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第18章 咲と聖奈の約束
宿命の決戦、中盤突入!空中決戦終焉――戦火は地に宿りし刃
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すると、ティアの背中から光の粒子が舞い上がり、大きく羽ばたく聖なる翼が出現した。
「この姿になるのは……何年ぶりでしょうか。」
ティアはそのまま地上を離れ、優雅に宙を舞った。羽ばたくたびに空気が震え、観客席にまでその風圧が届く。
旋回しながら高度を変え、まるで空そのものを制圧するような自在な飛行。その優美な動きは、芸術のようでいて、明確な殺気を秘めていた。
「う、うそでしょ……あれ、人間の動きか?」
「なんだよこれ……まるで天使の戦いだ……」
観客席からは驚きと称賛の入り混じったどよめきが絶えない。身を乗り出す者、スマホを構える者、手を合わせて祈るように見守る者もいた。
(これが、ティアの本来の戦闘スタイル……空を舞う剣士)
「なるほど、空がホームってわけね。なら、私も——」
咲は迦楼羅を天に掲げ、力強く詠唱する。
「——迦楼羅奥義、鳳翼天翔。はばたけ、私の翼!」
一閃の光。咲の背中にも羽が現れた。燃えるような光の翼が咲の身体を包み込み、舞い上がる気流とともに一気に天高く昇る。
その勢いはティアに匹敵するどころか、咲特有の鋭さと加速力を持った飛翔だった。翼の軌道に風が走り、真下の地面に風圧が炸裂する。
「今度は姫柊さんが飛んだ……!どうなってるんだ、この試合……!」
驚愕する声があちこちから上がり、思わず立ち上がる観客も現れた。空中で対峙する二人の姿に、誰もが目を奪われていた。
「これで、条件は同じ……さあ、いこう!」
戦場は一気に三次元へと広がり、空中戦の様相を帯び始める。試合は中盤に突入し、技と技、意志と意志の真正面からの激突が続いていた。
「シャイニング・レインボー・バースト!」
ティアが放った七色の光の軌道が、蛇のように空を滑り、咲を包囲するように追いかけてくる。
「うわっ、くるぞ……っ!」
咲は翼を大きく広げて旋回、その遠心力を利用して体勢を整えると、帝釈天を振り抜いた。
「雷神招来・雷鳴波!」
雷の刃が空中に奔流を走らせ、波打つようにティアを包囲する。雷鳴が空に轟き、観客の髪を逆立てるほどの電気が空中を走る。
「今の……あれ、真上で喰らったら死ぬんじゃ……?」
観客の一人が身を縮めながらつぶやき、周囲も息を呑む。両手で顔を覆いながら隙間から見る者、肩を寄せ合う家族連れ、緊張で唇を噛む者。
だがティアは瞬時に反応。
「ウィング・オール・アトモスフィア!」
彼女の周囲に透明な結界が展開され、雷の波動を吸収すると、そのエネルギーを一点に収束させて重力弾に変換。
「グラビティ・ショット!」
放たれた重力断層が空間そのものを捻じ曲げ、咲の進路を強制的に歪ませる。空間が歪み、咲の視界にもブレが走る。
「うわあ……空間が歪んだ!?こんな戦い、初めて見る……!」
観客たちは思わず身をのけぞらせ、腕を掴み合いながら事態の展開に震えていた。
咲は冷静に読み切り、すかさずカウンターを打つ。
「迦楼羅・蒼炎翼弾!」
翡翠色に光る翼から放たれた蒼炎の斬撃が、重力の渦を両断し、青白い炎が空に軌跡を描いた。
その熱が観客席にまで届いたのか、誰かが思わず「熱っ……」と呟いた。
観客席からは歓声というより、もはや悲鳴に近い声が上がる。
「これが……中学生の試合なのか……!?レベルが違いすぎる……!」
(どちらも……一歩も引かない……!)
だが、その均衡は突如崩れた。
ティアの動きに微かな鈍りが生じる。旋回の軌道が乱れ、一瞬、翼がよろめいた。
(くっ……大技の連発で、シャイニングウィングの魔力が……!)
ティアは気づく。シャイニングウィングの効果が限界を迎え、上昇どころか高度維持すら困難になってきている。
(咲は……まだ飛べている……!)
咲はすぐに見抜いた。
「今だ!」
咲は帝釈天を大きく振り下ろし、斬撃の衝撃でティアの身体を地へ叩き落す。衝撃波が空を裂き、空気が一瞬止まったような静寂が走る。
「き、決まったか……!?」
「落ちた……でも、終わってない!」
ティアはすんでのところでシャイニングウィングの出力を最大限にして着地衝撃を緩和したが、同時にその力を完全に使い果たしてしまった。
膝をつきながらも、ティアは顔を上げる。
そして次の瞬間、咲もまたふらりと空中でバランスを崩す。
(私も……まだこの翼を使いこなせてない……!)
迦楼羅の光の翼が徐々に弱まり、高度を維持できなくなった咲は、地面へと静かに降りていく。
その羽ばたきはもはや風を巻き起こすものではなく、ただ静かに舞い落ちる一枚の羽のようだった。
「空中戦が終わった……けど、まだ、まだ続くぞ!」
観客たちは立ち上がったまま、息を詰めて試合の続きを見つめている。
再び戦場は地上へ。
炎と雷、重力と風が交差した空中戦は終わり、舞台は再び剣と剣が響き合う、地に足のついた世界へと戻っていった。
「この姿になるのは……何年ぶりでしょうか。」
ティアはそのまま地上を離れ、優雅に宙を舞った。羽ばたくたびに空気が震え、観客席にまでその風圧が届く。
旋回しながら高度を変え、まるで空そのものを制圧するような自在な飛行。その優美な動きは、芸術のようでいて、明確な殺気を秘めていた。
「う、うそでしょ……あれ、人間の動きか?」
「なんだよこれ……まるで天使の戦いだ……」
観客席からは驚きと称賛の入り混じったどよめきが絶えない。身を乗り出す者、スマホを構える者、手を合わせて祈るように見守る者もいた。
(これが、ティアの本来の戦闘スタイル……空を舞う剣士)
「なるほど、空がホームってわけね。なら、私も——」
咲は迦楼羅を天に掲げ、力強く詠唱する。
「——迦楼羅奥義、鳳翼天翔。はばたけ、私の翼!」
一閃の光。咲の背中にも羽が現れた。燃えるような光の翼が咲の身体を包み込み、舞い上がる気流とともに一気に天高く昇る。
その勢いはティアに匹敵するどころか、咲特有の鋭さと加速力を持った飛翔だった。翼の軌道に風が走り、真下の地面に風圧が炸裂する。
「今度は姫柊さんが飛んだ……!どうなってるんだ、この試合……!」
驚愕する声があちこちから上がり、思わず立ち上がる観客も現れた。空中で対峙する二人の姿に、誰もが目を奪われていた。
「これで、条件は同じ……さあ、いこう!」
戦場は一気に三次元へと広がり、空中戦の様相を帯び始める。試合は中盤に突入し、技と技、意志と意志の真正面からの激突が続いていた。
「シャイニング・レインボー・バースト!」
ティアが放った七色の光の軌道が、蛇のように空を滑り、咲を包囲するように追いかけてくる。
「うわっ、くるぞ……っ!」
咲は翼を大きく広げて旋回、その遠心力を利用して体勢を整えると、帝釈天を振り抜いた。
「雷神招来・雷鳴波!」
雷の刃が空中に奔流を走らせ、波打つようにティアを包囲する。雷鳴が空に轟き、観客の髪を逆立てるほどの電気が空中を走る。
「今の……あれ、真上で喰らったら死ぬんじゃ……?」
観客の一人が身を縮めながらつぶやき、周囲も息を呑む。両手で顔を覆いながら隙間から見る者、肩を寄せ合う家族連れ、緊張で唇を噛む者。
だがティアは瞬時に反応。
「ウィング・オール・アトモスフィア!」
彼女の周囲に透明な結界が展開され、雷の波動を吸収すると、そのエネルギーを一点に収束させて重力弾に変換。
「グラビティ・ショット!」
放たれた重力断層が空間そのものを捻じ曲げ、咲の進路を強制的に歪ませる。空間が歪み、咲の視界にもブレが走る。
「うわあ……空間が歪んだ!?こんな戦い、初めて見る……!」
観客たちは思わず身をのけぞらせ、腕を掴み合いながら事態の展開に震えていた。
咲は冷静に読み切り、すかさずカウンターを打つ。
「迦楼羅・蒼炎翼弾!」
翡翠色に光る翼から放たれた蒼炎の斬撃が、重力の渦を両断し、青白い炎が空に軌跡を描いた。
その熱が観客席にまで届いたのか、誰かが思わず「熱っ……」と呟いた。
観客席からは歓声というより、もはや悲鳴に近い声が上がる。
「これが……中学生の試合なのか……!?レベルが違いすぎる……!」
(どちらも……一歩も引かない……!)
だが、その均衡は突如崩れた。
ティアの動きに微かな鈍りが生じる。旋回の軌道が乱れ、一瞬、翼がよろめいた。
(くっ……大技の連発で、シャイニングウィングの魔力が……!)
ティアは気づく。シャイニングウィングの効果が限界を迎え、上昇どころか高度維持すら困難になってきている。
(咲は……まだ飛べている……!)
咲はすぐに見抜いた。
「今だ!」
咲は帝釈天を大きく振り下ろし、斬撃の衝撃でティアの身体を地へ叩き落す。衝撃波が空を裂き、空気が一瞬止まったような静寂が走る。
「き、決まったか……!?」
「落ちた……でも、終わってない!」
ティアはすんでのところでシャイニングウィングの出力を最大限にして着地衝撃を緩和したが、同時にその力を完全に使い果たしてしまった。
膝をつきながらも、ティアは顔を上げる。
そして次の瞬間、咲もまたふらりと空中でバランスを崩す。
(私も……まだこの翼を使いこなせてない……!)
迦楼羅の光の翼が徐々に弱まり、高度を維持できなくなった咲は、地面へと静かに降りていく。
その羽ばたきはもはや風を巻き起こすものではなく、ただ静かに舞い落ちる一枚の羽のようだった。
「空中戦が終わった……けど、まだ、まだ続くぞ!」
観客たちは立ち上がったまま、息を詰めて試合の続きを見つめている。
再び戦場は地上へ。
炎と雷、重力と風が交差した空中戦は終わり、舞台は再び剣と剣が響き合う、地に足のついた世界へと戻っていった。
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