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第15章 予想を超えたクラブ選手権予選開始します
意地を懸けた捨て身の一撃――影山、繋ぐために!
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バーチャルフィールド中央線。
影山と駒木が向かい合う。
駒木は余裕の笑みを浮かべ、影山を見下ろしていた。
だが、影山の胸に宿る炎は、もはや消えることはなかった。
(こいつ、自信満々だな……でも――)
(俺だって、意地と闘志だけは、絶対に負けてねぇ!!)
影山は、覚悟を胸に転送フィールドに踏み出す。
「始め!」
主審の声が響くと同時に、影山は一気に間合いを詰めた。
(俺がやるべきことはひとつ――技を、打ち続ける!)
有効打にならなくてもいい。
印象を主審に焼き付けるため、影山は矢継ぎ早に技を繰り出す。
しかし、それをことごとく回避する駒木。
逆に駒木の攻撃を何度も浴びながらも、影山は必死に食らいついた。
有効打を取られれば、即座に取り返す。
次第に――
乱打戦になり、審判たちの判定基準もどんどんシビアになっていく。
(よし……いい流れだ。予想通りだ!)
影山は作戦通りの展開に、密かに勝機を感じた。
ポイントが取られにくくなれば、駒木も焦るはず――!
一方、駒木は内心苛立ちを隠せなかった。
(……なんでこいつ、倒れねぇんだよ!!)
(雑魚のくせに、しぶとすぎるんだよ!!)
苛立ちが、駒木の技をわずかに荒らす。
それでも、残り1分を切ったところで、ついに駒木の一撃が影山をとらえた。
(……くそっ、もらっちまった……!!)
影山はよろめきながらも、必死に立つ。
だが、続く駒木の追撃に、さらに追い込まれる。
「どうだ、これで終わりだ!」
駒木が勝利を確信し、油断した――その瞬間だった。
(……今しかねぇ!!)
駒木の振りが、ほんのわずかに大きくなった。
隙が生まれた。
リスクは高い。
だが、迷っている時間はない。
(勝つために――やる!!)
影山は迷いを捨て、全身全霊の特攻に賭けた。
「これが、3年の意地だあああぁっ!!
届け、希望の二人に――幻影術・竜輝双炎斬!!」
捨て身の突撃。
駒木の懐に飛び込み、影山は渾身の斬撃を放った――!
「バカなっ、俺のヘッドを狙うなんて……!」
駒木の驚愕の声とともに、
次の瞬間、影山の身体は二つに裂かれ、
同時に駒木の頭部にも鮮やかな十文字の裂傷が走った。
試合終了を告げるブザーが鳴り響く。
だが両者は、既にフィールドから消えていた。
主審はすぐには勝敗を告げず、副審たちと審議に入る。
観客席には「審議中」のテロップだけが光っていた。
「どっちだ!?」 「駒木の勝ちだろ、先に影山を切った!」 「いや、影山の攻撃は駒木の顔面に入ってたぞ!印象では影山だ!」
観客たちの意見は真っ二つに割れる。
中都中学ベンチでは監督が怒鳴る。
「最後の攻撃は無効だ!うちの勝ちだ!」
だが、旭日ベンチでは――
恭弥と月詠が、静かに次の準備をしていた。
「……月詠、先輩が繋いでくれた。絶対、勝とう。」
「もちろんだ。
こんなにも心を動かされたのは、俺たちに託してくれたからだ。」
二人は、影山の意志を胸に、静かに闘志を燃やしていた。
そして――
主審が、旗を交差して掲げる。
「この試合――両者、引き分け!」
静寂のあと、会場にどよめきが走った。
引き分け――
だが、旭日中学にとっては"限りなく勝利に近い引き分け"だった。
担架で運ばれる影山は、微笑みながら、
恭弥と月詠に一言だけ託した。
「……カッコ悪かったけど、ちゃんと繋いだぜ。
――あとは、頼んだ。」
その言葉を最後に、意識を手放した。
現実世界の応援席からは、惜しみない拍手が送られる。
その拍手は――
誇り高く戦い抜いた、影山流斬に向けられたものだった。
担架の上で眠る影山の顔は、
やり切った者だけが浮かべられる、静かな笑みに満ちていた。
影山と駒木が向かい合う。
駒木は余裕の笑みを浮かべ、影山を見下ろしていた。
だが、影山の胸に宿る炎は、もはや消えることはなかった。
(こいつ、自信満々だな……でも――)
(俺だって、意地と闘志だけは、絶対に負けてねぇ!!)
影山は、覚悟を胸に転送フィールドに踏み出す。
「始め!」
主審の声が響くと同時に、影山は一気に間合いを詰めた。
(俺がやるべきことはひとつ――技を、打ち続ける!)
有効打にならなくてもいい。
印象を主審に焼き付けるため、影山は矢継ぎ早に技を繰り出す。
しかし、それをことごとく回避する駒木。
逆に駒木の攻撃を何度も浴びながらも、影山は必死に食らいついた。
有効打を取られれば、即座に取り返す。
次第に――
乱打戦になり、審判たちの判定基準もどんどんシビアになっていく。
(よし……いい流れだ。予想通りだ!)
影山は作戦通りの展開に、密かに勝機を感じた。
ポイントが取られにくくなれば、駒木も焦るはず――!
一方、駒木は内心苛立ちを隠せなかった。
(……なんでこいつ、倒れねぇんだよ!!)
(雑魚のくせに、しぶとすぎるんだよ!!)
苛立ちが、駒木の技をわずかに荒らす。
それでも、残り1分を切ったところで、ついに駒木の一撃が影山をとらえた。
(……くそっ、もらっちまった……!!)
影山はよろめきながらも、必死に立つ。
だが、続く駒木の追撃に、さらに追い込まれる。
「どうだ、これで終わりだ!」
駒木が勝利を確信し、油断した――その瞬間だった。
(……今しかねぇ!!)
駒木の振りが、ほんのわずかに大きくなった。
隙が生まれた。
リスクは高い。
だが、迷っている時間はない。
(勝つために――やる!!)
影山は迷いを捨て、全身全霊の特攻に賭けた。
「これが、3年の意地だあああぁっ!!
届け、希望の二人に――幻影術・竜輝双炎斬!!」
捨て身の突撃。
駒木の懐に飛び込み、影山は渾身の斬撃を放った――!
「バカなっ、俺のヘッドを狙うなんて……!」
駒木の驚愕の声とともに、
次の瞬間、影山の身体は二つに裂かれ、
同時に駒木の頭部にも鮮やかな十文字の裂傷が走った。
試合終了を告げるブザーが鳴り響く。
だが両者は、既にフィールドから消えていた。
主審はすぐには勝敗を告げず、副審たちと審議に入る。
観客席には「審議中」のテロップだけが光っていた。
「どっちだ!?」 「駒木の勝ちだろ、先に影山を切った!」 「いや、影山の攻撃は駒木の顔面に入ってたぞ!印象では影山だ!」
観客たちの意見は真っ二つに割れる。
中都中学ベンチでは監督が怒鳴る。
「最後の攻撃は無効だ!うちの勝ちだ!」
だが、旭日ベンチでは――
恭弥と月詠が、静かに次の準備をしていた。
「……月詠、先輩が繋いでくれた。絶対、勝とう。」
「もちろんだ。
こんなにも心を動かされたのは、俺たちに託してくれたからだ。」
二人は、影山の意志を胸に、静かに闘志を燃やしていた。
そして――
主審が、旗を交差して掲げる。
「この試合――両者、引き分け!」
静寂のあと、会場にどよめきが走った。
引き分け――
だが、旭日中学にとっては"限りなく勝利に近い引き分け"だった。
担架で運ばれる影山は、微笑みながら、
恭弥と月詠に一言だけ託した。
「……カッコ悪かったけど、ちゃんと繋いだぜ。
――あとは、頼んだ。」
その言葉を最後に、意識を手放した。
現実世界の応援席からは、惜しみない拍手が送られる。
その拍手は――
誇り高く戦い抜いた、影山流斬に向けられたものだった。
担架の上で眠る影山の顔は、
やり切った者だけが浮かべられる、静かな笑みに満ちていた。
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