の……もとい、成長の時間だったのだ。
「すみません、うちの先輩が……驚かせてしまって……。」
ぺこりと深々頭を下げる恭弥。
聖奈も横でぺこぺこ。
葉山は一瞬戸惑ったあと、ふわりと微笑んだ。
「ううん、あなたたちが謝ることじゃないよ。
……それに、ありがとう。ちゃんと気にかけてくれて。」
――その一言で、葉山の中での恭弥への評価が急上昇。
(や、やばい……この子、いい子すぎるっ!!こんな優しい子が、本気で強いなんて……ずるいなぁ。)
葉山の中で、恭弥への好感度は静かに、でも確実に上がっていた。
葉山のほっぺがほんのり赤くなる。
もちろん、その様子を見ていた咲と茜は察した。
(あっぶな……このままだと、あの二人も惚れる!!もう、恭弥に惚れてる⁉)
(やめて、もう、わたしの恭弥取らないでぇぇぇ!!)
聖奈もと内心パニック。
(あわわわ、これ以上、恭弥の事、好きになる人、増えないでよ~!)
不安顔をした聖奈は、恭弥と二人の間に入り込んで、近づけさせないように必死でガードした。
一方、葉山の脈が完全になくなった影山は隅っこで――。
「……俺、なにひとつできてねぇ……。」
と、壁に頭を打ちつけていた。
その視線の先に、恭弥を雨宮と取り合う葉山の姿がむなしく映った。
(はぁ~、楽しそうだな……。なんで、恭弥ばっかり美女に囲まれるんだ!)
溜息をついていた影山に葉山が気が付いた。
しかし、葉山はスッ……と視線を恭弥にもどし、雨宮とともに微笑みながら話し合っている。
(……俺だけ、ガチの塩対応……‼お、俺……完全に……避けられてる……ッ!))
影山の心の叫びが誰にも届かないまま、まるで干からびたイカのようにしょんぼり立ち尽くしていた。
絶望の影山。
彼の心のイタさは、剣技場一帯ににじみ出ていた。
だがその一方で、恭弥は女子大生の間でますます好感度爆上がり中。
聖奈、咲、茜は密かに固く誓った。
(次こそ、絶対に恭弥を守りきる……!)
――そんな青春とトホホが交差する、剣技場の午後だった。
「また、どこかで、あなたと試合したいわ。それと、彼女さんにとも……。いいかしら?」
雨宮が恭弥と聖奈に、微笑みながら言ってきた。
恭弥は慌てて首を振る。
「だ、大丈夫です!俺こそ、また戦いたいです!」
その純粋な言葉に、雨宮はふっと優しく微笑む。
「うん。またきっと、どこかでね。彼女さんとの試合も、楽しみにしているわ。今度は絶対に負けないように鍛えてきて。」
「ええ、是非お願いします。今度はきっと、もっといい楽しい勝負になると思います。」
聖奈も力強く頷いた。
「先輩……ずるいですよ……。私だって、恭弥君と試合して……みたいん……だから。こんな子は滅多にいないですからね……。」
葉山も照れながら割り込んできた。
「葉山……、男と試合するのが苦手じゃなかったか?それとも、恭弥君は…別物か……。幾多の男子から交際求められても『ごめんなさい』としか言えなかった葉山がね……?」
雨宮は揶揄い、葉山の頬はさらに赤くなっていった。
「いい……じゃないですか……!それに、恭弥君はなんだか……安心して……できそうだから……。」
俯きながら言う葉山に、雨宮が追い打ちをかけた。
「ほう?安心ね……。で、そのできそう……とは、なにができそうなのかな?試合?それとも、こっち……?」
雨宮が指でジェスチャーすると、恭弥も、聖奈も、少し離れていた咲、茜さえもがこのジェスチャーに完全にノックアウトしてしまった。
「あっはぁっ!まだ君たちには早かったかな?」
雨宮は恭弥達を見て、微笑んだ。そして、葉山でさえ、雨宮の言葉に耐えることはできず、目を回した。
そして――。
杉浜女子大学の門を出るバスの窓から、旭日中学の生徒たちは、手を振る女子大生たちの姿を見た。
その光景は、ほんの数時間前よりもずっと近く、あたたかく感じられた。
悔しさも、感謝も、未来への誓いも、すべてが心に刻まれていた。
たった6時間――でも、かけがえのない、大人の……もとい、成長の時間だったのだ。
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