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第16章 つかの間の休息と激戦の女子トーナメント
全国開戦!響け、勝利の号砲と鼓動――ライバルが見据えるのは“最強”だけ
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全国大会当日。女子団体戦に出場する旭日中学のメンバーたちは、2回戦からの出場となっていたため、初戦の前に3回戦進出をかけた他校の試合を見守っていた。
対戦していたのは、島根県代表・出雲中学と、岐阜代表の黒野台中等部。互いに全国の舞台に立つだけの実力を持ち、剣筋の鋭さと駆け引きは一進一退だったが、最後は出雲中学が3対2で勝利し、辛くも次戦へと駒を進めた。
試合後、ベンチを交代するためにすれ違ったその瞬間、出雲中学の一人の選手が聖奈に軽く会釈をしながら声をかけてくる。
「明日、対戦しましょうね。」
その自然体な口調とは裏腹に、漂うのは確かな自信。
咲や茜たちが思わず固まる中で、聖奈は穏やかに笑い、こう返した。
「ええ、私も楽しみにしています。」
堂々としたその一言に、他のメンバーの緊張もふっと和らいだ。
(これが全国大会……ついにこの舞台に立ったんだ。)
誰もがそう実感しながら、3日間に及ぶ熱戦の火蓋が切られた。
初戦の相手は三重県代表・伊勢中学。姫柊、桃井、そして月華が見事に勝利を収め、旭日中学は快調な滑り出しを見せた。さらに副将の咲と大将の聖奈も落ち着いた試合運びで続き、最終的に全勝で3回戦進出を決めた。
その頃、観客席の一角では、京都代表・豊葦原鷹籠学園中等部の監督、志士槇が選手の一人にささやいていた。
「あれが、綾野聖奈よ。昨年の女子個人戦ナンバーワン。榎宮朱璃、お前が目指す存在だ。」
その言葉を聞いた朱璃は、組手を終えたばかりの聖奈の姿をじっと見つめた。
「ふうん……あの人が、綾野さん。」
しばらく観察した後、朱璃はわずかに眉をひそめ、口元に皮肉な笑みを浮かべる。
「思ってたより、普通かな。ま、所詮は去年の話だし。」
朱璃の視線がそのまま隣の試合場に移る。今まさに剣を振るう、長崎代表・ノーヴィス・エイシィル学園中等部の大将、アースティア・アスフレアの姿。
「あっちの方が……今は面白そう。」
朱璃は楽しげに微笑みながら、静かに火を灯したような瞳でその一戦を見つめていた。
その夜、旭日中学の選手たちが解散し帰り支度をする中、聖奈と咲は別行動をとっていた。向かったのは、神楽坂中等部と豊葦原鷹籠学園中等部の注目カード。
月華や姫香たちを連れてこなかったのは、まだ全国の強豪校の戦いを見せるには早いと判断したからだった。自信を持ち始めた今だからこそ、目にするべきではない――それが聖奈の判断だった。
その試合は、まさに圧巻だった。
神楽坂中等部のエース、暁紅羽。そして副将・宝条蘭。
どちらも噂に違わぬ実力者で、まるで時間を支配するかのような立ち回りで相手を圧倒した。
「紅羽さんの試合、やっぱりすごい……それに、副将の蘭さんも。」
咲が思わず息を呑む。
「神楽坂中等部は調査通りの強さね。でも、見て良かった。宝条蘭さんの癖が少し掴めた。」
聖奈は静かに頷きながら、次の対戦相手の姿を冷静に分析していた。
だが、真に彼女たちを驚かせたのは――その次の試合だった。
対戦していたのは、島根県代表・出雲中学と、岐阜代表の黒野台中等部。互いに全国の舞台に立つだけの実力を持ち、剣筋の鋭さと駆け引きは一進一退だったが、最後は出雲中学が3対2で勝利し、辛くも次戦へと駒を進めた。
試合後、ベンチを交代するためにすれ違ったその瞬間、出雲中学の一人の選手が聖奈に軽く会釈をしながら声をかけてくる。
「明日、対戦しましょうね。」
その自然体な口調とは裏腹に、漂うのは確かな自信。
咲や茜たちが思わず固まる中で、聖奈は穏やかに笑い、こう返した。
「ええ、私も楽しみにしています。」
堂々としたその一言に、他のメンバーの緊張もふっと和らいだ。
(これが全国大会……ついにこの舞台に立ったんだ。)
誰もがそう実感しながら、3日間に及ぶ熱戦の火蓋が切られた。
初戦の相手は三重県代表・伊勢中学。姫柊、桃井、そして月華が見事に勝利を収め、旭日中学は快調な滑り出しを見せた。さらに副将の咲と大将の聖奈も落ち着いた試合運びで続き、最終的に全勝で3回戦進出を決めた。
その頃、観客席の一角では、京都代表・豊葦原鷹籠学園中等部の監督、志士槇が選手の一人にささやいていた。
「あれが、綾野聖奈よ。昨年の女子個人戦ナンバーワン。榎宮朱璃、お前が目指す存在だ。」
その言葉を聞いた朱璃は、組手を終えたばかりの聖奈の姿をじっと見つめた。
「ふうん……あの人が、綾野さん。」
しばらく観察した後、朱璃はわずかに眉をひそめ、口元に皮肉な笑みを浮かべる。
「思ってたより、普通かな。ま、所詮は去年の話だし。」
朱璃の視線がそのまま隣の試合場に移る。今まさに剣を振るう、長崎代表・ノーヴィス・エイシィル学園中等部の大将、アースティア・アスフレアの姿。
「あっちの方が……今は面白そう。」
朱璃は楽しげに微笑みながら、静かに火を灯したような瞳でその一戦を見つめていた。
その夜、旭日中学の選手たちが解散し帰り支度をする中、聖奈と咲は別行動をとっていた。向かったのは、神楽坂中等部と豊葦原鷹籠学園中等部の注目カード。
月華や姫香たちを連れてこなかったのは、まだ全国の強豪校の戦いを見せるには早いと判断したからだった。自信を持ち始めた今だからこそ、目にするべきではない――それが聖奈の判断だった。
その試合は、まさに圧巻だった。
神楽坂中等部のエース、暁紅羽。そして副将・宝条蘭。
どちらも噂に違わぬ実力者で、まるで時間を支配するかのような立ち回りで相手を圧倒した。
「紅羽さんの試合、やっぱりすごい……それに、副将の蘭さんも。」
咲が思わず息を呑む。
「神楽坂中等部は調査通りの強さね。でも、見て良かった。宝条蘭さんの癖が少し掴めた。」
聖奈は静かに頷きながら、次の対戦相手の姿を冷静に分析していた。
だが、真に彼女たちを驚かせたのは――その次の試合だった。
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