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第18章 咲と聖奈の約束
終焉と誓いの対価――中学生最強、決まる刻。限界を超えて、想いよ届け!
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「お互い、空中戦は出来ないようね。」
ティアが息を整えながらそう言うと、咲もまた静かに呼吸を乱していた。
(まだ、馴染んでいない分、体力の減りも激しいのか。)
だが、咲は努めて平然を装い、笑みを浮かべる。
「そうみたいだね。でも私は、地上戦の方が得意だから。」
その言葉には張りつめた空気を打ち消すような、わずかな余裕が滲んでいた。
観客席では、空中戦を終えて再び地面に立つふたりの姿に、深い緊張感が走る。
「両者、限界ギリギリだ……でも、まだ立ってる……!」
「ここからが本当の勝負だよ……!」
観客の一人が、立ち上がって拳を握りしめていた。
「私だって、空だけ得意じゃないわよ!」
ティアが、これまでとは違う感情のこもった声で叫ぶ。
二人の剣士が、重なった呼吸と共に踏み込み、再び斬撃を交わす。
だが、その動きには確かな疲労が見え隠れしていた。
斬り合うたびに、剣の衝突音は以前よりも軽く、踏み込む脚に力が入りきらない。
観客も気づき始める。
「スピードが……落ちてきてる。でも、それでも止まらない……」
「ここまできて、まだ前に出るのかよ……!」
お互い、残された一撃はあと一つ。誰もがそれを感じ取っていた。
「そろそろ、決着をつける時のようですわね。あなたも私も、もう全力とはいかないですからね。」
ティアが静かに言うと、咲は一歩前に出ながら答えた。
「確かにそうですね。でも私は切り札がある。それは……私だけの力じゃないけどね。」
ティアは目を細めた。
(見栄ですか?それとも、はったり?)
咲は小さく笑みを浮かべて、まっすぐティアを見据える。
「背負った責任と、仲間の信頼の重さだ。そして……もう一つ。」
「私も同じです。私がここまで強くなったのは、チームのみんなのおかげです。」
観客席の誰もが静まり返った。剣士たちの言葉が心に刺さったのか、じっと目を逸らさず見つめている。
咲とティアが、最後の奥義に向けて構える。
『夜叉、阿修羅、私に力を貸して。聖奈の心に届くように、私に最後の力を。』
「帝釈天奥義・時空烈波無双連斬ッ!」
咲の叫びとともに、圧縮された空間がティアへ向かって収束する。
「シャイニングウィング・グラビティバスターッ!」
ティアの剣もまた光を帯び、空間を歪ませるほどの重力波を発射した。
二つの奥義がぶつかり、モニター全体が眩い閃光に包まれた。
観客席では誰もが息を呑み、手を口元に当て、目を離すことができない。
「頼む、決まってくれ……」
「どっちが……?」
閃光が徐々におさまり、モニターにぼんやりと映る二人の姿。
咲とティアが互いに背を向けたまま、すれ違っていた。
「動くな……まだ動かないでくれ……」
ノーヴィス・エイシィル学園中等部のベンチでは、フィオネ、リシア、システィナ、エリスが固唾を飲んでモニターを凝視し、旭日中学の姫香、月華、茜、吹田も同じく緊張で肩を寄せていた。
やがて、ティアの体がふらりと傾き、そのまま静かに倒れた。
「……っ!」
フィオネたちは声を上げる間もなく膝を崩し、エリスは口を押えて涙を堪える。
姫香は両手を高く挙げて跳ね上がり、吹田は深く息を吐いた。
月華と茜は手を取り合って抱き合い、聖奈はただ静かに咲の姿を見つめていた。
「勝者、旭日中学、姫柊さん!」
主審のコールが会場に響き渡る。
一瞬の沈黙の後、会場は大歓声に包まれた。
咲は帝釈天を高く掲げ、勝利を全身で感じていた。
応援席では一年生たちが飛び跳ねて喜び、男子部員も拳を突き上げる。
つぐみ、優悟、奏、朱璃、恭介らも揃って拍手を送り、咲の勝利を讃える。
ただ一人、恭弥だけは立ち尽くしたまま、聖奈を見つめていた。
(聖奈……君は今、どんな想いで咲を見ているんだ……?)
ティアが息を整えながらそう言うと、咲もまた静かに呼吸を乱していた。
(まだ、馴染んでいない分、体力の減りも激しいのか。)
だが、咲は努めて平然を装い、笑みを浮かべる。
「そうみたいだね。でも私は、地上戦の方が得意だから。」
その言葉には張りつめた空気を打ち消すような、わずかな余裕が滲んでいた。
観客席では、空中戦を終えて再び地面に立つふたりの姿に、深い緊張感が走る。
「両者、限界ギリギリだ……でも、まだ立ってる……!」
「ここからが本当の勝負だよ……!」
観客の一人が、立ち上がって拳を握りしめていた。
「私だって、空だけ得意じゃないわよ!」
ティアが、これまでとは違う感情のこもった声で叫ぶ。
二人の剣士が、重なった呼吸と共に踏み込み、再び斬撃を交わす。
だが、その動きには確かな疲労が見え隠れしていた。
斬り合うたびに、剣の衝突音は以前よりも軽く、踏み込む脚に力が入りきらない。
観客も気づき始める。
「スピードが……落ちてきてる。でも、それでも止まらない……」
「ここまできて、まだ前に出るのかよ……!」
お互い、残された一撃はあと一つ。誰もがそれを感じ取っていた。
「そろそろ、決着をつける時のようですわね。あなたも私も、もう全力とはいかないですからね。」
ティアが静かに言うと、咲は一歩前に出ながら答えた。
「確かにそうですね。でも私は切り札がある。それは……私だけの力じゃないけどね。」
ティアは目を細めた。
(見栄ですか?それとも、はったり?)
咲は小さく笑みを浮かべて、まっすぐティアを見据える。
「背負った責任と、仲間の信頼の重さだ。そして……もう一つ。」
「私も同じです。私がここまで強くなったのは、チームのみんなのおかげです。」
観客席の誰もが静まり返った。剣士たちの言葉が心に刺さったのか、じっと目を逸らさず見つめている。
咲とティアが、最後の奥義に向けて構える。
『夜叉、阿修羅、私に力を貸して。聖奈の心に届くように、私に最後の力を。』
「帝釈天奥義・時空烈波無双連斬ッ!」
咲の叫びとともに、圧縮された空間がティアへ向かって収束する。
「シャイニングウィング・グラビティバスターッ!」
ティアの剣もまた光を帯び、空間を歪ませるほどの重力波を発射した。
二つの奥義がぶつかり、モニター全体が眩い閃光に包まれた。
観客席では誰もが息を呑み、手を口元に当て、目を離すことができない。
「頼む、決まってくれ……」
「どっちが……?」
閃光が徐々におさまり、モニターにぼんやりと映る二人の姿。
咲とティアが互いに背を向けたまま、すれ違っていた。
「動くな……まだ動かないでくれ……」
ノーヴィス・エイシィル学園中等部のベンチでは、フィオネ、リシア、システィナ、エリスが固唾を飲んでモニターを凝視し、旭日中学の姫香、月華、茜、吹田も同じく緊張で肩を寄せていた。
やがて、ティアの体がふらりと傾き、そのまま静かに倒れた。
「……っ!」
フィオネたちは声を上げる間もなく膝を崩し、エリスは口を押えて涙を堪える。
姫香は両手を高く挙げて跳ね上がり、吹田は深く息を吐いた。
月華と茜は手を取り合って抱き合い、聖奈はただ静かに咲の姿を見つめていた。
「勝者、旭日中学、姫柊さん!」
主審のコールが会場に響き渡る。
一瞬の沈黙の後、会場は大歓声に包まれた。
咲は帝釈天を高く掲げ、勝利を全身で感じていた。
応援席では一年生たちが飛び跳ねて喜び、男子部員も拳を突き上げる。
つぐみ、優悟、奏、朱璃、恭介らも揃って拍手を送り、咲の勝利を讃える。
ただ一人、恭弥だけは立ち尽くしたまま、聖奈を見つめていた。
(聖奈……君は今、どんな想いで咲を見ているんだ……?)
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